展示会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
2026年10月、幕張メッセで同時開催された「CEATEC 2026」と「Japan Mobility Show Bizweek 2026」を歩いてきました。
2ホールから8ホールまでを一続きに歩いてみると、エレクトロニクスとモビリティの境目がほとんど感じられません。
AI、通信、センサー、エネルギー、そしてクルマ。どのブースも「単体の製品」ではなく「社会の仕組みをどう変えるか」を語っていたのが印象的でした。
今回のCEATECのテーマは「Transformation ― 企業が、産業が、そして社会が変わる ―」です。
その言葉どおり、2つの展示会がひとつの大きな会場で溶け合い、産業の垣根を越えた対話が自然に生まれていたように感じます。
展示会基本情報
開催日時
2026年10月13日(火)から10月16日(金)までの4日間、各日10時から17時まで開催されました。
2つの展示会は同じ会期で開かれ、来場者はひとつの登録で両方の会場を行き来できる形になっていました。
会場
幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区)です。
CEATEC 2026は4ホールから8ホール、Japan Mobility Show Bizweek 2026は2・3ホールを使用し、コンファレンスは国際会議場で行われました。
主催者
CEATEC 2026は一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)が主催し、情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)とソフトウェア協会(SAJ)が共催しています。
Japan Mobility Show Bizweek 2026は一般社団法人日本自動車工業会(JAMA)の主催です。
電子情報産業と自動車産業を代表する2つの団体が手を携え、一体のイベントとして開催している点に、この展示会の大きな意義があります。
公式サイト
Japan Mobility Show Bizweek 2026の公式サイトはこちら
来場者層
主催者発表によると、4日間の登録来場者数は2つの展示会の合算で112,373人でした。
電機・電子部品、通信、IT、自動車・部品メーカーの技術者や企画担当者、経営層が中心です。
そこに、自治体関係者、商社、投資家、スタートアップ関係者、さらには学生まで加わり、非常に幅広い層が集まっていました。
主な出展分野
CEATEC 2026には821社・団体が出展しました。そのうち新規出展が約4割を占め、海外からも31の国と地域から194社・団体が参加しています。
AIやデータ活用、次世代通信、半導体・電子部品、センシング、宇宙・海洋、スマートシティなどが主な分野です。
Japan Mobility Show Bizweek 2026には217社が出展し、その半数以上をスタートアップや大学・研究機関が占めていました。
自動運転、物流、エネルギー、移動サービス、データ連携など、モビリティを起点とした事業共創がテーマとなっています。
展示会の特徴
この展示会の最大の特徴は、「技術を見せる場」から「共創の相手を探す場」へと明確に軸足を移していることです。
CEATECでは「Xパーク」として、暮らしのDX、海洋デジタル社会、宇宙共創、デジタル交通社会という4つの主催者企画パビリオンが設けられていました。
一方のBizweekは、知識、感情、人、モノ、情報、経済、社会という7つの「MOVE」を共創テーマに掲げています。
どちらも、出展者と来場者が「一緒に何をつくるか」を考えるための仕掛けが会場全体に組み込まれていました。
Bizweekでは、会期前から会期後まで共創パートナーとのマッチングを支援するオンラインツール「Meet-up Box」も用意されていました。展示会を「点」ではなく「線」で設計しようとする主催者の姿勢がよく表れています。
今回のみどころ
今回、多くの来場者が注目していたのは、生成AIが「試してみる段階」から「社会に実装する段階」へと移ったことを体感できる展示です。
工場、店舗、交通、家庭といった具体的な現場に、AIがどう組み込まれるのかが実演を交えて紹介されていました。
また、初日にはCEATEC会場で自工会の佐藤恒治会長とJEITAの新野隆会長による特別対談が行われました。
「日本の未来社会に向けて」というテーマで両業界のトップが同じ壇上に立つ姿は、この同時開催の意味を象徴する場面だったと思います。
