展示会を失敗させないセミナー

見本市でも「日本イヤー」いま展示会に追い風が吹いている理由

日本経済新聞の記事に、カンヌ国際映画祭の見本市「マルシェ・デュ・フィルム」で、日本のコンテンツへの注目が高まっている様子が紹介されていました。

記事の見出しは「見本市でも『日本イヤー』」。漫画やアニメをはじめとする日本のIPが世界から大きな関心を集め、多くの商談や交流が生まれているという内容です。

この記事を読んで、ぼくはとても前向きな気持ちになりました。

なぜなら、ここで起きていることは映画業界だけの話ではないからです。

むしろ、中小企業が活用する展示会の世界にも共通する、大きな時代の流れを示しているように感じたからです。

見本市は「古い営業手法」ではない

近年、「展示会は時代遅れではないか」という声を耳にすることがあります。

インターネットがあり、オンライン会議があり、生成AIもある。わざわざ会場に行かなくても情報は手に入る。そう考える人がいても不思議ではありません。

しかし現実はどうでしょうか。

ぼくは、ほぼ毎週のように展示会場へ足を運んでいますが、むしろ近年の展示会は活気があり、以前にも増して来場者の真剣さが高まっているように感じます。

実際、一部の展示会ではコロナ禍前を上回る来場者数を記録しています。

なぜでしょうか。

理由はシンプルです。

情報が不足している時代には、情報そのものに価値がありました。

しかし現在は逆です。

情報があふれています。

検索すれば何でも出てきます。AIに質問すれば瞬時に答えが返ってきます。

だからこそ人は、「本当にそうなのか」を確認したくなるのです。

展示会は、その確認の場として価値を高めています

世界は日本を見ている

今回の記事で特に印象的だったのは、「日本イヤー」という表現です。

日本のアニメや漫画は、もはや国内市場だけの存在ではありません。世界中の人々が日本発のコンテンツに注目し、ビジネスとしても大きな市場を形成しています。

これは非常に喜ばしいことです。

そしてぼくは、この流れはコンテンツ産業だけではないと思っています。

日本には世界に誇れる技術や商品があります。

精密加工技術。

金型技術。

ロボット技術。

食品加工技術。

環境技術。

医療技術。

そして、お茶、わさび、発酵食品、日本酒など、日本独自の食文化から生まれた商品もあります。

近年、海外では日本食への関心が高まり、単に「おいしい」だけでなく、品質、健康性、ストーリー性、職人性といった価値にも注目が集まっています。

ただし、こうした商品の魅力は、文字情報だけでは十分に伝わりません。

香り。

味。

口に入れたときの余韻。

つくり手のこだわり。

地域に根ざした背景。

こうした価値は、実際に見て、味わい、話を聞くことで初めて伝わります。

食品以外も同じです。

動画だけでは伝わらない。

カタログだけでは伝わらない。

ホームページだけでは伝わらない。

だから展示会が必要なのです。

海外バイヤーが日本の展示会に訪れ、日本企業が海外展示会に出展する。

その流れは今後さらに強くなっていくでしょう。

AI時代だからこそ展示会が強い

ぼくは最近、「AIが普及すると展示会はどうなりますか」と聞かれることがあります。

結論から言うと、ぼくはむしろ展示会に追い風になると思っています。

AIは非常に優秀です。

比較もできます。

要約もできます。

情報収集もできます。

しかしAIが得意なのは、既に存在している情報を整理することです。

一方で展示会は、まだ言語化されていない情報が飛び交う場所です。

来場者の反応。

商談相手の表情。

製品を触った瞬間の驚き。

競合ブースの混雑状況。

会場全体の熱量。

こうした情報は、会場に行かなければわかりません。

ぼくはこれを「一次情報」と呼んでいます。

そしてAI時代になるほど、この一次情報の価値は高まると考えています。

AIで二次情報を集める。

展示会で一次情報を得る。

この組み合わせこそが、これからの時代の強力な情報収集スタイルになるのではないでしょうか。

展示会は人を動かす

展示会には実は、組織そのものを変える力があります。

普段は工場で働いている人が来場者の声を聞く。

開発担当者が顧客の質問を直接受ける。

営業担当者が市場の変化を感じる。

経営者が競合企業の動きを見る。

こうした経験は、会議室の中だけでは得られません。

ぼく自身、多くの企業を支援してきましたが、展示会をきっかけに組織の意識が変わった企業を数多く見てきました。

「お客様はそんなことを求めていたのか」

「うちの強みはそこだったのか」

「競合はこんな打ち出し方をしているのか」

こうした気づきが組織を成長させます。

展示会は単なる販促活動ではありません。

企業が市場と向き合い、自社の価値を磨き直す場でもあるのです。

日本企業にとって大きなチャンスの時代

今回の日経深部の記事が伝えているのは、日本への関心の高まりです。

もちろん、すべての業界が同じ状況ではありません。

しかし少なくとも、日本が持つ独自の技術や文化、品質への評価が世界的に高まっていることは間違いないでしょう。

これは日本企業にとって大きなチャンスです。

特に中小企業にとっては、自社の存在を世界に発信する絶好の機会でもあります。

そして、その最前線にあるのが展示会です。

展示会場には、人がいます。

熱量があります。

偶然の出会いがあります。

そして未来の取引があります。

デジタル化が進む時代だからこそ、人と人が直接出会う価値はむしろ高まっています。

カンヌの見本市で起きている「日本イヤー」は、コンテンツ業界だけの出来事ではありません。

ぼくには、日本企業全体への追い風の始まりのようにも見えます。

もしそうだとしたら、今こそ展示会を単なるイベントとしてではなく、新しい可能性と出会う場所として活用する時ではないでしょうか。

会場には、まだ検索しても出てこない未来があります。

あなたの展示会の成功を心から応援しています!!

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