展示会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
東京ビッグサイトの東1・2・3ホールで、FOOD STYLE JAPAN 2026<東京>とラーメン産業展 in Japanが同時に開催されました。
初日に行きましたがすごい熱気です。開場直後から通路には人の流れができ、試食の香りと商談の声が会場全体に広がっていました。
今回は7年ぶりに会期が3日間へと拡大されています。その決断にふさわしい活気が、初日の時点ではっきりと感じられました。
食品包装資材&機械展、食品物流&3PL総合展も同時に開かれており、「仕入れる・包む・届ける」が一つの会場にそろっています。食のバリューチェーン全体を一度に見渡せる場になっていることが、まず強く印象に残りました。
展示会基本情報
開催日時
2026年9月30日(水)から10月2日(金)までの3日間です。開場時間は10時から17時まで、最終日のみ16時までとなっています。
会場
東京ビッグサイト 東1・2・3ホール(東京都江東区有明3-10-1)で開催されました。
主催者
主催はFOOD STYLE Japan実行委員会、運営は株式会社イノベントです。
公式サイト
来場者層
外食、中食、小売、食品メーカー、卸、商社など、食に関わる業界のプロが中心です。
業界関係者向けの商談専門展示会のため、一般の方や15歳未満の方は入場できません。そのぶん、会場で交わされる会話は具体的な仕入れや導入の相談が多く、来場目的の明確さが伝わってきました。
主な出展分野
食材・食品、飲料・酒類、OEM・原料、外食・小売向けのDXや経営支援、セントラルキッチン・食品工場向け設備、包装資材・機械、物流・3PLなどが並んでいます。
ラーメン産業展では、製麺、スープや具材、厨房機器、店舗設備、フランチャイズなど、ラーメン業界に関わる商材が一堂に集まっていました。
展示会の特徴
この展示会群の最大の特徴は、食の「入口から出口まで」を一つの会場で扱っている点にあります。
食材を探しに来たバイヤーが、同じ日のうちに包装資材や物流の相談までできるのです。来場者にとっての時間効率は非常に高いといえるでしょう。
出展者から見ても、自社の商材を周辺の課題とあわせて提案しやすい環境が整っています。主催者が関連展示会を一体で設計していることの価値は、ここにあると僕は考えています。
さらに、ラーメンという一つの業態に特化した展示会が同じ会場にあることも見逃せません。総合性と専門性が同居している構成は、他の食品展示会にはあまり見られない魅力です。
今回のみどころ
今回はFOOD STYLE JAPANの中に、テーマ別の特別企画が数多く用意されていました。
地域のこだわり食材が集まる「全国 食の逸品EXPO」、人手不足やコスト高騰への解決策を提案する「<外食・小売>DX・経営支援EXPO」、製造現場向けの「セントラルキッチン&食品工場EXPO」などがその代表です。
ほかにも、食品OEM・原料・素材EXPO、総合酒類・ソフトドリンクパビリオン、ナチュラル&ウェルネスフードパビリオン、IPキャラクターとの協業を扱う食のコラボレーション総合パビリオン、FOOD STYLE GIFT、東北逸品物語と、切り口の異なるゾーンが並んでいます。
ラーメン産業展では、国内産小麦を使った生中華麺の品評会「ラーメン コンペティション 日本 2026」が第5回を迎えました。事前アポイント制の個別商談会や海外輸出の個別商談会も用意されており、商談の場としての設計が丁寧に考えられています。
注目ポイント
僕が特に注目したのは、課題解決型のゾーンが存在感を増していることです。
外食や小売の現場では、人手不足と原材料・エネルギーコストの上昇が続いています。DX・経営支援EXPOやセントラルキッチン関連のエリアでは、「おいしさ」だけでなく「どう回すか」「どう利益を残すか」という視点での提案が目立ちました。
来場者が足を止めていたのは、自分の店や工場の課題に置き換えて考えられる展示でした。商品の魅力を語るだけでなく、導入後の姿を具体的に見せているブースほど、会話が長く続いていたように見えます。
今回、来場者の足を止めていたブースには共通点がありました。それは「誰に、何を伝えるのか」が明確に設計されていることです。こうした成果の出る展示会営業は、決して偶然ではなく再現可能です。その具体的な考え方と手順は、展示会成功のための全体像で体系的にまとめています。
