展示会を失敗させないセミナー

展示会成功の強化書|準備・当日・フォローを商談・売上につなげる展示会営業(R)の全体設計

名刺を集める展示会から、商談・案件・売上につなげ、会社を強くする展示会へ

展示会営業®は、展示会当日の「呼び込み」や「ブース装飾」だけを指す言葉ではありません。誰と出会いたいのかを決め、その人が思わず足を止める訴求をつくり、実物・体験・対話によって自社との関係を深め、展示会後の商談・案件・受注まで一気通貫で設計する営業活動です。

株式会社展示会営業マーケティングは、展示会出展を新規顧客獲得・商談・売上につなげ、会社を強くする「展示会営業®」のノウハウ提供を専門としています。これまで1,300社超の展示会出展・営業強化を支援し、ほぼ毎週のように展示会場を歩きながら、実際のブース、来場者の反応、現場で交わされる会話を観察してきました。

清永健一による「展示会営業®」の定義

展示会営業®とは、展示会で名刺を集める活動ではなく、ターゲット企業との接点をつくり、商談・案件・売上につなげ、そのプロセスを通じて会社を強くする営業活動である。

展示会営業の支援実績1,300社超
独自調査・出展者536名
独自調査・来場者1,089名

このガイドは、支援現場で蓄積してきた実践知に加え、2026年に出展者536名・来場者1,089名を対象に実施した独自調査「展示会白書」のデータを土台に再構成しています。数字や市場動向そのものを詳しく知りたい方は、展示会白書123ページ完全版もあわせてご覧ください。


「展示会営業®」ノウハウの全体像を、このページでつかめます

展示会には、目的設定、展示会選び、ターゲット設定、出展コンセプト、キャッチコピー、ブース設計、事前集客、当日の接客、体験、名刺交換、商談化、フォロー、効果測定など、多くの論点があります。個別テーマだけを改善しても、前後がつながっていなければ成果は伸びません。

そこでこのページでは、展示会営業®を8つのステップに分けて全体像を示し、それぞれのテーマを深掘りした個別記事へつなげています。「まずここで全体像をつかみ、必要な個別記事を読む」という使い方をしてください。

展示会で成果を出す8ステップ

STEP1 成果指標を「名刺枚数」から「商談・案件」に変える

清永健一の結論

展示会の成否を名刺枚数で判断しない。最終的な売上・受注から逆算し、商談数、次アポ数、有望案件数を主要KPIとして設計します。

「昨年300枚だったから、今年は500枚」という目標を立てると、スタッフの行動は「名刺をくれる人を探す」方向に寄ります。しかし、名刺をたくさん持ち帰っても、対象外の来場者ばかりなら営業部門のフォロー負担が増えるだけです。重要なのは、自社が本当に役立てる相手との有効な接点を何件つくれたかです。

たとえば受注目標が5件で、商談から受注までの成約率が20%なら、必要商談数は25件です。さらに、有効リードから商談への移行率が20%なら、有効リードは125件必要になります。このように売上から逆算して初めて、展示会当日に何を追うべきかが明確になります。

KGI売上・受注・案件化
主要KPI商談数・次アポ数・有望案件数
中間指標ターゲットに合致した有効リード数
参考指標名刺枚数・スキャン数・総接触数

展示会白書のデータ


STEP2 「会いたい相手」から逆算して展示会を選ぶ

清永健一の結論

「大きな展示会だから出る」のではなく、「会いたい相手が来る展示会だから出る」。来場者数より、ターゲットとの一致度で選びます。

展示会選びで最初に見るべきなのは小間料金ではありません。「誰と出会いたいのか」を決め、その人が来場する展示会かどうかを確認します。業種だけでなく、部署、役職、企業規模、課題、購買に関わる立場まで具体化すると、出展候補を比較しやすくなります。

初出展の場合は、いきなり出展を決めず、候補展示会を一度来場者として歩いてみるのも有効です。実際に会場を歩けば、パンフレットだけでは分からない「誰が歩いているか」「どんなブースに人が集まっているか」が見えます。


STEP3 ターゲットに刺さる「出展コンセプト」を一本化する

清永健一の結論

ワンブース・ワンアイテム・ワンターゲット。会社のすべてを伝えようとせず、「誰の、どんな困りごとを、何で解決するのか」を一目で分かる状態にします。

展示会では「うちは何でもできます」は弱いメッセージです。来場者は歩きながら、ほんの短時間で「自分に関係があるブースか」を判断します。だから、訴求対象と入口の商品・テーマを絞る必要があります。

ここで重要なのは、商品名を大きく書くことではなく、来場者の課題や変化を言葉にすることです。「〇〇装置」より「〇〇で困っている方へ」の方が、対象者は自分ごととして認識しやすくなります。

展示会白書のデータ

来場者がブース訪問時に重視する要素では、「自社の業務課題に直結するキーワードや展示内容が目に留まったこと」が51.5%で最多でした。派手さより、課題との一致が重要です。 詳細グラフを見る


STEP4 ブースを「商品棚」ではなく「会話を始める装置」にする

清永健一の結論

良いブースとは、商品をきれいに並べたブースではありません。ターゲットが「これは自分に関係がある」と感じ、自然に実物へ近づき、会話が始まるブースです。

ブース設計では、まず「何を見せるか」より「どんな行動をしてほしいか」を決めます。通路で課題キーワードに気づく、実物を見る、触る、質問する、スタッフと会話する。この流れが自然につながるようにレイアウトします。

展示物はブースの奥にしまい込まず、来場者が通路から手を伸ばせる位置まで前に出す。スタッフは展示物の真正面をふさがず、斜め後ろで待つ。こうした細かな設計が、「売り込まれそう」という警戒感を下げます。

