展示会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
東京ビッグサイト西ホールで開催された「健康博覧会2026【秋】」を歩いてきました。
会場に入ってまず印象に残ったのは、ブースでの会話の「深さ」です。名刺交換だけで終わる場面よりも、商品を手に取りながら原材料や販路について具体的に話し込む姿のほうが多く見られました。
健康博覧会は春の開催が長く知られてきましたが、秋の開催はまた違った表情を持っています。年末商戦や翌年の棚替えを見据えたバイヤーが、明確な目的を持って来場している空気を感じました。
「健康」という言葉の守備範囲が、年々広がっていることも実感します。食やサプリメントだけでなく、睡眠、心のケア、さらには地球環境まで含めた大きなテーマとして、会場全体が一つの物語を描いているように見えました。
展示会基本情報
開催日時
2026年9月30日(水)から10月2日(金)までの3日間、10時から17時まで開催されました。
会場
東京ビッグサイト 西1・2ホール(東京都江東区有明3-11-1)です。
主催者
インフォーマ マーケッツ ジャパン株式会社が主催し、農林水産省、日本貿易振興機構(ジェトロ)が後援しています。同時開催展として「BEYOND BEAUTY TOKYO」も行われました。
公式サイト
来場者層
健康自然食品店、薬局・ドラッグストア、百貨店、コンビニエンスストア、量販店といった小売業のバイヤーが中心です。加えて、EC・通販事業者、フィットネスやエステなどの健康・美容関連施設、商社、卸売業者、メーカーの商品企画担当者も多く来場しています。
主催者発表の来場者数は約20,000名、出展社数は約300社の規模です。
主な出展分野
健康食品&サプリメントEXPO、オーガニック&ナチュラルEXPO、ビューティー&ウェルネスEXPO、ボディ&マインド リカバリーEXPO、健康&美容ファクトリーEXPOの5つの構成展で成り立っています。
特別企画として、ウェルビーイングゾーン、AGE-TECH Lab. 2026、Health & Beauty DX TOKYOも設けられていました。
展示会の特徴
健康博覧会は「ひと・社会・地球の健康を考えるビジネストレードショー」を掲げています。
このテーマ設定こそが、この展示会の最大の特徴だと僕は考えています。個人の健康にとどまらず、社会や地球環境の健康までを一つの会場で扱うことで、来場者は商品の背景にある価値観まで含めて比較検討できるからです。
また、完成品を扱うメーカーだけでなく、OEMや原料、受託製造を担う企業も同じ会場に並んでいます。商品を「仕入れたい人」と「つくりたい人」が同時に集まる構造は、商談の幅を大きく広げてくれます。
長年にわたり業界の交流の場を育ててこられた主催者の積み重ねが、こうした厚みのある構成につながっているのでしょう。
今回のみどころ
今回特にみどころだと感じたのは、ウェルビーイングゾーンです。
ウェルビーイングをコンセプトにした商品に加え、健康経営を支援するサービスも紹介されていました。健康が「個人が買うもの」から「企業が社員のために導入するもの」へと広がっていることが、ゾーンの構成からよく伝わってきます。
もう一つの注目は、AGE-TECH Lab. 2026です。高齢化が進む日本において、テクノロジーを活用して年齢を重ねることを前向きにとらえる提案は、これからの市場を考えるうえで欠かせない視点でしょう。
Health & Beauty DX TOKYOでは、健康・美容業界のデジタル化を支える提案が集まっていました。販売や顧客管理の仕組みを見直したい小売・サロン関係者にとって、効率よく情報収集できる場になっていたと思います。
注目ポイント
展示会営業の視点で注目したのは、ブースの「入口の設計」です。
健康食品やサプリメントは、一見すると似た商品が並びやすい分野です。そのなかで来場者の足が止まっていたのは、「どんな悩みを持つ人のための商品なのか」がひと目でわかるブースでした。
成分名や製法を前面に出すよりも、「眠りの質が気になる方へ」「店頭で説明しやすい商品をお探しの小売店様へ」のように、相手を特定した言葉を掲げているブースのほうが会話が生まれやすくなります。
今回、来場者の足を止めていたブースには共通点がありました。それは「誰に、何を伝えるのか」が明確に設計されていることです。こうした成果の出る展示会営業は、決して偶然ではなく再現可能です。その具体的な考え方と手順は、展示会成功のための全体像で体系的にまとめています。
