展示会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
2026年10月7日から9日まで、東京ビッグサイト南展示棟で開催された「マーケティングWeek -秋 2026-」を見てきました。
会場に入って最初に感じたのは、マーケティングという言葉の守備範囲が、また一段と広がっているということです。
戦略立案から広告、販促、SNS、CX、営業支援、ECまで。マーケティングに関わるあらゆる領域が、一つの会場に集まっています。
そして通路を歩くと、どの領域のブースにも「AI」という言葉が自然に並んでいました。
特別なテーマとしてではなく、すでに前提としてAIが語られています。そうした空気が、今回の会場には確かにありました。
一方で、来場者の表情からは「AIをどう使えばいいのか、正直まだ整理しきれていない」という本音も伝わってきます。
このギャップこそが、今回の展示会を読み解くカギになると僕は感じました。
展示会基本情報
開催日時
2026年10月7日(水)から10月9日(金)まで、3日間の会期で開催されました。開場時間は各日10時から17時です。
会場
東京ビッグサイト 南展示棟
主催者
RX Japan 合同会社
公式サイト
来場者層
来場対象は「マーケティングに関わる方」です。企業のマーケティング部門や広報、販促、営業企画、EC担当者、経営層などが中心となっていました。
主催者発表によると、マーケティングWeek単体の来場者数は3日間で7,679名です。同時開催のファッションワールド東京、ライフスタイルWeekを含めると、合計11,469名が来場しました。
なお、本展は招待券が廃止されており、事前の来場登録が必要です。目的を持った来場者が集まりやすい仕組みといえるでしょう。
主な出展分野
本展は、9つの専門展で構成されています。
マーケティング戦略立案EXPO、デジタルマーケティング強化EXPO、販促EXPO、ブランド戦略・PR EXPO、SNS・インフルエンサー活用EXPO、広告メディア枠EXPO、CX向上EXPO、営業支援EXPO、EC売上アップEXPOです。
MA・CRM、SEOやAIO、ノベルティや什器、デジタルサイネージ、リテールメディア、SFA、インサイドセールス支援、ECサイト構築など、出展分野は非常に多岐にわたります。
さらに、スタートアップ企業が集まる「スタートアップゲート」も設けられていました。
展示会の特徴
この展示会の最大の特徴は、マーケティングの「上流から下流まで」を一度に見渡せる点にあります。
戦略を考える人、広告を打つ人、販促物をつくる人、営業を支援する人。それぞれの立場の担当者が、同じ会場で情報を集めることができます。
マーケティング担当者は、日々の業務の中で一人で悩みを抱えがちです。
そうした担当者にとって、これほど多くの解決策と同時に出会える場は、そう多くありません。
主催者が、細分化された専門展をあえて一つの大きな枠組みにまとめていることには、大きな意味があると感じます。
今回のみどころ
今回のみどころは、なんといってもセミナーの充実ぶりでした。
ロッテ、丸亀製麺、資生堂ジャパン、北海道日本ハムファイターズといった企業が、ヒット商品や集客の事例を語っています。
電通による「AIで激変する生活者を前に、マーケティングはどう変わるか」、日本マイクロソフトによる生成AIとマーケティングの講演も、多くの関心を集めていました。
さらに、サイバーエージェントの「ChatGPT広告のすべて」や、AIOとエージェンティックコマースをテーマにしたセッションも組まれています。
AIが検索や購買行動そのものを変えつつある今、こうしたテーマを正面から取り上げた主催者の企画力には、心から敬意を表します。
注目ポイント
僕が特に注目したのは、「AIO(AI検索最適化)」というキーワードです。
これまでのSEOに加えて、生成AIに自社の情報をどう参照してもらうか。この問いが、デジタルマーケティングの新しい論点として明確に浮かび上がっていました。
もう一つの注目ポイントは、交流会の存在です。
同じ悩みを持つマーケター同士がつながる場が用意されていたことは、とても象徴的でした。
情報があふれる時代だからこそ、人と人が直接会って本音を交わす価値が、改めて見直されているのでしょう。
会場の様子
会場では、デモ画面を前に担当者と来場者が熱心に話し込む姿が、あちこちで見られました。
特に印象的だったのは、ツールの機能説明よりも「自社の場合はどうなるのか」という相談型の会話が多かったことです。
販促EXPOのエリアでは、ノベルティや什器の実物を手に取って確かめる来場者が目立ちました。
デジタルの時代にあっても、実物に触れて判断したいというニーズは根強く残っています。
出展者の皆さんが、限られた時間の中で一人ひとりの来場者に向き合っている姿には、頭が下がる思いでした。

業界への意味
今回の展示会は、マーケティング業界が「ツール導入の時代」から「使いこなしの時代」へと移りつつあることを示していると感じます。
MAもCRMも、SNSも生成AIも、すでに多くの企業が何らかの形で導入しています。
問題は、それらをどうつなぎ、どう成果に結びつけるかです。
マーケティングと営業支援、CXが同じ会場に並んでいることは、部門の壁を越えた顧客接点の設計が求められている証ともいえます。
業界全体が、部分最適から全体最適へと向かう大きな転換点にあります。今回の会場は、そのことを教えてくれました。
今年の展示会トレンド
今年のトレンドを整理すると、大きく三つに集約できます。
一つ目は、生成AIとAIOです。AIは「使うかどうか」ではなく、「どう組み込むか」の段階に入りました。
二つ目は、リテールメディアとエージェンティックコマースです。購買の現場とデータ、そしてAIが直結する流れが加速しています。
三つ目は、「人」への回帰です。AI疲れや情報過多、人手不足といった課題に向き合う中で、交流や対話の価値が改めて注目されていました。
テクノロジーが進化するほど、人の判断や関係性の価値が際立ちます。この逆説的な流れは、とても興味深いものがあります。
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
最後に、展示会営業の視点から実務的なアドバイスをお伝えします。
マーケティングWeekは、来場者自身がマーケティングのプロです。つまり、出展者のブースそのものが「マーケティングの腕前」として見られている展示会でもあります。
ここで大切なのは、機能の多さを並べるのではなく、「誰の、どんな悩みを解決するのか」を一言で伝えることです。
今回、来場者の足を止めていたブースには共通点がありました。それは「誰に、何を伝えるのか」が明確に設計されていることです。こうした成果の出る展示会営業は、決して偶然ではなく再現可能です。その具体的な考え方と手順は、展示会成功のための全体像で体系的にまとめています。
また、AIが二次情報を瞬時にまとめてくれる時代だからこそ、展示会で得られる一次情報の価値は高まっています。
来場者が口にした悩みや、商談中に出てきた本音は、どんなデータベースにも載っていない貴重な資産です。
名刺の枚数を追うのではなく、来場者の課題をしっかり聞き取り、会期後のフォローで関係性へと育ててください。
展示会は売り込みの場ではなく、相談の場です。その姿勢で臨めば、展示会は会社を大きく成長させるきっかけになるはずです。
次回は2027年9月29日から10月1日に、同じく東京ビッグサイトでの開催が予定されています。出展を検討している企業の皆さんは、ぜひ今から準備を始めてみてください。
※この記事はAIを活用して作成しました。
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展示会営業(R)コンサルタント。経済産業大臣登録中小企業診断士。詳細はウィキペディアご参照。
展示会をテーマとした著書5冊を含む合計7冊を執筆し、すべてAmazon部門1位を獲得している。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。

