展示会を失敗させないセミナー

展示会場の様子がわかる動画です。

会場を歩いてまず感じたこと

4月の池袋、サンシャインシティ。コンベンションセンターのフロアに足を踏み入れた瞬間、活気の密度に圧倒されました。

第73回という節目を迎えたインターナショナル プレミアム・インセンティブショー春2026。3日間の会期を通じて、国内外の販促・ノベルティ関連企業が一堂に集まるこのイベントは、業界の今を映す鏡のような場でした。

テーマは「革新が販促市場を飛躍させる PartⅡ」。前回に続く「革新」の問いかけが、今年のフロアにどんな答えを生んでいるのか。そんな視点を持ちながら、僕はゆっくりと会場を歩きました。

展示会基本情報

開催日時

2026年4月8日(水)・9日(木)・10日(金)の3日間にわたって開催されました。

会場

東京・池袋のサンシャインシティ 文化会館ビル コンベンションセンターで開催されました。

主催者

株式会社ビジネスガイド社が主催しました。長年にわたり販促業界の専門見本市を牽引してきた実績のある主催者です。

公式サイト

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来場者層

販促企画担当者、マーケティング関係者、企業ギフトの購買担当者が中心です。メーカー、流通、広告代理店など、業種を横断した専門家が全国から足を運んでいました。

主な出展分野

販促ツール、企業ギフト、ノベルティグッズ、デジタル販促、エコ・サステナブル素材を活用した製品など、販促・マーケティングに関わる幅広い分野が揃っていました。

展示会の特徴

この展示会の最大の特徴は、「販促」という切り口で業界横断的に出展者が集まる点です。食品メーカー、アパレル、ITサービス、印刷会社——業種を問わず、「人に何かを届けたい」という思いを持つ企業が集結しています。

それだけに、来場者も多様です。同じ展示会でありながら、それぞれが持ち込む課題はまったく異なります。会場全体が、まるで大きな商談広場のような雰囲気でした。

今回の見どころ

今回特に注目を集めていたのは、第35回を迎えた日本プロモーション企画コンテストの表彰式です。受賞企業のブースには自然と人が集まり、成功事例を直接聞ける場として機能していました。

また、サステナブル・ノベルティの集約展示エリアも見応えがあります。環境配慮を前面に出した製品が一か所にまとまっており、来場者が比較検討しやすい設計になっていた点が印象的でした。特別講演のステージでは、キャンペーン成功事例の共有が行われ、多くの来場者が熱心にメモを取っている姿が見られました。

注目ポイント

今回、僕が特に目を引かれたのは「推し活」関連の販促グッズの存在感です。キャラクターグッズ、アクリルスタンド、缶バッジ、フォトカード——個人の趣味と企業プロモーションの境界線が、急速に溶け合ってきていることを実感しました。

推し活の勢いが市場全体を底上げしていると言えるほど、そのジャンルに関わる製品やサービスの展示が目立っていました。消費者が「好き」という感情で動く力を、企業がどう販促に活かすか。この問いが、フロア全体に漂っていたように感じます。

「ファンダム」という言葉が業界の共通言語になりつつある今、この変化をいち早くつかんでいる企業とそうでない企業の差は、ブースの雰囲気にもはっきりと表れていました。

会場の様子

会場は3日間を通じて高い集客を維持していました。平日にもかかわらず、午前中から来場者が途切れず、多くのブースで活発な商談が進んでいました。

今回、来場者の足を止めていたブースには共通点がありました。それは「誰に、何を伝えるのか」が明確に設計されているということです。こうした成果の出る展示会営業は、決して偶然ではなく再現可能です。その具体的な考え方と手順は、展示会成功のための全体像で体系的にまとめています。

逆に、魅力的な商品を持ちながらもブース前を素通りされてしまっている企業も見受けられました。展示物の見栄えと、来場者への語りかけのバランスは、今も変わらない大きな課題です。

プレミアム・インセンティブショー2026春の会場の様子_展示会営業術 (2) プレミアム・インセンティブショー2026春の会場の様子_展示会営業術 (3) プレミアム・インセンティブショー2026春の会場の様子_展示会営業術 (4) プレミアム・インセンティブショー2026春の会場の様子_展示会営業術

プレミアム・インセンティブショー2026春の会場小間割り_展示会営業術

業界への意味

販促業界において、この展示会が果たしている役割は非常に大きいと感じています。デジタルマーケティングが隆盛を極める中、「モノを渡す」という行為の価値が改めて見直されているからです。

画面の外にある実物のノベルティや、手に取れるギフトが持つ記憶への刻み込み方は、デジタル広告とは本質的に異なります。そこに「販促」の強みがあり、このプレミアム・インセンティブショーはその価値を体現する場になっています。

今年の展示会トレンド

今年のトレンドとして僕が感じたのは、大きく3つです。

ひとつ目は「サステナビリティの主流化」です。エコ素材やリサイクル品を扱う企業が増えただけでなく、それを前面に打ち出すことがもはや差別化ではなく「当たり前」になりつつあります。

ふたつ目は「体験型プロモーションの強化」です。単なる商品展示ではなく、使い方や世界観を体感させるブース設計が増えていました。展示会ならではのリアルな接触を活かした演出が、各社の工夫どころになっています。

3つ目が「推し活・ファンダム文化との融合」です。個人の熱量を企業プロモーションに取り込む動きは、今後さらに加速するでしょう。この3つのトレンドは互いに絡み合いながら、販促市場の新しいスタンダードを形成しつつあります。

過去のレポート

プレミアム・インセンティブショー春2025|現地観察レポート

プレミアム・インセンティブショー春2024

プレミアム・インセンティブショー春2023

プレミアムインセンティブショー春2022

インターナショナル・プレミアムインセンティブショー春2021

過去のインターナショナル プレミアム・インセンティブショーの観察レポートも公開しています。展示会の変遷を振り返りたい方は、ぜひあわせてご覧ください。

展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス

今回の会場を歩いて改めて感じたのは、展示会とは「出会いの場」であると同時に、「設計の差が如実に出る場」だということです。

どれだけ良い製品を持っていても、ブースに呼び込む設計と、来場者との会話の質がなければ成果は生まれません。逆に、ニッチな分野であっても、しっかりと設計されたブースは確実に人を引き寄せていました。

販促業界の企業にとって、この展示会は「お客さまに見られる側」と「お客さまを集める側」の両方を一度に経験できる貴重な機会です。ぜひ出展と来場の両面から、この場を最大限に活用してほしいと思います。

※この記事はAIを活用して作成しました。

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展示会営業セミナー

東京ビッグサイト30周年。

これまで何度も「展示会は終わった」と言われてきました。

でも、終わらなかった。

むしろ今、展示会はもう一度、BtoBビジネスの主役に戻ろうとしています。

東京ビッグサイトが、今年で開業30周年を迎えました。
ぼくはこの節目を、とても感慨深い気持ちで迎えています。

展示会営業(R)コンサルタントとして1,300社以上の企業を支援してきたぼくにとって、
東京ビッグサイトは単なる会場ではありません。

 

商談が生まれる場所であり、
企業の未来が動き出す場所であり、
そして、ぼく自身の人生を変えてくれた場所です。

思い返せば、ぼくのキャリアは
決して順風満帆ではありませんでした。

※興味を持っていただける方、展示会営業(R)ノウハウ誕生秘話をご覧ください。

東京ビッグサイト開業の翌年、
新卒で入った会社を、わずか4か月で辞めました。
いきなりの挫折でした。

自信もない。実績もない。
これからどう生きていけばいいのかも分からない。

そんな状態の中でたまたま出会ったのが、「展示会」でした。

展示会で初めて接客した時のことを今でも鮮明に覚えています。

衝撃を受けました。

営業なのに、追いかけなくていい。
お客様の方から来てくれる。

しかもその場には、課題を持った人しかいない。
だから会話が深くなる。
その場で、信頼が生まれる。

その瞬間、気づいたのです。

営業とは、売り込むことではなく、
「教えること」、「価値を伝えること」なのだと。

そして展示会は、それを最も自然に実現できる場なのだと。

展示会とは、単なる「販売の場」ではありません。
出展を決断した時点ではプッシュ、でも当日の場ではプルになる。
プッシュ型営業とプル型営業が融合した唯一の営業の仕組みです。

それにしても東京ビッグサイト。
数字で見ても、その存在の大きさは圧倒的です。

総展示面積11万㎡超。
年間約300の展示会。
来場者数は年間1,400万人。

これは、東京都の人口とほぼ同じです。

これだけの人と企業が、同じ場所に集まり、
出会い、対話し、新しいビジネスを生み出している。

東京ビッグサイトは、ただの施設ではありません。
日本のビジネスを動かすエンジンなのです。

 

東京ビッグサイトのこの30年は決して平坦ではありませんでした。

東京都市博の中止。
リーマンショック。
東日本大震災。
そしてコロナ禍。

そのたびに、展示会は「終わった」と言われてきました。

ぼくも、何度もその声を聞いてきました。

でも、終わらなかった。

むしろコロナが明けたとき、多くの企業が気づいたのです。

「リアルで会う」ということの価値に。

これから、ますますAIが進化し、
情報がコモディティ化します。

WEB上の情報だけでなく、学術論文に書かれた最新の研究結果まで
AIのおかげで、誰でも簡単に手に入れられるようになります。
Deep Research(ディープリサーチ)機能は本当にすごいれす。

 

でも、だからこそ、その先にある
「人」「空気」「温度」が価値になる。

展示会は、それを一瞬で伝えられる場です。

ぼくは、この場所で何度も奇跡のような瞬間を見てきました。

たった1件の商談をきっかけに売上を2倍にした工具卸。
万策尽きた状態から、展示会で業界トップ顧客と取引が始まり起死回生を果たしたスタートアップ
展示会で出会ったバイヤーをきっかけに海外進出し、今では海外売上比率の方が高くなった食品製造業。
自信のなかった営業担当者が、お客様との対話で変わっていく瞬間。
展示ブースでの顧客との生の対話によって、顧客志向の本当の意味に気づいた開発者。

展示会は、モノを売るだけの場ではありません。

会社の「本気」を見せる場です。

 

そして今、また新たな試練の気配が見え始めています。

ホルムズ海峡の封鎖リスクによる物流の混乱、原材料費の高騰。
展示会に必要な資材やブース装飾のコストは上昇し、
中小企業にとっての出展負担がさらに大きくなる可能性があります。

出展を見送る企業も出てくるでしょう。

しかし、ぼくはあえて言いたいのです。

それでも、展示会に出てください。

中小企業は、量では勝てません。
資金量も人数も大企業には敵いません。
だからこそ、展示会という『知恵と工夫で勝てる場』を使うべきなのです。

競合が出ないときこそ、目立てる。
不安な時代ほど、人は「直接会える企業」を選ぶ。

これは理屈ではなく、
ぼくが現場で何度も見てきた現実です。

たとえば、紙ぶくろ製造販売業エス・ユニットさんは、
2020年、コロナ禍真っただ中にマーケティングWeek2020に出展し
むしろコロナ前の展示会以上の売上を掴みました
(エス・ユニットさんの事例はこちらをご覧ください。)

