展示会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
初日から、会場はすごい熱気に包まれていました。
ORGATEC TOKYOの会場に一歩足を踏み入れた瞬間、その熱量に圧倒されました。来場者の目が真剣で、ただ見て回るのではなく、明確な目的を持って動いている方が多いという印象です。
そして何より僕が感じたのは、今年の展示はデザインと機能性が高い次元で融合しているということです。単におしゃれなだけでなく、機能性を両立させていることを示す出展が非常に多く、「カッコいいだけでは選ばれない時代」が確実に来ていると感じました。
展示会というのは、業界のいまを映す鏡です。今回の会場の空気感は、働き方そのものが変わりつつある日本のリアルを体感できる場になっていました。
展示会基本情報
開催日時
2025年開催。詳細な会期については公式サイトをご確認ください。
会場
東京ビッグサイト(東展示棟)
主催者
ケルンメッセ(ドイツ)を起源とする国際的な展示会ブランドが日本市場向けに展開する専門展です。オフィス・ワークプレイスデザインの分野では世界的な権威を持つ展示会として知られています。
公式サイト
公式サイトはこちら
来場者層
主な来場者は、オフィス設計・施工に関わる建築士やインテリアデザイナー、総務・施設管理担当者、経営者・役員クラスの意思決定者が中心でした。
「ただ情報収集に来た」というよりも、具体的な課題や検討中のプロジェクトを持って来場している方が多く感じられました。展示会営業の観点からすると、非常に「温度の高い」来場者が集まっていると言えます。
主な出展分野
オフィス家具・チェア・デスクなどの什器類、パーティションや間仕切りシステム、照明・音響などのオフィス環境設備、フリーアドレス・ABW(アクティビティベースドワーキング)対応ソリューション、コラボレーションスペース向け製品など、現代の働き方に対応した幅広いカテゴリーが揃っていました。
展示会の特徴
ORGATEC TOKYOは、ドイツ・ケルンで2年に一度開催される世界最大級のオフィス・コントラクトファニチャー専門展「ORGATEC」の日本版として位置づけられています。
日本のオフィスデザイン展示会の中でも、特に「国際的なデザインクオリティ」と「実務的な機能性」の両立を重視した出展が集まるのがこの展示会の特徴です。
来場者も出展者も、単に製品を見せる・見るという関係ではなく、「未来の働き方をどう設計するか」という共通の問いを持って集まっている印象が強く、会話の密度が濃い展示会でした。
今回の見どころ
今回の展示会で特に目を引いたのは、ブースの「体験設計」のレベルが高まっていたことです。
単に製品を並べるのではなく、実際に座って、触れて、そのオフィス空間を体感できる仕掛けを作っているブースが多く見られました。「見せる」から「体験させる」への転換が、この展示会では確実に起きていました。
また、リモートワークやハイブリッドワークへの対応が各社の共通テーマとなっており、個人集中スペースとコラボレーションスペースをいかに両立させるか、という問いに対する各社の答えが並ぶ形になっていました。それぞれのアプローチの違いが見比べられるのも、この展示会ならではの醍醐味です。
注目ポイント
今回、来場者の足を止めていたブースには共通点がありました。それは「誰に、何を伝えるのか」が明確に設計されていることです。こうした成果の出る展示会営業は、決して偶然ではなく再現可能です。その具体的な考え方と手順は、展示会成功のための全体像で体系的にまとめています。
逆に、どれだけ製品が優れていても、ブースの設計や声がけのタイミングが整っていないと、来場者は素通りしてしまいます。会場を歩きながら、改めてそのことを実感しました。
「おしゃれ」と「機能性」を両立させている展示は多かったのですが、その両立をいかに来場者に伝えるか、という「伝え方の設計」に差が出ていたように感じています。
会場の様子
初日の会場は、朝から多くの来場者で活気にあふれていました。通路を歩くだけでも、あちこちで商談のような会話が交わされており、展示会ならではの「出会いの場」としての空気が漂っていました。
各ブースのスタッフも積極的に声をかけており、展示物に触れながら説明を受ける来場者の姿が随所に見られました。一方通行の「見せる」展示ではなく、双方向の「対話」が成立していたのが印象的です。
午後になると来場者数はさらに増え、人気ブースには人だかりができていました。特にソファタイプのコラボレーション家具や、音響遮断機能を備えた集中ブースの周辺には、担当者への質問が絶えない場面も見られました。


業界への意味
ORGATEC TOKYOは、日本のオフィスデザイン・ワークプレイス業界にとって、単なる製品発表の場ではなく、「これからの働き方の基準を更新する場」として機能しています。
テレワークが定着した今、オフィスに求められるものは大きく変わりました。「わざわざ出社する理由を作る空間」としてのオフィスデザインが問われており、今回の展示会にはそれに応える提案が多く集まっていました。
業界全体が「デザインのための機能性」から「機能性を伴ったデザイン」へとシフトしているのを、会場全体から感じることができました。これは日本の働き方改革が、表層的なブームを超えて実質的な変化のフェーズに入っていることを示しているように思います。
今年の展示会トレンド
今年の展示会全体を通じて感じたトレンドをいくつか整理します。
まず、「サステナビリティ」の訴求が本格化しています。リサイクル素材の使用や長期使用を前提とした設計、修理・交換パーツの提供体制など、製品の「一生」を見据えた提案が増えていました。
次に、「テクノロジーとの融合」が進んでいます。センサーで人の動きを感知して照明や空調を自動調整する家具、スマートデバイスと連携するデスクなど、ハードとソフトの境界が曖昧になってきています。
そして「個人化と多様性への対応」も大きなテーマでした。一人ひとりの体格や働き方の違いに合わせてカスタマイズできる製品、多様なワークスタイルに対応できるモジュール型家具など、「みんな同じ」から「それぞれに最適」へという流れが明確になっていました。
過去のレポート
ORGATEC TOKYOの過去レポートや、その他の展示会現地観察レポートは随時更新しています。ぜひ他の記事もあわせてご覧ください。
オルガテック東京2025|現地観察レポート
オルガテック東京2024
オルガテック東京2023
オルガテック東京2022
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
今回のORGATEC TOKYOを歩いて、改めて感じたことがあります。
出展各社の努力は本当に素晴らしいものでした。デザインも、空間演出も、製品の完成度も、どれも高いレベルにあります。
ただ、展示会営業の視点で見ると、「頑張っているのに成果につながらない」パターンが生まれやすい状況も見えていました。展示会当日にどれだけ見栄えの良いブースを作っても、来場者との対話設計と会期後のフォロー体制が整っていなければ、投資した労力が結果に変わりにくいのです。
今回の展示会で特に印象に残ったのは、スタッフの方が来場者の「課題」を引き出そうとしていたブースです。製品の説明をするのではなく、「今のオフィスで困っていることはありますか」「どんな空間を作りたいと思っていますか」という問いかけからコミュニケーションを始めていました。
これは展示会営業の本質そのものです。展示会は売り込みの場ではなく、関係構築の場です。来場者が課題を持って来ている展示会だからこそ、その課題にしっかり耳を傾けることが、次の商談への橋渡しになります。
ORGATEC TOKYOは、業界の未来を感じられる素晴らしい展示会です。この場を最大限に活かすためにも、出展後のフォローまでを含めた設計で臨んでほしいと思います。
※この記事はAIを活用して作成しました。
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展示会をテーマとした著書5冊を含む合計7冊を執筆し、すべてAmazon部門1位を獲得している。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。
展示会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
初日から会場は尋常でない熱気に包まれていました。
朝のオープンと同時に、多くの来場者が目当てのブースへ向かって歩いていく光景は、食品業界全体が今この展示会に集中しているのだということをリアルに感じさせてくれるものでした。
今年、特に印象的だったのは「撮影禁止」を掲げるブースが例年よりも増えていたことです。
機械の前に撮影禁止の表示を立て、スタッフが丁寧に説明しながらも写真は固くお断りする——そんな光景が会場のいたるところで見られました。
これは単なる情報管理の話ではありません。それだけ「まだ誰も見たことのない技術」を引っ提げて出展している企業が増えているという証拠でもあります。
業界の活気と技術革新の速度が、この現象に象徴されているように思います。
展示会基本情報
開催日時
2026年6月(4日間開催)
会場
東京ビッグサイト(東展示棟)
主催者
一般社団法人 日本食品機械工業会
公式サイト
公式サイトはこちら
来場者層
食品・飲料メーカーの製造・生産技術・購買担当者を中心に、食品関連のエンジニアや研究開発担当者が多く来場します。
中堅・中小の食品加工業者も多く、「現場の課題を解決したい」という明確な目的を持った来場者が目立ちます。
主な出展分野
食品加工機械、包装・梱包設備、衛生管理システム、計量・検査機器、冷凍・冷蔵技術、AI・ロボット活用技術など、食品製造に関わるあらゆる分野が集結します。
展示会の特徴
FOOMA JAPANは、国内最大規模の食品機械専門展示会です。
アジア最大級とも称されるこの展示会には、国内外の有力企業が最新技術を持ち寄り、来場者に向けてその価値を発信します。
他の製造業系展示会と比べても、来場者の「課題解決意識」が非常に高いことがこの展示会の大きな特徴です。
会場に来る方のほとんどが何らかの生産上の課題を抱えており、情報収集に真剣な姿勢で臨んでいます。
今回の見どころ
今年の展示会で強く目を引いたのは、食品製造へのAI・ロボット活用の急速な進化です。
数年前は「実証段階」だったような技術が、今年は「現場導入済み」として堂々と紹介されていました。食品業界のデジタル化が確実に一段階進んだことを感じさせます。
もう一つの見どころは、衛生・安全管理技術の充実です。食品安全に対する意識が国際的に高まる中、検査・洗浄・殺菌に関する出展が年々増加しています。
注目ポイント
来場者の足を止めていたブースには、ある共通点がありました。
それは「誰に、何を伝えるのか」が明確に設計されていることです。キャッチコピーや展示の順番が論理的に組み立てられており、立ち止まった来場者が自然に商談へと進んでいく流れができていました。
こうした成果の出る展示会営業は、決して偶然ではなく再現可能です。その具体的な考え方と手順は、展示会成功のための全体像で体系的にまとめています。
一方で、一生懸命ブースを装飾し、スタッフが熱心に声をかけているにもかかわらず、来場者の流れが止まらないブースも少なくありませんでした。
頑張りが成果につながるかどうかは、設計の有無によって大きく変わります。
会場の様子
会場は広大な東展示棟をほぼ使い切るほどの規模で、歩いていても終わりが見えないほどの出展数でした。
フードテックや省人化技術に関連したブースエリアは特に混雑しており、担当者に質問する来場者が長い列を作る場面も見られました。
ブースのデザイン面では、大手メーカーによる映像演出を取り入れた大型展示が目立つ一方、中小企業のブースでも「伝えたい内容を絞り込む」という工夫が随所に見られ、展示会ブースづくりの成熟度が上がっていると感じます。






業界への意味
食品業界は今、労働力不足・原料高騰・消費者ニーズの多様化という三重の課題に直面しています。
そのような環境の中でFOOMA JAPANは、業界全体が「どこに向かおうとしているのか」を確認できる貴重な場として機能しています。
展示会に並ぶ技術の一つひとつは、業界が課題にどう向き合っているかのリアルな答えです。製品カタログやウェブサイトでは伝わらない「現場の本音」が、この会場には詰まっています。
今年の展示会トレンド
今年のFOOMA JAPANで見えてきたトレンドをまとめると、大きく三つになります。
一つ目は「省人化・自動化の本格化」です。ロボットや搬送システムの導入が、これまでの試験的な段階を超え、実用フェーズに入っています。
二つ目は「情報保護への意識の高まり」です。冒頭でも触れた撮影禁止ブースの増加は、独自技術を持つ企業が増えていることの裏返しでもあります。競争環境が激しくなるほど、一次情報の価値は高くなります。
三つ目は「来場者とのコミュニケーション設計の深化」です。一方的な展示から、来場者に体験させる・課題を引き出すという双方向型のブース演出にシフトしている企業が増えています。
過去のレポート
FOOMA JAPANの過去の現地観察レポートもご参照ください。毎年の変化を比較することで、食品機械業界のトレンドをより立体的に把握できます。
