展示会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
2026年10月、幕張メッセで開催された「第9回 メディカル ジャパン 東京」を歩いてきました。
会場に入ってまず感じたのは、来場者の表情に「探しに来た」という明確な目的意識があることです。
病院、クリニック、薬局、介護施設。立場は違っても、皆さんが現場の課題を抱えて足を運んでいる様子が伝わってきました。
医療・介護の世界は、人手不足、働き方改革、DX対応と、いくつもの変化に同時に向き合っています。
その切実さが、通路を歩く来場者の真剣なまなざしや、ブース前での具体的な質問の数々に表れていたように思います。
展示会は、課題を持った人が自ら情報を探しに来る場です。その本質が、これほどはっきり感じられる会場はそう多くありません。
展示会基本情報
開催日時
2026年10月7日(水)から10月9日(金)までの3日間、各日10時から17時まで開催されました。
会場
幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区)です。
主催者
RX Japan株式会社が主催しています。日本病院会、日本介護協会などの関係団体が共催に名を連ね、厚生労働省をはじめ多くの団体が後援しています。
公式サイト
来場者層
病院・クリニックの理事長、院長、事務長といった経営層や管理職が中心です。
加えて、介護施設やリハビリ施設の運営者、薬局・ドラッグストアの関係者、医療機器メーカーや商社、販売代理店の方々も多く来場していました。
自治体関係者や、整骨院・鍼灸院、フィットネス事業者、さらには投資家やベンチャーキャピタルの姿も見られ、来場者層の幅広さが印象的でした。
主な出展分野
病院向けの設備・機器や医療IT、介護ICTや介護ロボット、クリニック向けの開業支援や集患サービス、調剤システムなどの薬局向けソリューションが主な分野です。
さらに、AI診断支援やサイバーセキュリティといった医療DX関連、健康増進・予防関連、健診・人間ドック関連の製品やサービスまで、医療・介護・薬局を取り巻く領域が一堂に集まっていました。
展示会の特徴
メディカル ジャパン 東京の最大の特徴は、複数の専門展で構成される「医療・介護・薬局の総合展」であることです。
病院、介護、クリニック、薬局、医療DX、健康増進、健診・人間ドックといったテーマごとの展示会が同時に開催され、来場者は一度の来場で関連分野をまとめて見て回ることができます。
医療の現場は、病院だけで完結するものではありません。地域の診療所、薬局、介護施設が連携してはじめて、患者さんや利用者の生活が支えられます。
その連携の構造そのものが、展示会の構成に反映されている点に、主催者の深い業界理解を感じました。
また、決裁権を持つ経営層の来場を重視している点も特徴です。導入検討の段階にある来場者と直接話せることは、出展者にとって大きな価値になります。
今回のみどころ
今回のみどころは、やはり医療DXの存在感です。
医療DX EXPOは第2回を迎え、AIを活用した診断支援、業務の自動化、オンライン診療、医療機関向けのセキュリティ対策など、具体的な導入イメージを持てる展示が並んでいました。
会期2日目の10月8日には「病院DXアワード」のプレイベントも予定され、有識者による議論や受賞企業の講演が行われるなど、DXを「概念」から「実装」へ進めようとする流れが感じられます。
健診・人間ドックをテーマにした展示が加わっていることも、新しいみどころのひとつでした。予防や早期発見への関心の高まりが、展示会の構成にも表れています。
注目ポイント
僕が特に注目したのは、「現場の負担をどう減らすか」という視点で設計されたブースの多さです。
製品の性能やスペックを前面に出すのではなく、「事務作業の時間がどれだけ減るか」「スタッフの負担がどう軽くなるか」を伝えているブースには、自然と人が集まっていました。
医療・介護の現場で働く方々は、新しい技術そのものよりも、それによって日々の業務がどう変わるかを知りたいと考えています。
来場者の関心がどこにあるのかを丁寧に読み取り、それに応える形で展示を組み立てる。その姿勢こそが、来場者との対話を生み出していたのでしょう。