試食や試飲、サンプル配布も多く見られました。体験の後に「どんな売り場で扱っていらっしゃいますか」と一言添えるだけで、体験はそのまま商談の入口に変わります。
会場の様子
西1・2ホールという、全体を見渡しやすい会場規模も好印象でした。
来場者が無理なく全体を回遊できる広さのため、一つひとつのブースに立ち止まる時間が比較的長く取られていたように感じます。じっくり話を聞きたいバイヤーにとっても、丁寧に説明したい出展者にとっても、ちょうどよい距離感ではないでしょうか。
会場で感じた雰囲気は、にぎやかさの中にも落ち着きがあるものでした。初日の午前中から真剣な表情で資料を読み込む来場者が多く、目的意識の高さがうかがえます。
出展者の皆さんも、試食の準備や商品説明に心を込めて取り組んでおられました。限られた人員で3日間のブースを運営する大変さを思うと、その熱意には頭が下がります。
地方自治体による共同ブースも見られ、地域の素材や事業者を全国のバイヤーにつなぐ場としても機能していました。地域の中小企業にとって、展示会は販路を広げる大きなチャンスです。

業界への意味
健康博覧会の秋開催が持つ意味は、業界の「商談サイクル」を一年に二回まわせるようになったことだと考えます。
春に出会ったバイヤーと秋に再会し、改良した商品や新たな提案を見てもらう。こうした継続的な関係づくりができる場があることは、中小のメーカーにとって非常に心強いはずです。
また、AIで誰もが情報を手軽に集められる時代になりました。だからこそ、実際に商品を手に取り、作り手と言葉を交わせる展示会の価値は、むしろ高まっています。
来場者のリアルな反応や、売り場の担当者が本当に困っていることといった一次情報は、展示会の現場でしか得られません。健康博覧会は、そうした一次情報が行き交う業界の交差点としての役割を担っていると感じました。
今年の展示会トレンド
今年の会場から読み取れたトレンドは、大きく三つあります。
一つ目は、ウェルビーイングと健康経営の広がりです。健康を個人の課題としてだけでなく、組織や社会の課題としてとらえる提案が増えていました。
二つ目は、エイジテックへの関心です。年齢を重ねても自分らしく暮らすための商品やサービスが、一つのジャンルとして存在感を増しています。
三つ目は、心と体のリカバリーです。睡眠や休養、メンタルケアなど、「整える」ことに焦点を当てた提案が目立ちました。
これらに共通するのは、商品そのものより「その商品がもたらす暮らしの変化」を伝えようとしている点です。展示会の未来を考えるうえでも、モノを並べる場から、価値観や体験を共有する場へと進化していく流れは今後さらに強まっていくでしょう。
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
健康博覧会に出展する企業の皆さんにお伝えしたいのは、「売り込む」のではなく「相談される」ブースをつくることです。
来場するバイヤーは、自分の売り場の課題を解決するヒントを探しに来ています。ですから、ブースではまず相手の課題を聞くことから始めてみてください。
たとえば「どのようなお客様が多い売り場ですか」「いま売り場で困っていることは何ですか」と問いかけるだけで、会話の質は大きく変わります。
次に意識したいのは、ブースのキャッチコピーです。成分や製法の説明は、興味を持ってもらった後で十分に間に合います。通路を歩く数秒のうちに「自分に関係がある」と感じてもらえる言葉を、ブースの一番目立つ場所に掲げましょう。
そして何より大切なのが、会期後のフォローです。展示会の成果は、名刺の枚数ではなく、その後に生まれる関係性で決まります。
会期中に聞き取った課題をメモに残し、1週間以内にお礼とともに「その課題に合わせた提案」を届けてみてください。次に会うときには、すでに信頼関係のスタートラインに立てているはずです。
健康博覧会は、志のある企業と真剣なバイヤーが出会う貴重な場です。準備・当日・フォローを一貫して設計すれば、中小企業でも大きな成果を手にすることができます。皆さんの次の出展が、会社の成長につながる一歩となることを心から応援しています。
※この記事はAIを活用して作成しました。
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展示会営業(R)コンサルタント。経済産業大臣登録中小企業診断士。詳細はウィキペディアご参照。
展示会をテーマとした著書5冊を含む合計7冊を執筆し、すべてAmazon部門1位を獲得している。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。