注目ポイント
僕が特に注目したのは、スタートアップや大学・研究機関の存在感の大きさです。
CEATECのネクストジェネレーションパーク、Bizweekのスタートアップ出展エリアのどちらでも、若い出展者が自らの技術を熱心に語る姿がありました。
そして、そのブースの前で大企業の担当者が真剣にメモを取る光景も、何度も目にしています。
大企業が「見せる側」で、スタートアップが「見に来る側」という構図は、もはや過去のものになりつつあるのかもしれません。
規模の大小ではなく、課題に対する答えを持っているかどうか。それが来場者の足を止める決め手になっていると感じました。
会場の様子
会場は平日の4日間を通して、終日にぎわいが続いていました。
特にスーツ姿のビジネス来場者が多く、ブース前で名刺交換をしたあと、その場で具体的な打ち合わせに入る場面が多く見られました。
セミナーやワークショップの会場にも人が集まり、展示を見るだけでなく、学び、議論する時間に価値を見出している来場者が多かったようです。
学生向けの企画も用意されており、次の世代が産業の最前線に触れる機会になっていたことも、この展示会のあたたかさだと感じます。

業界への意味
エレクトロニクス産業と自動車産業は、日本のものづくりを支えてきた二本柱です。
その2つが同じ場所、同じ会期で「共創」を掲げたことには、大きな意味があります。
クルマはいまや、半導体、通信、ソフトウェア、エネルギーの集合体になりました。どちらか一方の業界だけでは、これからの価値をつくり出すことはできません。
業界の枠を越えて出会う場を主催者が用意し、出展者がそこに挑戦し、来場者が新しいパートナーを探しに来る。
この循環こそが、日本の産業がもう一度力を取り戻すための土台になるのではないでしょうか。
今年の展示会トレンド
今年の会場から読み取れたトレンドは、大きく3つあります。
1つ目は、AIの社会実装です。技術そのものより「どの現場の、どの課題を解決するのか」を語る展示が主流になっていました。
2つ目は、産業横断の共創です。交通、物流、宇宙、海洋といったテーマごとに、異なる業界の企業が並んで展示する形が増えています。
3つ目は、スタートアップと研究機関の存在感です。新規出展が約4割というCEATECの数字にも、その流れがはっきりと表れています。
いずれも、展示会が「発表の場」から「出会いと対話の場」へと進化していることを示しているといえます。
過去のレポート
同じ展示会の過去のレポートを公開しています。業界の流れや変化を立体的に見る定点観測の材料になさってください。
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
今回の会場で強く感じたのは、技術力の高い企業ほど「説明したいこと」が多くなりがちだという点です。
しかし来場者は、限られた時間で数多くのブースを回っています。最初の数秒で「自分に関係がある」と感じてもらえなければ、どれほど優れた技術でも素通りされてしまいます。
今回、来場者の足を止めていたブースには共通点がありました。それは「誰に、何を伝えるのか」が明確に設計されていることです。こうした成果の出る展示会営業は、決して偶然ではなく再現可能です。その具体的な考え方と手順は、展示会成功のための全体像で体系的にまとめています。
共創型の展示会では、ブースのキャッチコピーも「自社の技術名」ではなく「解決できる課題」や「一緒に挑みたいテーマ」で語ることをおすすめします。
そして何より大切なのは、会期後のフォローです。ここで出会った相手は、すぐに買ってくれるお客様ではなく、これから一緒に価値をつくるパートナー候補であることが多いはずです。
名刺の枚数を数えるのではなく、会場で聞いた課題を整理し、次の対話につなげていく。そうした関係構築の積み重ねが、展示会の成果を大きく左右します。
AI時代だからこそ、現場でしか得られない一次情報には大きな価値があります。異なる業界の人と直接言葉を交わせるこの展示会は、まさに一次情報の宝庫です。
出展された皆さんの挑戦が、新しい共創と日本の産業の未来につながっていくことを、心から応援しています。
※この記事はAIを活用して作成しました。
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展示会営業(R)コンサルタント。経済産業大臣登録中小企業診断士。詳細はウィキペディアご参照。
展示会をテーマとした著書5冊を含む合計7冊を執筆し、すべてAmazon部門1位を獲得している。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。