東京ビッグサイトは、この30年間で何度も危機を乗り越えてきました。

危機を乗り越えるたびに、
出展社は戻り、
来場者は集まり、
商談は生まれ続けてきました。

ぼくは確信しています。

これからの時代、
AIが進めば進むほど、
展示会の価値は上がる。

東京ビッグサイトは、これからも
日本のビジネスの最前線であり続けるでしょう。

出展企業にとっての「商談の聖地」として。
そしてぼくにとっての「原点」として。

東京ビッグサイト、30周年おめでとうございます。

これからも、この場所から
たくさんの挑戦と、たくさんの商談が生まれていくことを、心から願っています。

展示会営業®コンサルタント 清永 健一

 

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展示会営業セミナー

 

展示会場の様子がわかる動画です。

会場を歩いてまず感じたこと

ポートメッセなごやに足を踏み入れた瞬間、会場の熱量がすぐに伝わってきました。

ものづくり ワールド [名古屋] 2026。中部エリア最大規模の製造業向け専門展示会です。

9つの専門展示会が同時開催されるこのイベントは、製造業の「今」と「これから」が一堂に集まる場になっています。

会場内には630社を超える出展企業が集まり、3万5000人を超える来場者が情報収集に訪れています。僕がこれほどの規模の展示会を歩くたびに感じるのは、ここに来なければ出会えなかった情報がいかに多いか、ということです。

展示会基本情報

開催日時

2026年4月8日(水)〜10日(金) 10:00〜17:00

会場

ポートメッセなごや(愛知県名古屋市)

主催者

RX Japan 合同会社(日本最大規模の展示会主催者)

公式サイト

公式サイトはこちら

来場者層

中部エリアを中心に、設計・開発・製造・生産技術・調達・ITシステムに携わる技術者・担当者が多数来場しています。

自社の課題を解決するために、複数のサプライヤーを一度に比較・検討できるという点が、この展示会の大きな魅力です。来場者の多くは明確な目的を持って会場に訪れており、展示会営業の観点から見ても非常に質の高い来場者層といえます。

主な出展分野

今回の展示会は、以下の9つの専門展示会で構成されています。

・設計・製造ソリューション展
・機械要素技術展
・工場設備・備品展
・次世代3Dプリンタ展
・計測・検査・センサ展
・製造DXソリューション展
・製造業ODM/EMS展
・ものづくりサイバーセキュリティ展
・スマートメンテナンス展

製造業に関わるほぼすべての課題を、一つの会場でカバーできるラインアップになっています。

展示会の特徴

この展示会の最大の特徴は、「製造業の課題を網羅する」という圧倒的な専門性の深さです。

設計段階から製造現場、そして保全・セキュリティまで。製造業のバリューチェーン全体をカバーする出展内容は、来場者にとって一度に多くの情報を得られる場となっています。

また、中部エリアという立地もこの展示会の強みです。トヨタをはじめとする自動車産業が集積するこの地域では、製造業の密度が全国でも群を抜いています。地域の産業構造が、展示会の内容に直接反映されているのがよくわかります。

今回の見どころ

今回、特に注目が集まっていたのは「製造DXソリューション展」と「スマートメンテナンス展」のエリアでした。

工場のデジタル化・スマートファクトリー化は、今や製造業全体の大きなテーマになっています。どのブースでも「どうすればDXを現場に根付かせられるか」という実践的な相談が活発に行われていました。

「次世代3Dプリンタ展」も多くの来場者を集めていました。技術の進化と低コスト化が進み、大企業だけでなく中小製造業でも導入が現実的な選択肢になりつつあることを、会場の空気から感じました。

また、特別講演では鈴木・デンソー・アイシン・ヤマハといった大手企業の経営幹部が登壇し、生成AI・ロボット・DX推進の最前線を語るプログラムが組まれていました。セミナー会場は開始前から多くの来場者が集まっており、関心の高さが伝わってきました。

注目ポイント

今回、来場者の足を止めていたブースには共通点がありました。それは「誰に、何を伝えるのか」が明確に設計されていることです。こうした成果の出る展示会営業は、決して偶然ではなく再現可能です。その具体的な考え方と手順は、展示会成功のための全体像で体系的にまとめています。

一方で、スペースを広く使いながらも来場者がなかなか立ち止まらないブースも見受けられました。どれだけ立派なブースでも、誰に向けたメッセージなのかが伝わらなければ、来場者は素通りしてしまいます。

会場の様子

会場は開場直後から活気にあふれていました。

来場者の多くは、あらかじめ目的のブースを絞り込んできたような歩き方をしています。情報収集の目的意識が非常に明確で、ブースの担当者との会話もすぐに本題に入っていくケースが目立ちました。

こうした来場者の姿勢は、展示会営業の大きな可能性を改めて示しています。展示会に来る人は、何かを解決しようとしています。その意欲と出会えること自体が、通常の飛び込み営業やテレアポでは得られない展示会特有の価値です。

午後になるにつれ、商談スペースが埋まっていくブースもありました。その場でカタログを渡すだけでなく、「次のアポイント」につなげていた担当者の動きは、まさに展示会営業の理想的な姿だと感じました。

ものづくりワールド名古屋2026の会場の様子_展示会営業術 ものづくりワールド名古屋2026の会場の様子_展示会営業術 (4) ものづくりワールド名古屋2026の会場の様子_展示会営業術 (3) ものづくりワールド名古屋2026の会場の様子_展示会営業術 (2)

ものづくりワールド名古屋2026の会場小間割り_展示会営業術

業界への意味

ものづくり ワールド [名古屋]は、製造業界にとって単なる情報収集の場ではありません。

中部の製造業が直面している課題——人手不足、DX推進、カーボンニュートラル対応——これらの答えを求めて、多くの現場担当者・経営者が足を運んでいます。

業界全体が変革を迫られているいま、こうした場で「何を見て、何を感じるか」が、企業の次の一手を左右します。展示会は情報過多の時代に、一次情報を届ける数少ない場として、ますます重要性を高めています。

今年の展示会トレンド

今年の展示会全体を通じて感じたトレンドは、「リアルとデジタルの融合」です。

生成AI・IoT・デジタルツインといったキーワードが、製造現場の文脈で語られるようになっています。かつてはIT展示会の言葉だったものが、製造業の専門展示会の中核テーマになってきました。

また、「サイバーセキュリティ」という分野が独立した専門展示会として成立していることも、時代の変化を象徴しています。工場のネットワーク化が進む中、セキュリティは製造現場の避けて通れない課題になってきました。

来場者の質問の内容を聞いていると、「導入できるか」ではなく「どう定着させるか」という段階に来場者の意識が移ってきていることがわかります。技術の普及が着実に進んでいる証拠だと感じます。

過去のレポート

ものづくり ワールド [名古屋]の過去の開催レポートは、随時更新しています。業界の変化を年次で追いたい方は、ぜひ過去のレポートもあわせてご覧ください。

ものづくりワールド名古屋2025|現地観察レポート

展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス

今回の会場を歩いていて改めて感じたのは、来場者は「売り込まれたくない」という気持ちが非常に強いということです。

製造業の展示会には、現場の悩みを真剣に解決しようとしている担当者が来ています。その人たちに対して、最初から製品の説明を畳み掛けてしまうブースは、どうしても来場者を遠ざけてしまいます。

逆に「どんな課題を抱えていますか?」という問いかけからスタートできているブースには、来場者が自然と足を止め、気づけば長い会話になっているケースがありました。

展示会の価値は、「会場で売ること」ではありません。「会期後の商談につながる関係を築くこと」です。ここを正しく理解できているかどうかが、展示会の成果を大きく左右します。

来年の出展を検討している方も、すでに出展が決まっている方も、「何のために展示会に出るのか」という問いをいま一度整理してみることをおすすめします。その問いへの答えが、準備の質を決め、当日の動きを変え、フォローの精度を高めます。

※この記事はAIを活用して作成しました。

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展示会営業セミナー

展示会場の様子がわかる動画です。

会場を歩いてまず感じたこと

東京ビッグサイトの会場に足を踏み入れた瞬間、空気が違いました。

色と素材と形が、ホール全体に広がっています。IT系の展示会とは明らかに異なる、視覚から入ってくる情報量の多さに、思わず立ち止まりたくなります。

しかしよく見ると、人が止まるブースと、そうでないブースとの差がはっきりしていました。展示会営業のコンサルタントとして会場を歩くとき、僕はいつもその「差」を読もうとしています。今回もまた、学びの多い一日になりました。

展示会基本情報

開催日時

2026年4月8日(水)〜10日(金)、10:00〜17:00の3日間にわたって開催されました。

会場

東京ビッグサイト(東展示棟)

主催者

RX Japan合同会社が主催する、日本最大のファッション専門展示会です。「商談・受注」を目的とした場として位置づけられており、世界20カ国からの参加者が集まります。

公式サイト

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来場者層

ファッション業界のバイヤーや仕入れ担当者を中心に、ブランドの企画・営業担当者が多く来場します。VIP登録は課長職以上限定とされており、意思決定権を持つ層が集まる展示会として知られています。

主な出展分野

サステナブルファッション、アパレル、バッグ・シューズ・アクセサリー、生地・素材・副資材、ファッションDX、デザイナーゾーン、スポーツファッション、リユースビジネスなど、9つの構成展が並びます。ファッション産業の川上から川下まで、ひとつの会場で俯瞰できる構成です。

展示会の特徴

FaW TOKYOの最大の特徴は、「商談・受注」をゴールに設計された展示会であるという点です。

多くの展示会がブランド認知や見込み客との接点づくりを目的とする中、この展示会は来場者自身が「買いに来る」意識を持っています。バイヤーが具体的な仕入れ検討を持って訪れるため、ブースでの会話が商談に直結しやすい環境があります。

出展者にとっては、単なる「知ってもらう場」ではなく、「売れる場」になり得る展示会です。その分、ブースの設計と担当者の準備が成果を大きく左右します。

今回の見どころ

今回の展示会で特に注目を集めていたのは、サステナブルファッションとリユースビジネスの2エリアでした。

サステナブルゾーンは、素材の透明性や環境負荷の低さを前面に打ち出すブースが増え、来場者との会話が非常に具体的でした。「この素材の認証はどこから取っていますか」「廃棄率はどれくらいですか」といった質問が飛んでいるのを耳にしました。バイヤー側の知識レベルが明らかに上がっています。

リユースビジネスゾーンでは、交流パーティーも予定されており、業界のキーパーソンが一堂に集まる場として機能していました。ビジネスマッチングの場としての機能が、展示会単体を超えて設計されている点が印象的でした。

また、特別セミナーには有力企業の経営層が登壇し、業界の今後の方向性についての議論が展開されました。こうしたセミナーは展示会会場でしか体験できない一次情報の場として、毎回多くの参加者を集めています。

注目ポイント

今回の会場を観察して、特に気になったのはファッションDXゾーンの変化です。

数年前まで「DX」「デジタル化」といった言葉は、ファッション業界では半ば他人事のように受け取られていました。しかし今回は、在庫管理のデジタル化や受発注のシステム化に、小規模なブランドの担当者も真剣な目で向き合っていました。

ファッション業界特有の「感性とデジタルの融合」というテーマが、いよいよ現場レベルで動き始めていると感じます。展示会は時代の変化を最も正直に映す場所です。今回のFaW TOKYOも、業界の地殻変動を会場のあちこちで感じさせてくれました。