FOOMA JAPAN(フーマジャパン)食品製造総合展2025|現地観察レポート
FOOMA JAPAN(フーマジャパン)食品製造総合展2024
FOOMA JAPAN(フーマジャパン)食品製造総合展2023
FOOMA JAPAN(国際食品工業展)2022
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
FOOMA JAPANのような専門展示会は、来場者の質が非常に高い展示会です。
来場者の多くは、すでに課題を持って会場に来ています。つまりブース側がやるべきことは「アピール」ではなく「課題を聞くこと」です。
撮影禁止が増えているという今年の傾向が示すように、多くの企業が独自技術を武器に勝負しています。だからこそ、その技術が「誰のどんな課題を解決するのか」を言葉にして伝えられるかどうかが、成果を左右します。
展示会の現場で得られる一次情報——来場者の反応、競合の見せ方、業界の温度感——これらはどんな調査でも代替できない財産です。ぜひ会場での体験を、会期後の営業活動に活かしてください。
※この記事はAIを活用して作成しました。
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展示会営業(R)コンサルタント。経済産業大臣登録中小企業診断士。詳細はウィキペディアご参照。
展示会をテーマとした著書5冊を含む合計7冊を執筆し、すべてAmazon部門1位を獲得している。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。
「用具係がそんなんで勝てるのか?」という問い
サッカー日本代表に関する番組で、とても印象に残る話がありました。
岡田武史監督が日本代表を率いていた当時の話です。
あるとき、裏方としてチームを支えていたキットマネージャー(スパイクなどの用具全般を管理する専門スタッフ)の方が、
岡田監督からこう言われたそうです。
「用具係がそんなんで勝てるのか?」
この言葉を聞いて、その人はハッとしたと言います。
それまで彼は、無意識のうちに、自分の仕事をこう捉えていたそうです。
自分は用具係である。
だから、ボールを管理する。
ユニフォームを準備する。
スパイクや備品を整える。
選手が練習や試合に集中できるように、道具をきちんと用意する。
もちろん、それはとても大切な仕事です。
日本代表という極限の現場では、用具の管理ひとつにも妥協は許されません。
忘れ物があってはいけない。
準備不足があってはいけない。
選手が安心してピッチに立てる環境を整えることは、間違いなく重要な役割です。
でも、岡田監督の言葉は、そこでもう一段深い問いを投げかけていたのです。
「あなたの仕事は、本当にそこまでなのか?」
「用具を管理することだけが、あなたの役割なのか?」
「日本代表が勝つために、あなたにはもっとできることがあるのではないか?」
その言葉をきっかけに、そのキットマネージャーの方は、自分の役割を捉え直したそうです。
自分は監督ではない。
コーチでもない。
メディカルスタッフでもない。
けれど、だからこそできることがある。
監督やコーチには言いづらい悩みがあるかもしれない。
メディカルスタッフに相談するほどではないけれど、少し気になっている体調の違和感があるかもしれない。
試合に出られるかどうか、コンディションはどうか、チーム内での立ち位置はどうか。
選手は、表には出さない小さな不安を抱えているかもしれない。
そうした声を、用具係という立場だからこそ聞けるのではないか。
選手にとって身近な存在だからこそ、ふっと本音や愚痴をこぼしてもらえるのではないか。
その小さな不安に寄り添うことが、結果的に選手のパフォーマンスを支え、日本代表の勝率を上げることにつながるのではないか。
そう考えるようになってから、その人は、一層充実感を持って仕事に取り組めるようになったそうです。
ぼくはこの話を聞いて、思わず「まさにこれだ」と感じました。
なぜなら、これはサッカー日本代表だけの話ではないからです。
会社でも、チームでも、展示会出展でも、まったく同じことが起こっているからです。
「自分は会社に影響力がある」と気づいた人から、会社は変わる
よく、こんなことを言う人がいます。
「うちの会社は雰囲気が暗い」
「うちの部署は元気がない」
「うちのチームは前向きじゃない」
「うちの会社は変わらない」
気持ちはわかります。
実際に、そう感じる職場もあるでしょう。
空気が重い。
会議で意見が出ない。
新しいことを言い出しにくい。
誰かが何かを変えてくれるのを、みんなが待っている。
そういう組織は、たしかにあります。
でも、ぼくはそういう話を聞くたびに、いつも思うことがあります。
「いやいや、君も会社の一部だよ」と。
会社の雰囲気が暗いと言っているその人自身も、その会社の一部です。
部署に元気がないと言っているその人自身も、その部署を構成する一人です。
チームが前向きじゃないと感じているその人自身も、そのチームの空気をつくっている一人です。
だから、もし本当に「うちの会社は暗い」と思うのであれば、まず自分が率先して明るくふるまってみればいいのです。
朝、少しだけ元気に挨拶する。
会議で一言だけ前向きな意見を出す。
誰かの小さな努力に気づいて声をかける。
困っている人に「大丈夫?」と聞いてみる。
新しい取り組みに対して、最初から否定せずに「おもしろそうですね」と言ってみる。
それだけで、空気は少し変わります。
もちろん、ひとりの行動で会社全体が一瞬で変わるわけではありません。
でも、ひとりの行動が、隣の人の気持ちを変えることはあります。
隣の人の気持ちが変われば、そのまた隣の人の言動も変わるかもしれません。
そうやって、組織の雰囲気は少しずつ変わっていきます。
つまり、ひとりの人間には、組織全体を変える力があるのです。
これは、きれいごとではありません。
ぼくは多くの企業の展示会出展を支援する中で、そのことを何度も見てきました。
展示会出展は、会社の中で普段見えにくくなっている力を引き出す場でもあるのです。
通常の仕事では、役割が決まっています。
営業は営業。
開発は開発。
製造は製造。
購買は購買。
総務は総務。
経営者は経営者。
もちろん、職務分掌は必要です。
誰が何を担当するのかが明確でなければ、仕事は進みません。
しかし、職務分掌が強くなりすぎると、人は無意識のうちにこう考えるようになります。
「これは自分の仕事ではない」
「そこは営業の仕事だ」
「それは製造が考えることだ」
「それは上司が決めることだ」
「自分は言われたことをやればいい」
こうなると、組織の力は小さくなっていきます。
本当はもっといいアイデアを持っている人がいる。
本当はお客様のことをよく理解している人がいる。
本当は現場で起きている課題に気づいている人がいる。
本当は会社をもっとよくしたいと思っている人がいる。
でも、「自分の仕事ではない」と思った瞬間に、その力は表に出なくなります。
展示会出展のすばらしいところは、そこを突破できることです。
展示会は、ただブースを出すだけのイベントではありません。
会社の魅力をどう伝えるか。
誰に来てほしいのか。
その人は何に困っているのか。
自社の商品やサービスは、その人にどう役立てるのか。
どんな言葉なら足を止めてもらえるのか。
どんな展示なら関心を持ってもらえるのか。
どんな接客なら「もっと話を聞きたい」と思ってもらえるのか。
こうしたことを、出展チーム全員で考える必要があります。
そのとき、普段の肩書きや部署の枠を超えた意見が必要になります。
営業担当者だけが考えても、よいブースにはなりません。
商品を深く知っている開発や製造の人の視点が必要です。
お客様からよく聞かれる質問を知っているメンテナンス担当の声も重要です。
デザインや開発の視点が入ることで、伝わり方は大きく変わります。
会社の理念や強みを言語化できる経営者の関与も欠かせません。
展示会出展は、一人ひとりが組織を変える力に気づく場である
ここが大事なのですが、展示会出展では、意見が比較的取り入れられやすいのです。
「ブースの見せ方をこうした方がよいのではないか」
「この言葉の方が来場者に伝わるのではないか」
「最初の声かけは、こうした方が入りやすいのではないか」
「この実物を前に出した方が、足を止めてもらえるのではないか」
「この質問をすると、お客様の課題を聞き出しやすいのではないか」
こうした意見が、実際のブースづくりや接客トークに反映されることがあります。
普段の業務では、自分の意見が会社全体に影響を与えている実感を持ちにくい人もいます。
けれど、展示会では違います。
自分が出したアイデアが、ブースのキャッチコピーになる。
自分が提案した展示方法で、来場者が足を止める。
自分が考えた接客トークで、お客様がうなずく。
自分が拾った来場者の声が、次の商品改善につながる。
そういうことが、本当に起こります。
その瞬間、人は気づきます。
「あれ、自分の意見って、会社の役に立つんだ」
「自分にも、会社を少し動かす力があるんだ」
「自分の仕事は、決められた作業をこなすだけではないんだ」
この気づきは、とても大きいです。
まさに、岡田監督に「用具係がそんなんで勝てるのか?」と言われたキットマネージャーの方が、自分の役割を捉え直したのと同じです。
用具を管理するだけが仕事ではない。
日本代表が勝つために、自分にできることはもっとある。
それと同じように、展示会出展に関わる一人ひとりも、気づくことができます。
自分は営業ではないから関係ない。
自分は製造だから接客は関係ない。
自分は若手だから意見を言う立場ではない。
自分は裏方だから表に出る必要はない。
そうではありません。
展示会は、会社全体で成果を出しにいくプロジェクトです。
そこでは、誰か一人だけが主役なのではありません。
ブースに立つ人も、準備する人も、資料をつくる人も、展示物を運ぶ人も、接客トークを考える人も、フォローを担当する人も、全員が成果に関わっています。
もっと言えば、全員が「勝率」を上げることができます。
サッカー日本代表において、キットマネージャーが選手の不安に寄り添うことでチームの勝率を上げられるように、展示会でも、一人ひとりの小さな工夫が出展成果を変えます。
声のかけ方を少し変える。
来場者の表情をよく見る。
相手の悩みを先に聞く。
商品の説明を急がず、相手の状況を理解する。
接客後のメモを丁寧に残す。
フォロー担当に来場者の温度感をきちんと伝える。
「このお客様には、この事例が合うと思います」と一言添える。
そうした小さな行動が、商談化率を変えます。
受注率を高めます。
お客様の印象を変えます。
そして、会社の雰囲気を変えます。
展示会出展の本当の価値は、リードを獲得することだけではありません。
受注し、売上を上げることだけでもありません。
もちろん、商談を生み、売上につなげることは重要です。
しかし、それと同じくらい大切なのは、出展準備と会期中の活動を通じて、社員一人ひとりが「自分も会社を動かす一員なのだ」と実感できることです。
展示会は、日頃の職務分掌を超えて考えざるを得ない場です。
自社の強みを考える。
お客様の悩みを考える。
伝え方を考える。
チームで成果を出す方法を考える。
自分の役割を超えて、会社全体の勝ち方を考える。
だからこそ、展示会出展は組織を強くします。
「うちの会社は暗い」と愚痴を言う人がいたら、ぼくはこう伝えたいです。
あなたも、その会社の一部です。
あなたの一言で、空気は少し変わるかもしれません。
あなたの行動で、隣の人が前向きになるかもしれません。
あなたの工夫で、お客様の反応が変わるかもしれません。
あなたのアイデアで、展示会の成果が変わるかもしれません。
たった一人でも、組織全体を変える入口になれます。
それは、すごいことです。
展示会出展は、そのことを実感しやすい機会です。
自分の意見がブースに反映される。
自分の工夫が来場者の反応を変える。
自分の役割を超えた一歩が、会社の成果につながる。
その経験をした人は、展示会が終わった後も変わります。
「自分の仕事はここまで」と線を引くのではなく、
「会社がよくなるために、自分にできることは何か」と考えるようになります。
展示会は、商品を売る場であると同時に、人が自分の可能性に気づく場でもあります。
そして、組織が「自分たちはもっとやれる」と思い出す場でもあります。
だからぼくは、展示会出展を単なる販促活動だとは考えていません。
展示会は、会社の中に眠っている力を引き出すプロジェクトです。
「用具係がそんなんで勝てるのか?」
この問いは、サッカー日本代表だけに向けられたものではありません。
営業がそんなんで勝てるのか。
製造がそんなんで勝てるのか。
技術がそんなんで勝てるのか。
若手がそんなんで勝てるのか。
裏方がそんなんで勝てるのか。
経営者がそんなんで勝てるのか。
そして、展示会チームがそんなんで勝てるのか。
この問いを、自分ごととして受け止めたとき、仕事はもっとおもしろくなります。
役割はもっと広がります。
チームはもっと強くなります。
そう考えると、展示会はただのイベントではありません。
一人ひとりが、自分の力を思い出す場です。
そして、会社全体が前向きに変わり始める場なのです。
あなたの展示会出展を心から応援しています!!
