インテリアライフスタイル東京|現地観察レポート
展示会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
会場に入った瞬間、空気が違いました。
派手さや騒がしさとは無縁の、落ち着いたトーンが会場全体を包んでいました。
インテリアライフスタイル東京は、国内外のインテリア・ライフスタイル商材が集まる国際見本市です。
僕がまず感じたのは、この展示会が持つ「品」のようなものでした。
出展者も来場者も、それぞれが確かな目的を持ってこの場に集まっている雰囲気が伝わってきます。
展示会基本情報
開催日時
インテリアライフスタイル東京は、毎年6月に開催される国際インテリア・ライフスタイルの見本市です。
会場
東京ビッグサイト(東京国際展示場)にて開催されています。
主催者
主催はメッセ・フランクフルト・ジャパン株式会社です。
世界最大級の見本市主催企業であるメッセ・フランクフルトが手掛ける展示会として、国際的な信頼と実績があります。
公式サイト
公式サイトはこちら
来場者層
来場者の多くは、インテリアショップのバイヤー、セレクトショップの仕入れ担当者、インテリアコーディネーター、デザイナーといった専門職の方々です。
今回歩いてみて印象的だったのは、ブース規模や出展企業の知名度にとらわれず、良い商材を真剣に見極めようとしている来場者の多さでした。
目がしっかりと商品に向かっていて、仕入れや購入の意思決定に近い状態で会場を歩いている来場者が多い展示会です。
主な出展分野
インテリア雑貨、家具、テキスタイル、照明、キッチンウェア、アロマ・ウェルネス用品、ガーデン用品など、生活空間を彩る多様な商材が揃っています。
国内メーカーに加え、ヨーロッパ・アジアを中心とした海外企業の出展も多く、バイヤー目線ではワールドクラスの商品選定ができる展示会と言えるでしょう。
展示会の特徴
インテリアライフスタイル東京の最大の特徴は、「品質志向」の高さにあります。
大量生産・大量消費型の商材よりも、デザイン性・素材・背景にこだわった商材が多く集まる展示会です。
出展者もバイヤーも、「良いものを扱いたい」という共通の価値観がこの場を形づくっているように感じました。
メッセ・フランクフルトという国際的な主催者のもとで運営されているため、出展審査や会場構成においても一定の水準が保たれています。その安心感が、来場者の質を高める好循環を生んでいると思います。
今回の見どころ
今回の展示会で特に注目したのは、サステナビリティへの意識が商品設計の中心に据えられているブースの多さでした。
「環境に配慮している」という表面的なアピールではなく、素材の産地・製造工程・廃棄の設計まで含めた本質的な取り組みが増えています。
また、手仕事・工芸の価値を現代的なデザインで再提示するブランドも目を引きました。
職人技術をベースにしながら、現代の生活空間に馴染む形に落とし込む丁寧な仕事が随所に見られ、足を止めて話を聞きたくなるブースが多くありました。
注目ポイント
今回、来場者の足を止めていたブースには共通点がありました。それは「誰に、何を伝えるのか」が明確に設計されていることです。こうした成果の出る展示会営業は、決して偶然ではなく再現可能です。その具体的な考え方と手順は、展示会成功のための全体像で体系的にまとめています。
商品そのものの魅力に加えて、スタッフの立ち振る舞いや空間の設えが統一されているブースは、来場者を自然に引き込んでいました。
一方で、商品は優れているのに伝わりきっていないブースも散見されました。
「良いものを作る」と「良いものを伝える」は、別のスキルです。この展示会はその差を如実に見せてくれる場でもあります。
会場の様子
会場全体のトーンは、落ち着いたアースカラーやニュートラルカラーに統一されているブースが多く、インテリア展示会らしい調和のある空間が広がっていました。
通路も比較的ゆったりとしており、じっくりと商品を見られる環境が整っています。
来場者が商品を手に取り、スタッフと丁寧な対話を重ねている場面が多く見受けられました。単なる商品確認ではなく、関係性を築くコミュニケーションが各所で生まれていました。
メッセ・フランクフルトという国際的な運営体制のもとで、細部まで丁寧に整備された会場は、出展者にとっても来場者にとっても快適な環境です。主催者への敬意とともに、こうした場を作り上げる努力に頭が下がります。

業界への意味
インテリア・ライフスタイル業界は、ECの台頭による価格競争と、一方での「本物志向」の高まりという二極化が進んでいます。
インテリアライフスタイル東京は、その中でも「本物志向」の側に位置する展示会です。
価格ではなく価値で選ばれる商材・ブランドが集まる場として、業界においてひとつの「基準」を示す役割を果たしていると感じます。
この展示会に出展し、バイヤーから評価されることは、ブランドにとって大きな信頼の証になります。それは単なる受注機会を超えた、業界での存在感の獲得でもあります。
今年の展示会トレンド
今年のインテリアライフスタイル東京で感じたトレンドをいくつかお伝えします。
まず、素材の「ストーリー」が重視されていました。どこで、誰が、どのように作ったかを丁寧に伝えるブランドが増えています。
次に、インテリアとウェルネスの融合が目立ちました。生活空間を「整える」だけでなく、「癒す」「整う」といった体験価値を提案するブースが多かったように感じます。
また、ミニマルなデザインの中に職人技術を宿らせた「静かな主張」のあるプロダクトが多く見受けられました。
過剰な装飾を排した、引き算の美学が今年の潮流のひとつと言えるでしょう。
過去のレポート
インテリアライフスタイル東京の過去のレポートも順次公開しています。展示会の変遷や毎年のトレンドを追いたい方は、ぜひあわせてご覧ください。
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
インテリアライフスタイル東京は、来場者の質が高い展示会です。
バイヤーや専門職の来場者は、商品を「見極める力」を持っています。そのため、出展する企業に伝えたいのは「売り込まない」ということです。
この展示会の来場者は、情報収集と意思決定の両方を会場で行っています。押しつけがましいアプローチよりも、来場者の興味に応える丁寧な対話の方が、はるかに成果につながります。
商品の背景にあるストーリーや開発への思いを語れるスタッフを配置することが、この展示会での成功に直結します。
良い商材を持っていながら、伝え方ひとつで大きな差がつく展示会です。準備を丁寧に重ねて、ぜひ最高の出展を実現してください。
※この記事はAIを活用して作成しました。
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展示会営業(R)コンサルタント。経済産業大臣登録中小企業診断士。詳細はウィキペディアご参照。
展示会をテーマとした書籍を5冊執筆している展示会の専門家。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。
リコー バリュープレゼンテーション東京|現地観察レポート
展示会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
会場に入った瞬間、僕は思わず足を止めました。
目に飛び込んできたのは、太鼓です。
リコーのプライベート展示会「バリュープレゼンテーション東京」は、武士をモチーフにした会場づくりが随所に施されていました。ゾーン名が「成長の陣」という言葉になっていて、訪れた瞬間からその世界観に引き込まれます。
太鼓があったりと武士っぽいアレンジが随所に見られ、単なる製品紹介の場とは一線を画した空間演出になっていました。
そして会場の出口には、「ビジネス成功祈願」と書かれたボードに絵馬がかけられていました。
このひと手間に、リコーの姿勢が表れていると思います。展示会を楽しい体験で終わらせるのではなく、来場者の商売繁盛まで本気で願っているという、泥臭く中小企業を支援しようとしている意図が、そこには確かに込められていました。
展示会基本情報
開催日時
2026年開催(詳細な日程は公式サイトでご確認ください)
会場
東京都内(詳細は公式サイトをご参照ください)
主催者
株式会社リコー
公式サイト
公式サイトはこちら
来場者層
主な来場者層は中小企業の経営者や管理職、IT担当者などです。リコーが長年取引してきた既存顧客を中心としながら、新規見込み顧客にも広く門戸を開いた構成でした。
プライベート展示会という性格上、招待制の色合いが強く、来場者の課題意識は比較的高い印象を受けました。
主な出展分野
オフィス機器・プリンティングソリューション、クラウドサービス、DX推進ツール、業務効率化ソリューションなど、リコーが展開するビジネスソリューションが幅広く紹介されていました。
特に中小企業の現場課題に応える形で、各ゾーンが設計されていた点が印象的です。
展示会の特徴
リコーのバリュープレゼンテーション東京は、いわゆる一般向けの大規模展示会とは性格が異なります。
プライベート展示会という形式を選んでいるのは、来場者一人ひとりと深く向き合いたいという姿勢の表れでしょう。
会場全体を通して感じたのは、「売り込む場」ではなく「一緒に考える場」として設計されているという点でした。
製品を並べて展示するのではなく、顧客の課題から始まり、解決策としてリコーのソリューションが提示される流れになっています。このアプローチは、展示会営業の観点から見ても非常に理にかなっています。
今回の見どころ
今回の最大の見どころは、やはり「成長の陣」という世界観を徹底した会場演出です。
単にデザインが武士テイストというだけではありません。「陣」という言葉には、戦略的に布陣を整えて戦いに臨むというニュアンスがあります。
それは、展示会を通じてリコーが伝えたかったメッセージでもあるのかもしれません。中小企業が今の厳しいビジネス環境の中で成長するためには、戦略的な取り組みが必要だという、静かな問いかけでした。
また、会場内に設置された太鼓は、訪れた人の記憶に残る仕掛けとして機能していました。五感に働きかける展示会づくりとして、とても印象的な演出です。
注目ポイント
展示会の現場で僕が特に注目したのは、出口の絵馬コーナーでした。
「ビジネス成功祈願」と書かれたボードに、来場者が思い思いの願いを込めた絵馬をかけていく。この演出は、単なるエンターテインメントではありませんでした。
来場者が絵馬に言葉を書くという行為は、自分自身のビジネス課題を言語化するプロセスでもあります。そして絵馬を飾ることで、「リコーと一緒に頑張ろう」という連帯感が生まれます。
展示会で成果を出すためには、名刺を集めるより関係性を深めることが重要ですが、リコーはその本質を見事に体現していました。非常に巧みな関係構築の仕掛けだと感じます。
会場の様子
会場に入るとまず、武士の甲冑をモチーフにしたビジュアルが目に入ります。ゾーンごとに「陣」の世界観が貫かれていて、一貫したブランド体験を提供していました。
各ゾーンでは、リコーのスタッフが来場者に丁寧に声をかけていました。売り込む姿勢よりも、ヒアリングを大切にした対応が印象的でした。
展示会の現場で感じる空気というのは、数字や資料では伝わらないものがあります。この会場には、「本気で中小企業を助けたい」という熱量が漂っていました。