会場の様子

3日間を通じて、会場の熱量は安定して高い水準にありました。

特に午前中は商談目的のバイヤーが多く、ブースでの会話が丁寧かつ具体的に進んでいる印象でした。午後になると来場者の層が少し変わり、情報収集目的の方が増えてくる流れは、他の商談型展示会と共通しています。

出展者の皆さんが丁寧に作り上げたブース空間に、世界20カ国から集まった来場者が真剣な目で向き合っていました。その場の空気そのものが、ファッション産業の今を表していると感じます。主催者と出展者の皆さんが作り上げるこの場の密度は、オンラインでは決して再現できないものです。

ファッションワールド東京2026春の会場小間割り_展示会営業術

業界への意味

FaW TOKYOが毎年この時期に開催されることには、ファッション業界にとって重要な意味があります。

春の展示会は、秋冬向けの素材や商品の商談が本格化する時期と重なります。バイヤーにとっては、仕入れの方向性を決める重要な判断の場であり、メーカーや産地にとっては来シーズンの受注の起点となります。

また、リユース・サステナブルという軸が加わったことで、従来の「作って売る」産業構造そのものへの問い直しが、展示会の場で始まっています。来年以降の展示会が、どのようにこの変化を吸収していくか、引き続き注目したいと思っています。

展示会の現場に立つと、「頑張っているのに成果が出ない」企業が少なくありません。その原因は、努力不足ではなく「設計」の問題であることがほとんどです。展示会営業は、正しい順番と考え方で取り組めば結果が大きく変わります。その本質については、展示会営業の成功ガイドで詳しく解説しています。

今年の展示会トレンド

今年のファッション系展示会全体を通じて見えてきたトレンドは、「価値の可視化」です。

素材の産地、環境負荷、製造プロセス——かつては「こだわり」として語られていたことが、今は「数値と認証で示す」ことを求められています。来場者であるバイヤーが、そのレベルの情報を当然のように求めてくるようになりました。

もう一つのトレンドは「縮小と集中」です。出展ブース数を増やすより、コア顧客との関係を深める設計を選ぶ企業が増えています。広く集めるより、確実につながる——その方向への変化は、展示会営業の本質に通じるものがあります。

過去のレポート

過去の展示会現地観察レポートもあわせてご覧ください。各回の会場で感じた業界の変化や、ブース設計の傾向についてお伝えしています。

ファッションワールド東京(FaW Tokyo)【春】2025|現地観察レポート

ファッションワールド東京(FaW Tokyo)【春】2024

ファッションワールド東京(FaW Tokyo)【春】2023

ファッションワールド東京春2022

展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス

今回のFaW TOKYOで改めて感じたのは、「VIP来場者向け設計」の重要性です。

この展示会はVIP登録が課長職以上限定です。つまり会場には、意思決定権を持った人が多く来ています。そうした来場者に対して、「まずはお気軽にご覧ください」という姿勢のブースは、機会を逃しています。

意思決定者は時間を大切にしています。ブースの最初の一言が、商談に進むかどうかを分けます。「御社の課題はどこですか」と聞ける準備を、事前に整えておくことが何より大切です。

展示会の成果は、会場の3日間ではなく、準備と事後フォローで決まります。この構造を理解して臨んでいる企業は、必ず結果を残しています。

※この記事はAIを活用して作成しました。

展示会で成果を出すコツを知りたい方へ

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Japan IT Week Spring|現地観察レポート

展示会場の様子がわかる動画です。

会場を歩いてまず感じたこと

会場に入った瞬間、いつもとは少し違う熱量を感じました。

東京ビッグサイトの広大なホールに、今年もIT・セキュリティ・AI関連の企業が一堂に集まっています。ただ、今回はその「熱の質」が明らかに変わっていました。

来場者の目線が、特定のブースエリアに集中していたのです。セキュリティ系とAI活用系のゾーンは、会場のどこよりも人が多く、通路がいつも渋滞気味になっていました。

展示会は時代を映す鏡だと、改めて感じた一日でした。

展示会基本情報

開催日時

2026年春、東京ビッグサイトにて3日間開催されました。

会場

東京ビッグサイト(東展示棟)

主催者

RX Japan株式会社が主催する、日本最大規模のIT専門展示会です。セキュリティ、クラウド、AI、データ活用など、企業のデジタル戦略に関わるテーマが網羅されています。

公式サイト

公式サイトはこちら

来場者層

IT部門のマネージャーや情報システム担当者を中心に、経営企画や総務部門からの来場者も目立ちました。近年はセキュリティリスクへの関心が経営層にまで広がっているため、役職者の来場比率が上がっている印象です。

主な出展分野

サイバーセキュリティ、クラウドサービス、生成AI・AI開発ツール、ネットワーク管理、データ分析基盤、業務自動化(RPA)など、企業のIT戦略全般にわたる出展が並びました。

展示会の特徴

Japan IT Week Springは、IT系展示会の中でも「実務担当者が意思決定の材料を探しに来る」色合いが強い展示会です。

来場者の多くは「何となく見に来た」のではなく、具体的な課題を抱えてブースを回っています。「今年中にランサムウェア対策を強化しなければならない」「AIツールの導入を検討している」といった、明確な目的意識を持った来場者が目につきました。

出展企業にとっては、温度感の高い見込み客と直接対話できる貴重な機会です。

今回の見どころ

今回の展示会で特に注目を集めていたのは、セキュリティ領域とAI活用ツールの2分野でした。

なかでもランサムウェア対策関連のブースは、会期を通じて常に人が絶えない状態でした。デモ機の前に人が群がり、担当者がひっきりなしに説明している光景が続きました。

もう一方のAI活用ゾーンでは、開発者向けの自動化ツールや、Claude codeをはじめとするAIコーディング支援ツールを扱うブースが活況を呈していました。エンジニア層だけでなく、非エンジニアの管理職も立ち止まって説明を聞いている姿が印象的でした。

注目ポイント

今回の会場を歩いて、ブースのキャッチコピーに関して一つ大きな気づきがありました。

人が集まっているブースのキャッチコピーに、共通したパターンがあったのです。

「ランサムウェア対策」「Claude code対応」——こういったパワーワードだけが大きく掲示されているブースに、来場者が吸い寄せられていました。

これは、時流に乗ったワードの場合、メリットなどをわざわざ含めなくても、時流パワーワードだけをシンプルに出す方が集客できるということを示しています。

来場者はすでに「ランサムウェア対策が必要だ」「Claude codeを試したい」と思ってきています。だからこそ、余計な説明は不要なのです。キャッチコピーの役割は「私はあなたの探しているものです」と伝えることだと、改めて実感しました。

会場の様子

開場直後から来場者の流入は早く、昼前にはメイン通路が混雑する状況でした。

セキュリティゾーンでは、各ブースが実際の攻撃シナリオを再現したデモを行っており、来場者が食い入るように画面を見つめていました。「うちも狙われるのか」という緊張感が、ブースを真剣な空気にしていました。

AI活用ゾーンは対照的に、どこか前のめりな雰囲気がありました。「これ、自分たちでも使えそうだ」という期待感を持った来場者が多く、担当者との会話が弾んでいるブースが目立ちました。

主催者と出展者の皆さんが作り上げたこの場の密度は、オンラインでは絶対に再現できないものです。リアルな場が持つ力を、改めて感じました。

IT・DX・AI総合展2026春の会場の様子_展示会営業術 IT・DX・AI総合展2026春の会場の様子_展示会営業術 (4) IT・DX・AI総合展2026春の会場の様子_展示会営業術 (3) IT・DX・AI総合展2026春の会場の様子_展示会営業術 (2)

IT・DX・AI総合展2026春の会場小間割り_展示会営業術

 

業界への意味

今回の展示会が示していたのは、「ITは専門部署だけの話ではなくなった」という現実です。

ランサムウェアの被害が大企業だけでなく中小企業にも及ぶようになり、経営者自身がセキュリティを意識せざるを得ない時代になっています。展示会の来場者層の変化が、そのことを如実に表していました。

同時に、AIツールの進化が現場レベルでの業務変革を加速させています。今回の展示会で感じたのは、「AIを使う」から「AIと一緒に設計する」へと、企業の取り組みが一段階進んでいるということです。

今回、来場者の足を止めていたブースには共通点がありました。それは「誰に、何を伝えるのか」が明確に設計されていることです。こうした成果の出る展示会営業は、決して偶然ではなく再現可能です。その具体的な考え方と手順は、展示会成功のための全体像で体系的にまとめています。

今年の展示会トレンド

今年のIT展示会全体を通じて感じるトレンドは、「リスク起点」と「AI実装」の二極化です。

セキュリティ系は「怖さ」を現実のものとして伝えるデモが主流になっています。理念や機能の説明よりも、「実際にこういう被害が起きている」という事実を見せることで、来場者の危機感を刺激する手法が増えました。

AI系は逆に、「すぐに使える・試せる」というハードルの低さを前面に出すブースが増えています。概念的な説明から、体験型デモへのシフトが明確です。

どちらも共通しているのは、「来場者に自分ごととして感じてもらう」ための設計が進んでいるという点です。展示会営業の本質である「関係構築」に、出展各社が本気で向き合い始めていると感じます。

過去のレポート

過去の展示会現地観察レポートもあわせてご覧ください。各回の会場で感じた時代の変化や、出展企業の取り組みについてお伝えしています。

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展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス

今回の会場で特に感じたのは、キャッチコピーの「引き算」の重要性です。

出展企業は自社のサービスを一生懸命伝えようとするあまり、キャッチコピーに情報を詰め込みすぎる傾向があります。しかし今回、人が集まっていたブースの多くは、むしろシンプルでした。

来場者はすでに「何を解決しに来たか」を知っています。だからこそ、そのキーワードをシンプルに見せることが、最も強い集客になります。

展示会の準備では、「何を書くか」ではなく「何を削るか」を考える時間を必ず取ってみてください。

※この記事はAIを活用して作成しました。

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展示会営業セミナー

展示会場の様子がわかる動画です。

会場を歩いてまず感じたこと

東京国際フォーラムに足を踏み入れた瞬間、会場全体が「AI」という言葉で満たされていることに気づきました。

AI博覧会 Spring 2026は、2026年4月7日・8日の2日間にわたって開催された、AIに特化した専門展示会です。

来場者数は2日間で1万人規模が見込まれており、100社以上の企業が200種類以上のAI製品・サービスを引っさげて集結しました。

僕が最初に感じたのは、「AIが特別なものでなくなってきた」という空気感です。

数年前のAIイベントとは明らかに異なります。以前は「AIとは何か」という啓蒙的な雰囲気が漂っていましたが、今回は違います。来場者の多くが具体的な課題解決を求めて会場に来ていることが、ブースのやりとりを観察するだけでわかりました。

展示会基本情報

開催日時

2026年4月7日(月)10:00〜18:00 / 4月8日(火)10:00〜17:00

会場

東京国際フォーラム(東京都千代田区丸の内3丁目5番1号)
JR有楽町駅から徒歩1分、東京駅から徒歩5分というアクセスの良さも、この展示会の強みのひとつです。

主催者

株式会社アイスマイリー。日本最大級のAIメディア企業として、業界内での情報発信力と信頼性を持ちます。日本ディープラーニング協会をはじめ8つの業界団体が後援していることも、展示会の信頼度を高めています。

