展示会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
2026年10月7日、幕張メッセで開幕した農業WEEK、TOOL JAPAN、GARDEXの3展に、僕は初日から足を運びました。
会場に入ってまず驚いたのは、初日とは思えないほどの盛り上がりです。通路には人の流れが途切れず、各ブースで熱心な対話が交わされていました。
そして何より印象的だったのは、来場者の動き方です。農業、工具、ガーデン&アウトドアという3つの展示会を、来場者はまるで一つの大きな展示会のように行き来していました。
名目上は別々の展示会でも、来場者の頭の中ではすでに一つの市場としてつながっている。今回の観察レポートは、この「一体感」を軸に書き進めていきます。
展示会基本情報
開催日時
2026年10月7日(水)~9日(金) 10:00~17:00
会場
幕張メッセ 4~8ホール
主催者
RX Japan 合同会社
公式サイト
来場者層
農業WEEKには、農業法人や畜産農家、農協、自治体、農業参入を検討する企業の方々が来場されています。
TOOL JAPANには、ホームセンターやプロショップ、工具金物店のバイヤーに加え、工務店や整備士、工場関係者など現場のプロが集まります。
GARDEXでは、量販店の園芸・アウトドア担当バイヤーや造園業者、設計事務所、ホテル・レジャー施設の関係者が目立ちました。
主な出展分野
農業WEEKは、スマート農業、農業資材、次世代農業経営、畜産資材、農業脱炭素・SDGs、畜産予防・衛生の6つのEXPOで構成されています。
TOOL JAPANはDIY・プロ用ツール、作業服や作業靴などを扱い、GARDEXは園芸資材、ガーデン雑貨、アウトドア用品、エクステリア、空間デザインを扱います。公式サイトによると、3展合わせて約1,000社が出展しています。
展示会の特徴
この展示会群の最大の特徴は、「土と道具と屋外空間」という共通の文脈で3つの展示会がつながっていることです。
農業の現場でも工具は欠かせませんし、園芸やアウトドアの売場には農業資材と重なる商材も多くあります。ホームセンターのバイヤーにとっては、3展すべてが仕入れの対象になり得るでしょう。
主催者がこの3展を同じ会場・同じ会期でまとめて開催している意図は、現地に立つとよくわかります。来場者にとっては一度の来場で複数の課題を解決でき、出展者にとっては想定外の業界の顧客と出会えるチャンスが生まれる構造です。
今回のみどころ
今回のみどころは、展示会の「境界」が薄れつつあることを肌で感じられる点にありました。
農業WEEKのエリアで工具を見比べている方がいれば、GARDEXのエリアで農業資材の話を熱心に聞いている方もいます。来場者は、主催者が設けた展示会の区分けをあまり意識せず、自分の課題を軸に会場を回遊していました。
これは、来場者が「業界」ではなく「課題」で動いていることの表れだと僕は考えています。
注目ポイント
注目したいのは、ブースの「入口の言葉」の重要性が、複合展ではさらに高まるという点です。
3展を回遊する来場者は、それぞれ異なる背景を持っています。農家の方もいれば、工具店のバイヤーも、造園業者もいらっしゃいます。
だからこそ、ブースのキャッチコピーが「誰のための、どんな課題を解決する商品なのか」を一目で伝えられているかどうかで、立ち止まる人の数が大きく変わっていました。
今回の展示会でも感じたのは、成果が出ている企業ほど「その場の対応」ではなく、事前・当日・事後までを一貫した設計で動いているという点です。この全体像を理解せずに出展してしまうと、どうしても場当たり的な営業になりがちです。展示会で成果を出すための考え方と具体的な進め方は、展示会営業の成功ガイドで体系的に解説しています。
会場の様子
初日の会場は、午前中から活気に満ちていました。
4ホールから8ホールまで連続した広い空間を、来場者が行き来する光景はとても印象的です。ホールをまたいでも人の流れが途切れず、会場全体が一つの大きな市場のように感じられました。
実物を手に取って確かめる来場者の姿も多く見られます。工具の握り心地を試したり、資材の質感を確かめたりと、五感で比較検討できるのはリアルな展示会ならではの価値でしょう。
出展者の皆さんが、一人ひとりの来場者に丁寧に向き合っている姿にも、心を打たれました。
業界への意味
この展示会群が示しているのは、農業・工具・ガーデン&アウトドアという業界が、流通や現場のレベルですでに深くつながっているという事実です。
人手不足や高齢化、気候変動といった課題は、農業だけでなく施工や造園の現場にも共通しています。課題が共通しているからこそ、業界を越えた解決策が求められているのです。
異業種の顧客や技術と出会える場が用意されていることは、各業界にとって大きな可能性だと感じます。
今年の展示会トレンド
今年の展示会全体を通じて感じたトレンドは、大きく3つあります。
1つ目は、省力化・自動化への関心の高さです。スマート農業はもちろん、工具の分野でも作業負担を軽くする提案に多くの来場者が集まっていました。
2つ目は、環境配慮への意識です。農業脱炭素・SDGs EXPOの存在が示すように、持続可能性は今や欠かせないテーマになっています。
3つ目が、今回強く感じた「業界横断の回遊」でした。来場者が課題を軸に複数の展示会を行き来する流れは、今後さらに強まっていくと僕は見ています。
過去のレポート
同じ展示会の過去のレポートを公開しています。業界の流れや変化を立体的に見る定点観測の材料になさってください。
農業Week(スマート農業EXPO、畜産資材EXPO、6次産業EXPO、農業資材EXPO、ツールジャパン、ガーデンEXPO)
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
今回のような複合展に出展する企業の皆さんに、僕からお伝えしたいことがあります。
それは、「隣の展示会の来場者も、自社の見込み顧客かもしれない」という視点を持つことです。
例えば農業資材のメーカーであれば、GARDEXに来場した園芸店のバイヤーや造園業者も有望な顧客になり得ます。工具メーカーであれば、農業法人の方々に向けた提案が新しい市場を開くかもしれません。
そのためには、出展前の準備段階で「どの来場者層に、どんな課題解決を伝えるのか」を明確にしておくことが大切です。展示会の成果の多くは、準備でほぼ決まります。
当日は、売り込むのではなく、来場者の課題をじっくり聞く姿勢を大切にしてください。異業種の来場者との会話には、自社だけでは気づけない一次情報が詰まっています。
そして会期後は、出会った方々へのフォローを丁寧に行いましょう。名刺を集めることではなく、関係性を築くことこそが展示会の本当の成果になるからです。
来場者が業界の垣根を越えて動き始めている今、展示会はこれまで以上に大きな可能性を秘めた営業の場になっています。出展者の皆さんの挑戦を、心から応援しています。
※この記事はAIを活用して作成しました。
展示会で成果を出すコツを知りたい方へ
このセミナーに参加すると、
成果を出すノウハウを習得できます。

展示会営業(R)コンサルタント。経済産業大臣登録中小企業診断士。詳細はウィキペディアご参照。
展示会をテーマとした著書5冊を含む合計7冊を執筆し、すべてAmazon部門1位を獲得している。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。

