展示会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
展示会が終わったあと、多くの方から「今年のSea Japanはどうでしたか」と聞かれました。清永が言ったのは、中日の4月23日。大盛況でした。それがこの展示会をひとことで表すとするなら、これ以外の言葉が見当たりません。
東京ビッグサイトへ向かう段階から、すでにその予感はありました。会場に近づくにつれて人の波が増し、エントランスをくぐると、目の前に広がる活況はひと目でわかる規模のものでした。
海事産業は、一般のビジネスパーソンにはなじみが薄い分野かもしれません。しかしその現場には、世界規模の課題と最先端の技術がひしめいています。僕はこの日、「産業の底力」というものをあらためて体感した気がしました。
展示会基本情報
開催日時
2026年4月22日(水)〜24日(金) 10:00〜17:00(開幕式は4月22日 9:30より)
会場
東京ビッグサイト
主催者
インフォーマ マーケッツ ジャパン株式会社
公式サイト
来場者層
国内外の造船メーカー、舶用機器メーカー、海運会社、港湾関係者、海洋エンジニアリング企業の関係者が中心です。バイヤー、設計・開発エンジニア、研究者、経営者層まで、業界のプロフェッショナルが一堂に集まります。
主な出展分野
造船・船舶設計、舶用機器・部品、海運・港湾ソリューション、海洋エネルギー、デジタルシッピング技術、脱炭素・環境対応技術など、海事産業の多岐にわたる分野が集結します。
展示会の特徴
Sea Japanは1994年に第1回が開催されて以来、隔年開催を続けてきた国際的な海事専門展示会です。2026年は第16回を迎えます。
この展示会の大きな特徴のひとつは、その国際性にあります。通路では日本語と英語が入り混じり、アジア各国の言語も聞こえてきます。来場者の中に海外からのバイヤーや技術者が多く、文字どおりグローバルな商談の場として機能しています。
1994年の初回から現在まで続いているということは、業界からの信頼と需要が一貫してあり続けてきた証です。主催するインフォーマ マーケッツ ジャパン株式会社が積み上げてきた実績と、出展者・来場者が共に作り上げてきた場の空気を、改めて尊重したいと感じます。
今回の見どころ
Sea Japan 2026で最も印象的だったのは、脱炭素・環境技術に関する出展の厚みです。
アンモニア燃料、LNG(液化天然ガス)推進、水素エネルギーなど、重油に代わる代替燃料の技術展示がいたるところで見られました。国際海事機関(IMO)の規制強化を背景に、業界全体が本気でグリーン化に動いている様子が伝わってきます。
もうひとつの柱はデジタルトランスフォーメーション(DX)です。船舶の自律航行、IoTによる遠隔モニタリング、AIを活用した設備予知保全など、かつては「未来の技術」とされていたものが「いま実装できる技術」として紹介されていました。産業の進化の速さを実感できる展示が多く、見応えのある会でした。
注目ポイント
今回、来場者の足を止めていたブースには共通点がありました。それは「誰に、何を伝えるのか」が明確に設計されているということです。こうした成果の出る展示会営業は、決して偶然ではなく再現可能です。その具体的な考え方と手順は、展示会成功のための全体像で体系的にまとめています。
一方で、来場者が立ち止まらないブースにも共通したパターンがありました。製品や技術が優れているにもかかわらず、「何が強みなのか」「誰の役に立つのか」が伝わってきません。
来場者は情報過多の環境の中で、瞬時に「自分に関係があるかどうか」を判断しています。その判断の一瞬をつかめるかどうかが、ブースの成否を分ける根本的な問いです。
会場の様子
今回の会場は、終日にわたってにぎわいが途切れませんでした。通路が人で詰まるほどの時間帯もあり、国内の産業展としての存在感を十分に示す盛況ぶりでした。
特に印象に残ったのは、ブースでの商談の質です。展示物の説明を聞くだけで終わるやり取りではなく、「うちの現場ではこんな課題があって」「それならこの技術で対応できます」という、実務に踏み込んだ対話があちこちで交わされていました。
出展者の方々が来場者との対話に真剣に向き合っている姿勢は、見ていて気持ちのよいものです。海事産業の現場で日々奮闘している方々の熱量が、会場全体に満ちていました。

業界への意味
海事産業は、国際貿易量の約90%を支える、世界経済の基盤そのものです。しかしその実態は、一般のビジネスパーソンにはなかなか見えにくい。
Sea Japanのような展示会は、業界内の技術情報の共有と商取引を加速させるだけでなく、この産業の存在意義を可視化する役割も担っています。特に今回は、脱炭素と自律化という二大テーマが共通言語となり、業界全体が同じ方向を向いて議論している様子がはっきりと見えました。
海事産業の変化は、物流コスト、環境負荷、エネルギー安全保障など、わたしたちの日常生活にも直結します。この展示会で議論されていることが、5年後・10年後の社会インフラを左右する可能性があります。そういう意味でも、Sea Japanは単なる商談の場を超えた意義を持つ展示会です。
今年の展示会トレンド
Sea Japan 2026を通じて見えてきた最大のトレンドは、「グリーン化」と「デジタル化」の二本柱が完全に業界標準の議題になったことです。
数年前まで、これらのテーマはどこか「将来に備える」という感覚で語られていました。しかし今回の展示会では、「すでに実装している」「今期中に導入する」という企業が多く、技術の実用段階への移行を実感します。
また、国際色の豊かさも際立っていました。韓国、中国、欧州の企業が数多く出展しており、Sea Japanがアジア・太平洋の海事産業におけるハブ展示会としての位置づけを高めていることが伝わってきます。日本が世界の海事産業の中心的な情報発信地であり続けるために、この展示会の果たす役割はますます大きくなっていくでしょう。
過去のレポート
Sea Japanは2年に一度の開催です。過去回のレポートとあわせてお読みいただくことで、海事産業の変化の流れをより深く捉えていただけます。
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
Sea Japanのような専門性の高い展示会では、来場者の目的意識が非常に明確です。課題を持って情報収集に来ており、「自社の問題が解決できるかどうか」を瞬時に見極めようとしています。
だからこそ、出展者側に求められるのは「売り込み」ではありません。「御社の課題を一緒に考えたい」というスタンスで来場者の言葉に耳を傾けること。それが展示会営業の本質です。
僕が展示会の現場を歩いていつも感じるのは、名刺を多く集めたブースよりも、深い対話をしたブースのほうが会期後の成果につながるということです。展示会の成否は名刺の枚数ではなく、関係性の深さで決まります。
来年以降のSea Japanへの出展を考えている方は、ぜひ早い段階から設計に取り組んでください。準備の差がそのまま結果の差になります。業界の展示会だからこそ、真剣に取り組む価値があります。
※この記事はAIを活用して作成しました。
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展示会営業(R)コンサルタント。経済産業大臣登録中小企業診断士。詳細はウィキペディアご参照。
展示会をテーマとした書籍を5冊執筆している展示会の専門家。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。