公式サイト

公式サイトはこちら

来場者層

来場者の特徴は、ひとことで言えば「具体的な課題を持った実務担当者」です。

業種を超えて、現場でAI導入を検討している担当者や経営者が多く集まっていました。IT部門だけでなく、営業・人事・製造・マーケティングと、幅広い職種の方々が歩き回っているのが印象的でした。

また、入場・カンファレンス参加がすべて無料という点が、来場のハードルを下げています。この設計により、まだAI導入の意思決定段階にない「情報収集層」も含めた幅広い来場者層を実現しています。

主な出展分野

今回の出展分野は多岐にわたります。AIエージェント、大規模言語モデル(LLM)、RAGシステム、マルチモーダルAI、音声ボット、バーチャルヒューマン、物理AI・ロボット、エッジAI、データ分析、リスキリングプログラムなどが並びました。

特に「AIエージェント」への注目度が高く、テーマとして「生成AIの先を行く、AIエージェントに特化」を掲げているとおり、今回の展示会の核心はこの分野にありました。

展示会の特徴

AI博覧会の大きな特徴は、「AI専門」に絞り込んだテーマ設計にあります。

総合的なIT展示会とは異なり、来場者も出展者も「AI」という共通の文脈を持って集まっています。この文脈の一致が、ブースでの会話の密度を高めていました。

さらに今回特筆したいのは、出展ブースの設計です。多くのブースが基礎小間をベースにしており、過度な装飾費をかけない設計が目立ちました。

ところが、チープな印象はまったくありません。

多くのブースがパネルや壁面を黒色で統一しており、シンプルでありながらほどよい高級感を演出していました。展示会の現場でよく目にする「装飾にお金をかけすぎて肝心のコンテンツが薄い」という逆転現象が起きておらず、むしろコンテンツに注力できている印象です。

これは展示会営業の観点から見ても、非常に理にかなった判断です。ブースの見た目に過剰投資するのではなく、伝えるメッセージと来場者との対話に資源を集中している企業ほど、実際に成果を出しやすい構造があります。

今回の見どころ

40以上のカンファレンスセッションが設けられており、現場の第一線で活躍するAI企業の担当者や専門家が登壇しました。

カンファレンスの内容は、理論的な解説よりも「自社でどう使ったか」という実践事例が多く、来場者の反応も非常によかったです。

また、展示ブースでは製品のデモンストレーションが積極的に行われており、「見て触って体験する」という展示会ならではの価値が十分に提供されていました。

今回、来場者の足を止めていたブースには共通点がありました。それは「誰に、何を伝えるのか」が明確に設計されていることです。こうした成果の出る展示会営業は、決して偶然ではなく再現可能です。その具体的な考え方と手順は、展示会成功のための全体像で体系的にまとめています。

注目ポイント

展示会を歩いて気づいた注目ポイントが3つあります。

まず「AIエージェント」への集中です。単なるチャットボットや生成AIの紹介にとどまらず、複数のAIが連携して業務を自律的に進める「エージェント型AI」への関心が会場全体で際立っていました。

次に「業種別ソリューションの成熟」です。以前は「AIが何でも解決する」という漠然とした訴求が目立っていましたが、今回は「製造業の品質管理に特化」「営業メールの自動化」など、業種・業務を絞り込んだ提案が増えていました。これは市場の成熟を示しています。

そして「コスト意識のあるブース設計」です。先ほど触れた黒色基礎小間の活用がその典型で、限られた予算を装飾より中身に使うという発想が浸透しつつあることを感じました。

会場の様子

東京国際フォーラムのガラス棟・ホール棟が会場として使われており、開放感ある空間にブースが並んでいました。

会場の動線は整理されており、来場者が迷わず目的のブースにたどり着ける設計になっていました。主催者側の会場設計への配慮が感じられます。

カンファレンスと展示ブースが同一フロアに近接している構成も、来場者にとって利便性が高く、セッションの合間にブースを見て回る動きが自然に生まれていました。

昼休み前後に来場者の波が大きくなり、ブースでの会話が活発になる場面も見られました。展示会としての動線設計が機能していることを実感できる会場でした。

 AI博覧会2026春の会場の様子_展示会営業術 AI博覧会2026春の会場の様子_展示会営業術 (4) AI博覧会2026春の会場の様子_展示会営業術 (3) AI博覧会2026春の会場の様子_展示会営業術 (2)AI博覧会2026春の会場小間割り_展示会営業術

業界への意味

AI博覧会 Spring 2026が示しているのは、「AIが経営の選択肢ではなく、経営の前提になりつつある」という事実です。

出展企業の多くは中小〜中堅規模の企業であり、大企業だけがAIを使う時代ではないことがはっきりと伝わってきました。

また、100社以上の企業が一堂に会することで、来場者は比較検討と意思決定を一度にできる環境が整っています。この「情報の集積地」としての展示会の価値は、AI時代だからこそ高まっています。

AIはインターネット上の情報を集積した二次情報を扱う仕組みです。一方、展示会の現場には「来場者のリアルな課題」「市場の温度感」「競合の動き」という一次情報が溢れています。この一次情報を直接取りにいける場として、展示会の重要性は今後さらに増していくと僕は考えています。

今年の展示会トレンド

2026年の展示会全体のトレンドとして、いくつかの変化が見え始めています。

ひとつは「テーマ特化型展示会の台頭」です。AI博覧会のように、特定の技術領域に絞り込んだ専門展示会が増え、来場者の目的意識が高まっています。

もうひとつは「ブース設計のコスパ意識」です。豪華なブースより、伝わるブースが評価される時代になってきました。基礎小間を黒く統一するだけで高級感を出せるという実例が、今回の会場でもはっきり見られました。過剰な装飾費をかけずに成果を出す、そういう設計の巧みさが問われています。

そして「カンファレンスとの一体化」です。展示ブースを見るだけでなく、専門家の話を聞いて学ぶという体験が展示会に組み込まれており、来場者は展示会を「会社の外で学べる場」として活用するようになっています。

過去のレポート

AI博覧会の過去開催についてもレポートをまとめています。AIと展示会の変化の歴史を振り返るうえでも、ぜひ合わせてご覧ください。

AI博覧会東京2025春|現地観察レポート

展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス

今回の会場を歩いて、改めて感じたことをひとつお伝えしたいと思います。

ブースの設計に関して、「お金をかければ成果が出る」という思い込みが崩れてきています。

今回の展示会でも、基礎小間を黒でまとめただけのシンプルなブースが、来場者との会話を生み出している場面を何度も目にしました。装飾費を抑えながらも、色使いひとつで品格を出せる。そういうブース設計の知恵が、現場に広がり始めています。

大切なのはブースの見た目ではなく、「誰に来てほしいか」「何を伝えるか」「どう会話するか」という設計の中身です。

出展を検討している方へ伝えたいのは、「費用をかけないとダメ」という先入観を手放してほしいということです。基礎小間でも、伝わるブースは作れます。コストを抑えながら成果を出せる展示会営業の設計に、ぜひ目を向けてみてください。

AI博覧会 Spring 2026は、主催者であるアイスマイリー社の丁寧な設計と、100社以上の出展者の努力、そして課題解決を求めて来場した多くの方々によって成り立つ場でした。これだけの規模の専門展示会を継続的に開催し続けることは、決して簡単ではありません。日本のAI業界全体の発展を後押しするこの取り組みを、心から応援しています。

※この記事はAIを活用して作成しました。

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展示会営業セミナー

展示会場の様子がわかる動画です。

会場を歩いてまず感じたこと

2026年4月3日から5日にかけて、池袋サンシャインシティで開催された「第34回マリンダイビングフェア2026」を訪れました。

会場の入口に近づいた瞬間、まず目に入ったのは熱心に足を運ぶ来場者の姿です。

平日の初日にもかかわらず、会場は開場直後から賑わいを見せていました。

ダイビングという趣味がどれほど多くの人の心を掴んでいるか、そのことを改めて実感させる光景でした。

展示会場に一歩踏み込むと、青い海を想起させるブースのデザインや映像が広がり、日常とは切り離された特別な空間が広がっていました。

来場者の表情が生き生きとしているのが印象的で、「好きなことのために来ている」という熱量が会場全体に満ちていました。

展示会営業の視点で会場を歩くとき、僕がまず注目するのは「来場者と出展者の関係性」です。

この展示会では、来場者がブースに引き寄せられるように動いていて、出展者側も迎え入れる姿勢が随所に感じられました。

展示会基本情報

開催日時

2026年4月3日(金)・4日(土)・5日(日)、各日10:00〜17:00の3日間開催です。

会場

池袋サンシャインシティコンベンションセンター TOKYO文化会館 Dホール(東京都豊島区東池袋3-1)

主催者

株式会社マリンクリエイティブが主催しています。年間125万人が訪れるダイビング情報サイト「Marine Diving」を運営し、ダイビング業界の情報発信を長年にわたって担ってきた会社です。

公式サイト

公式サイトはこちら

来場者層

ダイビングが好きな方を中心に、これからCカード(ダイビングのライセンス)を取得したいと考えている初心者から、海外のダイビングスポットを探している経験豊富なダイバーまで、幅広い層が来場しています。

趣味への関心が高い来場者が多いため、ブースへの関与度が非常に高いのがこの展示会の特徴です。

「海が好き」「旅が好き」という共通の価値観を持つ人たちが集まっているため、会話が自然と弾みやすい雰囲気があります。

主な出展分野

国内外のダイビングスポット・旅行・ツアー、ダイビングスクール・Cカード取得サービス、水中カメラ・撮影機材、ダイビング器材・ウェットスーツ、マリンレジャー関連サービスなど、ダイビングに関わるあらゆる分野が出展しています。

アジア最大級のブース数を誇ると言われており、会場内を歩くだけでダイビングの世界の広さを体感できます。

展示会の特徴

マリンダイビングフェアは、今回で34回目を迎える歴史ある専門展示会です。

入場無料という来場しやすい設計に加え、来場者全員に定価1,500円の「Marine Diving」最新号が無料でプレゼントされるという太っ腹な仕組みが来場者から喜ばれています。

単なる商品展示にとどまらず、プロの水中カメラマンによるステージプログラムや体験コーナーも充実しており、「来てよかった」と感じさせる工夫が随所に凝らされています。

展示会全体に「ダイビングをもっと楽しもう」というメッセージが一貫して流れていて、主催者のダイビング文化への愛情が伝わってくる展示会です。

今回の見どころ

今回の見どころのひとつは、公式ナビゲーターを務める中村卓夫さん(水中カメラマン)と高砂淳二さん(ネイチャーフォトグラファー)によるステージプログラムです。

プロの目線から語られる海の世界の話は、ダイビング経験者にとっては新たな刺激に、初心者にとっては「自分もいつか潜ってみたい」という気持ちを高めてくれるものでした。

また、Cカード取得に関する相談コーナーも注目を集めていました。「ダイビングをやってみたいけれど何から始めればいいかわからない」という来場者の入口として、有効に機能していました。

豪華な景品が当たる抽選やプレゼントコーナーも盛況で、来場者がブースを回る動機付けとしてうまく活用されていました。

注目ポイント

僕が特に注目したのは、来場者の「購買意欲」と「情報収集意欲」の高さです。

マリンダイビングフェアに来る人は、何かしらの目的を持って来ています。旅行先を決めたい、器材を新調したい、スクールを探したい——そうした明確な動機がある来場者が多いため、出展者との会話がスムーズに成立しやすい環境が生まれています。