展示会の現場に立つと、「頑張っているのに成果が出ない」企業が少なくありません。その原因は、努力不足ではなく「設計」の問題であることがほとんどです。展示会営業は、正しい順番と考え方で取り組めば結果が大きく変わります。その本質については、展示会営業の成功ガイドで詳しく解説しています。


業界への意味
リコーがこのような武士テイストのプライベート展示会を開催した意味は、業界の流れとして非常に興味深いと思います。
大手メーカーがプライベート展示会を選ぶ理由は、来場者との関係の深さにあります。大規模な合同展示会では多くの企業の中に埋もれてしまいますが、プライベート展示会では自社の世界観を完全にコントロールできます。
「成長の陣」という概念で会場を統一したのも、その表れでしょう。来場した中小企業の経営者に、「リコーと一緒に戦う覚悟を持とう」というメッセージを伝えようとしているように感じました。
業界全体として見ると、展示会は単なる製品発表の場から、顧客との関係を深めるための戦略的な場へと進化しつつあります。リコーの取り組みは、その最前線を示すものです。
今年の展示会トレンド
2026年の展示会トレンドとして、僕が現場で感じているのは「体験価値の向上」です。
製品をただ並べるだけの展示会は、もはや来場者の心をつかめません。五感に訴える演出、参加型のコンテンツ、記憶に残る仕掛けが求められています。
リコーのバリュープレゼンテーションは、まさにそのトレンドを体現していました。太鼓の音、武士の世界観、絵馬への書き込み体験——これらは来場者の記憶に確かな痕跡を残します。
また、プライベート展示会という形式を選ぶ企業が増えているのも、今年の特徴のひとつです。大規模展示会のリーチよりも、質の高い顧客との関係構築を優先するという判断は、展示会営業の本質と一致しています。
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
リコーのバリュープレゼンテーション東京を見て、あらためて感じたことがあります。
展示会のテーマや世界観は、「来場者に何を感じてほしいか」から逆算して設計すべきです。「成長の陣」というテーマは、来場した中小企業の経営者に「勝ちに行く覚悟」を持ってもらいたいという想いから生まれているはずです。
そして出口の「ビジネス成功祈願」の絵馬。これは展示会を締めくくる仕掛けではなく、来場者との関係を続けていく起点として機能しています。
もし出展を考えている方がいれば、ぜひ問いかけてみてください。「来場者は、この展示会を出た後に何を感じるか」と。
その答えが、展示会を設計する上で最も重要な問いかけになります。
※この記事はAIを活用して作成しました。
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展示会をテーマとした書籍を5冊執筆している展示会の専門家。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。
ifia(国際食品素材/添加物展)、HFC(ヘルスフードエキスポ)2025|現地観察レポート
展示会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
東京ビッグサイト西ホールに入った瞬間、最初に感じたのは「専門家が集まる場」の独特な緊張感でした。
派手な装飾や大音量の呼び込みはほとんどありません。各ブースに人が集まり、メモを片手に真剣な対話が続いています。
僕がこの展示会で毎回感じることがあります。それは、来場者の課題意識と出展社の提案内容が、他の展示会と比べてとりわけ鮮明に噛み合っているということです。食品原料という極めて専門性の高い分野だからこそ、その場で生まれる対話の質が非常に高いのだと思います。
展示会基本情報
開催日時
2026年5月27日(水)〜29日(金)10:00〜17:00
会場
東京ビッグサイト 西ホール(東京都江東区有明)
主催者
食品化学新聞社
公式サイト
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来場者層
食品メーカーの研究開発担当者、品質管理担当者、マーケティング・企画担当者が中心です。
機能性素材や健康食品の分野に関心を持つ企業の購買担当者も多く、業界を横断する専門家が集う場として定着しています。前回の2025年開催時には3日間で約22,700名が来場しており、食品原料の専門展示会としては国内でも有数の規模を誇ります。
主な出展分野
食品添加物・保存料・乳化剤などの汎用素材から、機能性表示食品対応の原料、スポーツニュートリション素材、腸内環境改善成分まで、幅広い分野が揃っていました。
製パン・製麺・製菓向け素材、飲料・酒類、冷凍食品・レトルト対応素材、さらにはペットフード向け原料まで、「食」に関わるあらゆるカテゴリーが網羅されています。
展示会の特徴
ifia/HFE JAPANは、食品原料・添加物の専門展示会として長年の歴史を持つ信頼ある場です。
主催の食品化学新聞社が持つ業界ネットワークの強みは、展示会会期だけにとどまりません。新聞・雑誌・セミナーとの連動企画により、出展社の情報発信が展示会前後にわたって継続されます。単発の展示会ではなく、業界メディアと一体になった情報プラットフォームとして機能しているのがこの展示会の際立った特徴です。
同時開催の「HFE JAPAN」(健康・機能性素材展)とあわせることで、食品科学と健康機能の両軸をカバーする総合的な展示会として業界に定着しています。
今回の見どころ
今回特に注目を集めていたのが「腸内環境と健康エリア」でした。
プロバイオティクスやプレバイオティクスの最新素材が集まり、来場者の足が止まる光景が続いていました。腸内細菌と全身疾患の関連性への社会的関心の高まりが、そのまま展示会の熱量として表れていました。
「機能性表示食品開発パビリオン」も見どころの一つです。制度を活用した製品開発を目指す中小メーカーの担当者が、届出に必要な素材データや根拠資料を熱心に確認していました。
注目ポイント
「ひらめき味わいストリート」と名付けられた試飲試食ゾーンは、今年ならではの企画でした。
食品素材の展示会はデータや数値の世界になりがちですが、実際に口にして確認できる場が用意されたことで、来場者と出展社の対話が一段と豊かになっていました。論理と感覚の両方で素材を評価できる仕組みは、次の商談への橋渡しとしても機能していたと思います。
「スポーツニュートリションゾーン」も注目のエリアです。競技者だけでなく「運動するすべての人」を対象にした幅広い素材提案が並んでおり、健康意識の裾野が広がっている市場のリアルを感じました。
会場の様子
会場全体を通じて印象的だったのは、「情報密度の高さ」です。
各ブースには臨床データや機能性の科学的根拠が揃えられており、来場者との会話は「ぜひお試しください」ではなく「このデータをご覧ください」から始まっていました。感情訴求ではなく論理訴求の場であることが、会場全体から伝わってきました。
足を止める来場者が多いブースには、共通点がありました。「誰の、どんな課題に、この素材がどう応えるか」が明確に設計されているのです。今回の展示会でも感じたのは、成果が出ている企業ほど「その場の対応」ではなく、事前・当日・事後までを一貫した設計で動いているという点です。この全体像を理解せずに出展してしまうと、どうしても場当たり的な営業になりがちです。展示会で成果を出すための考え方と具体的な進め方は、展示会営業の成功ガイドで体系的に解説しています。

業界への意味
食品業界が向き合う課題は、年々複雑さを増しています。
健康意識の高まり、機能性表示食品制度への対応、食の安全・安心への社会的要請。これらすべてに応えるための素材と情報が、ifia/HFE JAPANという場に集約されています。
この展示会が果たしている役割は、商談の場にとどまりません。業界全体が次の一手を考えるための「思考の場」として機能しているように感じます。出展社と来場者が互いに持ち寄る一次情報が、業界の未来を少しずつ形づくっているのだと思います。
今年の展示会トレンド
今年の全体を通じて感じたトレンドは、「健康機能の可視化」です。
以前は「体に良さそう」というイメージ訴求が中心だった健康素材の分野が、エビデンスに基づく提案へと確実にシフトしています。臨床データや機能性表示食品の届出実績を前面に出したブースが目立ち、科学的根拠の有無が出展社の説得力を大きく左右していました。
もう一つは「パーソナライズ対応」への関心の高まりです。年齢・性別・ライフスタイルに合わせた素材提案が増えており、「一つの素材ですべてに」という時代から、ターゲットを絞り込んだ個別提案の時代へと移行が進んでいることが見て取れました。
AI時代に入り、二次情報の入手はますます容易になっています。しかし展示会でしか得られない一次情報の価値は、むしろ高まっています。会場で出会う「市場のリアル」こそが、次の製品開発や営業戦略の起点になるのだと改めて感じました。
過去のレポート
ifia/HFE JAPANの過去の開催レポートもあわせてご覧ください。展示会の変遷と食品業界のトレンドの流れを時系列で確認できます。
ifia(国際食品素材/添加物展)、HFC(ヘルスフードエキスポ)2025|現地観察レポート
ifia(国際食品素材/添加物展)、HFC(ヘルスフードエキスポ)2025|現地観察レポート
ifia(国際食品素材/添加物展)、HFC(ヘルスフードエキスポ)2023
ifia JAPAN2022(国際食品素材/添加物展)・HFC JAPAN2022(ヘルスフードエキスポ )
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
ifia/HFE JAPANのような専門性の高い展示会は、出展側にとって大きなチャンスです。
来場者は明確な課題を持って会場に来ています。「自社の素材を広く知ってもらいたい」という漠然とした出展ではなく、「来場者の課題に対して、自社の素材がどう貢献できるか」を事前に設計することが重要です。
食品原料展示会の来場者は、情報収集のプロです。曖昧な説明や一般的な効能紹介では差がつきません。具体的なデータと自社ならではの提案が、次の商談への扉を開きます。
展示会は「営業の場」である前に「対話の場」です。どれだけ来場者の課題を引き出せるかが、会期後のフォローの質を決めます。ぜひ今回の展示会での気づきを、次の出展準備に活かしていただければと思います。
※この記事はAIを活用して作成しました。
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展示会営業(R)コンサルタント。経済産業大臣登録中小企業診断士。詳細はウィキペディアご参照。
展示会をテーマとした書籍を5冊執筆している展示会の専門家。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。
日本経済新聞の記事に、カンヌ国際映画祭の見本市「マルシェ・デュ・フィルム」で、日本のコンテンツへの注目が高まっている様子が紹介されていました。
記事の見出しは「見本市でも『日本イヤー』」。漫画やアニメをはじめとする日本のIPが世界から大きな関心を集め、多くの商談や交流が生まれているという内容です。