会場の様子
東ホールの3ホールを使った会場は、それぞれのゾーンの性格が見た目からも伝わる構成でした。
食品のエリアでは試食や試飲を通じた対話が活発に行われ、ラーメン産業展のエリアでは麺やスープの味を確かめながら真剣に話し込む姿が多く見られました。味で判断する業界ならではの光景です。
一方、包装資材や機械、物流のエリアでは、実機やサンプルを前に仕様や導入条件を確認する、落ち着いた商談の空気がありました。同じ会場の中で、熱量の出し方が異なる二つの雰囲気が共存していたのは興味深い点です。
そのほか、東京食材を使ったシェフの限定メニュー提供、フルーツカービング体験会、惣菜協会コーナー、車椅子体験コーナーなど、来場者が体験を通じて学べる企画も随所に用意されていました。

業界への意味
食の業界は今、大きな構造変化の中にあります。
人手不足、コスト上昇、インバウンド需要の回復、健康志向の広がりなど、向き合うべきテーマは一つではありません。こうした変化に対して、一社だけで答えを出すのは簡単ではないはずです。
だからこそ、メーカー、卸、外食、小売、資材、物流の関係者が一つの場所に集まる意味は大きいと感じます。異なる立場の人同士が出会うことで、新しい取引や協業が生まれる可能性が広がるからです。
会期を3日間に拡大した主催者の判断は、こうした出会いの機会をより多く提供しようという意志の表れだと僕は受け止めました。
今年の展示会トレンド
今年の会場から読み取れたトレンドは、大きく三つあります。
一つ目は、省人化・効率化の提案が当たり前になったことです。調理、製造、包装、物流のどの領域でも、人の手を減らしながら品質を保つ工夫が提案の中心に据えられていました。
二つ目は、地域性とストーリーの重視です。全国 食の逸品EXPOや東北逸品物語のように、産地や作り手の背景を伝える展示が来場者の関心を集めています。
三つ目は、健康や多様な食のニーズへの対応です。ナチュラル&ウェルネスフードのパビリオンや、プラントベース、ノンアルコール飲料の展示からは、選択肢の広がりがはっきりと見て取れました。
ラーメン業界では、国産小麦へのこだわりや海外輸出への関心も高まっています。日本のラーメンが世界に広がっていく流れを、商談会の設計からも感じ取ることができました。
過去のレポート
同じ展示会の過去のレポートを公開しています。業界の流れや変化を立体的に見る定点観測の材料になさってください。
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
このような関連展示会が一体となった会場では、来場者の目的が非常に幅広くなります。食材を探す人もいれば、設備や物流の相談に来ている人もいます。
そこで出展者の皆さんに意識していただきたいのが、「自社は誰の、どんな課題を解決するのか」をブースの一言で伝えることです。来場者は限られた時間の中で多くのブースを見て回っています。通路から3秒で「自分に関係がある」と感じてもらえるキャッチコピーがあるかどうかで、立ち寄り率は大きく変わります。
試食や試飲は、売り込みの道具ではなく対話のきっかけとして活用してください。「どんな業態でお使いですか」「今どんなことでお困りですか」と問いかけることで、来場者の課題という一次情報が手に入ります。
そして、展示会の成果は会期後のフォローで決まります。会場で聞いた課題を整理し、数日以内にお礼とあわせて具体的な提案を届けることが大切です。名刺の枚数ではなく、関係性をどれだけ築けたかを成果の物差しにしていただければと思います。
食の業界は、多くの人の手によって支えられています。この展示会を準備された主催者の皆さん、熱意をもって出展された企業の皆さん、そして真剣な姿勢で会場を歩かれた来場者の皆さんに、心から敬意を表します。ここで生まれた出会いが、日本の食の未来をさらに豊かにしていくことを僕は楽しみにしています。
※この記事はAIを活用して作成しました。
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展示会営業(R)コンサルタント。経済産業大臣登録中小企業診断士。詳細はウィキペディアご参照。
展示会をテーマとした著書5冊を含む合計7冊を執筆し、すべてAmazon部門1位を獲得している。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。

