展示会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
東京ビッグサイト南展示棟に足を踏み入れた瞬間、まず迎えてくれたのはコーヒーの香りでした。
展示会の現場は数多く歩いてきましたが、香りで会場の性格が伝わってくる展示会はそう多くありません。
生産者、輸入者、ロースター、バリスタ、機器メーカー。一杯のコーヒーに関わるすべての人が、ひとつの会場に集まっています。
僕が強く感じたのは、ここが単なる「商品を並べる場」ではなく、「価値を語り合う場」になっているということでした。
どのブースでも、カップを手にした来場者と出展者が自然に会話を始めています。売り込みではなく対話から始まる空気は、展示会営業の理想形にとても近いものだと感じます。
展示会基本情報
開催日時
2026年10月14日(水)から10月17日(土)までの4日間です。
会場
東京ビッグサイト 南展示棟1~4ホールで開催されています。
主催者
一般社団法人 日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)が主催しています。
公式サイト
来場者層
カフェやロースターの経営者、バリスタ、商社や飲料メーカーの担当者といった業界関係者が中心です。
一方で、一般の方も事前登録をすれば入場できるため、コーヒー愛好家の姿も多く見られます。プロと愛好家が同じ空間でカップを囲む光景は、この展示会ならではの特徴と言えるでしょう。
なお、来場には一人ずつの事前登録が必要で、招待券をお持ちの方も招待コードによる登録が求められます。
主な出展分野
生豆の生産者や輸入商社、焙煎事業者、エスプレッソマシンやグラインダーなどの機器メーカー、抽出器具、包装資材、関連サービスまで幅広い分野が出展しています。
生産国から一杯のカップに至るまで、サプライチェーン全体を一度に見渡せる構成になっています。
展示会の特徴
SCAJ2026は、日本最大級の国際的なスペシャルティコーヒーの展示会・カンファレンスです。
最大の特徴は、展示とカンファレンスが一体になっている点にあります。製品を見るだけでなく、セミナーやイベントを通じて知識や考え方そのものを持ち帰れる設計になっています。
また、世界各国のコーヒー関係者が集まるため、海外の生産者や事業者と直接言葉を交わせる貴重な機会でもあります。
主催者であるSCAJが長年にわたり業界の発展と交流の場づくりに取り組んできたことが、会場全体の信頼感につながっているように感じました。
今回のみどころ
今回のみどころのひとつは「Coffee Village」です。
生産国や小規模な事業者の出展が集まるエリアで、一般的な商談ブースとは異なる、顔の見える交流が生まれやすい空間になっています。
もうひとつは「ニュープロダクツアワード」です。新しい製品や技術が評価・紹介される仕組みがあることで、来場者は「今年何が新しいのか」を効率よく把握できます。
出展者にとっても、アワードは自社の新製品を第三者の視点で発信できる大きなチャンスとなっているはずです。
注目ポイント
僕が展示会営業の視点で注目したのは、「試飲」という体験の扱い方です。
コーヒーの展示会では、多くのブースが試飲を提供しています。ただ、試飲そのものは来場者にとって当たり前の体験になりつつあります。
そのなかで来場者の足を長く止めていたのは、試飲の一杯に「物語」を添えているブースでした。
どの農園で、どんな人が、どのような想いで育てた豆なのか。その説明があるだけで、一杯の価値はまったく違って感じられます。
今回、来場者の足を止めていたブースには共通点がありました。それは「誰に、何を伝えるのか」が明確に設計されていることです。こうした成果の出る展示会営業は、決して偶然ではなく再現可能です。その具体的な考え方と手順は、展示会成功のための全体像で体系的にまとめています。
会場の様子
会場は終始、穏やかな熱気に包まれていました。
大きな声で呼び込むブースよりも、カウンター越しに静かに会話を重ねるブースが目立ちます。来場者の多くがカップを手に回遊しているため、ブースの前で自然と立ち止まる流れが生まれていました。
機器メーカーのブースでは、実演を見ながら真剣に質問を重ねる来場者の姿が印象的です。店舗への導入を具体的に検討している様子がうかがえ、商談の入り口としての機能がしっかり働いていると感じました。
一般の愛好家とプロが混ざり合うことで、会場には専門展示会でありながら、どこか開かれた明るい雰囲気があります。
この空気をつくっているのは、ブースに立つ出展者の皆さんの丁寧な姿勢そのものでしょう。

業界への意味
スペシャルティコーヒーの世界は、品質だけでなく「透明性」や「持続可能性」が問われる時代に入っています。
気候変動による生産環境の変化や、生産者の暮らしをどう支えるかという課題は、もはや一部の人だけのテーマではありません。
こうした課題に向き合うには、生産者から消費者までが同じ場で顔を合わせ、情報を共有することが欠かせないはずです。
SCAJ2026は、まさにその役割を担う場だと言えます。
AIが二次情報を瞬時にまとめてくれる時代だからこそ、現場で交わされる一次情報の価値はむしろ高まっています。生産者の声、バリスタの実感、来場者の反応。これらは会場に足を運んだ人だけが手にできる財産です。
今年の展示会トレンド
今年の会場から感じたトレンドは、大きく3つあります。
ひとつ目は、トレーサビリティの重視です。産地や生産者の情報を丁寧に伝える出展者が増え、「どこから来たのか」を語ることが価値の中心になりつつあります。
ふたつ目は、店舗運営の効率化に向けた提案の広がりです。人手不足が続くなか、品質を保ちながらオペレーションを支える機器やサービスへの関心が高まっている様子でした。
みっつ目は、体験価値の重視です。試飲に加え、抽出の実演や生産者との対話など、来場者が「体験して理解する」仕掛けが増えています。
これらのトレンドは、コーヒー業界が「モノを売る」段階から「価値を共有する」段階へと進んでいることを示しているのかもしれません。
展示会という場が、その変化をいち早く映し出す鏡になっている点に、僕は大きな可能性を感じています。
過去のレポート
同じ展示会の過去のレポートを公開しています。業界の流れや変化を立体的に見る定点観測の材料になさってください。
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
SCAJのように「試飲」や「体験」が当たり前になっている展示会では、体験そのものでは差がつきにくくなります。
そこで大切になるのが、体験の前後に何を設計するかという視点です。
まず事前の準備として、「誰に来てほしいのか」を明確にしておくことをおすすめします。カフェ経営者なのか、ロースターなのか、それとも愛好家なのか。ターゲットによって、伝えるべき言葉もブースの見せ方も変わってきます。
当日は、一杯を提供したあとの「ひと言の質問」を用意しておくと効果的です。「普段はどんな豆を扱っていますか」と尋ねるだけで、試飲が課題ヒアリングの入り口に変わります。
そして何より重要なのが、会期後のフォローです。展示会の成果は、名刺の枚数ではなく、その後に築かれる関係性で決まります。
会場で聞いた話を整理し、相手の課題に合わせた連絡を早めに届けること。これだけで、展示会での出会いは確かな商談へと育っていきます。
コーヒーは、人と人をつなぐ飲み物です。展示会もまた、人と人をつなぐ場です。この共通点を意識して出展すれば、SCAJは大きな成果をもたらしてくれるはずです。
出展者の皆さんの挑戦と、スペシャルティコーヒー業界のさらなる発展を、心から応援しています。
※この記事はAIを活用して作成しました。
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展示会営業(R)コンサルタント。経済産業大臣登録中小企業診断士。詳細はウィキペディアご参照。
展示会をテーマとした著書5冊を含む合計7冊を執筆し、すべてAmazon部門1位を獲得している。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。