この記事を読んで、ぼくはとても前向きな気持ちになりました。
なぜなら、ここで起きていることは映画業界だけの話ではないからです。
むしろ、中小企業が活用する展示会の世界にも共通する、大きな時代の流れを示しているように感じたからです。
見本市は「古い営業手法」ではない
近年、「展示会は時代遅れではないか」という声を耳にすることがあります。
インターネットがあり、オンライン会議があり、生成AIもある。わざわざ会場に行かなくても情報は手に入る。そう考える人がいても不思議ではありません。
しかし現実はどうでしょうか。
ぼくは、ほぼ毎週のように展示会場へ足を運んでいますが、むしろ近年の展示会は活気があり、以前にも増して来場者の真剣さが高まっているように感じます。
実際、一部の展示会ではコロナ禍前を上回る来場者数を記録しています。
なぜでしょうか。
理由はシンプルです。
情報が不足している時代には、情報そのものに価値がありました。
しかし現在は逆です。
情報があふれています。
検索すれば何でも出てきます。AIに質問すれば瞬時に答えが返ってきます。
だからこそ人は、「本当にそうなのか」を確認したくなるのです。
展示会は、その確認の場として価値を高めています。
世界は日本を見ている
今回の記事で特に印象的だったのは、「日本イヤー」という表現です。
日本のアニメや漫画は、もはや国内市場だけの存在ではありません。世界中の人々が日本発のコンテンツに注目し、ビジネスとしても大きな市場を形成しています。
これは非常に喜ばしいことです。
そしてぼくは、この流れはコンテンツ産業だけではないと思っています。
日本には世界に誇れる技術や商品があります。
精密加工技術。
金型技術。
ロボット技術。
食品加工技術。
環境技術。
医療技術。
そして、お茶、わさび、発酵食品、日本酒など、日本独自の食文化から生まれた商品もあります。
近年、海外では日本食への関心が高まり、単に「おいしい」だけでなく、品質、健康性、ストーリー性、職人性といった価値にも注目が集まっています。
ただし、こうした商品の魅力は、文字情報だけでは十分に伝わりません。
香り。
味。
口に入れたときの余韻。
つくり手のこだわり。
地域に根ざした背景。
こうした価値は、実際に見て、味わい、話を聞くことで初めて伝わります。
食品以外も同じです。
動画だけでは伝わらない。
カタログだけでは伝わらない。
ホームページだけでは伝わらない。
だから展示会が必要なのです。
海外バイヤーが日本の展示会に訪れ、日本企業が海外展示会に出展する。
その流れは今後さらに強くなっていくでしょう。
AI時代だからこそ展示会が強い
ぼくは最近、「AIが普及すると展示会はどうなりますか」と聞かれることがあります。
結論から言うと、ぼくはむしろ展示会に追い風になると思っています。
AIは非常に優秀です。
比較もできます。
要約もできます。
情報収集もできます。
しかしAIが得意なのは、既に存在している情報を整理することです。
一方で展示会は、まだ言語化されていない情報が飛び交う場所です。
来場者の反応。
商談相手の表情。
製品を触った瞬間の驚き。
競合ブースの混雑状況。
会場全体の熱量。
こうした情報は、会場に行かなければわかりません。
ぼくはこれを「一次情報」と呼んでいます。
そしてAI時代になるほど、この一次情報の価値は高まると考えています。
AIで二次情報を集める。
展示会で一次情報を得る。
この組み合わせこそが、これからの時代の強力な情報収集スタイルになるのではないでしょうか。
展示会は人を動かす
展示会には実は、組織そのものを変える力があります。
普段は工場で働いている人が来場者の声を聞く。
開発担当者が顧客の質問を直接受ける。
営業担当者が市場の変化を感じる。
経営者が競合企業の動きを見る。
こうした経験は、会議室の中だけでは得られません。
ぼく自身、多くの企業を支援してきましたが、展示会をきっかけに組織の意識が変わった企業を数多く見てきました。
「お客様はそんなことを求めていたのか」
「うちの強みはそこだったのか」
「競合はこんな打ち出し方をしているのか」
こうした気づきが組織を成長させます。
展示会は単なる販促活動ではありません。
企業が市場と向き合い、自社の価値を磨き直す場でもあるのです。
日本企業にとって大きなチャンスの時代
今回の日経深部の記事が伝えているのは、日本への関心の高まりです。
もちろん、すべての業界が同じ状況ではありません。
しかし少なくとも、日本が持つ独自の技術や文化、品質への評価が世界的に高まっていることは間違いないでしょう。
これは日本企業にとって大きなチャンスです。
特に中小企業にとっては、自社の存在を世界に発信する絶好の機会でもあります。
そして、その最前線にあるのが展示会です。
展示会場には、人がいます。
熱量があります。
偶然の出会いがあります。
そして未来の取引があります。
デジタル化が進む時代だからこそ、人と人が直接出会う価値はむしろ高まっています。
カンヌの見本市で起きている「日本イヤー」は、コンテンツ業界だけの出来事ではありません。
ぼくには、日本企業全体への追い風の始まりのようにも見えます。
もしそうだとしたら、今こそ展示会を単なるイベントとしてではなく、新しい可能性と出会う場所として活用する時ではないでしょうか。
会場には、まだ検索しても出てこない未来があります。
あなたの展示会の成功を心から応援しています!!
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展示会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
2026年6月4日から6日の3日間、幕張メッセで「第101回日本医療機器学会大会」と、その併設展示会である「メディカルショージャパン&ビジネスエキスポ2026」が開催されました。
会場に足を踏み入れた瞬間、まず感じたのは空気の「密度」でした。
医療機器という分野は、患者さんの命に直接関わる製品が並ぶ現場です。出展者の方々の表情に、使命感のようなものが宿っているのが伝わってきました。単なる商業展示会とは異なる、独特の緊張感と熱量が会場全体に漂っていました。
101回という歴史的な節目の大会にふさわしい、充実した3日間でした。
展示会基本情報
開催日時
2026年6月4日(木)〜6月6日(土)の3日間。初日は13:00〜17:30、2日目は10:00〜17:30、3日目は10:00〜16:00の開催でした。
会場
幕張メッセ 国際展示場 展示ホール7(千葉市美浜区中2-1)および国際会議場(コンベンションホール・会議室)。国内有数の大型展示施設を舞台に、学術大会と展示会が同時開催されました。
主催者
一般社団法人 日本医療機器学会。1925年の創立以来、日本の医療機器分野を学術・実践の両面から支え続けてきた団体です。その歴史の重みは、会場全体から感じられました。
公式サイト
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来場者層
臨床工学技士、医師、看護師といった医療従事者を中心に、医療機器メーカーの開発・営業担当者、医工連携に取り組む研究者や企業関係者など、医療機器に深く関わる専門家が来場の主体です。今回は約6,400名の来場が見込まれており、非常に専門性の高い来場者層が形成されていました。
主な出展分野
画像診断システム、生体現象計測・監視システム、医用検体検査機器、処置用機器、治療用・手術用機器、医療ICT、医療情報機器・システム、福祉機器、病院設備機器、衛生材料・用品、認証・評価サービスなど、医療機器に関わるほぼあらゆる分野が網羅されていました。
展示会の特徴
この展示会の最大の特徴は、学術大会と商業展示会が一体となっている点です。
通常の展示会では、製品展示と営業活動が中心になります。しかしメディカルショージャパン&ビジネスエキスポでは、最新の学術研究の発表と実際に使用できる機器の展示が融合しています。
来場する医療従事者は「最新の学術情報」と「現場で使える製品」の両方を一度に確認できる構造になっています。そのため来場者の専門性が非常に高く、ブースでの対話の質が他の展示会とは明確に異なります。
医療機器という高度に専門的な分野だからこそ、この学会との融合が最大の価値を生み出しているといえます。
今回の見どころ
今大会の注目の一つは、101回という記念すべき節目を迎えた点でした。
日本の医療機器学会が100年以上の歴史を積み重ねてきたことは、それ自体が大きな意味を持ちます。その歴史の厚みが展示会全体の格調を高めていました。
今回は「開発・医工連携サロン」が設けられており、医療機器メーカーと研究者・医療機関の連携を深める場として機能していました。単なる製品展示を超えて、新たな医療機器開発への種まきが行われている様子は、この展示会ならではの光景でした。
また「人材キャリアサロン」の設置も印象的でした。医療機器業界の人材育成・確保という課題に、展示会という場を通じて取り組もうとする姿勢は、業界全体への誠実な向き合い方を感じさせます。
注目ポイント
展示会を通じて僕が特に注目したのは、医療ICT分野の存在感の高まりです。
画像診断やモニタリング機器に加えて、病院の情報システムやデータ活用に関する出展が充実していました。医療現場のデジタル化という大きな潮流が、展示内容にもはっきりと反映されていました。
また、福島県ブースでは地域の医療機器関連企業が集合し、精密加工・素材加工・ソフトウェア開発・専門部品といった多様な技術を一堂に提案していました。東北の製造業が医療分野へと新たな活路を見出している姿は、地方産業の可能性を感じさせます。
出展企業によるプレゼンテーションや公開セミナーも活発に行われており、ブース展示と合わせて来場者への情報提供が多層的に行われていた点も、今回の充実した見どころのひとつでした。
会場の様子
展示ホール7は、医療機器特有の精密さと清潔感を持つブースが整然と並ぶ空間でした。
来場者の多くが事前に目当てのブースを決めており、足早に移動しながらも、気になるブースでは立ち止まって担当者と真剣な対話をしていました。医療従事者という来場者層の特性がよく表れた光景です。
今回、来場者の足を止めていたブースには共通点がありました。それは「誰に、何を伝えるのか」が明確に設計されていることです。こうした成果の出る展示会営業は、決して偶然ではなく再現可能です。その具体的な考え方と手順は、展示会成功のための全体像で体系的にまとめています。
対照的に、製品をただ並べるだけのブースには、なかなか来場者の足が止まらない様子も見受けられました。医療機器という専門分野であればあるほど、「誰の、どんな課題を解決するか」というメッセージの明確さが問われます。

業界への意味
日本の医療機器産業は今、大きな転換期を迎えています。
少子高齢化により医療ニーズは拡大する一方、医療現場の人材不足は深刻さを増しています。この課題に応えようとする医療機器メーカーの熱量が、展示会全体から伝わってきました。
医工連携という言葉が広がりを見せる中、ものづくり企業が医療分野への参入を模索するケースも増えています。この展示会はそうした企業にとって、リアルな市場感覚を得る貴重な場になっています。
展示会は「一次情報の宝庫」です。市場の温度感、競合の動き、来場者の本音——こうした情報はインターネットには載っていません。足を運んでこそ見えてくるものがあります。101回という歴史がこの展示会に蓄積してきたものは、その一次情報の厚みそのものです。