今回、来場者の足を止めていたブースには共通点がありました。それは「誰に、何を伝えるのか」が明確に設計されていることです。こうした成果の出る展示会営業は、決して偶然ではなく再現可能です。その具体的な考え方と手順は、展示会成功のための全体像で体系的にまとめています。

一方で、せっかく工夫したブース装飾も、スタッフの声かけや対話の設計がないと来場者が素通りしてしまうケースも見られました。展示会は「場」を作るだけでなく、「関係」を作ることが大切です。

会場の様子

会場には青い海をイメージした装飾や水中映像が至る所に映し出され、池袋という都会の真ん中にいながら、海の世界に引き込まれるような感覚がありました。

来場者の多くが笑顔で、ブースのスタッフと楽しそうに話している姿が印象的でした。

ダイビングという趣味の特性上、来場者同士でも自然と会話が生まれやすく、展示会全体が温かいコミュニティのような雰囲気に包まれていました。

ステージエリアでは写真や映像を使ったプレゼンテーションが行われ、立ち見が出るほどの賑わいを見せていました。

会場のあちこちで「あ、これ知らなかった」「こんな場所があるんだ」という驚きと発見の声が聞こえ、来場者が情報を吸収しながら会場を楽しんでいる様子が伝わってきました。

マリンダイビングフェア2026の会場の様子4_展示会営業術 マリンダイビングフェア2026の会場の様子3_展示会営業術 マリンダイビングフェア2026の会場の様子2_展示会営業術 マリンダイビングフェア2026の会場の様子_展示会営業術

業界への意味

マリンダイビングフェアは、単なる展示会の枠を超えて、日本のダイビング文化を支える重要なイベントとしての役割を担っています。

34回という長い歴史は、それだけ多くの人に支持され続けてきた証でもあります。主催者であるマリンクリエイティブが、ダイビング業界全体の裾野を広げようという姿勢で取り組んできた結果でもあるでしょう。

インバウンド観光が活況を取り戻しつつある中で、日本近海や国内の離島ダイビングへの関心も高まっています。この展示会がそのきっかけのひとつになっているとすれば、業界にとって大きな意義があります。

また、SNSやYouTubeで海の映像が広まりやすくなったことで、「潜ってみたい」と思う若い世代も増えています。そうした潜在的なファンを実際のダイバーへと育てる場として、この展示会はこれからも重要な役割を担い続けるでしょう。

今年の展示会トレンド

今年のマリンダイビングフェアで感じたトレンドのひとつは、「体験」の重視です。

器材の展示や旅行先の紹介だけでなく、実際に触れたり、試したり、話を聞いたりといった体験型のコンテンツが充実していました。

来場者が「見るだけ」ではなく「参加する」展示会へと進化している印象を受けました。

また、水中写真・映像の世界への関心の高まりも感じました。カメラ関連のブースに立ち止まる来場者が多く、「ただ潜るだけでなく、記録して発信したい」というニーズが広がっています。

さらに、Cカード取得相談コーナーの賑わいを見ると、ダイビング人口の裾野拡大という課題に業界全体で取り組もうとしているムードが感じられました。「ダイビング初心者をどう増やすか」がひとつの共通テーマになっているようです。

過去のレポート

マリンダイビングフェアの過去の観察レポートについては、順次公開予定です。今後もダイビング業界の最新動向をお伝えしていきます。

マリンダイビングフェア2025|現地観察レポート

展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス

マリンダイビングフェアのような趣味系の専門展示会は、来場者のモチベーションが非常に高いのが特徴です。

「好きで来ている」「情報を求めて来ている」という来場者に対して、売り込み型のアプローチは逆効果になりがちです。

この展示会で成果を出すために大切なのは、まず「来場者の話を聞くこと」です。どんな海に潜りたいのか、今どんな課題があるのか——そこから会話を始めることで、自然と関係性が生まれます。

また、趣味系展示会では「ファン化」が大きな武器になります。その場で契約や購入に至らなくても、「また来たい」「あのブースのスタッフに会いたい」と思ってもらえれば、長期的なお客様になる可能性が高まります。

展示会の翌日からのフォローが成果を左右します。名刺をもらって終わりではなく、来場者が話していた「あの悩み」「あの夢」に寄り添った一通のメッセージを送ることが、次の商談への扉を開くことになります。

マリンダイビングフェアは、そうした丁寧な関係構築の積み重ねを大切にする出展者に、きっと大きな成果をもたらしてくれるはずです。

※この記事はAIを活用して作成しました。

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2026年4月5日の日経新聞の一面記事を読んで、思わず「これは展示会の話だ」とつぶやいてしまいました。

「推し活、物価高何のその」という大見出し。推し活の市場規模は3.8兆円。3人に1人が推し活をしていて、最近は若者だけでなく中高年の参加も目立つ。物価高に影響されずにお金を使い、消費をけん引しているというデータも出ていました。

「BtoB中小企業の方は、これを自分事としてお読みになっているだろうか?」
ぼくは、この記事を読んでまず、このことを思いました。


「うちはBtoBだから関係ない」 本当にそうですか?

推し活というと、アイドルやアニメのキャラクターにお金を使うイメージがあります。部品をつくっている町工場や、業務用機器を売っている卸売業には縁のない話に見えるかもしれません。

でも、ちょっと待ってください。

「推し活」の本質は何でしょうか。それは「この人・このブランド・この会社を応援したい」という気持ちです。理屈ではなく、感情で動く消費行動です。

実はこれ、BtoBの購買でも起きています。

展示会の現場でぼくがずっと見てきたのは、「この会社の話をもっと聞きたい」という感情で動く調達担当者やバイヤーの姿です。価格が少し高くても、希望ロットに対応できなくても「この会社を応援したい」という気持ちで商談が始まり、発注が決まることが現実にあります。

つまり、BtoBにも推し活はあるんです。あなたの会社が「推し会社」になれるかどうか、それが問われています。


BtoB中小企業こそ「推し活」が重要!展示会でファンを作るべき理由

では、どうすれば推し会社になれるのか。

ぼくの答えは明快です。展示会で、自社の想いや志を発信してください。

展示ブースというのは、中小企業が自分の言葉で、想いや志を堂々と発信することができる場所です。Webサイトでは伝わりにくい経営者の志やカタログでは表現しきれない開発者の想い、そういうものが、ブースでは肌感覚で直に伝わります。

来場者は、製品スペックだけを見ているわけではありません。「この会社は何を大切にしているのか」「この人たちはなぜこれをつくっているのか」を感じ取っています。

それが刺さった瞬間に、推しが生まれます。

※弊社も自社の想いを動画にしています。ぜひ弊社が目指している世界をお伝えする動画をご覧ください。


【事例】推し活EXPOに学ぶ、SNS拡散と新規受注を生むブース設営の秘訣

話を少し変えましょう。「推し活EXPO」という展示会をご存じでしょうか。

推し活に関連するグッズや体験、サービスを集めた展示会で、いま非常に勢いがあります。(現地の様子はライフスタイルWeek:推し活EXPOの現地レポートをご覧ください。)ぼくが注目しているのは、そこに初出展した企業のある事例です。

その会社は「フォトスポット集客」というメソッドを掲げてブースをつくりました。店舗やイベント施設などに映える写真が撮れる場所を戦略的に設置することで集客力を高めよう、という提案をしたのです。そして、自らのブースにもフォトスポットを設け、来場者が自然と集まり、SNSに拡散される仕掛けをつくったんです。

その結果、大手企業や行政からの案件をいくつも受注することになりました。

これは偶然ではありません。推し活EXPOに来る来場者は、時代に対する感度が高い人です。推し活をビジネスとしてとらえずつも、自分自身も「応援したい」「一緒に盛り上げたい」という熱量を持っています。そうした展示会場の場で誠実に想いを発信した企業が、共感を呼び、ビジネスにつながっていく。そういう化学反応が起きやすい展示会なんです。

もしも、あなたの会社が推し活EXPOに出展するとしたら、どんなブースをつくりますか?

出展するのが難しいとしても、ぜひ一度足を運んでみてください。あの空気を吸うだけで、ビジネスの見え方が変わります。「当社もやれるかも」という感覚が、必ずつかめるはずです。


部品メーカーの挑戦!ギフトショー出展から自社ブランドを確立したBtoC成功事例

ここで、ぼくが大好きな事例を一つ紹介させてください。

関西のある部品メーカーの話です。自動車の部品を製造してきた、典型的なBtoB企業です。コンシューマーとは無縁の世界で生きてきました。

その会社が、あるときふと思います。「自分たちの技術は、消費者の生活を豊かにすることにも使えるんじゃないか」と。

そして開発したのが、バーベキューで肉を美味しく焼けるプレートです。品質基準の厳しい自動車業界で培った技術を活かした、熱伝導と蓄熱のバランスが絶妙な調理器具です。それをギフトショーに出展しました。

ギフトショーはBtoBtoCの展示会です。(現地の様子は東京インターナショナル・ギフト・ショー現地レポートからご覧ください。)来場者は一般消費者ではなく小売バイヤーですが、その先には何十万人という生活者・コンシューマーがいます。

「自動車向け部品をつくる会社が、バーベキュープレートを?」という驚きが、強烈な推しを生みました。ストーリーが面白いから、メディアにも取り上げられました。「この会社、おもしろい」という感情が、消費者の間にも広がっていきました。

技術は同じです。市場を変えただけです。でも、それだけで会社の見え方がまったく変わった。

売上規模はBtoBビジネスにはまだまだ到底及びません。

でも、自社ブランドで生活者に届く商品を持つことで社員さんの意識は確実に変化しました。

これがBtoB企業のBtoC進出の本質です。


スペック競争から「想い・志」の時代へ。中小企業の成長を加速させる展示会戦略

3.8兆円の推し活市場。3人に1人が推し活をしている社会。

この数字は、「感情で動く人がこれだけいる」ということを示しています。スペックや価格だけで選ばれる時代は、終わりに近づいています。

推し会社になった企業は強いです。値引き圧力をはねのけられます。採用でも選ばれます。会社の危機に、ファンが助けに来てくれます。

展示会は、推し会社になるための最高の舞台です。

ブースに立って、自社の想いを語ってください。

BtoBだから関係ない、は違います。むしろ、BtoBこそ推し会社になれたときの効果が絶大なのです。

4月5日の日経新聞一面は、ぼくにはそう読めました。

あなたの会社の成長発展を心から応援しています!

