展示会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
幕張メッセの1ホールから8ホールまでを使った会場に足を踏み入れると、まずその広さと熱量に圧倒されます。
IT、DX、AI、営業・マーケティング、EC・店舗と、企業活動のほぼすべての領域が一つの会場に集まっている光景は、日本の産業がいまどこへ向かおうとしているのかを映す縮図のようでした。
なかでも強く印象に残ったのは、「AI」という言葉の位置づけが変わってきたことです。
数年前までは「AIで何ができるのか」を見せる展示が中心でした。今回は「AIを業務のどこに組み込むのか」という、より実務に踏み込んだ提案が目立っていたように思います。
来場者の側も、漠然と情報を集めに来ているというより、自社の課題を手に持って会場を歩いている方が多い印象を受けました。
展示会基本情報
開催日時
2026年10月21日(水)から23日(金)までの3日間、開催時間は10時から17時までです。
会場
幕張メッセ 1から8ホール(千葉県千葉市)で開催されました。
主催者
RX Japan合同会社が主催しています。
公式サイト
来場者層
企業の情報システム部門、DX推進部門、経営層、営業・マーケティング部門、EC・店舗運営の担当者など、幅広い層が来場しています。
部長職以上を対象としたVIP来場登録の制度も設けられており、決裁に関わる方々が足を運びやすい環境が整えられていました。
主な出展分野
Japan IT Week、Japan DX & AX Week、営業・デジタルマーケティング Week、EC・店舗 Weekの4つの展示会で構成されています。
ソフトウェア開発、情報セキュリティ、AIインフラ、IoT、業務DX、AI活用、営業支援、デジタルマーケティング、EC構築、店舗運営など、ITと企業経営にかかわる分野が網羅されています。
展示会の特徴
この展示会の最大の特徴は、「日本最大のIT・DX総合展」という看板にふさわしいスケールと、分野の横断性にあります。
IT部門向けの技術展示と、営業やマーケティング、店舗運営といった事業部門向けの展示が同じ会場に並んでいる点は、ほかの展示会ではなかなか見られません。
これは、ITがもはや情報システム部門だけのテーマではなく、会社全体の経営課題になったことを示しています。
来場者が一日で複数の部門の課題をまとめて解決の糸口を探せるように、主催者が丁寧に会場を設計していることが伝わってきました。年に複数回、全国各地で開催されている実績に裏打ちされた運営力も、この総合展を支える大きな土台だといえるでしょう。
今回のみどころ
今回のみどころは、DXに加えて「AX(AIトランスフォーメーション)」が正面から打ち出されたことです。
Japan DX & AX Weekという名称そのものが、業界の関心がデジタル化の次の段階へ移りつつあることを物語っています。
カンファレンスやオープンセミナーも充実しており、ブースを回るだけでなく、業界の第一線で活躍する方々の話を直接聞ける機会が用意されていました。
特設エリアとして設けられた「Japan Startup Summit」も、新しい技術やサービスに出会える場として注目を集めていました。
注目ポイント
僕が注目したのは、AI関連の展示の「語り方」の変化です。
技術そのものの性能を前面に出す展示よりも、「この業務がこう変わる」「この作業時間がこれだけ減る」といった、導入後の姿を具体的に示す展示に人が集まっているように見えました。
来場者が知りたいのは技術の仕組みではなく、自社がどう良くなるのかという未来の姿です。
この点を押さえたブースほど、立ち止まる人の表情が真剣で、会話も長く続いていたように感じます。
もう一つの注目点は、AIインフラや情報セキュリティといった「土台」の領域にも厚みがあったことです。AI活用が広がるほど、それを安全に支える基盤への関心も高まっていくのは自然な流れでしょう。
会場の様子
8つのホールにまたがる会場は、通路を歩くだけでもかなりの距離になります。
来場者の多くは、事前に目的のブースを決めてから効率よく回っているように見受けられました。
ここに、出展者にとっての大切なヒントがあります。広い会場では、来場者は「通りすがりに偶然立ち寄る」よりも、「目的を持って探しに来る」傾向が強くなるからです。
セミナー会場の周辺は、開始前から人の流れが生まれていました。学ぶ意欲の高い来場者が多いことは、この展示会の質の高さを示していると思います。
各ブースでは、出展者の皆さんが一人ひとりの来場者と丁寧に向き合っている姿があちこちで見られ、その熱意が会場全体の活気をつくり出していました。

業界への意味
この展示会が業界に示しているのは、「ITを売る時代」から「経営課題を一緒に解く時代」への転換です。
製品の機能を説明するだけでは、来場者の心は動きにくくなっています。
求められているのは、顧客の業務や組織の悩みを理解したうえで、解決までの道筋を示せるパートナーとしての姿勢です。
これはIT業界に限った話ではありません。あらゆるBtoB企業にとって、顧客との関係のつくり方そのものを見直すきっかけになるはずです。
今年の展示会トレンド
今年のトレンドを一言でまとめるなら、「AIの実装フェーズへの移行」です。
生成AIへの関心が一巡し、企業は具体的な業務への組み込みと、その効果の検証に関心を移しています。
あわせて、営業・マーケティング領域でのAI活用も大きなテーマになっていました。顧客データの分析や商談支援など、営業の現場に直結するツールへの関心の高さがうかがえます。
ただし、ここで忘れてはならないことがあります。AIが扱うのは、すでに公開された情報や過去のデータ、いわば二次情報です。
顧客のリアルな悩みや市場の温度感といった一次情報は、こうした展示会の現場でしか得られません。AIの時代だからこそ、展示会で顧客と直接向き合う価値はむしろ高まっていると僕は考えています。
過去のレポート
同じ展示会の過去のレポートを公開しています。業界の流れや変化を立体的に見る定点観測の材料になさってください。
https://tenjikaieigyo.com/itweeka/
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
これだけ大規模な総合展に出展する際に最も大切なのは、「誰に、何を伝えるのか」を絞り込むことです。
来場者は広い会場を目的を持って歩いています。その目的と自社のブースが一瞬で結びつかなければ、どれほど優れた製品でも素通りされてしまいます。
今回、来場者の足を止めていたブースには共通点がありました。それは「誰に、何を伝えるのか」が明確に設計されていることです。こうした成果の出る展示会営業は、決して偶然ではなく再現可能です。その具体的な考え方と手順は、展示会成功のための全体像で体系的にまとめています。
具体的には、ブースのキャッチコピーで「対象となる顧客」と「解決できる課題」を明確に示すことをおすすめします。
たとえば「AIで業務効率化」という表現より、「製造業の見積業務を半日から1時間に」という表現のほうが、該当する来場者の目に確実に留まります。
当日は、製品説明から入るのではなく、来場者の課題をお聞きするところから会話を始めてみてください。展示会の目的はその場で売ることではなく、次の商談につながる関係をつくることにあります。
そして、展示会の成果は会期後のフォローで決まります。いただいた名刺を「関係性」に変えるために、会期終了から数日以内にお礼と、会話の中で伺った課題に沿った情報をお届けしましょう。
準備、当日、フォローの3つをつなげて設計すれば、展示会は会社を大きく成長させる舞台になります。出展された皆さんのこれからの飛躍を、心から応援しています。
※この記事はAIを活用して作成しました。
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展示会営業(R)コンサルタント。経済産業大臣登録中小企業診断士。詳細はウィキペディアご参照。
展示会をテーマとした著書5冊を含む合計7冊を執筆し、すべてAmazon部門1位を獲得している。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。