今年の展示会トレンド
今年の展示会を通じて感じたトレンドは、「ソリューション提案型」の展示への移行です。
製品そのものを見せるのではなく、「この機器を使うことで、現場のどんな問題が解決できるか」を前面に出すブースが増えていました。医療現場の課題を深く理解した上での提案型展示は、来場者との対話の質を大きく変えています。
デモ体験を重視するブースが目立ったことも、印象的でした。実際に機器に触れ、使用感を確認できる展示は、カタログや動画では伝わらない価値を来場者に届けています。
さらに「医工連携」「産学連携」をキーワードにした共同出展も増えており、企業単独ではなく、研究機関や地域産業との連携を前面に出す出展スタイルが一つの定着した形として見えてきました。こうした連携型の出展は、今後の医療機器展示会の大きな流れになっていくと感じています。
過去のレポート
第101回大会に関連する過去の展示会レポートや関連イベントの情報は、今後随時こちらに掲載していきます。医療機器展示会に関する継続的な現場レポートをお届けしていきますので、ぜひ定期的にご覧ください。
医療機器学会メディカルショージャパン&ビジネスエキスポ2025|現地観察レポート
メディカルショージャパン&ビジネスエキスポ2023|現地観察レポート
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
医療機器の展示会は、来場者の専門性が非常に高いことが最大の特徴です。
来場する医師や臨床工学技士は、製品に関する深い知識を持った専門家です。そのような来場者に対して、表面的なPRは通用しません。むしろ逆効果になることも少なくありません。
大切なのは、「この機器は何ができるか」よりも「この機器で現場の何が変わるか」を伝えることです。
展示会の準備段階から、「来場者がどんな課題を抱えて会場に来るか」を徹底的に考えてみてください。その視点で設計されたブースとメッセージは、専門家ほど強く響きます。
また、医療機器の展示会では会期後のフォローが特に重要です。担当者との関係構築から上長への提案、導入決定まで、時間をかけたプロセスが必要になります。展示会で生まれた縁を丁寧に育てることが、最終的な成果につながります。
※この記事はAIを活用して作成しました。
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展示会営業(R)コンサルタント。経済産業大臣登録中小企業診断士。詳細はウィキペディアご参照。
展示会をテーマとした書籍を5冊執筆している展示会の専門家。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。
Eight EXPO 2026 夏|現地観察レポート
展示会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
実は初日(6月3日)は台風の影響で、来場者が大幅に減ったと聞いていました。
それだけに、2日目となる6月4日の東京国際フォーラムに足を踏み入れたとき、その熱気に思わず足が止まりました。
通路を行き交う人の波、ブースの前に自然にできる人だかり。昨日の静けさがうそのように、会場全体がエネルギーに包まれています。
AI・営業DX・マーケティングソリューションを提供する約150社が一堂に集結したこの場所が、どんな熱量を持っているのか。
その正体を確かめたくて、僕はじっくりと会場を歩き回ることにしました。
展示会基本情報
開催日時
2026年6月3日(水)〜4日(木)10:00〜18:00(基調講演は9:30より)
会場
東京国際フォーラム ホールE(ロビーギャラリー含む)
主催者
Eight(Sansan株式会社)
公式サイト
公式サイトはこちら
来場者層
営業・マーケティング・DX推進・IT企画・人事・バックオフィス担当者など、幅広い職種のビジネスパーソンが来場しています。
経営者・役員から現場の実務担当者まで、AIやツール導入に課題を持つ方々が全国から集まっており、来場者の目的意識の高さが会場全体の空気から伝わってきます。
主な出展分野
「SDX 2026 Summer(第6回 営業DX比較・導入展)」「MSX 2026 Summer(第6回 マーケティングソリューション比較・導入展)」「AI-PAX 2026 Summer(第3回 実践的なAI活用展)」の3つの専門展で構成されています。
営業効率化・マーケ自動化・実務AI活用という、現代のビジネス現場が直面するテーマを横断的にカバーした展示会です。
展示会の特徴
Eight EXPOの最大の特徴は、「比較・導入」に特化した設計にあります。
単なる製品展示にとどまらず、来場者が複数のツールを並べて検討し、自社に最適な選択ができる場として機能しています。
AIコンシェルジュによる事前マッチングや予約制の商談システムが整備されており、来場者と出展企業の双方にとって時間効率の高い場が実現されています。
主催者であるSansanの名刺管理・ビジネスネットワーキングのノウハウが、会場設計の随所に活かされていると感じました。
今回の見どころ
今回の最大の見どころは、SDX・MSX・AI-PAXという3つの専門展が同時開催されている点です。
AIを活用した営業効率化、マーケティングの自動化、そして実務に直結するAI活用手法を一度に比較できる構成は、ビジネスパーソンにとって非常に効率的な学習と情報収集の場となっています。
基調講演には大手企業や研究機関からのスピーカーが登壇し、最新のビジネストレンドを熱量高く語る場面が多く見られました。
業界のリアルな課題と解決の方向性が凝縮されたこの場は、AIを導入したい企業にとって絶好の一次情報源と言えます。
注目ポイント
今回、僕がとくに注目したのは会場内のブース設計のあり方です。
多くの展示会では、区画ごとに3面を壁で囲んだクローズドなブースが標準的な形式になっています。しかしEight EXPOの会場では、背面に大きなボードを立て、タペストリーや印刷物で訴求するオープン型のブースが目立っていました。
この設計は、出展コストを大幅に削減しながらも、視認性や訴求力をほとんど損なわない合理的な選択です。
さらに注目したいのが、商談スペースの椅子の種類です。
一般的なパイプ椅子ではなく、座り心地のよいチェアを設置しているブースが各所に見られました。これは偶然の配置ではありません。
来場者に「ちょっと座って話を聞いてみよう」という気持ちを自然に引き出す、主催者の明確な意図が読み取れます。
座り心地のよい椅子は、会話の時間を延ばし、関係構築の質を高めます。こうした細部への配慮こそが、展示会全体の商談創出力を底上げしているのです。
会場の様子
2日目の会場は、通路が人で埋まるほどの盛況ぶりでした。
初日は台風の接近により来場者数が大幅に抑えられたとのことでしたが、2日目はその分を取り戻すかのような熱気に包まれていました。
ブースの前には自然と人が立ち止まり、担当者と来場者の会話があちこちで生まれています。講演会場では満席に近い状態でセッションが進んでおり、AIや営業DXへの関心の高さが会場全体から伝わってきました。
今回の展示会でも感じたのは、成果が出ている企業ほど「その場の対応」ではなく、事前・当日・事後までを一貫した設計で動いているという点です。この全体像を理解せずに出展してしまうと、どうしても場当たり的な営業になりがちです。展示会で成果を出すための考え方と具体的な進め方は、展示会営業の成功ガイドで体系的に解説しています。


業界への意味
AI・マーケ・営業DXに特化したEight EXPOの存在は、日本のビジネス現場が急速に変化しつつある現実を象徴しています。
かつては「展示会でITツールを選ぶ」という文化はそれほど一般的ではありませんでした。しかし今では、比較・検討のために展示会に足を運ぶことが当たり前になりつつあります。
この変化は出展企業にとって大きなチャンスです。来場者はすでに課題を持ち、解決策を探して会場に来ています。
つまり展示会は、最高のプル型営業の場として機能しているのです。AI時代にこそ、こうした「人と人が直接出会う場」の価値はむしろ高まっています。
今年の展示会トレンド
2026年の展示会で顕著に見られるトレンドのひとつが、「コスト効率と訴求力の両立」です。
大掛かりなブース構造を避け、バックボードとタペストリーを活用したシンプルな設計でも十分な集客効果を上げているブースが増えています。
もうひとつのトレンドは、「商談環境の質の向上」です。来場者が足を止め、自然に話し込める空間づくりを意識したブース設計が、各所で見られるようになりました。
そして何よりも注目すべきトレンドは、「AIと展示会の融合」です。AIを活用したマッチングや来場者分析が進む一方で、「人と直接出会う場」としての展示会の価値はむしろ際立ちを増しています。
AIが二次情報を扱うのに対し、展示会は一次情報の宝庫です。この対比が、今後も展示会が選ばれ続ける理由になっていくでしょう。
過去のレポート
Eight EXPOの過去の開催レポートも、あわせてご覧ください。展示会ごとの変化やトレンドの推移を確認いただけます。
Eight EXPO(AI PAX、営業DX・マーケソリューション比較・導入展)2026春|現地観察レポート
Eight EXPO 第4回 営業マーケDX 比較・導入展2025
Eight EXPO営業マーケDX 比較・導入展2024
ビジネスIT & SaaS EXPO(BIS)&Eight Networking EXPO 2023
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
今回のEight EXPOを歩いて確信したことがあります。それは「ブース設計が営業成果に直結する」という展示会の本質です。
背面ボード+タペストリーによるオープンなブース設計、そして座り心地のよい椅子の設置。これらは単なる見た目の工夫ではありません。来場者の行動を設計し、商談の入り口を増やすための戦略的な選択です。
出展を検討している方に伝えたいのは、ブースにかけるコストの大きさよりも、来場者の動線と滞在時間をどう設計するかが重要だという点です。
今日の会場で見た多くの出展企業は、その答えを実践していました。展示会は準備と設計の積み重ねで、必ず成果を出せる場です。ぜひ今回の観察を、自社の出展準備に活かしてください。
※この記事はAIを活用して作成しました。
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展示会営業(R)コンサルタント。経済産業大臣登録中小企業診断士。詳細はウィキペディアご参照。
展示会をテーマとした書籍を5冊執筆している展示会の専門家。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。
展示会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
幕張メッセの5・6ホールに足を踏み入れた瞬間、その熱量に圧倒されました。
通路は来場者で埋まり、各ブースからは実機のプロペラ音や担当者の熱心な説明の声が聞こえてきます。