 

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展示会場の様子がわかる動画です。

会場を歩いてまず感じたこと

東京ビッグサイトの東ホールに足を踏み入れた瞬間、ワクワクする気持ちでいっぱいになりました。

今回訪れたのは、ビジネスデーと呼ばれる業界関係者向けの日程です。ペットサロンのオーナーさん、ペット用品の卸売り業者さん、ペットショップの経営者さん——そういったプロフェッショナルたちが、ビジネスの目的を持って会場に集まっています。

ワンちゃんはいません。愛犬家の方もいません。賑やかなペットの鳴き声も、可愛らしい写真を撮ろうとするスマートフォンの輪も、この日にはない。そのかわり、会場全体に漂うのは真剣なビジネスの空気感でした。

展示会にはいくつもの「顔」があります。ビジネスデーのインターペットは、普段の賑やかな展示会とはまったく異なる、もう一つの顔を持つ展示会でした。

展示会基本情報

開催日時

2026年4月2日(木)〜2026年4月5日(日)の4日間で開催されました。うちビジネスデーは4月2日(木)・3日(金)の2日間です。

会場

東京ビッグサイト 東1・2・3・7・8ホール(東京都江東区有明3-10-1)

主催者

メッセフランクフルト ジャパン株式会社

公式サイト

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来場者層

ビジネスデーの来場者は、ペット業界のプロフェッショナルが中心です。ペットサロンオーナー、ペットショップ経営者、ペット用品の卸売り・仕入れ担当者、獣医師、トリマー、ペット関連のECサイト運営者など、業界の最前線で活動する方々が来場されていました。

一般の愛犬家・愛猫家とはまったく異なる目線で会場を歩いています。新商品を試すというより、取引先候補として品定めをする視点です。その眼差しの鋭さが、一般公開日とは空気を大きく変えていました。

主な出展分野

ペットフード・サプリメント、グルーミング用品・トリミングツール、ペットウェア・アクセサリー、医療・健康用品、ペット保険・サービス、ペット関連のITソリューションなど、幅広い分野の企業が出展していました。今回は600社以上が出展しており、国内外のメーカー・ブランドが集結しています。

展示会の特徴

インターペットは、人とペットの豊かな暮らしをテーマに掲げるペット業界最大規模の総合展示会です。ドイツ・フランクフルトを拠点とするメッセフランクフルトが主催しており、グローバルなネットワークを持つ点が国内他展示会との大きな違いです。

一般公開日では来場ペットと一緒に楽しめるイベントが多数用意されていますが、ビジネスデーはその性格がまったく異なります。出展社と来場者の間で、具体的な取引・仕入れ・商品開発に関する商談が進む、純粋なBtoBの場として機能しています。

業界内のリレーションシップを深める場でもあり、久しぶりに顔を合わせる同業者同士が情報交換をする光景も随所に見られました。

今回の見どころ

今回、特に注目したのは「ペットウェルネス」の広がりです。ペットフードの成分表示へのこだわりや、機能性サプリメントのラインナップが年々充実しています。人間の健康意識の高まりがペット市場にも波及していることを、会場を歩きながら強く感じました。

また、グルーミング用品のゾーンでは、プロのトリマー向けに特化した製品の展示が目立ちました。業務効率を高めるための道具、アレルギー対応の薬剤、使い心地にこだわったシザーなど、プロの視点に応えようとする出展社の姿勢が伝わってきました。

海外からの出展社も多く、グローバルな製品トレンドを直接確認できる場としての価値も高いと感じています。

注目ポイント

展示会の現場に立つと、「頑張っているのに成果が出ない」企業が少なくありません。その原因は、努力不足ではなく「設計」の問題であることがほとんどです。展示会営業は、正しい順番と考え方で取り組めば結果が大きく変わります。その本質については、展示会営業の成功ガイドで詳しく解説しています。

ビジネスデーの来場者は目的が明確です。「何かよさそうなものを探しに来た」という人はほとんどいません。仕入れる商品を決める、取引先候補を絞る、新しいサービスの導入を検討する——こういった具体的な課題を持って歩いています。

だからこそ、出展社側に求められるのは「その場でどれだけ課題に寄り添えるか」です。商品の説明をするのではなく、来場者の商売上の悩みをいかに引き出して対話できるか。そのブースが際立っていました。

会場の様子

会場全体は広大で、東ホールの複数ホールを使った大規模な展示会です。入口付近には大手メーカーの大型ブースが並び、奥に進むほど専門性の高い製品・サービスを提供する中堅・中小企業のブースが広がっていました。

ビジネスデーの空気感を一言で表すなら、「静かな熱量」です。お祭りのような賑やかさはありません。しかし、ブースごとに交わされる会話には、数字と現場感が混じった実務的な熱気がありました。

来場者の歩き方も独特です。立ち止まって話し込む時間が長い。名刺交換の後にすぐ商談へと移行する場面も多く見られました。一般公開日とはまったく異なるリズムで、会場が動いています。

通路では同業者同士が鉢合わせて情報交換をする場面もありました。「あそこのブース面白いよ」「あのメーカー今年から方針変えたみたいだよ」——こういった生きた情報が飛び交うのも、BtoBの展示会ならではの光景です。

インターペット2026の会場の様子4_展示会営業術 インターペット2026の会場の様子3_展示会営業術 インターペット2026の会場の様子2_展示会営業術 インターペット2026の会場の様子_展示会営業術

インターペット2026の会場小間割り_展示会営業術 インターペット2026の会場小間割り5_展示会営業術 インターペット2026の会場小間割り4_展示会営業術 インターペット2026の会場小間割り3_展示会営業術 インターペット2026の会場小間割り2_展示会営業術

業界への意味

インターペットのビジネスデーは、ペット業界にとって「業界の今」を確認する場です。どのカテゴリが伸びているのか、どのような製品に引き合いが集まっているのか、どんな会社が新しく参入してきているのか——会場を歩くだけで、業界の地図が更新されていきます。

ペット業界は近年、急速に市場が拡大しています。少子化による「ペットの家族化」が進み、ペットへの支出は増加傾向にあります。その流れを受けて、業界の外からも参入企業が増えています。今回の展示会でも、食品・化粧品・IT・介護など、異業種からの参入と見られる出展社の姿が目立ちました。

こうした変化の波を、展示会の現場で肌で感じることができる。それがBtoB展視察の最大の価値だと僕は思っています。

今年の展示会トレンド

今回のビジネスデーを通じて感じた展示会全体のトレンドは、「専門特化」と「関係性重視」の二軸です。

出展社の多くが、幅広い来場者に向けた総花的なアピールではなく、特定のターゲット層に向けて絞り込んだ提案をしていました。「ペットサロン向け」「EC事業者向け」「動物病院向け」など、相手を明確にしたブース設計が増えています。これは非常に正しい方向性です。

一方で、商品説明の場から対話の場へとブースのあり方が変化していると感じました。「どんなお困りごとがありますか」という問いかけから始まるブース対応が増え、来場者との関係構築を重視する姿勢が業界全体に広がりつつあります。

過去のレポート

インターペットのレポートは過去にも掲載しています。業界の変化を時系列で追いたい方は、過去のレポートもあわせてご覧ください。

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インターペット

 

展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス

ビジネスデーの会場を歩いて、改めて感じることがあります。

BtoBの展示会では、来場者の「目的意識」が一般公開日とまったく違います。だからこそ、出展社に求められるものも違います。「来てもらえれば何か起きる」ではなく、「この人たちの課題に対して、自分たちは何を提供できるか」を事前に設計しておく必要があります。

ビジネスデーの来場者は、時間が限られたプロです。雑談には応じてくれますが、要点のないブース対応には早々に切り上げます。逆に、自分の課題に的確に応えてくれるブースには、しっかり時間を使ってくれます。

展示会の準備で意識してほしいのは、「誰が来るか」を具体的にイメージすることです。ペットサロンオーナーと、ペット用品の卸売りバイヤーとでは、関心のポイントがまったく異なります。その違いを踏まえたブース設計と会話の設計が、ビジネスデーでの成果を大きく左右します。

ペット業界は今、大きな変化の波の中にあります。その変化を現場で感じながら、次の一手を考える——展示会はそのための最高の場所です。出展を検討している方には、ぜひビジネスデーにも足を運んで、業界の空気を肌で感じてほしいと思います。

※この記事はAIを活用して作成しました。

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展示会営業セミナー

こんにちは!

展示会営業(R)コンサルタントの清永健一です。

先日、テレビで佐々木朗希投手の特集番組を見ました。
ぼくはプロ野球にそれほど詳しいわけではありませんが、この番組は非常に興味深かったです。

というのも、佐々木投手の苦戦と復活のプロセスに、中小企業が展示会で成果を出す大きなヒントが隠されていたからです。

160キロの速球と、同じフォームから鋭く落ちるスプリット。
この2つだけで日本の打者を圧倒していた投手が、米国ではなぜか打ち込まれてしまいます。
番組によると、メジャー挑戦にあたって「横の変化球も必要だ」と考え、
カットボールやスライダー系の習得に励んできたそうです。

しかし、その変化球を投げるフォームが体に合わず、肩甲骨の動きが悪くなったとのこと。
結果として球速が落ち、自慢のスプリットのキレまで失われてしまったのです。
「強みを増やそうとしたら、最大の強みが消えた」
これは決して他人事ではありません。展示会の現場でも、まったく同じ現象が起きているからです。

「あれもこれも」が、ブースを殺す

ぼくはこれまで1,300社以上の展示会出展をサポートしてきました。 その経験から言えるのは、ブースの失敗パターンには大きく2つの種類があるということです。

ひとつは「準備不足」。これは原因が明確でわかりやすいものです。
そしてもうひとつが、厄介な「足し算のしすぎ」にあります。

実は、こちらのパターンのほうが根が深いと感じています。 なぜなら、足し算をしすぎた出展者は「自分たちは一生懸命やった」という自負があるからです。準備不足と違って自覚がなく、むしろ「あんなに頑張ったのになぜ成果が出ないのか」という後悔だけが残ってしまいます。

よくあるのは、このようなケースです。 主力製品Aの展示を予定していたのに、直前になって「せっかくだからBも持っていこう」と欲が出てしまう。さらに「昨年好評だったCのパンフレットも」「会社の認知度を上げたいからコーポレートパネルも」と追加が重なります。 その結果、ブースはいつの間にか「何がいいたいのかよくわからない空間」と化してしまうのです。

これでは、訪問者から見て「結局、何屋さんなのか?」という疑問しか残りません。

人は「一瞬」でしか判断しない

展示会場を歩いている来場者の姿を、想像してみてください。 大規模な展示会ともなれば、ブース数は数百から数千に及びます。来場者は通路を歩きながら流し見しています。
1つのブースに目が止まる時間は、体感でわずか3秒ほどでしょう。

つまり、たった3秒で伝わるものしか、相手には届かないのです。

「うちはAという課題を持つBという業種の人に、Cというソリューションを提供しています」
このような複雑なメッセージは、短時間では絶対に伝わりません。
それなのに、多くのブースが情報を詰め込み、製品を並べ、モニターで会社紹介を流すといった
「足し算」を繰り返してしまっています。

佐々木投手に例えるなら、「速球もスプリットもカットボールもスライダーも全部投げよう」としているような状態です。 これでは打者は、むしろ「とりあえず様子を見よう」と楽に構えられてしまいます。
展示会でも同様に、情報が多すぎると来場者は「とりあえず通り過ぎよう」という選択をしてしまうのです。

ワンブース=ワンアイテム=ワンターゲット

ぼくが中小企業の出展において常に伝えているのが、この原則です。

  • 1つのブースで伝えるのは、1つの商材

  • 届けたい相手は、1つのターゲット像

「複数の商品があるし、ターゲットも広げたい」というお気持ちはよくわかります。せっかくの出展ですから、少しでも多く間口を広げたくなるのは当然でしょう。 しかし、これこそが陥りやすい罠なのです。

中小企業のブースは、たいてい1小間(3m)か2小間(6m)という限られたスペースです。そこに情報を詰め込もうとすれば、すべてのインパクトが薄まってしまいます。 それは、160キロの速球が140キロになってしまうようなもの。誰にでも打つことができるありふれた棒球ボールになってしまうのです。