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展示会営業(R)コンサルタント。経済産業大臣登録中小企業診断士。詳細はウィキペディアご参照。
展示会をテーマとした著書5冊を含む合計7冊を執筆し、すべてAmazon部門1位を獲得している。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。
展示会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
パシフィコ横浜に足を踏み入れた瞬間、その熱量に圧倒されました。
600社以上の企業が1,500を超える小間を連ね、展示面積は約26,300㎡にもおよびます。自動車業界の最前線がこれほど凝縮された空間は、他の展示会ではなかなか体験できません。
今年のテーマは「Collaboration for Future Mobility モビリティは、ここから変わる」。会場全体にそのテーマの意志のようなものが漂っていて、歩きながら何度もその言葉を思い返しました。
展示会基本情報
開催日時
リアル展示会:2026年5月27日(水)〜29日(金) 10:00〜17:00
オンライン展示会:2026年5月19日(火)10:00〜6月9日(火)17:00
会場
パシフィコ横浜 展示ホール・ノース(展示面積 約26,300㎡)
主催者
公益社団法人 自動車技術会(後援:横浜市)
公式サイト
公式サイトはこちら
来場者層
自動車メーカーの技術者・研究者が中心です。部品サプライヤーや素材・機器メーカーの担当者、大学の教職員や学生も多く訪れます。
会場を歩いていると、「買いに来た人」ではなく「技術を評価しに来た人」の割合が非常に高いと感じます。それがこの展示会の質の高さを支えています。
主な出展分野
電動化(EV・HEV・FCEV)、自動運転・先進運転支援システム(ADAS)、コネクテッドカー、ボディ・シャシー技術、エンジン・パワートレイン、材料・素材、製造技術、IT・ソフトウェアなど、自動車を支えるあらゆる技術領域が一堂に揃っています。
展示会の特徴
「人とくるまのテクノロジー展」は、40年以上の歴史を誇る自動車技術の専門展示会です。
カーショーとは根本的に性格が異なります。ここに展示されているのは、完成した車両だけではありません。部品・素材・ソフトウェア・製造プロセスまで、クルマを形成するあらゆる要素技術が集まっています。
来場者の大半が、課題解決の糸口を探して来ています。そのため展示会全体に、「見て回る」のではなく「確かめに来た」という緊張感があります。これほど目的意識の高い来場者が集まる展示会は、なかなかありません。
今回の見どころ
今回の最大の見どころは、電動化と自動化の技術が「可能性」から「実装」のフェーズへと移行してきた点です。
数年前であれば「こんな未来を目指しています」という展示が多かった。しかし今年は、「これは量産対応済みです」「来年から供給できます」という言葉が随所で聞かれました。業界が確実に次のステージへ進んでいることを、肌で実感できる展示でした。
また、IT企業や半導体メーカーの出展規模が年々大きくなっています。自動車産業がもはやハードウェアだけの産業ではないことを、会場そのものが証明していました。
注目ポイント
僕が特に注目したのは、「モビリティDXイノベーションステージ」です。
ソフトウェア定義車両(SDV)や車両データの活用といったテーマが、具体的な事例とともに語られていました。技術の話でありながら、経営の話でもある。そのような内容が現場の言葉で語られている点が、他のセミナーとは一線を画していたと感じます。
出展社セミナーも充実していて、来場者が技術を深掘りしながら自然と商談の糸口を見つけていく流れが、会場のあちこちで生まれていました。この設計は主催者の工夫が伝わります。
会場の様子
会場は平日にもかかわらず、非常に多くの来場者で賑わっていました。予想来場者数は80,000人とのことで、その数字を体感として納得できる活気がありました。
ただ、歩きながら観察していると、来場者の動き方には大きな差があります。目的を持って特定のブースへ向かう人と、なんとなく歩いている人では、足の運び方からして違います。そしてそれは、出展側の設計力の差でもあります。
今回、来場者の足を止めていたブースには共通点がありました。それは「誰に、何を伝えるのか」が明確に設計されていることです。こうした成果の出る展示会営業は、決して偶然ではなく再現可能です。その具体的な考え方と手順は、展示会成功のための全体像で体系的にまとめています。



業界への意味
この展示会が自動車業界に持つ意味は、年々大きくなっていると感じます。
かつてクルマは「機械」でした。しかし今、クルマは「移動するコンピュータ」になりつつあります。この大転換の時代に、技術者たちがリアルな場所に集まり、互いの知見を交換し、次のコラボレーションの種をまく。その場としての展示会の価値は、むしろ高まっていると言えるでしょう。
オンライン情報がどれだけ増えても、「現場の温度感」「実物のリアリティ」「人の言葉の重み」は、展示会でしか得られません。AI時代だからこそ、一次情報の宝庫としての展示会の存在感が際立っています。
今年の展示会トレンド
今年のトレンドを一言で表すなら、「技術の社会実装」です。
電動化・自動化・コネクテッドという三つの大きな潮流が、いよいよ実用フェーズへと移行してきました。「将来こうなる」という展示ではなく、「今これを作っています」「来年にはこれができます」という展示が主流になっています。
また、サプライチェーン全体での連携・協業を打ち出す企業が目立ちます。テーマである「Collaboration」という言葉が、展示の随所に具体的な形で体現されていました。業界全体が、競争から共創へと軸足を移しつつある転換点を、会場から感じ取ることができました。
過去のレポート
「人とくるまのテクノロジー展」のこれまでの観察レポートも、ぜひ合わせてご覧ください。毎年変化し続けるこの展示会の記録から、自動車業界の流れを読み取ることができます。
人とくるまのテクノロジー展2025|現地観察レポート
人とくるまのテクノロジー展2024
人とクルマのテクノロジー展2023
人とくるまのテクノロジー展2022
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
自動車業界の展示会は、技術の密度が非常に高い場です。だからこそ、出展企業には「何でも見せる」ではなく「何を伝えるか」を絞り込む設計が不可欠です。
来場者は、課題を抱えて情報収集に来ています。その課題と自社の技術が接点を持てるかどうかが、成否を分けます。展示内容を絞り込み、来場者の悩みに寄り添うブース設計こそが、この規模の展示会で埋もれないための鍵です。
展示会は「会社を映す鏡」でもあります。会場で感じた熱量と洞察を、ぜひ次の出展戦略の見直しに活かしてください。
※この記事はAIを活用して作成しました。
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展示会営業(R)コンサルタント。経済産業大臣登録中小企業診断士。詳細はウィキペディアご参照。
展示会をテーマとした著書5冊を含む合計7冊を執筆し、すべてAmazon部門1位を獲得している。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。
展示会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
東京ビッグサイト南ホールに足を踏み入れた瞬間、これまでとは違う空気を感じました。
毎年来ていますが、年々勢いが増している気がします。
あちこちでビジネスベースの商談が発生しており、単なる情報交換を超えた実務的な会話がブースのそこかしこで生まれていました。
宇宙ビジネスはかつて「大企業や研究機関のもの」という印象が強かった分野です。
しかし今回の会場を歩くと、中小企業の担当者が真剣な表情で商談を進める場面に何度も出くわしました。
宇宙が、地上のビジネスと地続きになっている。そのことを体感できる展示会でした。
展示会基本情報
開催日時
2026年5月27日(水)〜29日(金) 10:00〜17:00
会場
東京ビッグサイト 南ホール
主催者
RX Japan GK(後援:内閣府 宇宙開発戦略推進事務局、宇宙開発フォーラム実行委員会)
公式サイト
公式サイトはこちら
来場者層
宇宙関連企業はもちろん、非宇宙産業の企業、政府・自治体、大学・研究室、そして投資家まで、幅広い層が来場しています。
「宇宙に関わろうとしている人たち」の裾野が確実に広がっているのを感じます。
主な出展分野
ロケット、人工衛星、宇宙データセンター、AI、衛星データ活用、地上システム、部品・素材、宇宙探査など、宇宙ビジネスに関するほぼすべての領域をカバーしています。
今回は昨年比1.6倍となる300社が出展し、400以上のソリューションが一堂に集まりました。
展示会の特徴
SPEXAの最大の特徴は、「宇宙ビジネスのすべてが一カ所に集まる」点にあります。
ロケット開発という川上から、衛星データを活用した地上サービスという川下まで、バリューチェーン全体を見渡せる構成になっています。
欧州宇宙機関(ESA)をはじめ、スペイン、スウェーデンなど海外の宇宙機関がパビリオンを構えており、国際色も豊かです。
日本の宇宙産業が、グローバルなビジネスの文脈で動いていることを実感できます。
今回の見どころ
今回特に注目を集めていたのは、「CubeSatサロン」です。
小型人工衛星に関する相談をその場でできるコーナーで、若い起業家から大企業の担当者まで、熱心に質問を投げかける場面が続いていました。
また、40講演を超えるカンファレンスとピッチステージも見逃せません。
技術と事業の両面から宇宙ビジネスの最前線を学べる機会として、多くの来場者が積極的に参加していました。
注目ポイント
僕が今回とくに足を止めたのは、衛星データを農業や防災に活用する出展ブースです。
宇宙というと「遠い話」に聞こえますが、農家の方や自治体の担当者が具体的な課題を持って相談に来ている姿を見ると、宇宙は既に生活インフラの一部になろうとしているのだと実感します。
今回の展示で印象的だったのは、来場者と出展者の間で交わされる会話の深さです。
「御社の技術はこういう用途に使えますか」という実務直結の問いに、出展側が即座に答えていく。その往復の密度が、以前とは明らかに違います。
会場の様子
南ホール全体を使った会場は、通路も広くゆったりとした設計でした。
それでも昼を過ぎると通路が埋まるほどの来場者があり、多くのブースでスタッフが引き切りなしに対応していました。