今年のテーマは「ドローンによるインフラ革命 〜地域創生と街づくり〜」です。
そのテーマがブースの配置や展示内容に如実に反映されていて、単なる機体の見本市ではなく、社会課題の解決策を提案する場へと進化していることを肌で感じました。
日本のドローン産業が新たな段階に入ったことを、会場全体が物語っていた印象です。
展示会基本情報
開催日時
2026年6月3日(水)〜 6月5日(金) 10:00〜17:00
会場
幕張メッセ 国際展示場 5・6ホール(千葉県千葉市美浜区)
主催者
一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)、株式会社コングレ
後援には内閣府、総務省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、デジタル庁、復興庁、千葉県、千葉市など、主要省庁・自治体が名を連ねています。
公式サイト
公式サイトはこちら
来場者層
商談意欲が高く、明確な目的を持って来場するビジネスパーソンが中心です。
経営層や部門管理職など、意思決定権を持つ方が多いのも、この展示会の特徴のひとつです。
2展合計で24,000人の来場を見込んでいます。
主な出展分野
無人航空機(ドローン)本体・部品・ソフトウェア、農業・物流・インフラ点検・測量・警備・撮影など産業応用サービス、eVTOL(電動垂直離着陸機)・空飛ぶクルマ、地域創生・スマートシティ関連、保険・教育・訓練サービスなど多岐にわたります。
展示会の特徴
Japan Droneは2016年の初開催から今年で第11回目を迎えます。
国内で唯一、ドローンに特化した専門展示会として、産業界から長年にわたり高い信頼を得てきた場です。
今回は「第5回次世代エアモビリティEXPO」との同時開催により、ドローンにとどまらず空飛ぶクルマ(eVTOL)までを包括したエアモビリティ全体を見渡せる場となっています。
国際コンファレンスも併催されており、政策動向から技術の最前線まで、幅広い情報を一箇所で得られるのが大きな魅力です。
今回の見どころ
今年のテーマ「ドローンによるインフラ革命」が示すとおり、インフラ点検・防災・地域創生という社会課題への応用に注目が集まっています。
橋梁・トンネル・鉄塔などの点検に活用される産業用ドローンの展示は特に充実しており、現場担当者が熱心にメモを取る姿が印象的でした。
レベル4飛行(有人地帯における目視外飛行)の実証事例を紹介するブースも複数あり、制度と技術の両面で社会実装が加速していることが伝わってきます。
空飛ぶクルマのコーナーでは、実機の展示とともに事業ロードマップが公開されており、都市部の移動変革を見据えた議論が活発に行われていました。
注目ポイント
今回、来場者の足を止めていたブースには共通点がありました。それは「誰に、何を伝えるのか」が明確に設計されていることです。こうした成果の出る展示会営業は、決して偶然ではなく再現可能です。その具体的な考え方と手順は、展示会成功のための全体像で体系的にまとめています。
機体のスペックや映像を並べるだけのブースより、自治体や建設会社との協業事例を具体的に見せるブースのほうが、来場者との対話がずっと深まっていました。
「誰のどんな課題を解決できるのか」をひと言で伝えられるブースは、会場の中で際立って見えます。
会場の様子
平日開催にもかかわらず、会場は終日にわたって活況を呈していました。
僕が特に注目したのは、来場者の「質」の高さです。
名刺交換の後に商談スペースへ移動するシーンが各所で見られ、情報収集だけでなく、具体的な商談を目的として来場している方が多いことが伝わってきます。
海外からの来場者・出展者も目立ち、日本のドローン産業が国際的な注目を集めていることを感じさせました。
会場内には飛行デモスペースも設けられており、実際のフライトを間近で見学できる機会が多くの来場者を引きつけていました。


業界への意味
Japan Droneが毎年規模を拡大しながら続いていることは、日本のドローン産業が着実に成長していることの証です。
2022年に施行されたレベル4飛行解禁以降、法制度の整備と技術開発が連動して進んでいます。
この展示会が産官学の接点として機能していることが、産業全体の底上げに貢献していると感じます。
また、空飛ぶクルマとの同時開催は、地上から空へという輸送パラダイムの転換が、もはや絵空事ではなくなっていることを業界全体に示すメッセージとも受け取れます。
今年の展示会トレンド
今年会場全体を通じて感じたのは、「実証から実装へ」という潮流です。
これまで実証実験の段階にあった技術が、実際のビジネスモデルとして動き始めている事例が目立ちました。
もうひとつの大きなトレンドは「地域との連携」です。
複数の地方自治体がブースを出展し、ドローンを活用した地域課題の解決策を提示していました。人口減少や高齢化が進む地域でのインフラ維持、農業効率化、物流の確保など、ドローンが社会インフラとして機能し始めていることがよくわかる内容でした。
さらに、AIとドローンの統合も今年の大きなテーマのひとつでした。自律飛行・画像解析・異常検知など、AIを組み合わせた高度なシステムが多数展示されており、単体機器からシステムソリューションへの移行が一層加速している印象を受けます。
過去のレポート
過去のJapan Droneに関するレポートもあわせてご覧いただけます。毎年の変化を比較することで、この産業がどのように進化してきたかをより深く理解していただけるかもしれません。
ジャパンドローン(JapanDrone)、次世代エアモビリティEXPO2025|現地観察レポート
ジャパンドローン(JapanDrone)2024
ジャパンドローン(JapanDrone)2023
国際ドローン展2021|現地観察レポート
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
Japan Drone 2026の会場を歩いて、あらためて感じたことがあります。
成果を出しているブースは、展示物の豪華さではなく「伝える設計」の明確さが際立っていました。
来場者は限られた時間の中で多くのブースを回ります。その短い接触時間の中で「自分ごと」として受け取ってもらえるかどうかが、その後の商談につながるかどうかを左右します。
ドローン産業は技術の進化が速い分、つい「新しいスペック」を前面に出してしまいがちです。しかし来場者が知りたいのは「自分の課題をこれで解決できるのか」という一点です。
出展を検討されている企業には、ぜひ「誰の、どんな課題を解決するか」をひと言で言えるかどうかを、準備の最初のステップにしてほしいと思います。
そこが明確になれば、ブースデザインもトークスクリプトも、自然と方向性が定まってきます。ドローン産業の次のステージを切り開くのは、技術力だけでなく「伝える力」を持った企業です。
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展示会営業(R)コンサルタント。経済産業大臣登録中小企業診断士。詳細はウィキペディアご参照。
展示会をテーマとした書籍を5冊執筆している展示会の専門家。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。
ORGATEC TOKYO 2025|現地観察レポート
展示会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
初日から、会場はすごい熱気に包まれていました。
ORGATEC TOKYOの会場に一歩足を踏み入れた瞬間、その熱量に圧倒されました。来場者の目が真剣で、ただ見て回るのではなく、明確な目的を持って動いている方が多いという印象です。
そして何より僕が感じたのは、今年の展示はデザインと機能性が高い次元で融合しているということです。単におしゃれなだけでなく、機能性を両立させていることを示す出展が非常に多く、「カッコいいだけでは選ばれない時代」が確実に来ていると感じました。
展示会というのは、業界のいまを映す鏡です。今回の会場の空気感は、働き方そのものが変わりつつある日本のリアルを体感できる場になっていました。
展示会基本情報
開催日時
2025年開催。詳細な会期については公式サイトをご確認ください。
会場
東京ビッグサイト(東展示棟)
主催者
ケルンメッセ(ドイツ)を起源とする国際的な展示会ブランドが日本市場向けに展開する専門展です。オフィス・ワークプレイスデザインの分野では世界的な権威を持つ展示会として知られています。
公式サイト
公式サイトはこちら
来場者層
主な来場者は、オフィス設計・施工に関わる建築士やインテリアデザイナー、総務・施設管理担当者、経営者・役員クラスの意思決定者が中心でした。
「ただ情報収集に来た」というよりも、具体的な課題や検討中のプロジェクトを持って来場している方が多く感じられました。展示会営業の観点からすると、非常に「温度の高い」来場者が集まっていると言えます。
主な出展分野
オフィス家具・チェア・デスクなどの什器類、パーティションや間仕切りシステム、照明・音響などのオフィス環境設備、フリーアドレス・ABW(アクティビティベースドワーキング)対応ソリューション、コラボレーションスペース向け製品など、現代の働き方に対応した幅広いカテゴリーが揃っていました。
展示会の特徴
ORGATEC TOKYOは、ドイツ・ケルンで2年に一度開催される世界最大級のオフィス・コントラクトファニチャー専門展「ORGATEC」の日本版として位置づけられています。
日本のオフィスデザイン展示会の中でも、特に「国際的なデザインクオリティ」と「実務的な機能性」の両立を重視した出展が集まるのがこの展示会の特徴です。
来場者も出展者も、単に製品を見せる・見るという関係ではなく、「未来の働き方をどう設計するか」という共通の問いを持って集まっている印象が強く、会話の密度が濃い展示会でした。
今回の見どころ
今回の展示会で特に目を引いたのは、ブースの「体験設計」のレベルが高まっていたことです。
単に製品を並べるのではなく、実際に座って、触れて、そのオフィス空間を体感できる仕掛けを作っているブースが多く見られました。「見せる」から「体験させる」への転換が、この展示会では確実に起きていました。
また、リモートワークやハイブリッドワークへの対応が各社の共通テーマとなっており、個人集中スペースとコラボレーションスペースをいかに両立させるか、という問いに対する各社の答えが並ぶ形になっていました。それぞれのアプローチの違いが見比べられるのも、この展示会ならではの醍醐味です。
注目ポイント
今回、来場者の足を止めていたブースには共通点がありました。それは「誰に、何を伝えるのか」が明確に設計されていることです。こうした成果の出る展示会営業は、決して偶然ではなく再現可能です。その具体的な考え方と手順は、展示会成功のための全体像で体系的にまとめています。
逆に、どれだけ製品が優れていても、ブースの設計や声がけのタイミングが整っていないと、来場者は素通りしてしまいます。会場を歩きながら、改めてそのことを実感しました。
「おしゃれ」と「機能性」を両立させている展示は多かったのですが、その両立をいかに来場者に伝えるか、という「伝え方の設計」に差が出ていたように感じています。
会場の様子