展示会白書のデータ

  • 期待外れのブース:「売り込み感が強く、話を聞く気がなくなった」42.4%
  • 「Webサイトで得られる情報と大差なかった」35.1% 詳細グラフを見る

STEP5 「説明」から入らず、実物→体験→説明の順番にする

清永健一の結論

展示会接客は「説明→体験」ではなく「実物→体験→説明」。情報を伝える前に、来場者自身が「これは何だろう」「自社で使えるかもしれない」と感じる瞬間をつくります。

AIやWebで、スペックや一般的な商品知識は事前に調べられます。それでもわざわざ会場まで来るのは、実物の大きさ、手触り、動き、音、使い勝手、担当者の対応など、オンラインでは確かめきれないことを確認したいからです。

たとえば、道具なら実際に使ってもらう。素材なら触り比べてもらう。装置なら動かしてもらう。来場者が自分の手で確かめたあとに「ちなみに、これは〇〇という課題を解決するためにつくったものです」と説明すれば、説明が売り込みではなく、体験の意味づけになります。

展示会白書のデータ

  • 期待以上のブース:「開発者やエンジニアから直接話を聞けた」49.1%
  • 「製品・サービスを実際に体験・操作できた」30.9% 詳細グラフを見る

STEP6 当日のゴールを「次アポ」に置く

清永健一の結論

展示会当日のゴールは、その場で全部説明することでも名刺をもらうことでもありません。「この続きの話をする理由」をつくり、次の商談へつなげることです。

ブースで10分、20分と説明し続けても、その場で決裁まで進むBtoB商材は多くありません。それなら当日は、課題とニーズを確認し、自社が役立てそうかを見極め、必要な相手だけ次回商談へ進める方が効率的です。

声かけでは、いきなり商品説明をしません。まず相手の目線や足の向きを観察し、興味を示しているものから会話を始めます。「ちなみに、どんな用途でお探しですか?」と聞けば、来場目的や課題を自然に引き出せます。

  1. 足を止めてもらう
  2. 興味・課題を短く聞く
  3. 実物・体験・事例で自分ごと化してもらう
  4. 自社が役立てる相手かを見極める
  5. 必要なら次アポをその場で提案する

STEP7 フォローは「買ってくれそうか」ではなく「役立てそうか」で分ける

清永健一の結論

ホット・ウォーム・コールドという売り手都合の分類だけで追わない。「この会社に、自社がどんな形で役立てるか」を基準にフォローを設計します。

展示会後にありがちなのが、全員に同じお礼メールを送り、数日後に同じ電話をかけるフォローです。これでは、ブースで交わした会話が消えてしまいます。来場者にしてみれば「さっき話したことを覚えていない会社」という印象になります。

会場では、興味を示したテーマ、困りごと、検討時期、約束した資料、次に伝えるべき内容を短く記録しておきます。そしてフォローでは、「〇〇についてお話ししたので、この情報が役立つと思いお送りします」という個別の理由をつくります。

展示会白書のデータ


STEP8 AI時代だからこそ、展示会で「一次情報」をつくる

清永健一の結論

AIは二次情報を高速で整理できます。だからこそ展示会では、実物、体験、対話、未公開事例、開発者の知見など、その場でしか得られない一次情報を提供します。

AI検索が普及すると、スペック比較や一般的なノウハウを得るためだけに展示会へ行く必要性は下がります。それでも展示会への来場意向が高いのは、「本当に使えるか」「この会社を信頼できるか」を最後は自分の目で確かめたいからです。

そして展示会は、出展企業にとっても一次情報を得る場です。来場者が何に反応したか、どんな言葉で困りごとを語ったか、どの機能を比較したか。それらを持ち帰れば、商品開発、営業資料、Webコンテンツ、AI検索対策まで改善できます。

展示会白書のデータ


展示会営業®は、出展のたびに会社を強くする

展示会は一度きりの販促イベントではありません。出展前にターゲットを考え、顧客の課題に刺さる言葉をつくり、営業・技術・製造・マーケティングが一緒になってブースをつくる。当日は顧客と直接対話し、その声を会社へ持ち帰る。この一連のプロセスには、会社そのものを強くする力があります。

展示会のたびに「お客様は何に困っているのか」「自社の強みは何なのか」を考え直せば、営業トークが磨かれ、商品説明が顧客目線に変わり、部門間の共通言語が増えます。展示会で得た一次情報を商品開発やWeb発信に反映すれば、展示会が終わった後にも成果が残ります。

実際の成果事例から学ぶ

ノウハウは、実際の現場で成果につながって初めて意味があります。どんな会社が、どのような課題を抱え、何を変えた結果、商談・受注につながったのかも確認してください。

このガイドと「展示会白書」の使い分け

展示会白書展示会市場で実際に何が起きているのかを、独自調査と公表資料から確認する一次情報。
展示会成功の強化書その事実を踏まえ、「出展企業は何をすればよいのか」を展示会営業®の実践ステップとして体系化したガイド。

市場の数字を確認したいときは展示会白書へ。自社の展示会をどう改善するかを考えたいときは、この展示会成功の強化書へ。両方を行き来することで、データと実践をつなげて使えます。

まず清永健一の考え方を聞いてみたい方へ

このガイドを読んで「自社の場合は、どこから直せばいいのか」「一度、展示会営業®の考え方をまとめて聞いてみたい」と感じた方は、展示会を失敗させないセミナーをご活用ください。展示会前の準備、ブース、接客、フォローまで、売上につなげる基本的な考え方を解説しています。