今回の展示会でも感じたのは、成果が出ている企業ほど「その場の対応」ではなく、事前・当日・事後までを一貫した設計で動いているという点です。この全体像を理解せずに出展してしまうと、どうしても場当たり的な営業になりがちです。展示会で成果を出すための考え方と具体的な進め方は、展示会営業の成功ガイドで体系的に解説しています。
会場を歩きながら、準備の差が来場者への対応の差として如実に出ているのを感じました。

業界への意味
宇宙産業は長らく「国家プロジェクト」の色が強い分野でした。
しかしSPEXAの会場を歩くと、民間企業が主役として動き出していることを強く感じます。
スタートアップが大企業と対等に並んでいる光景は、数年前には考えにくかったことです。
宇宙産業の裾野が広がることは、新たな雇用や技術革新を生み出す可能性を秘めています。展示会がその交差点として機能していることに、主催者の力量を感じます。
今年の展示会トレンド
今年のSPEXAで目立ったトレンドは、「データの活用」と「国際連携」の2点です。
衛星から取得したデータをAIで解析し、地上のサービスに結びつける取り組みが多数出展されており、宇宙と地上の距離が縮まっていることを感じます。
また、海外機関や企業との共同プロジェクトを前面に出したブースが増えており、日本の宇宙産業が国際舞台で存在感を高めようとしている意図が伝わってきました。
展示会全体を通じて、「宇宙をビジネスとして語る」成熟度が確実に上がっています。
過去のレポート
SPEXAは毎年開催のたびにスケールアップしており、過去の観察レポートと比較することで業界の成長を読み取ることができます。
過去のレポートもあわせてご覧ください。
SPEXA(宇宙ビジネスEXPO)2025|現地観察レポート
SPEXA2024(宇宙ビジネスEXPO)
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
SPEXAのような成長著しい展示会に出展する際は、「まず顔を知ってもらう」という意識が重要です。
宇宙ビジネスは関係者の顔ぶれがまだ絞られており、業界内での信頼関係が成約に直結します。
ブースでの売り込みより、来場者の課題をじっくり聞くことに時間を使ってください。
「この会社は話を聞いてくれる」という印象を残すことが、展示会後のフォローを劇的にやりやすくします。
展示会はゴールではなく、関係構築のスタートラインです。会期後の連絡を前提に、当日の名刺交換・会話の質を高めることを意識しましょう。
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展示会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
幕張メッセの広いホールに足を踏み入れた瞬間、独特の空気が漂っていました。
医薬品・化粧品の製造に携わる人々が集う展示会だからでしょうか。来場者の表情に、品質や安全性への高い意識が滲み出ています。
この業界に関わる展示会は、単なる製品紹介の場ではありません。製造プロセス全体を支える技術と知識の集積地です。
今回会場を歩きながら、「これだけの規模の展示会が毎年成立し続けている」という事実の重みを改めて感じました。
展示会基本情報
開催日時
2026年5月20日(水)~22日(金) 10:00~17:00
会場
幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区)
主催者
RX Japan 合同会社
公式サイト
公式サイトはこちら
来場者層
製薬会社・化粧品メーカーの製造・品質管理・研究開発・購買部門の担当者が中心です。
課長職以上を対象とした登録制度(VIPパス)も設けられており、意思決定層の来場が多いのがこの展示会の特徴です。
つまり「情報収集に来ている担当者」だけでなく、「具体的な導入判断ができる立場の人」が会場にいるということです。出展企業にとっては、非常に価値の高い環境です。
主な出展分野
原料加工、プラントエンジニアリング、滅菌・クリーン化技術、設備保全・メンテナンス、包装・充填機器、プロセス測定・検査装置、物流・流通システムなど、製造プロセス全体をカバーする分野が出展しています。
また、原料展・バイオ医薬展・研究開発展など6つの関連展示会が同時開催されており、製薬・化粧品の川上から川下までを一覧できる構成になっています。
展示会の特徴
インターフェックス ジャパンは、「日本最大級の医薬品・化粧品製造・包装に関する国際展示会」です。今年は約950社が出展し、3日間で35,000名の来場が見込まれています。
この規模が意味するのは、業界全体が「製造技術の最前線」を一か所で確認しに来るということです。競合他社の動向を探る企業も多く、出展側も来場側も真剣勝負の場です。
もうひとつの特徴は「専門性の高さ」です。一般消費者向けの展示会とは異なり、来場者はすでに相応の専門知識を持っています。ブース前でのやりとりも、必然的に深い内容になります。
今回の見どころ
今回特に注目したのは、DX・デジタル化関連の出展が増えていた点です。製造ラインのデータ管理やIoT活用を訴求するブースが目立ちました。
品質管理の自動化・効率化というテーマは、規制の厳しい医薬品業界では特に需要が高く、来場者がじっくり立ち止まる場面が多く見られました。
また、バイオ医薬品製造に関連した出展も増加傾向にあります。国内のバイオ医薬品需要の高まりを、展示会の出展構成からも読み取ることができます。
注目ポイント
今回会場で足を止めたのは、来場者との対話を丁寧に設計しているブースでした。
製品の説明パネルを並べるだけでなく、「課題解決のストーリー」を見せる構成のブースは、来場者が自然に足を止め、スタッフとの会話が生まれていました。
一方で、技術的に優れた製品を持ちながら、来場者へのアプローチが「待ち」になっているブースも散見されました。製品の良さと、それを伝える設計は別物です。
展示会の現場に立つと、「頑張っているのに成果が出ない」企業が少なくありません。その原因は、努力不足ではなく「設計」の問題であることがほとんどです。展示会営業は、正しい順番と考え方で取り組めば結果が大きく変わります。その本質については、展示会営業の成功ガイドで詳しく解説しています。
会場の様子
開場直後から来場者の流れは途切れませんでした。幕張メッセのホールが、専門家たちの熱気で満たされていく様子は圧巻です。
業界特有の来場者層のせいか、ブース前での会話は短く終わることが少なく、担当者と来場者が資料を広げながら話し込む姿があちこちで見られました。
同時開催展も含めると、会場内の移動距離はかなりのものです。来場者は目的意識を持って動いており、目当てのブースを効率よく回るプロの動線が感じられます。


業界への意味
医薬品・化粧品製造の業界は、規制・安全性・品質への要求水準が他業界と比べても格段に高い世界です。
だからこそ、この業界の展示会には特別な意義があります。信頼できるメーカーや技術を、自分の目と耳で確認できる場所が展示会なのです。
AI時代に情報は溢れています。しかし「実際に見て、触れて、話を聞く」という体験は、インターネットでは代替できません。この展示会が毎年高い動員数を維持しているのは、その一次情報としての価値があるからだと感じます。
今年の展示会トレンド
2026年の展示会全体に見られるトレンドとして、「体験型・対話型のブース設計」が浸透してきています。
製品を並べるだけでなく、実機デモや映像・シミュレーションを使って「使った後の世界」を見せるブースが増えました。製品スペックよりも「課題解決の場面」を演出する方向に、出展の考え方が変わりつつあります。
また、出展規模の大小に関わらず「誰に何を伝えたいか」を絞り込んでいるブースが成果を出しています。選択と集中という言葉は展示会のブース設計にも当てはまります。
過去のレポート
過去のインターフェックス ジャパン 観察レポートや、他の展示会現地レポートも合わせてご覧ください。展示会ごとの業界動向や出展傾向の変化を読み解くヒントがあります。
インターフェックスWeek(医薬品・化粧品製造開発展)、再生医療EXPO東京2025|現地観察レポート
インターフェックスWeek(医薬品研究・製造展)2023
インターフェックスWeek(医薬品・化粧品研究製造展)2022
インターフェックスWeek東京2021(医薬品研究・製造の展示会)
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
インターフェックス ジャパンのような専門性の高い展示会では、来場者はすでに「何かを解決したい」という明確な課題を持って会場に来ています。
このような来場者に対して最も有効なアプローチは、製品の機能を説明することではありません。「あなたの課題に、具体的にどう役立つか」を伝えることです。
展示会で関係構築ができる企業とそうでない企業の差は、ブースの広さでも装飾でもありません。来場者との会話の質と、その後のフォローの設計にあります。
今回会場を歩いて感じたのは、「出展して終わり」ではなく、展示会後のフォロー活動まで見据えてブースを設計している企業が着実に増えているということです。この流れは、展示会営業が着実に進化している証でもあります。
来年の出展をご検討の企業には、ぜひ早い段階から準備に取りかかることをおすすめします。展示会の成果は、準備の質で8割が決まります。
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展示会営業(R)コンサルタント。経済産業大臣登録中小企業診断士。詳細はウィキペディアご参照。
展示会をテーマとした著書5冊を含む合計7冊を執筆し、すべてAmazon部門1位を獲得している。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。
展示会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
初日、僕は会場に足を運びましたが、大盛況でした。
来場者も出展者も特定の業界に偏らず、雑多で勢いがある印象です。
環境・廃棄物処理の専門家はもちろん、製造業や建設業、自治体の担当者、さらには学生まで、さまざまな立場の人が会場を行き交っていました。
「環境展」というとどこか専門的でアカデミックなイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、実際の会場はもっと生活に根ざした活気にあふれています。
特に人だかりができていたのは、猛暑対策関連の商材を展示しているブースです。