初日の会場は、朝から多くの来場者で活気にあふれていました。通路を歩くだけでも、あちこちで商談のような会話が交わされており、展示会ならではの「出会いの場」としての空気が漂っていました。
各ブースのスタッフも積極的に声をかけており、展示物に触れながら説明を受ける来場者の姿が随所に見られました。一方通行の「見せる」展示ではなく、双方向の「対話」が成立していたのが印象的です。
午後になると来場者数はさらに増え、人気ブースには人だかりができていました。特にソファタイプのコラボレーション家具や、音響遮断機能を備えた集中ブースの周辺には、担当者への質問が絶えない場面も見られました。


業界への意味
ORGATEC TOKYOは、日本のオフィスデザイン・ワークプレイス業界にとって、単なる製品発表の場ではなく、「これからの働き方の基準を更新する場」として機能しています。
テレワークが定着した今、オフィスに求められるものは大きく変わりました。「わざわざ出社する理由を作る空間」としてのオフィスデザインが問われており、今回の展示会にはそれに応える提案が多く集まっていました。
業界全体が「デザインのための機能性」から「機能性を伴ったデザイン」へとシフトしているのを、会場全体から感じることができました。これは日本の働き方改革が、表層的なブームを超えて実質的な変化のフェーズに入っていることを示しているように思います。
今年の展示会トレンド
今年の展示会全体を通じて感じたトレンドをいくつか整理します。
まず、「サステナビリティ」の訴求が本格化しています。リサイクル素材の使用や長期使用を前提とした設計、修理・交換パーツの提供体制など、製品の「一生」を見据えた提案が増えていました。
次に、「テクノロジーとの融合」が進んでいます。センサーで人の動きを感知して照明や空調を自動調整する家具、スマートデバイスと連携するデスクなど、ハードとソフトの境界が曖昧になってきています。
そして「個人化と多様性への対応」も大きなテーマでした。一人ひとりの体格や働き方の違いに合わせてカスタマイズできる製品、多様なワークスタイルに対応できるモジュール型家具など、「みんな同じ」から「それぞれに最適」へという流れが明確になっていました。
過去のレポート
ORGATEC TOKYOの過去レポートや、その他の展示会現地観察レポートは随時更新しています。ぜひ他の記事もあわせてご覧ください。
オルガテック東京2025|現地観察レポート
オルガテック東京2024
オルガテック東京2023
オルガテック東京2022
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
今回のORGATEC TOKYOを歩いて、改めて感じたことがあります。
出展各社の努力は本当に素晴らしいものでした。デザインも、空間演出も、製品の完成度も、どれも高いレベルにあります。
ただ、展示会営業の視点で見ると、「頑張っているのに成果につながらない」パターンが生まれやすい状況も見えていました。展示会当日にどれだけ見栄えの良いブースを作っても、来場者との対話設計と会期後のフォロー体制が整っていなければ、投資した労力が結果に変わりにくいのです。
今回の展示会で特に印象に残ったのは、スタッフの方が来場者の「課題」を引き出そうとしていたブースです。製品の説明をするのではなく、「今のオフィスで困っていることはありますか」「どんな空間を作りたいと思っていますか」という問いかけからコミュニケーションを始めていました。
これは展示会営業の本質そのものです。展示会は売り込みの場ではなく、関係構築の場です。来場者が課題を持って来ている展示会だからこそ、その課題にしっかり耳を傾けることが、次の商談への橋渡しになります。
ORGATEC TOKYOは、業界の未来を感じられる素晴らしい展示会です。この場を最大限に活かすためにも、出展後のフォローまでを含めた設計で臨んでほしいと思います。
※この記事はAIを活用して作成しました。
展示会で成果を出すコツを知りたい方へ
このセミナーに参加すると、
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展示会営業(R)コンサルタント。経済産業大臣登録中小企業診断士。詳細はウィキペディアご参照。
展示会をテーマとした書籍を5冊執筆している展示会の専門家。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。
FOOMA JAPAN 2026|現地観察レポート
展示会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
初日から会場は尋常でない熱気に包まれていました。
朝のオープンと同時に、多くの来場者が目当てのブースへ向かって歩いていく光景は、食品業界全体が今この展示会に集中しているのだということをリアルに感じさせてくれるものでした。
今年、特に印象的だったのは「撮影禁止」を掲げるブースが例年よりも増えていたことです。
機械の前に撮影禁止の表示を立て、スタッフが丁寧に説明しながらも写真は固くお断りする——そんな光景が会場のいたるところで見られました。
これは単なる情報管理の話ではありません。それだけ「まだ誰も見たことのない技術」を引っ提げて出展している企業が増えているという証拠でもあります。
業界の活気と技術革新の速度が、この現象に象徴されているように思います。
展示会基本情報
開催日時
2026年6月(4日間開催)
会場
東京ビッグサイト(東展示棟)
主催者
一般社団法人 日本食品機械工業会
公式サイト
公式サイトはこちら
来場者層
食品・飲料メーカーの製造・生産技術・購買担当者を中心に、食品関連のエンジニアや研究開発担当者が多く来場します。
中堅・中小の食品加工業者も多く、「現場の課題を解決したい」という明確な目的を持った来場者が目立ちます。
主な出展分野
食品加工機械、包装・梱包設備、衛生管理システム、計量・検査機器、冷凍・冷蔵技術、AI・ロボット活用技術など、食品製造に関わるあらゆる分野が集結します。
展示会の特徴
FOOMA JAPANは、国内最大規模の食品機械専門展示会です。
アジア最大級とも称されるこの展示会には、国内外の有力企業が最新技術を持ち寄り、来場者に向けてその価値を発信します。
他の製造業系展示会と比べても、来場者の「課題解決意識」が非常に高いことがこの展示会の大きな特徴です。
会場に来る方のほとんどが何らかの生産上の課題を抱えており、情報収集に真剣な姿勢で臨んでいます。
今回の見どころ
今年の展示会で強く目を引いたのは、食品製造へのAI・ロボット活用の急速な進化です。
数年前は「実証段階」だったような技術が、今年は「現場導入済み」として堂々と紹介されていました。食品業界のデジタル化が確実に一段階進んだことを感じさせます。
もう一つの見どころは、衛生・安全管理技術の充実です。食品安全に対する意識が国際的に高まる中、検査・洗浄・殺菌に関する出展が年々増加しています。
注目ポイント
来場者の足を止めていたブースには、ある共通点がありました。
それは「誰に、何を伝えるのか」が明確に設計されていることです。キャッチコピーや展示の順番が論理的に組み立てられており、立ち止まった来場者が自然に商談へと進んでいく流れができていました。
こうした成果の出る展示会営業は、決して偶然ではなく再現可能です。その具体的な考え方と手順は、展示会成功のための全体像で体系的にまとめています。
一方で、一生懸命ブースを装飾し、スタッフが熱心に声をかけているにもかかわらず、来場者の流れが止まらないブースも少なくありませんでした。
頑張りが成果につながるかどうかは、設計の有無によって大きく変わります。
会場の様子
会場は広大な東展示棟をほぼ使い切るほどの規模で、歩いていても終わりが見えないほどの出展数でした。
フードテックや省人化技術に関連したブースエリアは特に混雑しており、担当者に質問する来場者が長い列を作る場面も見られました。
ブースのデザイン面では、大手メーカーによる映像演出を取り入れた大型展示が目立つ一方、中小企業のブースでも「伝えたい内容を絞り込む」という工夫が随所に見られ、展示会ブースづくりの成熟度が上がっていると感じます。






業界への意味
食品業界は今、労働力不足・原料高騰・消費者ニーズの多様化という三重の課題に直面しています。
そのような環境の中でFOOMA JAPANは、業界全体が「どこに向かおうとしているのか」を確認できる貴重な場として機能しています。
展示会に並ぶ技術の一つひとつは、業界が課題にどう向き合っているかのリアルな答えです。製品カタログやウェブサイトでは伝わらない「現場の本音」が、この会場には詰まっています。
今年の展示会トレンド
今年のFOOMA JAPANで見えてきたトレンドをまとめると、大きく三つになります。
一つ目は「省人化・自動化の本格化」です。ロボットや搬送システムの導入が、これまでの試験的な段階を超え、実用フェーズに入っています。
二つ目は「情報保護への意識の高まり」です。冒頭でも触れた撮影禁止ブースの増加は、独自技術を持つ企業が増えていることの裏返しでもあります。競争環境が激しくなるほど、一次情報の価値は高くなります。
三つ目は「来場者とのコミュニケーション設計の深化」です。一方的な展示から、来場者に体験させる・課題を引き出すという双方向型のブース演出にシフトしている企業が増えています。
過去のレポート
FOOMA JAPANの過去の現地観察レポートもご参照ください。毎年の変化を比較することで、食品機械業界のトレンドをより立体的に把握できます。
FOOMA JAPAN(フーマジャパン)食品製造総合展2025|現地観察レポート
FOOMA JAPAN(フーマジャパン)食品製造総合展2024
FOOMA JAPAN(フーマジャパン)食品製造総合展2023
FOOMA JAPAN(国際食品工業展)2022
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
FOOMA JAPANのような専門展示会は、来場者の質が非常に高い展示会です。
来場者の多くは、すでに課題を持って会場に来ています。つまりブース側がやるべきことは「アピール」ではなく「課題を聞くこと」です。
撮影禁止が増えているという今年の傾向が示すように、多くの企業が独自技術を武器に勝負しています。だからこそ、その技術が「誰のどんな課題を解決するのか」を言葉にして伝えられるかどうかが、成果を左右します。
展示会の現場で得られる一次情報——来場者の反応、競合の見せ方、業界の温度感——これらはどんな調査でも代替できない財産です。ぜひ会場での体験を、会期後の営業活動に活かしてください。
※この記事はAIを活用して作成しました。
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展示会営業(R)コンサルタント。経済産業大臣登録中小企業診断士。詳細はウィキペディアご参照。
展示会をテーマとした書籍を5冊執筆している展示会の専門家。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。
「用具係がそんなんで勝てるのか?」という問い
サッカー日本代表に関する番組で、とても印象に残る話がありました。
岡田武史監督が日本代表を率いていた当時の話です。