「引き算」こそが、最大の差別化

逆説的ですが、展示会で強いブースは「何を置かないか」を明確に決めています。 ぼくがご支援した中で印象的だった、ある製造業の中小企業の事例をご紹介します。

その会社はもともと5〜6種類の製品を扱っており、毎年すべてを並べていました。立ち寄る人はそこそこいても、名刺交換や商談にはつながりません。 ある年、思い切って製品を1つに絞り、ターゲットも「食品工場の設備担当者」に限定しました。ブースキャッチコピーには、その製品が解決する課題を大きく1行だけ掲げたのです。

結果として、名刺交換の総数は減りました。しかし、有効名刺数はむしろ増え、商談化率が劇的に向上したのです。
まさに「欲しい人だけが来る」ブースへと生まれ変わったのです。これこそが引き算の力です。

新しい強みより、今の強みを磨く

佐々木投手の話に戻りましょう。 横の変化球を練習したこと自体は、決して間違いではないはずです。長いキャリアを見据えれば、球種の幅が必要な場面もあるでしょう。 ただ、重要なのはタイミングと優先順位だったのではないでしょうか。

まずは、最大の武器である「160キロの速球とスプリット」が万全の状態で通用するかを確かめる。展示会もこれと同じです。

「足りないものは何か」を考える前に、まずは「今の一番の強みは何か」を問い直してみてください。 その強みは、展示会で出会いたい人に届く形で表現されているでしょうか。 ブースの中で最大限に輝いているでしょうか。

足りないものを足す前に、今あるものを研ぎ澄ます。 これこそが、中小企業が展示会で結果を出すための、最も確実な道であると確信しています。

展示会で勝つ武器

佐々木投手の現状が示しているのは、「強みを活かす環境を守ること」の大切さです。 新しい要素を加えようとする際、それが既存の強みを壊してしまうリスクを忘れてはいけません。

展示会ブースも、あれもこれもと欲張れば、全体の訴求力は確実に落ちてしまいます。
「ワンブース、ワンアイテム、ワンターゲット」
このシンプルな原則こそが、中小企業が大手と渡り合うための戦略の根幹です。

足し算ではなく、引き算。 それこそが、展示会で勝ち抜くための「最強の武器」になるはずです。

※ワンブース=ワンアイテム=ワンターゲット」についてさらに理解を深めたい方は、コラム:新規開拓営業の切り札もご覧ください。

 

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展示会営業セミナー

会場を歩いてまず感じたこと

2026年3月25日、東京ビッグサイト東4ホールで開幕した「AI/DX 営業・マーケティング展 2026 Spring」を訪れました。

「いま使うべきAIがわかる展示会」というキャッチコピーを掲げるこの展示会は、国内最大級のB2Bマッチングプラットフォームを運営する株式会社イプロス(キーエンスグループ)が手がける初のリアル展示会です。

営業・マーケティング領域のAI・DXソリューションが一堂に会するという企画の性質上、来場者の関心は非常に高く、会場には初日から多くのビジネスパーソンが足を運んでいました。

僕がこの展示会で特に注目したのは、「主催者自身がデジタルプラットフォームの運営者である」という点です。 180万人以上の登録会員を持つイプロスが初めてリアル展示会を開催するという事実は、展示会というメディアがデジタル時代においても独自の価値を持ち続けていることを示しています。

展示会は一次情報の宝庫です。 AIがどれだけ進化しても、来場者の本音・市場のリアル・競合の動きは、会場でしか肌で感じることができません。 そのことをあらためて実感できる一日でした。

展示会基本情報

開催日時

2026年3月24日(火)〜 25日(水) 10:00〜17:00

会場

東京ビッグサイト 東4ホール(東京都江東区有明) 展示面積:約8,600㎡

主催者

株式会社イプロス(キーエンスグループ)

公式サイト

https://expo.ipros.jp/event/14277l

来場者層

営業・マーケティング・営業企画・販売促進・経営企画・カスタマーサクセスなど、営業とマーケティングに関わる職種の実務者・意思決定者が中心です。

業種は製造業・建設業・情報通信・金融・不動産など幅広く、BtoB企業の営業改革やDX推進を担う立場の方が多く来場していました。 イプロスの会員ベース180万人以上の中から、情報収集意欲の高い層が集まっており、直近1年で展示会への来場経験がある方が8割を超えるという点も来場者層の質の高さを示しています。

主な出展分野

SFA・CRM・MA・名刺管理ツールなどの営業・マーケティング基盤をはじめ、AIエージェント・チャットボット・AI議事録作成・AI翻訳といったAI活用ツール、インサイドセールス支援・セールスイネーブルメント・オンライン商談ツール、さらにSEO・SNS活用・動画制作・メール配信・データドリブンマーケティングまで、20以上のカテゴリにまたがるソリューションが集まっています。

営業・マーケティング領域の「いま使えるAI」に焦点を絞った構成は、テーマの明確さという点で来場者にとって非常にわかりやすい展示会でした。

会場の様子

東4ホールに入ると、8,600㎡の空間にさまざまなデジタルソリューションのブースが整然と並んでいました。 会場全体に活気があり、初日の午前中から来場者の動きは活発でした。

目を引いたのは、多くのブースでデモ体験を前面に出していたことです。 AIツールの動作を画面で見せながら説明するスタイルが主流で、来場者が実際に操作する場面も見られました。 ソフトウェアやSaaSの展示会らしく、「使ってみる」という体験を重視した展示設計が印象的でした。

会場内には著名人による講演セミナーも設けられており、ウルフアロン氏や福岡ソフトバンクホークス元監督の工藤公康氏が登壇するプログラムには多くの来場者が集まっていました。 AI関連3協会共催の専門セミナーも開催され、学びの場としての機能が充実していました。

来場者は目的意識が明確で、スマートフォンで事前にチェックしたブースへ足早に向かう姿が目立ちました。 イプロスのAIマッチング機能を通じて事前アポイントを取った上で来場している方も多く、会場での商談密度が高いと感じました。

AI、DX.営業、マーケティング展2026春の会場の様子_展示会営業術 AI、DX.営業、マーケティング展2026春の会場の様子2_展示会営業術 AI、DX.営業、マーケティング展2026春の会場の様子3_展示会営業術 AI、DX.営業、マーケティング展2026春の会場の様子4_展示会営業術

AI、DX.営業、マーケティング展2026春の会場小間割り_展示会営業術

展示会の特徴

この展示会の最大の特徴は、「Web×リアルのハイブリッド統合」という設計思想です。

主催者のイプロスは年間223万件のビジネスマッチング実績を持つオンラインプラットフォームを運営しています。 その会員データ・行動データ・AIマッチング技術を活用して、展示会前から来場者と出展者のマッチングを進め、会場でその商談を深めるという流れが設計されています。

通常の展示会では、来場者との出会いは「会場当日の偶然」に委ねられる部分が大きいですが、この展示会ではAIが事前に「この来場者にはこの出展者が合う」というマッチングを行い、商談の質を高める仕組みになっています。

また、展示会で獲得した名刺情報に対する一斉メール配信機能や、出展後のフォローを支援する専任サポート体制など、展示会を単なるイベントで終わらせないための仕組みが整っている点も特筆すべき特徴です。

今回の見どころ

今回の展示会で特に注目したのは、「AIエージェント」関連のソリューション群です。

従来のチャットボットや自動化ツールとは一線を画す、自律的に判断・行動するAIエージェントのデモ展示が複数のブースで行われていました。 営業担当者の代わりにメール文面を生成したり、商談後の議事録を自動作成したり、顧客データから次のアクションを提案したりといった機能が、すでに実用段階に入っていることを会場で実感しました。

もう一つの見どころは、「感情認識AI」の展示です。 顧客との商談中の表情・声のトーンなどを解析し、相手の興味度や反応を可視化するソリューションは、営業活動における「経験則」をデータ化しようとする試みとして大きな可能性を感じました。

また、インサイドセールスとフィールドセールスを統合するプラットフォームの展示も充実しており、「テレワーク後の営業組織をどう設計するか」という現場の課題に正面から向き合う製品が増えていることを感じました。

注目ポイント

僕が展示会を観察するとき、必ず確認するのは「来場者がどこで立ち止まるか」です。

今回の会場で足止め率が高かったのは、「自社の課題を言葉にしてくれるブース」でした。 「御社の営業担当者は、1日のうち何割を非営業業務に使っていますか?」といった問いかけを入口にしているブースには、来場者が立ち止まって担当者と会話に入る場面が多く見られました。

一方、製品のスペックや機能一覧を羅列しているブースは、来場者が通り過ぎるケースも見受けられました。 「何ができるか」ではなく「あなたのどんな悩みを解決できるか」を前面に出すことの重要性は、AIツールの展示会でも変わりませんでした。

もう一点注目したのは、「導入事例の語り方」です。 「A社が導入して売上○%アップ」という数字だけでなく、「導入前の課題→導入のプロセス→導入後の変化」をストーリーで語っているブースは、来場者の滞在時間が明らかに長い傾向がありました。 人は数字より物語に動かされるという事実は、デジタル全盛の時代でも変わらないようです。

業界への意味

この展示会が持つ業界への意味は、「AIの民主化が営業現場で加速している」という事実を可視化したことだと感じました。

一年前まではAIツールの導入は大企業や先進的なスタートアップの話でした。 しかし今回の会場では、中小企業でも導入しやすい価格帯・操作性・サポート体制を持つソリューションが多数展示されており、AIが「一部の人のもの」から「すべての営業パーソンのもの」へと移行しつつあることを感じました。

また、国内最大級のB2Bプラットフォームが初のリアル展示会を開催したという事実は、展示会というビジネスモデルにとっても意義深いことです。 「デジタルとリアルの融合」が進むほど、実際に人が集まる場の価値は逆に高まっていきます。 この展示会はその仮説を実証する一つの事例になりえると感じました。

中小企業の営業担当者にとっては、「自社が検討すべきツール」を効率よく比較できる貴重な場でもあります。 展示会は一次情報の宝庫であり、ウェブや資料では伝わらないツールの「使い勝手」「担当者の誠実さ」「サポートの厚み」を肌で感じられる唯一の機会です。

今年の展示会トレンド

2026年の展示会全体を見ていて感じるのは、「来場者の事前準備レベルの向上」です。

この展示会でも顕著でしたが、来場者の多くは訪問前にすでに候補製品を絞り込み、確認したい質問を持って会場に来ています。 展示会当日に「はじめて知る」場ではなく、「比較・確認・商談する」場へとシフトしています。 出展企業はこの変化に合わせて、ブースでの会話設計を「説明型」から「対話型」へと変えていく必要があります。

また、「AIマッチングによる商談効率化」というトレンドも今年の特徴です。 主催者がAIを活用して出展者と来場者を事前にマッチングし、アポイントを促進する設計は、今後の展示会運営の新しいスタンダードになる可能性があります。

さらに、セミナーや著名人講演など「コンテンツの充実」が来場動機を生む重要な要素になっています。 製品を見に来るだけでなく、「学びに来る」「視野を広げに来る」という来場動機が増えており、主催者によるコンテンツ設計の重要性が高まっています。