今回、来場者の足を止めていたブースには共通点がありました。それは「誰に、何を伝えるのか」が明確に設計されていることです。こうした成果の出る展示会営業は、決して偶然ではなく再現可能です。その具体的な考え方と手順は、展示会成功のための全体像で体系的にまとめています。
会場の様子
幕張メッセの広いホールには、テーマごとにエリアが分かれて配置されていました。
通路は比較的ゆとりがあり、来場者が立ち止まって説明を聞きやすい環境が整っていたように思います。
デモンストレーションを行うブースでは、実際の操作画面を見ながら質問を重ねる来場者の姿が多く見られました。
介護ロボットや移乗支援機器のブースでは、来場者が実際に体験しながら説明を受けており、「触れて確かめる」ことの価値を改めて実感します。
セミナー会場にも多くの方が集まり、メモを取りながら熱心に耳を傾けていました。情報を持ち帰り、自施設で活かそうとする意欲が伝わってくる光景です。
業界への意味
医療・介護業界は、これから大きな転換期を迎えます。
高齢化の進展と担い手不足という構造的な課題に対して、テクノロジーと連携の力で現場を支えていく必要があるからです。
その中で、病院、介護、薬局、行政、そして企業が同じ場所に集まり、課題と解決策を直接すり合わせられるこの展示会の意味は、決して小さくありません。
AIがどれだけ進化しても、現場の本音や温度感といった一次情報は、人と人が向き合う場でしか得られないものです。
この展示会は、医療・介護の未来をつくるための一次情報が行き交う場であり、業界全体にとって貴重な交流の拠点になっていると感じました。
今年の展示会トレンド
今年のトレンドを一言で表すなら、「DXの実装と現場定着」です。
数年前までは、DXという言葉自体が先行している印象もありました。今回は、導入後の運用や効果の測定まで踏み込んで説明するブースが増えていたことが印象に残っています。
もうひとつのトレンドは、「予防・健康増進」への広がりです。治療だけでなく、病気になる前の段階から人々の健康を支える領域に、多くの企業が参入し始めています。
さらに、病院と介護、薬局と在宅医療といった「つなぐ」ための仕組みを提案する展示も目立ちました。地域全体で医療と介護を支えるという考え方が、製品やサービスの形で具体化しつつあるようです。
過去のレポート
同じ展示会の過去のレポートを公開しています。業界の流れや変化を立体的に見る定点観測の材料になさってください。
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
医療・介護分野の展示会に出展する企業の皆さんに、ぜひお伝えしたいことがあります。
それは、「売り込み」ではなく「相談の場」としてブースを設計することです。
この展示会の来場者は、現場の課題を抱え、その解決策を真剣に探しに来ています。だからこそ、製品説明から入るよりも、「今どんなことでお困りですか」と課題を聞くところから会話を始める方が、深い関係につながりやすいのです。
次に意識していただきたいのが、ブースのキャッチコピーです。
「最新AI搭載」のような技術の言葉よりも、「夜勤の記録業務を半分に」といった、来場者が自分ごととして受け取れる言葉の方が、足を止める力は強くなります。
そして、最も大切なのは会期後のフォローです。
医療機関や介護施設の導入検討には、院内や法人内での合意形成に時間がかかることも少なくありません。展示会で伺った課題を整理し、相手の検討スケジュールに寄り添いながら、丁寧に関係を育てていくことが成果につながります。
展示会での成果は、名刺の枚数ではなく、どれだけ多くの方と信頼関係の第一歩を築けたかで決まります。
医療・介護の未来を支える製品やサービスを持つ企業の皆さんが、展示会という場を最大限に活かし、現場の方々と出会い、一緒に未来をつくっていかれることを、心から応援しています。
※この記事はAIを活用して作成しました。
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展示会営業(R)コンサルタント。経済産業大臣登録中小企業診断士。詳細はウィキペディアご参照。
展示会をテーマとした著書5冊を含む合計7冊を執筆し、すべてAmazon部門1位を獲得している。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。