あるとき、裏方としてチームを支えていたキットマネージャー(スパイクなどの用具全般を管理する専門スタッフ)の方が、
岡田監督からこう言われたそうです。
「用具係がそんなんで勝てるのか?」
この言葉を聞いて、その人はハッとしたと言います。
それまで彼は、無意識のうちに、自分の仕事をこう捉えていたそうです。
自分は用具係である。
だから、ボールを管理する。
ユニフォームを準備する。
スパイクや備品を整える。
選手が練習や試合に集中できるように、道具をきちんと用意する。
もちろん、それはとても大切な仕事です。
日本代表という極限の現場では、用具の管理ひとつにも妥協は許されません。
忘れ物があってはいけない。
準備不足があってはいけない。
選手が安心してピッチに立てる環境を整えることは、間違いなく重要な役割です。
でも、岡田監督の言葉は、そこでもう一段深い問いを投げかけていたのです。
「あなたの仕事は、本当にそこまでなのか?」
「用具を管理することだけが、あなたの役割なのか?」
「日本代表が勝つために、あなたにはもっとできることがあるのではないか?」
その言葉をきっかけに、そのキットマネージャーの方は、自分の役割を捉え直したそうです。
自分は監督ではない。
コーチでもない。
メディカルスタッフでもない。
けれど、だからこそできることがある。
監督やコーチには言いづらい悩みがあるかもしれない。
メディカルスタッフに相談するほどではないけれど、少し気になっている体調の違和感があるかもしれない。
試合に出られるかどうか、コンディションはどうか、チーム内での立ち位置はどうか。
選手は、表には出さない小さな不安を抱えているかもしれない。
そうした声を、用具係という立場だからこそ聞けるのではないか。
選手にとって身近な存在だからこそ、ふっと本音や愚痴をこぼしてもらえるのではないか。
その小さな不安に寄り添うことが、結果的に選手のパフォーマンスを支え、日本代表の勝率を上げることにつながるのではないか。
そう考えるようになってから、その人は、一層充実感を持って仕事に取り組めるようになったそうです。
ぼくはこの話を聞いて、思わず「まさにこれだ」と感じました。
なぜなら、これはサッカー日本代表だけの話ではないからです。
会社でも、チームでも、展示会出展でも、まったく同じことが起こっているからです。
「自分は会社に影響力がある」と気づいた人から、会社は変わる
よく、こんなことを言う人がいます。
「うちの会社は雰囲気が暗い」
「うちの部署は元気がない」
「うちのチームは前向きじゃない」
「うちの会社は変わらない」
気持ちはわかります。
実際に、そう感じる職場もあるでしょう。
空気が重い。
会議で意見が出ない。
新しいことを言い出しにくい。
誰かが何かを変えてくれるのを、みんなが待っている。
そういう組織は、たしかにあります。
でも、ぼくはそういう話を聞くたびに、いつも思うことがあります。
「いやいや、君も会社の一部だよ」と。
会社の雰囲気が暗いと言っているその人自身も、その会社の一部です。
部署に元気がないと言っているその人自身も、その部署を構成する一人です。
チームが前向きじゃないと感じているその人自身も、そのチームの空気をつくっている一人です。
だから、もし本当に「うちの会社は暗い」と思うのであれば、まず自分が率先して明るくふるまってみればいいのです。
朝、少しだけ元気に挨拶する。
会議で一言だけ前向きな意見を出す。
誰かの小さな努力に気づいて声をかける。
困っている人に「大丈夫?」と聞いてみる。
新しい取り組みに対して、最初から否定せずに「おもしろそうですね」と言ってみる。
それだけで、空気は少し変わります。
もちろん、ひとりの行動で会社全体が一瞬で変わるわけではありません。
でも、ひとりの行動が、隣の人の気持ちを変えることはあります。
隣の人の気持ちが変われば、そのまた隣の人の言動も変わるかもしれません。
そうやって、組織の雰囲気は少しずつ変わっていきます。
つまり、ひとりの人間には、組織全体を変える力があるのです。
これは、きれいごとではありません。
ぼくは多くの企業の展示会出展を支援する中で、そのことを何度も見てきました。
展示会出展は、会社の中で普段見えにくくなっている力を引き出す場でもあるのです。
通常の仕事では、役割が決まっています。
営業は営業。
開発は開発。
製造は製造。
購買は購買。
総務は総務。
経営者は経営者。
もちろん、職務分掌は必要です。
誰が何を担当するのかが明確でなければ、仕事は進みません。
しかし、職務分掌が強くなりすぎると、人は無意識のうちにこう考えるようになります。
「これは自分の仕事ではない」
「そこは営業の仕事だ」
「それは製造が考えることだ」
「それは上司が決めることだ」
「自分は言われたことをやればいい」
こうなると、組織の力は小さくなっていきます。
本当はもっといいアイデアを持っている人がいる。
本当はお客様のことをよく理解している人がいる。
本当は現場で起きている課題に気づいている人がいる。
本当は会社をもっとよくしたいと思っている人がいる。
でも、「自分の仕事ではない」と思った瞬間に、その力は表に出なくなります。
展示会出展のすばらしいところは、そこを突破できることです。
展示会は、ただブースを出すだけのイベントではありません。
会社の魅力をどう伝えるか。
誰に来てほしいのか。
その人は何に困っているのか。
自社の商品やサービスは、その人にどう役立てるのか。
どんな言葉なら足を止めてもらえるのか。
どんな展示なら関心を持ってもらえるのか。
どんな接客なら「もっと話を聞きたい」と思ってもらえるのか。
こうしたことを、出展チーム全員で考える必要があります。
そのとき、普段の肩書きや部署の枠を超えた意見が必要になります。
営業担当者だけが考えても、よいブースにはなりません。
商品を深く知っている開発や製造の人の視点が必要です。
お客様からよく聞かれる質問を知っているメンテナンス担当の声も重要です。
デザインや開発の視点が入ることで、伝わり方は大きく変わります。
会社の理念や強みを言語化できる経営者の関与も欠かせません。
展示会出展は、一人ひとりが組織を変える力に気づく場である
ここが大事なのですが、展示会出展では、意見が比較的取り入れられやすいのです。
「ブースの見せ方をこうした方がよいのではないか」
「この言葉の方が来場者に伝わるのではないか」
「最初の声かけは、こうした方が入りやすいのではないか」
「この実物を前に出した方が、足を止めてもらえるのではないか」
「この質問をすると、お客様の課題を聞き出しやすいのではないか」
こうした意見が、実際のブースづくりや接客トークに反映されることがあります。
普段の業務では、自分の意見が会社全体に影響を与えている実感を持ちにくい人もいます。
けれど、展示会では違います。
自分が出したアイデアが、ブースのキャッチコピーになる。
自分が提案した展示方法で、来場者が足を止める。
自分が考えた接客トークで、お客様がうなずく。
自分が拾った来場者の声が、次の商品改善につながる。
そういうことが、本当に起こります。
その瞬間、人は気づきます。
「あれ、自分の意見って、会社の役に立つんだ」
「自分にも、会社を少し動かす力があるんだ」
「自分の仕事は、決められた作業をこなすだけではないんだ」
この気づきは、とても大きいです。
まさに、岡田監督に「用具係がそんなんで勝てるのか?」と言われたキットマネージャーの方が、自分の役割を捉え直したのと同じです。
用具を管理するだけが仕事ではない。
日本代表が勝つために、自分にできることはもっとある。
それと同じように、展示会出展に関わる一人ひとりも、気づくことができます。
自分は営業ではないから関係ない。
自分は製造だから接客は関係ない。
自分は若手だから意見を言う立場ではない。
自分は裏方だから表に出る必要はない。
そうではありません。
展示会は、会社全体で成果を出しにいくプロジェクトです。
そこでは、誰か一人だけが主役なのではありません。
ブースに立つ人も、準備する人も、資料をつくる人も、展示物を運ぶ人も、接客トークを考える人も、フォローを担当する人も、全員が成果に関わっています。
もっと言えば、全員が「勝率」を上げることができます。
サッカー日本代表において、キットマネージャーが選手の不安に寄り添うことでチームの勝率を上げられるように、展示会でも、一人ひとりの小さな工夫が出展成果を変えます。
声のかけ方を少し変える。
来場者の表情をよく見る。
相手の悩みを先に聞く。
商品の説明を急がず、相手の状況を理解する。
接客後のメモを丁寧に残す。
フォロー担当に来場者の温度感をきちんと伝える。
「このお客様には、この事例が合うと思います」と一言添える。
そうした小さな行動が、商談化率を変えます。
受注率を高めます。
お客様の印象を変えます。
そして、会社の雰囲気を変えます。
展示会出展の本当の価値は、リードを獲得することだけではありません。
受注し、売上を上げることだけでもありません。
もちろん、商談を生み、売上につなげることは重要です。
しかし、それと同じくらい大切なのは、出展準備と会期中の活動を通じて、社員一人ひとりが「自分も会社を動かす一員なのだ」と実感できることです。
展示会は、日頃の職務分掌を超えて考えざるを得ない場です。
自社の強みを考える。
お客様の悩みを考える。
伝え方を考える。
チームで成果を出す方法を考える。
自分の役割を超えて、会社全体の勝ち方を考える。
だからこそ、展示会出展は組織を強くします。
「うちの会社は暗い」と愚痴を言う人がいたら、ぼくはこう伝えたいです。
あなたも、その会社の一部です。
あなたの一言で、空気は少し変わるかもしれません。
あなたの行動で、隣の人が前向きになるかもしれません。
あなたの工夫で、お客様の反応が変わるかもしれません。
あなたのアイデアで、展示会の成果が変わるかもしれません。
たった一人でも、組織全体を変える入口になれます。
それは、すごいことです。
展示会出展は、そのことを実感しやすい機会です。
自分の意見がブースに反映される。
自分の工夫が来場者の反応を変える。
自分の役割を超えた一歩が、会社の成果につながる。
その経験をした人は、展示会が終わった後も変わります。
「自分の仕事はここまで」と線を引くのではなく、
「会社がよくなるために、自分にできることは何か」と考えるようになります。
展示会は、商品を売る場であると同時に、人が自分の可能性に気づく場でもあります。
そして、組織が「自分たちはもっとやれる」と思い出す場でもあります。
だからぼくは、展示会出展を単なる販促活動だとは考えていません。
展示会は、会社の中に眠っている力を引き出すプロジェクトです。
「用具係がそんなんで勝てるのか?」
この問いは、サッカー日本代表だけに向けられたものではありません。
営業がそんなんで勝てるのか。
製造がそんなんで勝てるのか。
技術がそんなんで勝てるのか。
若手がそんなんで勝てるのか。
裏方がそんなんで勝てるのか。
経営者がそんなんで勝てるのか。
そして、展示会チームがそんなんで勝てるのか。
この問いを、自分ごととして受け止めたとき、仕事はもっとおもしろくなります。
役割はもっと広がります。
チームはもっと強くなります。
そう考えると、展示会はただのイベントではありません。
一人ひとりが、自分の力を思い出す場です。
そして、会社全体が前向きに変わり始める場なのです。
あなたの展示会出展を心から応援しています!!
