展示会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
東京ビッグサイト東7・8ホールで開催された「産業DX総合展 2026 夏 東京」を歩いてきました。
会場に入ってまず印象に残ったのは、業界の垣根を越えて「DX」という一つのテーマに多くの人が集まっている光景です。
製造業の方、建設会社の方、店舗を運営する方、物流の現場を担う方。普段は別々の展示会に足を運ぶはずの人たちが、同じ通路を行き交っていました。
DXはもはや一部の先進企業だけの話ではありません。あらゆる産業の現場が自分ごととして向き合うテーマになっていることを、会場の空気そのものが物語っていたように思います。
展示会基本情報
開催日時
2026年9月30日(水)から10月2日(金)までの3日間、各日10時から17時まで開催されました。
会場
東京ビッグサイト 東7・8ホールです。
主催者
産業DX総合展実行委員会(エバーリッジ株式会社内)が主催しています。
公式サイト
来場者層
製造業、建設業、建築業、不動産業、小売業・飲食店・店舗、物流など、DX化を検討している幅広い産業の方々が主な来場者です。
経営者や事業責任者に加え、現場の業務改善を担う担当者の姿も多く見られました。来場は事前登録制で、参加費は無料です。
主な出展分野
本展は「小売・飲食店DX EXPO」「製造業DX EXPO」「建設・建築DX EXPO」「不動産DX EXPO」「物流DX EXPO」の5つの構成展で成り立っています。
業務効率化システム、AI活用ソリューション、現場管理ツール、省人化・自動化のサービスなど、各産業のDXを支える製品やサービスが並んでいました。
展示会の特徴
この展示会の最大の特徴は、複数の産業のDXを一つの会場で横断的に見られる点にあります。
業界特化型の展示会は、その分野を深く知るうえで大きな価値があります。一方で本展のような総合型の展示会には、他業界の取り組みからヒントを得られるという別の価値があるのです。
たとえば、物流の現場で使われている在庫管理の仕組みが、小売店舗の課題解決に応用できるかもしれません。建設現場の遠隔管理の考え方が、製造ラインの見える化に役立つこともあるでしょう。
こうした「業界をまたいだ気づき」が生まれやすい設計は、主催者が意図して作り上げた本展ならではの魅力だと僕は感じています。
今回のみどころ
今回のみどころは、比較検討のしやすさです。
DX化を検討している企業にとって、似たカテゴリのサービスを一度に見比べられる機会は貴重なものです。ウェブサイトや資料だけでは分からない操作感や担当者の人柄まで、その場で確かめられます。
また、会期中には業界のトレンドを学べるセミナーも開催されていました。展示を見て、講演で背景を学び、再びブースで具体的な相談をする。そうした行き来ができる構成になっていたのも印象的でした。
会場内には無料のテレワークラウンジも用意されており、来場者が仕事を続けながら滞在できる配慮がされていました。主催者のきめ細かな心遣いが感じられます。
注目ポイント
僕が特に注目したのは、「現場目線」で語るブースに人が集まっていたことです。
DXという言葉は、ともすると抽象的になりがちです。しかし来場者が知りたいのは、「自分たちの現場で何が変わるのか」という一点に尽きます。
今回、来場者の足を止めていたブースには共通点がありました。それは「誰に、何を伝えるのか」が明確に設計されていることです。こうした成果の出る展示会営業は、決して偶然ではなく再現可能です。その具体的な考え方と手順は、展示会成功のための全体像で体系的にまとめています。
「人手不足の現場で、入力作業を半分にする」といった具体的な課題と結果を示しているブースほど、来場者との会話が自然に始まっていたように見えました。
会場の様子
東7・8ホールの会場は、5つの構成展がそれぞれのエリアを持ちながらも、通路でゆるやかにつながる配置になっていました。
来場者は自分の業界のエリアを中心に回りつつ、隣接するエリアにも足を延ばしている様子です。ある業界の方が別のエリアで熱心に説明を聞いている姿も見かけました。
ブースでは、デモ画面を前にした具体的な相談があちこちで行われていました。立ち話から始まり、そのまま商談スペースに移っていく光景も珍しくありません。
出展者の皆さんが、一人ひとりの来場者と真剣に向き合っている姿には、心から敬意を表したいと思います。

業界への意味
本展が持つ意味は、DXを「IT部門の話」から「経営と現場の話」へと引き寄せている点にあると僕は考えています。
日本の産業を支える多くの中小企業にとって、DXは避けて通れないテーマです。とはいえ、何から手をつければよいのか分からないという声もまだまだ多く聞かれます。
そうした企業が、実際の製品に触れ、提供企業の担当者と直接話し、他社の取り組みを知る。この一連の体験が、DXへの最初の一歩を後押ししてくれるはずです。
AIがどれほど発達しても、現場で交わされる会話や来場者の表情といった一次情報は、展示会でしか得られません。その意味で本展は、産業DXに関する一次情報が集まる貴重な場になっています。
今年の展示会トレンド
今年の会場から読み取れたトレンドは、大きく3つあります。
1つ目は、AIの実装段階への移行です。「AIで何ができるか」という紹介から、「この業務にこう組み込む」という具体的な提案へと、語られる内容が一歩進んでいる印象を受けました。
2つ目は、人手不足への対応です。省人化や自動化、業務の標準化を訴求するサービスが多く、どの産業でも人材の確保が切実な課題になっていることがうかがえます。
3つ目は、導入のしやすさの重視です。大規模なシステム刷新ではなく、小さく始めて効果を確かめられるサービスが目立っていました。中小企業にとって心強い流れだと言えるでしょう。
過去のレポート
同じ展示会の過去のレポートを公開しています。業界の流れや変化を立体的に見る定点観測の材料になさってください。
DX総合EXPO、ビジネスイノベーションJapan、JapanコンテンツWeek、Japan Web3 Week2024
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
最後に、このような総合型のDX展示会に出展する企業の皆さんへ、展示会営業の視点からアドバイスをお伝えします。
まず大切なのは、ターゲットを絞り込むことです。来場者の業界が幅広いからこそ、「すべての業界の方へ」というメッセージはかえって誰にも届きません。
「製造業の品質管理担当の方へ」のように、誰に向けたブースなのかを一目で伝えるキャッチコピーを掲げてみてください。それだけで、立ち止まる来場者の質が大きく変わります。
次に、売り込みではなく相談の場をつくることです。DXを検討している来場者は、課題を抱えて情報収集に来ています。製品説明から入るのではなく、「今、現場でどんなことにお困りですか」と課題を聞くところから始めると、会話が深まりやすくなります。
そして何より重要なのが、会期後のフォローです。展示会の成果は名刺の枚数ではなく、そこから生まれた関係性で決まります。
会期中に聞いた課題を整理し、一人ひとりに合わせた提案につなげてください。DXは導入まで検討期間が長くなりやすいテーマだからこそ、継続的な関わりが信頼を育てます。
展示会は、営業の場であると同時に、会社全体が成長する機会でもあります。本展に関わったすべての皆さんの挑戦が、日本の産業の未来を明るくしていくことを、僕は心から応援しています。
※この記事はAIを活用して作成しました。
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展示会営業(R)コンサルタント。経済産業大臣登録中小企業診断士。詳細はウィキペディアご参照。
展示会をテーマとした著書5冊を含む合計7冊を執筆し、すべてAmazon部門1位を獲得している。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。