熱中症対策グッズや冷却技術、屋外作業向けの保護具を展示するブースには、立ち止まる来場者が絶えませんでした。
展示会基本情報
開催日時
2026年5月20日(水)〜5月22日(金)の3日間。開場時間は午前10時〜午後5時(最終日は午後4時まで)です。
会場
東京ビッグサイト(有明)東1・2・3・7・8ホール および 東1・2・3ホール屋外実演会場。
主催者
日報ビジネス株式会社。後援には環境省・経済産業省・国土交通省など複数の政府機関が名を連ねています。
公式サイト
公式サイトはこちら
来場者層
環境・廃棄物処理・エネルギー関連企業の担当者を中心に、製造業・建設業・自治体の環境部門、研究機関など幅広い層が訪れています。
特定の業界に閉じた展示会ではなく、環境課題に関心を持つあらゆる業種が集まる場といえます。
主な出展分野
資源循環・リサイクル、廃棄物処理・収集運搬技術、再生可能エネルギー、省エネルギー機器・システム、脱炭素・CO2削減ソリューション、気候変動適応製品など多岐にわたります。
展示会の特徴
NEW環境展と地球温暖化防止展が同時開催されているのが、この展示会の大きな特徴です。
廃棄物処理・リサイクルから再エネ・省エネ、脱炭素まで、環境課題全体を網羅するワンストップの場として機能しています。
屋内1,800小間・屋外80小間という規模は、国内の環境専門展示会としても最大クラスです。
企業展示にとどまらず、脱炭素フォーラムやSDGs関連セミナーも充実しており、学びの場としての設計も行き届いていました。
今回の見どころ
今回の展示会で注目したいのは、出展ジャンルの広がりです。
従来の廃棄物・リサイクル中心の印象から、エネルギー転換・カーボンニュートラルを核に据えた展示が明らかに増えています。
加えて、猛暑対策関連の出展が目を引きました。
熱中症予防用品や冷却ウェア、屋外作業向けのシェルターなど、「暑熱環境」をひとつのビジネステーマとして打ち出す企業が、複数ブースにわたって並んでいます。
環境展でこの分野がこれほどの存在感を示したのは、近年の猛暑の深刻化が背景にあるといえます。
注目ポイント
特に人が集まっていたのは、「今すぐ使える」解決策を提示しているブースです。
来場者は製品カタログを眺めに来ているのではなく、現場で抱える課題の答えを探しに来ています。
そのニーズに応えているブースほど、足が止まる時間が長くなっていました。
今回、来場者の足を止めていたブースには共通点がありました。それは「誰に、何を伝えるのか」が明確に設計されていることです。こうした成果の出る展示会営業は、決して偶然ではなく再現可能です。その具体的な考え方と手順は、展示会成功のための全体像で体系的にまとめています。
会場の様子
会場内は通路が広く取られているにもかかわらず、人が途切れない時間帯が続いていました。
出展者のブース設計も多様で、デモ重視のつくり、相談ブース型のレイアウト、パンフレットを前面に出した情報提供型など、各社の工夫が随所に感じられます。
屋外会場では大型機材の実演展示も行われており、屋内では見せにくい迫力ある展示に来場者が足を止めていました。
会場全体に漂う「勢い」は、業界がいま確実に動いていることを教えてくれているようでした。

業界への意味
環境産業はいま、大きな変化の局面にあります。
「廃棄物処理」「省エネ」という従来の文脈から、「カーボンニュートラル」「サーキュラーエコノミー」「気候変動への適応」へと、ビジネスの軸が急速に移行しています。
今回の展示会は、その変化を会場全体で体感できる場でした。
出展者が環境専門企業にとどまらず、製造・建設・IT・素材メーカーまで参加していることが、この産業の裾野の広がりを示しています。
「環境対応は規制に合わせるもの」という時代から、「環境がビジネスの中心になる」という時代への移行を、この会場で実感しました。
今年の展示会トレンド
今年の最大のトレンドは、「リアルな課題への接近」です。
気候変動は抽象的な将来像から、猛暑・洪水・熱中症といった今まさに体験されている問題へと変わりつつあります。
それに呼応するように、今年の展示では「すぐに現場で使える」ソリューションを前面に出す出展者が目立っていました。
脱炭素フォーラムなどのカンファレンス企画も充実しており、経営者層や管理職の来場も増えている印象です。
「環境展に来るのは専門家だけ」という時代は、終わりを迎えつつあるといえるでしょう。
過去のレポート
過去のNEW環境展・地球温暖化防止展の現地観察レポートは、以下です。定点観測にお役立てください。
NEW環境展・地球温暖化防止展2025|現地観察レポート
NEW環境展・地球温暖化防止展2024
NEW環境展・地球温暖化防止展2023
NEW環境展・地球温暖化防止展2022
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
今回の会場を歩きながら、僕が改めて感じたことがあります。
来場者は「情報収集」に来ているのではなく、「課題の解決策」を探しに来ているということです。
猛暑対策のブースに人が集まったのは、そこに「今すぐ必要なもの」があったからにほかなりません。
展示会に出展する企業にとって大切なのは、自社の製品スペックを並べることではありません。
「来場者がどんな課題を抱えているか」を起点に、ブースのメッセージと展示を設計することが重要です。
準備の段階でそれができているブースほど、当日の来場者の反応が明らかに違います。
次の出展に向けて、ぜひ一度立ち止まって、ブースの設計を見直してみてください。
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展示会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
2026年5月17日(日)、資産運用EXPOの最終日に会場を訪れました。
東京ビッグサイト 東7ホールに足を踏み入れた瞬間、その熱気に圧倒されました。最終日の日曜日ということもあり、週末の時間を使って訪れた一般来場者の方が多く、会場全体に活気がみなぎっていました。
展示会に長年関わってきた僕でも、これだけの熱量を感じる瞬間はなかなかありません。資産運用への社会的な関心が、いかに高まっているかを肌で感じた一日でした。
展示会基本情報
開催日時
2026年5月15日(金)〜17日(日)、10:00〜18:00(最終日のみ17:00まで)
会場
東京ビッグサイト 東7ホール
主催者
RX Japan 合同会社
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来場者層
NISAや投資信託を活用する個人投資家をはじめ、資産運用に関心の高い会社員、会社経営者、退職を控えたシニア層まで、幅広い年齢層が来場していました。とりわけ30〜50代の現役世代の姿が目立ち、資産形成への関心が若い世代にも着実に広がっていることを感じます。
主な出展分野
投資信託・株式・FX・不動産投資・暗号資産・保険・相続対策・NISA関連サービスなど、個人の資産運用にまつわるほぼすべての分野が網羅されていました。金融商品だけでなく、FP(ファイナンシャルプランナー)相談や税理士相談のブースも設置されており、展示会全体がひとつの「資産運用の総合相談窓口」として機能していました。
展示会の特徴
資産運用EXPOは、個人向け資産運用に特化した専門展示会です。RX Japan合同会社が主催し、年3回(春・夏・関西)のペースで開催されています。
通常のBtoB展示会とは異なり、来場者の多くが個人投資家や資産形成に関心を持つ一般生活者です。そのため展示会全体のトーンが非常に親しみやすく、出展者側も専門用語を避け、わかりやすさを最優先にした説明を心がけているブースが目立っていました。
「自分でも始められる」という感覚を来場者に届けることが、この展示会の大きな役割になっていると感じます。
今回の見どころ
今回の見どころは、NISA関連ブースの充実ぶりでした。2024年からの新NISA制度開始以降、投資への入口として定着しつつあるNISAは、多くのブースのメインテーマとして取り上げられていました。
また、相続対策と資産承継をテーマにした出展も目立っており、団塊世代の退職・高齢化を背景にした市場ニーズが展示会にも色濃く反映されています。暗号資産関連の出展も複数あり、資産の分散投資への関心がより幅広い層に広がっていることを感じさせました。
注目ポイント
展示会全体を歩いて特に印象に残ったのが、オープンセミナーの盛況ぶりです。
会場内のステージでは、投資初心者向けのNISA入門セミナーから、相続・節税対策のための上級者向けセミナーまで、多彩なテーマのプログラムが終日開催されていました。椅子席はほぼ満席で、立ち見の来場者も多く見られました。
また、会場内のスタンプラリー企画も来場者の回遊を促す工夫として機能しており、出展者と来場者が自然に会話するきっかけをうまく生み出していました。こうした体験設計の丁寧さに、展示会としての完成度の高さを感じます。
会場の様子
最終日の日曜日ということで、「少し落ち着いているかもしれない」と思いながら訪れたのですが、予想は大きく外れました。
僕が行ったのは2026年5月17日(日)最終日でしたが、すごい熱気でした。東京ビッグサイト 東7ホール全体が来場者でにぎわい、各ブースでは担当者と来場者が真剣に向き合う場面が随所で見られました。
資産運用という、人生における重要な意思決定に深く関わるテーマだけに、来場者の一人ひとりが真剣に情報を吸収しようとする姿勢が伝わってきました。「お祭り的な展示会」ではなく、「人生の節目を考える展示会」という重みが会場全体に漂っていました。


業界への意味
今回の展示会を歩いて感じたのは、資産運用という分野がいよいよ「一部の富裕層のもの」から「すべての人のもの」へと変わりつつあるという実感です。
新NISA制度の普及、インフレへの危機感、老後不安の広がり——こうした社会的背景が、来場者層の多様化として展示会の場にも鮮明に現れていました。金融サービスを提供する出展各社にとっても、これだけの見込み顧客が一堂に集まる機会は、他の営業手法では代替しにくい価値を持っています。
今回、来場者の足を止めていたブースには共通点がありました。それは「誰に、何を伝えるのか」が明確に設計されていることです。こうした成果の出る展示会営業は、決して偶然ではなく再現可能です。その具体的な考え方と手順は、展示会成功のための全体像で体系的にまとめています。
今年の展示会トレンド
2026年の展示会全体のトレンドとして、僕が強く感じているのは「参加型設計」の重視です。