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展示会営業(R)コンサルタント。経済産業大臣登録中小企業診断士。詳細はウィキペディアご参照。
展示会をテーマとした書籍を5冊執筆している展示会の専門家。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。
展示会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
パシフィコ横浜に足を踏み入れた瞬間、その熱量に圧倒されました。
600社以上の企業が1,500を超える小間を連ね、展示面積は約26,300㎡にもおよびます。自動車業界の最前線がこれほど凝縮された空間は、他の展示会ではなかなか体験できません。
今年のテーマは「Collaboration for Future Mobility モビリティは、ここから変わる」。会場全体にそのテーマの意志のようなものが漂っていて、歩きながら何度もその言葉を思い返しました。
展示会基本情報
開催日時
リアル展示会:2026年5月27日(水)〜29日(金) 10:00〜17:00
オンライン展示会:2026年5月19日(火)10:00〜6月9日(火)17:00
会場
パシフィコ横浜 展示ホール・ノース(展示面積 約26,300㎡)
主催者
公益社団法人 自動車技術会(後援:横浜市)
公式サイト
公式サイトはこちら
来場者層
自動車メーカーの技術者・研究者が中心です。部品サプライヤーや素材・機器メーカーの担当者、大学の教職員や学生も多く訪れます。
会場を歩いていると、「買いに来た人」ではなく「技術を評価しに来た人」の割合が非常に高いと感じます。それがこの展示会の質の高さを支えています。
主な出展分野
電動化(EV・HEV・FCEV)、自動運転・先進運転支援システム(ADAS)、コネクテッドカー、ボディ・シャシー技術、エンジン・パワートレイン、材料・素材、製造技術、IT・ソフトウェアなど、自動車を支えるあらゆる技術領域が一堂に揃っています。
展示会の特徴
「人とくるまのテクノロジー展」は、40年以上の歴史を誇る自動車技術の専門展示会です。
カーショーとは根本的に性格が異なります。ここに展示されているのは、完成した車両だけではありません。部品・素材・ソフトウェア・製造プロセスまで、クルマを形成するあらゆる要素技術が集まっています。
来場者の大半が、課題解決の糸口を探して来ています。そのため展示会全体に、「見て回る」のではなく「確かめに来た」という緊張感があります。これほど目的意識の高い来場者が集まる展示会は、なかなかありません。
今回の見どころ
今回の最大の見どころは、電動化と自動化の技術が「可能性」から「実装」のフェーズへと移行してきた点です。
数年前であれば「こんな未来を目指しています」という展示が多かった。しかし今年は、「これは量産対応済みです」「来年から供給できます」という言葉が随所で聞かれました。業界が確実に次のステージへ進んでいることを、肌で実感できる展示でした。
また、IT企業や半導体メーカーの出展規模が年々大きくなっています。自動車産業がもはやハードウェアだけの産業ではないことを、会場そのものが証明していました。
注目ポイント
僕が特に注目したのは、「モビリティDXイノベーションステージ」です。
ソフトウェア定義車両(SDV)や車両データの活用といったテーマが、具体的な事例とともに語られていました。技術の話でありながら、経営の話でもある。そのような内容が現場の言葉で語られている点が、他のセミナーとは一線を画していたと感じます。
出展社セミナーも充実していて、来場者が技術を深掘りしながら自然と商談の糸口を見つけていく流れが、会場のあちこちで生まれていました。この設計は主催者の工夫が伝わります。
会場の様子
会場は平日にもかかわらず、非常に多くの来場者で賑わっていました。予想来場者数は80,000人とのことで、その数字を体感として納得できる活気がありました。
ただ、歩きながら観察していると、来場者の動き方には大きな差があります。目的を持って特定のブースへ向かう人と、なんとなく歩いている人では、足の運び方からして違います。そしてそれは、出展側の設計力の差でもあります。
今回、来場者の足を止めていたブースには共通点がありました。それは「誰に、何を伝えるのか」が明確に設計されていることです。こうした成果の出る展示会営業は、決して偶然ではなく再現可能です。その具体的な考え方と手順は、展示会成功のための全体像で体系的にまとめています。



業界への意味
この展示会が自動車業界に持つ意味は、年々大きくなっていると感じます。
かつてクルマは「機械」でした。しかし今、クルマは「移動するコンピュータ」になりつつあります。この大転換の時代に、技術者たちがリアルな場所に集まり、互いの知見を交換し、次のコラボレーションの種をまく。その場としての展示会の価値は、むしろ高まっていると言えるでしょう。
オンライン情報がどれだけ増えても、「現場の温度感」「実物のリアリティ」「人の言葉の重み」は、展示会でしか得られません。AI時代だからこそ、一次情報の宝庫としての展示会の存在感が際立っています。
今年の展示会トレンド
今年のトレンドを一言で表すなら、「技術の社会実装」です。
電動化・自動化・コネクテッドという三つの大きな潮流が、いよいよ実用フェーズへと移行してきました。「将来こうなる」という展示ではなく、「今これを作っています」「来年にはこれができます」という展示が主流になっています。
また、サプライチェーン全体での連携・協業を打ち出す企業が目立ちます。テーマである「Collaboration」という言葉が、展示の随所に具体的な形で体現されていました。業界全体が、競争から共創へと軸足を移しつつある転換点を、会場から感じ取ることができました。
過去のレポート
「人とくるまのテクノロジー展」のこれまでの観察レポートも、ぜひ合わせてご覧ください。毎年変化し続けるこの展示会の記録から、自動車業界の流れを読み取ることができます。
人とくるまのテクノロジー展2025|現地観察レポート
人とくるまのテクノロジー展2024
人とクルマのテクノロジー展2023
人とくるまのテクノロジー展2022
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
自動車業界の展示会は、技術の密度が非常に高い場です。だからこそ、出展企業には「何でも見せる」ではなく「何を伝えるか」を絞り込む設計が不可欠です。
来場者は、課題を抱えて情報収集に来ています。その課題と自社の技術が接点を持てるかどうかが、成否を分けます。展示内容を絞り込み、来場者の悩みに寄り添うブース設計こそが、この規模の展示会で埋もれないための鍵です。
展示会は「会社を映す鏡」でもあります。会場で感じた熱量と洞察を、ぜひ次の出展戦略の見直しに活かしてください。
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展示会営業(R)コンサルタント。経済産業大臣登録中小企業診断士。詳細はウィキペディアご参照。
展示会をテーマとした書籍を5冊執筆している展示会の専門家。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。
展示会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
東京ビッグサイト南ホールに足を踏み入れた瞬間、これまでとは違う空気を感じました。
毎年来ていますが、年々勢いが増している気がします。
あちこちでビジネスベースの商談が発生しており、単なる情報交換を超えた実務的な会話がブースのそこかしこで生まれていました。
宇宙ビジネスはかつて「大企業や研究機関のもの」という印象が強かった分野です。
しかし今回の会場を歩くと、中小企業の担当者が真剣な表情で商談を進める場面に何度も出くわしました。
宇宙が、地上のビジネスと地続きになっている。そのことを体感できる展示会でした。
展示会基本情報
開催日時
2026年5月27日(水)〜29日(金) 10:00〜17:00
会場
東京ビッグサイト 南ホール
主催者
RX Japan GK(後援:内閣府 宇宙開発戦略推進事務局、宇宙開発フォーラム実行委員会)
公式サイト
公式サイトはこちら
来場者層
宇宙関連企業はもちろん、非宇宙産業の企業、政府・自治体、大学・研究室、そして投資家まで、幅広い層が来場しています。
「宇宙に関わろうとしている人たち」の裾野が確実に広がっているのを感じます。
主な出展分野
ロケット、人工衛星、宇宙データセンター、AI、衛星データ活用、地上システム、部品・素材、宇宙探査など、宇宙ビジネスに関するほぼすべての領域をカバーしています。
今回は昨年比1.6倍となる300社が出展し、400以上のソリューションが一堂に集まりました。
展示会の特徴
SPEXAの最大の特徴は、「宇宙ビジネスのすべてが一カ所に集まる」点にあります。
ロケット開発という川上から、衛星データを活用した地上サービスという川下まで、バリューチェーン全体を見渡せる構成になっています。
欧州宇宙機関(ESA)をはじめ、スペイン、スウェーデンなど海外の宇宙機関がパビリオンを構えており、国際色も豊かです。
日本の宇宙産業が、グローバルなビジネスの文脈で動いていることを実感できます。
今回の見どころ
今回特に注目を集めていたのは、「CubeSatサロン」です。
小型人工衛星に関する相談をその場でできるコーナーで、若い起業家から大企業の担当者まで、熱心に質問を投げかける場面が続いていました。
また、40講演を超えるカンファレンスとピッチステージも見逃せません。
技術と事業の両面から宇宙ビジネスの最前線を学べる機会として、多くの来場者が積極的に参加していました。
注目ポイント
僕が今回とくに足を止めたのは、衛星データを農業や防災に活用する出展ブースです。
宇宙というと「遠い話」に聞こえますが、農家の方や自治体の担当者が具体的な課題を持って相談に来ている姿を見ると、宇宙は既に生活インフラの一部になろうとしているのだと実感します。
今回の展示で印象的だったのは、来場者と出展者の間で交わされる会話の深さです。
「御社の技術はこういう用途に使えますか」という実務直結の問いに、出展側が即座に答えていく。その往復の密度が、以前とは明らかに違います。
会場の様子
南ホール全体を使った会場は、通路も広くゆったりとした設計でした。
それでも昼を過ぎると通路が埋まるほどの来場者があり、多くのブースでスタッフが引き切りなしに対応していました。
今回の展示会でも感じたのは、成果が出ている企業ほど「その場の対応」ではなく、事前・当日・事後までを一貫した設計で動いているという点です。この全体像を理解せずに出展してしまうと、どうしても場当たり的な営業になりがちです。展示会で成果を出すための考え方と具体的な進め方は、展示会営業の成功ガイドで体系的に解説しています。
会場を歩きながら、準備の差が来場者への対応の差として如実に出ているのを感じました。

業界への意味
宇宙産業は長らく「国家プロジェクト」の色が強い分野でした。
しかしSPEXAの会場を歩くと、民間企業が主役として動き出していることを強く感じます。
スタートアップが大企業と対等に並んでいる光景は、数年前には考えにくかったことです。
宇宙産業の裾野が広がることは、新たな雇用や技術革新を生み出す可能性を秘めています。展示会がその交差点として機能していることに、主催者の力量を感じます。
今年の展示会トレンド
今年のSPEXAで目立ったトレンドは、「データの活用」と「国際連携」の2点です。
衛星から取得したデータをAIで解析し、地上のサービスに結びつける取り組みが多数出展されており、宇宙と地上の距離が縮まっていることを感じます。
また、海外機関や企業との共同プロジェクトを前面に出したブースが増えており、日本の宇宙産業が国際舞台で存在感を高めようとしている意図が伝わってきました。
展示会全体を通じて、「宇宙をビジネスとして語る」成熟度が確実に上がっています。
過去のレポート
SPEXAは毎年開催のたびにスケールアップしており、過去の観察レポートと比較することで業界の成長を読み取ることができます。
過去のレポートもあわせてご覧ください。
SPEXA(宇宙ビジネスEXPO)2025|現地観察レポート
SPEXA2024(宇宙ビジネスEXPO)
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
SPEXAのような成長著しい展示会に出展する際は、「まず顔を知ってもらう」という意識が重要です。
宇宙ビジネスは関係者の顔ぶれがまだ絞られており、業界内での信頼関係が成約に直結します。
ブースでの売り込みより、来場者の課題をじっくり聞くことに時間を使ってください。
「この会社は話を聞いてくれる」という印象を残すことが、展示会後のフォローを劇的にやりやすくします。
展示会はゴールではなく、関係構築のスタートラインです。会期後の連絡を前提に、当日の名刺交換・会話の質を高めることを意識しましょう。
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