見せるだけでなく、来場者が実際に体験・相談・体感できる場として展示会を設計している出展者が増えています。資産運用EXPOでも、ブース内でのFP無料相談や、その場での投資シミュレーションなど、来場者が能動的に動ける仕掛けを設けているブースが目立っていました。
また、展示会後のフォロー導線を意識したブース設計も着実に増えています。名刺交換や資料請求の仕組みを丁寧に設計し、会期後の商談につなげる準備を当日から整えているブースは、来場者への寄り添い方が洗練されていました。
過去のレポート
資産運用EXPOは年3回開催されています。過去の開催レポートも順次公開予定ですので、ぜひ合わせてご覧ください。
資産運用EXPO夏2025|現地観察レポート
資産運用EXPO夏2024
資産運用EXPO夏2023
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
今回の資産運用EXPOで改めて感じたのは、来場者の「情報収集の本気度」の高さです。人生に直結するお金の問題に向き合う来場者が集まるこの展示会では、売り込みは絶対に逆効果になります。
出展者として成果を出すためには、「何を売るか」ではなく「来場者のどんな不安や疑問を解消できるか」を起点にブースを設計することが大切です。会場でも、来場者の話をしっかり聞いているブースには、自然と人が集まっていました。
展示会は売り込みの場ではなく、信頼をつくる場です。そのことを改めて実感した一日でした。
※この記事はAIを活用して作成しました。
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展示会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
2026年5月13日から15日にかけて、東京ビッグサイトで開催されたBREX・ODEX・PEREXに足を運びました。
南1〜4ホールと西3・4ホールを合わせた大規模なスペースに、住宅・建築・不動産、DX推進、人材不足対策という3つのテーマが同時に展開されていました。
入場直後に感じたのは、「これは単なる業界展示会ではない」という空気感です。
3展が一体として運営されており、それぞれの来場者が自然に隣接する展のブースへと流れていく設計になっていました。
住宅・建築業界の実務者がDXのブースに立ち寄り、さらに人材確保の課題を解決するソリューションを探している——そんな光景が随所で見られました。
テーマが重なる必然性に、今の日本の産業課題が凝縮されているように感じました。
展示会基本情報
開催日時
2026年5月13日(水)〜15日(金)10:00〜17:00
会場
東京ビッグサイト 南1〜4ホール・西3・4ホール
主催者
住まい・建築・不動産の総合展 実行委員会(BREX)、デジタル化・DX推進展 実行委員会(ODEX)、人材不足・人手不足 対策EXPO 実行委員会(PEREX)
公式サイト
BREX 公式サイトはこちら
ODEX 公式サイトはこちら
PEREX 公式サイトはこちら
来場者層
住宅・建築・不動産業界の実務者・担当者を中心に、DX推進を検討する企業の経営者や部門責任者、人材課題を抱える人事・総務担当者など、幅広い職種・業界から来場者が集まりました。
ODEX単体で1万人以上の来場者を見込む規模であり、3展合計では相当数の専門家が一堂に会した場となりました。
主な出展分野
BREXでは住宅ビジネス、非住宅木造建築、ビル建築・管理、マンション総合、マンション管理、賃貸住宅管理・仲介、建物防災関連の各分野が出展。
ODEXでは行政DX支援、営業効率化・推進、業務プロセス最適化、新しい働き方ソリューションを中心に220社が参加しました。
PEREXでは人材採用・定着支援、人材育成・研修、ウェルビーイング、業務アウトソーシング、IT・DX活用による業務効率化が主要テーマです。
展示会の特徴
この展示会群の最大の特徴は、「業界横断」という視点にあります。
BREXが対象とする住宅・建築・不動産業界は、慢性的な人手不足に悩んでいます。その解決策としてDX推進が急務とされており、ODEXとPEREXとの接続は必然といえるものです。
「住まいをつくる産業」が直面している構造的課題——人がいない、デジタルに移行できない——その両方に同時にアクセスできる場として設計されているところに、この展示会群の本質的な意義があります。
BREXは350社、ODEXは220社が出展し、参加型展示会として「見て、体感して、つながる」ことを前面に打ち出していました。建築ライブや相談ブース、交流会など多彩なコンテンツが用意されており、通り過ぎるだけでは終わらない設計になっていました。
今回の見どころ
今回特に印象的だったのは、BREXにおける「建築ライブ」と呼ばれる体験型コンテンツです。
実際の建築技術や素材を目の前で見せるこの企画は、来場者の足を自然に止め、ブースへの引き込みにも大きく機能していました。
ODEXでは、行政のDX担当者と民間のIT企業が同じフロアで向き合う光景が目立ちました。「うちはどこから手をつければいいか」という、現場の生の声が飛び交う対話の密度は、展示会ならではのものだったと感じます。
PEREXは第2回の開催ということもあり、前回に比べてブースの構成が洗練されている印象でした。
採用支援ツールだけでなく、定着率向上やウェルビーイング施策の提案が増えており、「採って終わり」ではない継続的な人材活用への関心の高まりが感じられました。
注目ポイント
会場全体を通じて、来場者の足を止めていたブースにはある共通点がありました。それは「誰に、何を伝えるのか」が明確に設計されていることです。
「営業支援システムです」ではなく、「人手が減っても商談数を落とさない仕組みです」——こうした語り口のブースは、通路から眺めただけで立ち寄りたくなる引力を持っていました。
こうした成果の出る展示会営業は、決して偶然ではなく再現可能です。その具体的な考え方と手順は、展示会成功のための全体像で体系的にまとめています。
一方で、丁寧につくられたパネルや豪華な装飾があっても、来場者との対話が生まれていないブースも多く見受けられました。
展示会の成否は、見せ方の派手さではなく来場者との対話の質で決まるということを、改めて実感しました。
会場の様子
東京ビッグサイトの南・西ホールをまたぐ広大な会場は、会期を通じて活気のある雰囲気に包まれていました。
3展が一体で開催されているため、1枚の入場証で全フロアを回れる設計になっており、来場者の回遊性が高い印象です。
セミナー会場には常に聴衆が集まっており、基調講演では登壇者の話に頷く来場者の姿が目立ちました。専門家による実践的な講演が多く、聴いてすぐ使える内容が支持されている様子でした。
展示フロアの外には交流会スペースも設けられており、名刺交換を終えた出展者と来場者が立ち話を続けているシーンが随所に見られました。
「会場の外でつながる」場が充実しているのは、展示会全体の質を高める重要な要素だと感じています。


業界への意味
この3展が同一会場で開催されることは、単なる集客効率の話ではないと思います。
住宅・建築業界が「人の問題」と「デジタルの問題」を同時に解決しなければ生き残れない時代に入ったことを、この展示会の設計が示しています。
現場で顔を合わせ、課題を共有し、解決策を探る——そのプロセスが一つの会場に凝縮されている意義は大きいです。
AI時代においても、こうした「場の力」は本物です。インターネット上の情報だけでは得られない、現場のリアルな温度感と判断の根拠が、ここには存在しています。
展示会は一次情報の宝庫です。この場で得られた気づきや出会いは、どんなデータベースでも代替できないものだと、会場を歩きながら改めて感じました。
今年の展示会トレンド
2026年の展示会で感じる大きなトレンドのひとつは、「業界の垣根を越えた複合開催」の増加です。
住宅・DX・人材というテーマは一見バラバラに見えますが、今の日本の中小企業が抱える課題は、この3つが実は連動しています。それを一つの場で解決できる展示会は、来場者の「ついでに見てみよう」という行動を促し、予期せぬ出会いを生みます。
もうひとつのトレンドは、「体験・対話型コンテンツの充実」です。
製品のパンフレットを配るだけのブースは存在感を失いつつあります。実演・体験・相談という設計のブースが来場者の評価を集めており、出展者にとっては準備の思想を根本から見直す転換点に差しかかっていると感じました。
来場者の課題意識がより具体的になっているのも今年の特徴です。「情報収集」ではなく「今期中に導入を検討したい」という明確な目的を持った来場者が増えている印象で、出展者にとっては商談化への距離が縮まっているといえるかもしれません。
過去のレポート
過去の展示会現地観察レポートもあわせてご覧ください。最新の展示会動向や会場レポートを定期的に更新しています。
デジタル化・DX推進展ODEX、人材不足・人手不足対策EXPO、住まい・建築・不動産の総合展2025|現地観察レポート
デジタル化・DX推進展(ODEX)2024|現地観察レポート
住まい・建築・不動産の総合展(BREX)2023
デジタル化・DX推進展2023
デジタル化・DX推進展(ODEX)&住宅ビジネスフェア2022
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
今回の会場を歩いて強く感じたのは、3展同時開催が生む「偶然の出会い」の価値です。
BREXに来た建築会社の担当者が、ODEXで自社の業務改善に使えるツールと出会う。そしてPEREXで採用課題の解決策を見つける——こうした連鎖は、単独の展示会では起きにくいことです。
出展者の皆さんにとっては、「自分たちの展示会に来た来場者だけを対象にしている」と、この機会の半分を活かしきれていないことになります。
隣接する展示会の来場者も、実は自社の見込み顧客である可能性があります。複合開催の展示会では、異なるテーマで来場した方にも伝わるキャッチコピーやブース設計が、成果を左右する重要なポイントになります。
展示会の成果は準備の段階でほぼ決まります。今回感じた会場の熱量を、次の出展準備に活かしていただければ幸いです。
※この記事はAIを活用して作成しました。
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展示会営業(R)コンサルタント。経済産業大臣登録中小企業診断士。詳細はウィキペディアご参照。
展示会をテーマとした著書5冊を含む合計7冊を執筆し、すべてAmazon部門1位を獲得している。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。
展示会は「脱下請け」の突破口になる
先週のカンブリア宮殿、ご覧になりましたか?
展示会の専門家であるぼくにとって、とても示唆に富む内容でした。
OEM中心だった木村石鹸さんが、自社ブランドを立ち上げ、価格競争から抜け出していく。
その転換点のひとつに、展示会があったのです。
そして、これは単なる「展示会で商品が売れた」という話ではありません。
下請け型の事業構造から、価値で選ばれる会社へ変わっていく。
そのために展示会をどう使うべきかを教えてくれる、非常に重要な事例です。
木村石鹸さんは、もともとOEM商品の製造が中心だったといいます。
売上はある。しかし利益が出にくい。これは、多くの中小製造業が抱える共通の悩みです。
OEMは安定した仕事につながる一方で、価格決定権を持ちにくいという側面があります。
相手先ブランドの商品をつくる以上、自社の名前は前面に出ません。
技術や品質があっても、それが市場から直接評価されにくいのです。
つまり、がんばっているのに利益が残らない。。。
この状態から抜け出すには、自社の名前で、自社の価値を伝える商品やサービスを持つ必要があります。
いわゆる「脱下請け」です。
ここで多くの会社がつまずきます。
「うちにブランドなんて無理だ」
「うちの商品は普通だ」
「大手と比べたら価格で勝てない」
「営業先が見つからない」
こう考えてしまうのです。
実は、この壁を突破するコツがあります。それは展示会を活用することです。
展示会はこの壁を突破する強力な場になります。
なぜなら、展示会はまだ市場に十分知られていない商品や会社が、
自社の価値を来場者に直接ぶつけることができる場だからです。
まずは自社の強みを「仮」で決める
木村石鹸さんの自社ブランド「SOMALI」は、台所用洗剤でありながら、価格は強気の設定だったと紹介されていました。
一般的な洗剤が100円、200円で売られている中で、1000円を超える価格帯です。
社員さんが反対したのも無理はありません。
「誰が買うのか」
「高すぎる」
「知名度もないのに売れるはずがない」
現場の感覚としては自然です。
しかし、ここで重要なのは、社長が「自社の強み」を仮にでも決めたことです。
木村石鹸の強みは、単に「洗浄力」だけではなかったはずです。
もちろん、長年石鹸をつくってきた技術や品質は大きな土台です。
しかし、それだけで勝負すれば、大手メーカーの大量生産品と比較され苦しくなる。
そこで打ち出したのが、「暮らしを少し豊かにする、デザイン性のある洗剤」という価値だったのではないでしょうか。
これは非常に大事なポイントです。
中小企業が展示会に出る前に、まずやるべきことは、自社の強みを決めることです。
ただし、完璧に決める必要はありません。仮定でよいのです。
「うちの強みは、品質かもしれない」
「小ロット対応かもしれない」
「設計力かもしれない」
「現場対応力かもしれない」
「デザイン性かもしれない」
「会社の志そのものかもしれない」
まずは仮で決める。そして、その仮説を展示会で市場にぶつけるのです。
展示会は、強みを発表する場であると同時に、強みを検証する場でもあるのです。
強みがもっとも生きる展示会に出る
木村石鹸さんがすばらしかったのは、洗剤の展示会ではなく、デザインの展示会:デザイン製品展に出たことです。
普通なら、日用品や雑貨、洗剤関連の展示会に出ようと考えます。
しかし、そこに出ると、必ず既存の洗剤と比較されてしまいます。
「大手の商品はいくらか」
「ドラッグストアでいくらで売れるか」
「この価格で棚に置けるか」
そういう見方になります。
つまり、土俵が価格競争になってしまうのです。
しかし、デザインの展示会に出ると見られ方が変わります。
家具、照明、アパレル、インテリア雑貨など、デザイン性の高い商品が並ぶ中に、洗剤が置かれる。
すると、来場者は洗剤を「安く買うべき日用品」としてではなく、「暮らしを豊かにするデザイン商品」として見ます。
これは、ぼくがよく言う「ズラし戦法」です。
自社の商品カテゴリーにそのまま合わせて出展するのではなく、自社の強みがもっとも評価される展示会に出る。
これが非常に重要です。
たとえば、金属加工会社だからといって、必ず製造業向け展示会だけに出る必要はありません。
微細な加工が得意でその技術で3D金属フィギュアをつくれるなら、押し活EXPOが合うかもしれません。
衛生管理に強い素材メーカーなら、食品工場向けの展示会だけでなく、医療・介護系の展示会がマッチする可能性もあります。
「どの業界に属しているか」ではなく、
「自社の強み」が「誰に価値が伝わるか」で展示会を選ぶのです。
この発想があるかどうかで、展示会の成果は大きく変わります。
※「ズラし戦法」と「コバンザメ作戦」については、成果が出る展示会の選び方をご覧ください。
展示会は社員の目の色を変える
木村石鹸さんの事例で、ぼくが特に印象的だったのは、展示会が社員さんの意識を変えた点です。
番組では、当初、社員の方は前向きではなかったと紹介されていました。
高い洗剤なんて売れない。商品説明しても無駄だ。そんな空気があったのでしょう。
しかし、展示会でバイヤーから高く評価された。
「洗剤らしくない素敵なデザインですね」
「ぜひ販売したいです」
番組では、こうした反応を目の当たりにした瞬間、社員さんの目の色が変わったという話がありました。
これは、展示会の大きな力です。
社長がいくら社内で「この商品は売れる」「これからは自社ブランドだ」と言っても、社員はなかなか信じきれません。
特に、過去の成功体験がOEMにある会社ほど、新しい取り組みに対して慎重になります。
しかし、展示会で見込み客やバイヤーが実際に反応する姿を見ると、社員さんの中に納得感が生まれます。
「あれ、本当に評価されている」
「これは売れるかもしれない」
「自分たちの会社には価値があるのではないか」
こうした実感は、会議室では生まれません。
展示会場で、来場者の表情を見て、質問を受けて、名刺交換をして、商談が生まれるからこそ、社員の意識が変わるのです。
「売れそう!」
「売れるぞ!」
「売れた!!」
社員さんのやる気を高める特攻薬は、売れることです!!
展示会は、外に向けた営業の場であると同時に、内側に向けた意識改革の場でもあるのです!
社員の一体感を高める場として展示会を使う
脱下請けを目指す企業にとって、展示会は社員さんの意識を変えるきっかけにもなります。
脱下請けは、社長ひとりの決意だけでは進みません。
開発、製造、営業、管理部門が一体となって、
「自社の価値を自社の名前で届ける」という方向に向かわなければなりません。
展示会は、その一体感をつくる絶好の機会です。
展示会準備の学園祭効果を上手く活用しましょう。
出展前には、誰に何を伝えるのかを全員で考える。
ブースでは、社員が来場者の反応を直接見る。
会期後には、どんな相手が反応したのかを共有する。
この一連のプロセスを通じて、会社の中に「自分たちの強みはこれだ」という共通認識が生まれていきます。
展示会に出ると、来場者は遠慮なく反応します。
興味があれば足を止める。
興味がなければ通り過ぎる。
わかりにくければ質問する。
刺されば、前のめりになる。
この反応を社員全員で見ることには、大きな意味があります。
社内でどれだけ議論しても見えなかった答えが、展示会場では一瞬で見えることがあります。
「この見せ方だと反応がいい」
「意外にもこの機能が受けがいい」
「この言い方だと伝わらない」
「この業界の人が意外と興味を持つ」
「この価格でも納得してくれる人がいる」
こうした発見が、社員さんの共通体験になります。
だから展示会は、営業活動であると同時に、社員教育であり、組織活性化策でもあるのです。
儲かるターゲットにリーチする
もうひとつ重要なのが、「儲かるターゲットにリーチする」という視点です。
展示会というと、とにかくたくさんの名刺を集めることが成果だと思われがちです。しかし、それは違います。
大切なのは、出会いたい相手を明確にすることです。
木村石鹸さんの場合、ドラッグストアやホームセンターに大量に安く売るのではなく、
セレクトショップやおしゃれな雑貨店に販売先を変えていきました。
これは、非常に戦略的です。
同じ洗剤でも、売る相手が変われば、価値の伝わり方が変わります。
価格を重視する売り場では「高くて売りにくい洗剤」になります。
しかし、暮らしの質やデザイン性を大切にする売り場では、「ちょっと高いけど他の店にない選びたい商品」になります。
つまり、商品そのものを変えなくても、ターゲットを変えることで利益構造が変わるのです。
中小企業の展示会出展でも、ここを曖昧にしてはいけません。
「誰でもいいから来てほしい」
「とにかく名刺がほしい」
「大企業とつながりたい」
これでは成果につながりにくいのです。
本当に考えるべきなのは、
「どの業界の」
「どんな課題を持つ」
「どの立場の人に」
「どの価値を感じてもらえれば」
「適正価格で買ってもらえるのか」
ということです。
これが決まると、出るべき展示会も、ブースの見せ方も、キャッチコピーも、営業トークも変わります。
※これらを決めるためにはまず、出展コンセプト検討4つの質問に答えてみることです。ご参考になさってください。
展示会は会社の未来を変える投資になる
展示会は、単なる販促イベントではありません。
自社の強みを定義し、評価される市場を探し、社員の意識を変え、利益の出る顧客と出会うための戦略の場です。
木村石鹸の事例は、そのことをとてもわかりやすく示しています。
下請けから抜け出したい。
価格競争から抜け出したい。
自社ブランドを育てたい。
社員にもっと前向きに新しい挑戦に関わってほしい。
そう考える中小企業こそ、展示会を使うべきです。
ただし、何となく出るだけではいけません。
まず、自社の強みを仮に決める。
次に、その強みがもっとも高く評価される展示会を選ぶ。
そして、出会いたい相手を明確にする。
さらに、展示会を社員全員で市場の反応を感じる場にする。
この順番で取り組めば、展示会は単なる出展費用ではなく、会社の未来を変える投資になります。
脱下請けは、決して簡単ではありません。
でも、自社の価値を必要としてくれる相手は、必ずどこかにいます。
その相手と出会う場所を間違えないこと。
そして、自分たちの価値が伝わる見せ方をすること。
展示会には、そのきっかけをつくる力があります。
木村石鹸さんの挑戦は、展示会が中小企業の可能性を開く場であることを、改めて教えてくれているのです。
あなたの会社の成長発展を心から応援しています!!
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展示会営業(R)コンサルタント。経済産業大臣登録中小企業診断士。詳細はウィキペディアご参照。
展示会をテーマとした著書5冊を含む合計7冊を執筆し、すべてAmazon部門1位を獲得している。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。
展示会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
パシフィコ横浜の展示ホールに足を踏み入れた瞬間、僕はそのスケールに改めて圧倒されました。
ジャパントラックショー2026は過去最大規模での開催となり、170社598小間という数字がそれを物語っています。展示面積は約25,000㎡に及び、物流業界の熱気が会場全体から伝わってきます。
3日間の会期を通じて約65,000人の来場者が見込まれるこの展示会は、もはや単なるトラックの見本市ではありません。業界全体の未来を語り合う場として、確実に進化を続けています。
展示会基本情報
開催日時
2026年5月14日(木)〜16日(土) 10:00〜18:00(最終日は17:00終了)
会場
パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)
主催者
一般社団法人 国際物流総合研究所
公式サイト
公式サイトはこちら
来場者層
物流事業者、トラックオーナー・ドライバー、荷主企業の担当者、架装・部品メーカー関係者など、物流・運輸業界のキーパーソンが多数来場します。
最終日の土曜日は一般のファミリー層も多く訪れ、子どもから業界の専門家まで幅広い層が集う展示会です。
主な出展分野
新型トラック・トレーラー、特装車・作業車、架装製品、部品・用品、整備・アフターサービス、IT・ソフトウェア、物流機器、通信機器など、物流業界を支えるあらゆる分野の企業が集結しています。
展示会の特徴
ジャパントラックショーの最大の特徴は、日本最大級のトラック関連総合展示会としての位置づけにあります。
国内4大トラックメーカーが一堂に会するのはこの展示会だけです。いすゞ自動車・UDトラックスの共同ブース、日野自動車、三菱ふそうトラック・バスが最新モデルを展示し、各社の技術開発の方向性を直接比較できる貴重な機会となっています。
今回は46社が新規出展し、業界全体の盛り上がりがデータとして裏付けられています。国土交通省や全日本トラック協会をはじめ、全47都道府県のトラック協会が後援に名を連ねる点も、この展示会の公共性と信頼性の高さを示しています。入場料が無料であることも、来場者の裾野を広げる大きな要因となっています。
今回の見どころ
今回の展示会で特に注目を集めたのは、電動化・脱炭素化に向けた各社の取り組みです。
日野自動車が展示した「日野プロフィア Z FCV」は、国内初の燃料電池大型トラック量産モデルです。単なるコンセプトモデルではなく、実際に市場に投入される量産車として登場した意義は大きく、会場内でも特に多くの人が足を止めていました。
また、日本トレクスのスワップボデー(冷凍機能付き)や日本フルハーフの次世代冷凍車など、物流現場の課題に直接応える製品も目を引きます。展示会場には約150台もの車両が並び、圧倒的な臨場感を生み出していました。
注目ポイント
展示会を歩いていると、来場者の足を止めているブースには共通した特徴があることに気づきます。
それは「誰に、何を伝えるのか」が明確に設計されているという点です。単に製品を並べるのではなく、課題解決のストーリーとして展示を構成しているブースには、自然と人が集まっていました。こうした成果の出る展示会営業は、決して偶然ではなく再現可能です。その具体的な考え方と手順は、展示会成功のための全体像で体系的にまとめています。
今回の展示会ではIT・ソフトウェア系の出展社も増えており、物流DXへの関心の高まりが出展企業の構成にも反映されていました。
会場の様子
会場内は常に多くの来場者で活況を呈していました。
業界のプロフェッショナルたちが真剣なまなざしで車両を見て回る一方、最終日には子どもたちの笑顔も会場に広がっています。大型トラックの運転席への試乗体験やスタンプラリーは、次世代を担う子どもたちにトラックの仕事への関心を育てる機会にもなっていました。
屋外エリアにはキッチンカーも出店し、崎陽軒の人気シウマイ弁当や展示会限定の炒飯弁当なども販売されるなど、来場者へのもてなしにも力が入っています。展示会全体が、業界と社会をつなぐ場として丁寧に設計されていることが伝わってきます。


業界への意味
物流業界は今、かつてない変革の時期を迎えています。
「2024年問題」への対応、脱炭素化、デジタル化、人材不足——こうした課題が重なり合う中で開催された今回の展示会は、業界が一体となって答えを探す場となっていました。
170社もの企業が集結した事実そのものが、「業界として前進しようとしている」という強いメッセージです。展示会とは、個々の企業の展示の集積ではなく、業界全体の意志の表れでもあります。その熱量を、会場のあちこちで感じることができました。
今年の展示会トレンド
今回のジャパントラックショー2026を通じて見えてきたトレンドは、大きく3つです。
まず「電動化・水素化の加速」です。FCVやEVトラックの展示が増え、各社の脱炭素への取り組みが具体的なかたちで示されていました。
次に「物流DXの浸透」です。IT・ソフトウェア系の出展が充実しており、デジタル技術による物流効率化が業界全体の共通課題として認識されていることが伝わります。
そして「安全・省力化技術の深化」です。運転支援技術や自動化への関心は年々高まっており、ドライバー不足という構造的課題に対するテクノロジーによる解答が、各社のブースに凝縮されていました。
過去のレポート
ジャパントラックショーの過去の開催レポートは、公式サイトでもご確認いただけます。展示会ごとの業界動向の変化を追うことで、物流業界の歩みをより深く理解できます。今回の2026年開催を起点に、今後の変化を追い続けることをお勧めします。
ジャパントラックショー2024|現地観察レポート
ジャパントラックショー2022
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
展示会場を歩いていると、僕はいつも同じことを思います。
「せっかくここまで準備してきたのに、もったいないな」と感じるブースが、少なからずあります。製品は素晴らしい、スタッフも熱心に動いている——それなのに来場者が素通りしてしまう。
その原因のほとんどは、展示の「設計」にあります。何を伝えたいのか、誰に来てほしいのか、来場者はどういう課題を持っているのかを整理した上でブースを構成するだけで、来場者の反応は大きく変わります。
ジャパントラックショーのような大規模展示会では、来場者の多くが明確な課題を持って会場に訪れています。その来場者に「これは自分ごとだ」と感じてもらえるブース設計こそが、展示会営業の核心です。
展示会は年に一度の大舞台です。その舞台を最大限に活かすために、ぜひ「設計」という視点で自社の出展を見直してみてください。
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展示会をテーマとした著書5冊を含む合計7冊を執筆し、すべてAmazon部門1位を獲得している。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。
展示会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
2026年5月、東京ビッグサイトで開催されたEDIX東京2026に、僕も足を運んできました。
会場に足を踏み入れた瞬間から、その熱気に驚かされます。教育という分野がこれほど多くの企業と人を集める展示会に育ったことを、毎年訪れるたびに改めて感じます。
「教育の今を学べる、未来に気づける3日間」というコンセプトのとおり、会場全体から学びへの真摯な姿勢が伝わってきました。
展示会基本情報
開催日時
2026年5月13日(水)〜15日(金)。開場時間は10:00〜18:00(最終日のみ17:00終了)です。
会場
東京ビッグサイト(展示会場:東1・2・3ホール、セミナー会場:東8ホール・会議棟)です。
主催者
EDIX実行委員会(企画運営:RX Japan 合同会社)が主催しています。文部科学省、経済産業省をはじめとした複数の官公庁・機関から後援を受けている点も、この展示会の信頼性を示しています。
公式サイト
公式サイトはこちら
来場者層
学校・教育機関の関係者を中心に、企業の人事・研修担当者など、教育に携わる幅広い方々が来場しています。
現場の先生方から教育委員会の担当者、ICT推進担当者、さらには学習塾や企業研修の関係者まで、立場の異なる方々が情報収集に訪れているのが印象的でした。
主な出展分野
教育DX関連の機器・ソフトウェア、AI・生成AIを活用した学習支援ツール、インクルーシブ教育支援ソリューション、探究学習支援教材、授業管理・学習管理システム(LMS)、教員業務効率化ツールなど、多岐にわたる製品・サービスが一堂に展示されています。
展示会の特徴
EDIXは「教育分野 日本最大」を標榜する展示会です。
その規模の大きさは単なる数字ではなく、教育現場が抱えるさまざまな課題に対して、幅広い選択肢を一度に比較・検討できる場として業界に根付いています。
学校教育から企業研修まで、「教育」というテーマの広さがそのまま出展ラインナップの多様さに表れている点が、他の展示会にはない大きな特徴です。
今回の見どころ
今回の展示会で特に注目を集めていたのは、AI・生成AIと教育現場の融合に関するゾーンでした。
数年前には「これからの話」として語られていたテーマが、今回は実際の授業事例や導入校の声とともに紹介されています。「実証から実装へ」という転換が明確に感じられました。
探究学習に関するセクションも充実しており、単なる教材の展示にとどまらず、学び方そのものを問い直すような提案が並んでいました。
もう一つの注目点は、インクルーシブ教育です。特別支援教育と通常学級をつなぐテクノロジーへの関心が、年々高まっているのを会場全体で感じます。
注目ポイント
会場を歩いて気づいたのは、来場者の足を止めているブースとそうでないブースの差がはっきりしていることです。
展示会の現場に立つと、「頑張っているのに成果が出ない」企業が少なくありません。その原因は、努力不足ではなく「設計」の問題であることがほとんどです。展示会営業は、正しい順番と考え方で取り組めば結果が大きく変わります。その本質については、展示会営業の成功ガイドで詳しく解説しています。
成果の出ているブースには「誰に、何を伝えるのか」が明確に設計されているという共通点があります。来場者目線のメッセージが、自然な形で対話を生み出していました。
会場の様子
会場は3日間を通じて、非常に活気のある雰囲気に包まれていました。
特に印象的だったのは、来場者と出展者が活発に対話している光景です。資料を渡すだけで終わらず、現場の先生や担当者が具体的な課題を話し、出展企業の担当者が真剣に耳を傾ける姿がそこかしこに見られました。
セミナー会場も終日ほぼ満席の状態が続いていました。AI活用事例や探究学習の実践報告など、現場の生の声が詰まったセッションへの関心の高さが伝わってきます。
会場の動線も整理されており、規模の大きさにもかかわらず比較的スムーズに回ることができました。主催者の細やかな運営にも頭が下がります。


業界への意味
EDIXが今年も大きな規模で開催されたことは、教育DXが単なるブームではなく、業界全体の構造変化として定着しつつあることを示しています。
特に注目すべきは、出展企業の顔ぶれの変化です。数年前は大手ITメーカーが中心でしたが、今回は教育現場を深く知るスタートアップや中小企業の存在感が増しています。
教育現場のニーズが「大きな仕組みを導入する」フェーズから「現場に根ざした解決策を選ぶ」フェーズへと移行しているのかもしれません。それはこの業界にとって、健全な成熟の証ではないでしょうか。
今年の展示会トレンド
今年のEDIXで最も強く感じたトレンドは、「AI活用が前提になった教育環境の設計」という視点の広がりです。
生成AIを活用した授業支援ツールや個別最適化学習プラットフォームが、検討段階から実装・活用段階の話題として語られるようになっています。
また、「教員の働き方改革」を切り口にしたソリューションへの関心も一段と高まっていました。子どもたちの学びを支えるために、先生自身の負担を軽減するという視点が重要視されるようになったのは、業界として成熟してきた証と感じます。
こうした変化が積み重なることで、日本の教育の未来はより豊かなものになっていくのではないでしょうか。展示会という場がその変化を加速させる役割を担っていることを、改めて実感した3日間でした。
過去のレポート
過去のEDIX観察レポートもあわせてご覧ください。毎年の変化を追うことで、教育DXの潮流がよりわかりやすく見えてきます。
教育総合展EDIX2025|現地観察レポート
教育総合展EDIX2024
教育総合展(EDIX)関西2023|現地観察レポート
EDIX東京(教育総合展)2022
教育総合展(EDIX)東京_第12回
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
EDIXのような専門性の高い展示会は、出展する側にとって非常に価値の高い機会です。
ただ、会場を歩いていると、せっかくのその機会を十分に活かしきれていないブースも見受けられます。
来場者は限られた時間の中で多くのブースを回っています。そのなかで足を止めてもらうためには、「誰のための、何を解決するための製品か」がひと目でわかることが不可欠です。
また、教育業界は来場者同士のネットワークが非常に密です。今日の来場者が、明日の口コミになることも少なくありません。だからこそ、展示会後のフォローに丁寧に取り組むことが、長期的な成果につながります。
EDIXという舞台は、教育に真剣に向き合うすべての方に開かれています。出展される企業の皆さんには、ぜひその可能性を最大限に引き出していただきたいと思います。
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