過去のレポート

過去にも関連する展示会レポートを公開しているため、あわせて読むと業界の流れや変化がより立体的に見えてきます。

展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス

AI/DX 営業・マーケティング展のような専門性の高い展示会に出展する際、最も大切なことをお伝えします。

それは「ツールの説明より、課題の共感から始める」ことです。

この展示会の来場者は、すでに「何かを変えなければいけない」という課題意識を持って会場に来ています。 しかし多くの出展企業は、来場者が立ち止まった瞬間に製品の機能説明を始めてしまいます。

来場者が本当に聞きたいのは「自社の悩みを解決できるのか」という一点です。 ブースでの最初の一言は「どのような営業課題をお持ちですか?」という問いかけから始めてみてください。 相手が話し始めたら、まず聞くことに徹し、課題を確認してから初めて自社ソリューションを提示する流れにすることで、会話の質が大きく変わります。

また、この展示会は主催者のイプロスがAIマッチング・事前アポイント・フォローメール配信といった仕組みを提供しています。 これらの機能を最大限に活用することで、展示会後の商談化率を高めることができます。 ただし、どんなに優れたツールがあっても、最終的に商談を関係性に変えるのは人の力です。

展示会の成果は名刺の枚数ではなく、会期後の丁寧なフォローによって決まります。 展示会で出会った縁に、翌週から個別の連絡・課題整理・提案という流れを設計した上で臨んでください。 「名刺を関係性に変えるプロセス」こそが展示会営業の本質です。

【展示会現場観察レポート】
展示会営業(R)コンサルタント
清永健一

展示会を通じて中小企業の可能性を広げることをライフワークとして活動しています。

※この記事はAIを活用して作成しました。

AIでもネットでも手に入らない情報が、展示会場にある

こんにちは!展示会営業(R)コンサルタントの清永です。

「情報はネットで調べればいい」「わからないことはAIに聞けばいい」

そういう時代になりました。

確かに、生成AIは便利です。調べたいことを入力すれば、数秒で整理された回答が返ってくる。

知識の取得コストは劇的に下がりました。

ぼくもめちゃくちゃ使っています。

でも、ちょっと待ってほしいのです。

ネットで調べられる情報、AIが答えてくれる情報というのは、誰かがすでに書いたこと、すでに公開されたことを集めて再構成したものです。つまり、「二次情報」なんですね。それはとても便利だけれど、誰でも同じものを手に入れることができます。

競争が激しいビジネスの世界で、みんなと同じ情報を使っていては差別化できません。

では、他の人が持っていない情報、まだどこにも書かれていない生きた情報はどこにあるのか?

その答えのひとつが、「展示会の現場にある」です。

展示会は単なる「名刺交換の場」でも「広告宣伝の一環」でもありません。

展示会は、今この瞬間の世の中を映す鏡であり、一次情報の宝庫です。

このコラムでは、マクロとミクロという二つの視点から、展示会がいかに「世相」を体現しているかをお伝えしたいと思います。


マクロ視点 ― 新産業が「メジャーデビュー」する舞台

展示会というのは、どんなタイミングで生まれるのかを考えたことがありますか?

じつは、展示会の初開催時期と、その業界やテーマが社会に定着していくタイミングというのは、驚くほど一致しています。

わかりやすい例を二つ挙げましょう。

一つ目は「ブロックチェーン」という技術です。仮想通貨バブルとともに「ブロックチェーン」という言葉が一般にも広まったのが2017年頃のこと。当時はまだ「難しそう」「投機的なもの」というイメージが強く、ビジネスとして実装しようとしている企業はまだ少数派でした。その後徐々に土壌が整い、技術としてもビジネスとしても現実的に使えるという認識が広がってきた2020年に「ブロックチェーンEXPO」が初開催されます。

二つ目は「推し活」という生活様式です。アイドルやキャラクター、俳優、VTuberなど、自分の「推し」を応援する文化自体は以前から存在していましたが、「推し活」という言葉が一般化し、大きな社会現象として認識されるようになったのは2020年前後です。SNSの普及によってファン同士のつながりが可視化され、「推しにお金を使うこと=自己表現」という価値観が広がり、一気に市場としての存在感を強めました。当初は一部の熱量の高いファンの文化という見られ方もありましたが、次第に企業側もこの市場の可能性に注目し始めます。アクリルスタンド、ぬいぐるみ、フォトスポット、カラーグッズなど、「推し活」を前提とした商品やサービスが次々と生まれ、BtoCだけでなく、施設やイベント側も“推し活対応”を意識するようになっていきました。そして、「個人の趣味」から「明確な消費市場」へと進化したタイミングで、そのニーズと供給を結びつける場として2024年に「推し活EXPO」が立ち上がります。単なるトレンド紹介ではなく、企業が本気で取り組むべき市場として認識された証が、この展示会の開催と言えるでしょう。

この二つに共通するパターンが見えませんか?

少し怪しさがあり、知る人ぞ知る時代を経て、ビジネスとして現実的に動き始めるタイミングに、専門展示会が誕生する。これがまさに展示会の本質を表していると僕は思っています。

イノベータ理論で言うところの、アーリーアダプターが注目し始めた時期と言ってもよいでしょうね。

音楽でいえば、インディーズでファンを増やしてきたアーティストが、メジャーレーベルと契約を結んで全国デビューするあの瞬間。展示会の初開催は、産業にとってのそのタイミングに当たります。

だとすれば、逆のこともいえます。

「今、新しく開催され始めている展示会のテーマを見れば、今後、伸びる産業がわかる」

展示会は、すごく先の未来ではなく、現在から少し先を映しています
展示会のテーマは、世の中のマクロなトレンドを少しだけ先取りしているのです。業界紙やニュースサイトなどの二次情報でトレンドを追いかけるよりも、新たに誕生している展示会のリストをチェックするほうが、あなたのビジネスの役に立つ。それくらいの情報密度が展示会には詰まっています。

あなたのビジネスに関係する可能性がある分野で、新たな展示会が立ち上がっていないか。ぜひチェックしてみてください。そこに、次のビジネスチャンスが眠っているはずです。


ミクロ視点 ― 現場のブースが語る「生々しい世相」

マクロな話だけではありません。展示会が映す世相は、もっとミクロなレベルでも確認できます。

実際に展示会の会場を歩いてみると、気づくことがあります。同じような商材を扱うブースが複数並んでいる、というシーンに出会うことがあるんですね。偶然ではありません。市場・マーケット・現場で今まさに起きていることが、そこに凝縮されているのです。

具体例をお話しします。

今、食品系の展示会に行くと、「海外バイヤー向け」と銘打ったお茶のブースがずらっと並んでいます。緑茶、抹茶、ほうじ茶、玄米茶。様々なお茶のブランドが、英語のPOPを掲げて積極的にアピールしています。

これは何を意味しているのか。

世界的な健康志向の高まりを背景に、日本のお茶が海外市場で急速に評価されてきているということです。実際に海外バイヤーが展示会に来て反応している、だから企業も出展する。この循環が、ブースの数という形で可視化されているわけです。

もう一つ。エネルギー関連の展示会に行くと、太陽光パネルや蓄電池のブースに混じって、「ケーブル盗難防止」を打ち出した商材を扱う企業が何社も出展しています。

聞いたことがある方もいるかもしれません。近年、太陽光発電所の銅線ケーブルが盗まれるという被害が全国で多発しています。金属価格の高騰が背景にあるのですが、それが現場の深刻な問題になっているからこそ、解決策を持つ企業が展示会に出てくる。ケーブル盗難防止というニッチに見えるテーマが、複数の企業のビジネスとして成り立つほどの市場になっているということを、展示会のブース数が教えてくれるのです。

ここで重要なポイントをお伝えします。

出展企業は基本的に、「今、顧客が最も困っていること」に対する解決策を持ってきます。自社の商品・サービスが「売れる見込みがある」と判断したからこそ、コストをかけて出展している。

つまり、複数の企業が似たような商材で出展しているということは、その課題が今まさに市場で拡大していることの証明なのです。

どのブースに人だかりができているか。どんなキャッチコピーが増えているか。商談スペースがどれだけ埋まっているか。

そういったことを会場全体を歩きながら観察するだけで、ニュースになる前の「生々しいミクロの世相」が肌感覚でつかめる。これが展示会の持つ、他にはない情報価値です。


AI時代だからこそ、一次情報の価値が高騰する

ここまで読んでくださった方の中には、「でも最近はSNSで現場情報も手に入るし、ニュースも速い。わざわざ展示会に行かなくてもいいのでは?」と思った方もいるかもしれません。

その疑問に、正面からお答えします。

確かに、情報の流通速度は上がっています。でも、だからこそ逆説的に、「現場でしか得られない一次情報」の価値が急上昇しているのです。

考えてみてください。ChatGPTをはじめとする生成AIは、Web上に存在するテキストデータを学習して動いています。ということは、AIが答えられる情報は、すでに誰かが公開した「過去の情報」です。どれだけ優秀なAIを使っても、「まだ誰も書いていないこと」は出てこない。

そして今、ほとんどのビジネスパーソンが同じAIを使い、同じ検索エンジンを使い、同じニュースサイトを読んでいます。みんなが同じ二次情報を元にビジネスの判断をしているとしたら、そこに差は生まれません。

でも、展示会の現場で得られる情報は違います。

海外バイヤーがお茶のブースで見せた目の輝き。ケーブル盗難に悩む来場者が語った切実な声。人だかりができているブースから漂う、独特の熱気と興奮。ある商材の説明を聞いて「それ、うちの会社に必要だ!」と思った瞬間の感覚。

こういったものは、現場に足を運んだ人間にしか得られない情報です。Webに載っていない。AIも教えてくれない。まさに「一次情報」そのものです。

AIやデジタルの利便性が上がれば上がるほど、「現場で五感を使って得た情報」は希少価値を増していきます。人間が実際に集まり、話し、体験し、感じる場所。展示会はそういう場所であり続けます。

だから僕は言い続けています。展示会には行くべきです。自分が出展するだけでなく、来場者としても積極的に活用してほしい。そこには、どんな優れたAIも出力できない、生きた情報が溢れています。


展示会を「世相の観測所」として使い倒す

ここまでお読みいただいて、展示会の見方が少し変わってきましたか?

展示会を最大限に活用するために、具体的な視点をお伝えします。

来場者として展示会に行くとき、目的のブースだけを見て帰らないでほしいのです。もちろん、自分のビジネスに直結するブースを回ることは大切です。でも、それと同時に、会場全体を俯瞰する時間を必ずとってほしい。

「今回の展示会で、どんなテーマのブースが増えているか」「どこに人が集まっているか」「どんなキャッチコピーが目につくか」を意識して歩くだけで、情報収集の密度がまったく変わってきます。ちょっと立ち止まって、隣のブースを眺めてみる。知らない業界のゾーンを歩いてみる。そこに、思いがけない気づきが待っていることが多いのです。

展示会を「世相の観測所」として歩く。この習慣をぜひ身につけてほしいと思います。

出展者として展示会に参加するときは、自社の商材が「今の世相や顧客の深い悩み」にどう応えているかを、しっかり言語化してブースに反映させてほしい。

機能の説明をずらっと並べただけのブースより、「この課題、抱えていませんか?」と今の顧客の悩みにピンポイントで刺さる言葉を掲げているブースのほうが、人が立ち止まります。世相を映した言葉には、引力があります。展示会の現場で学んだミクロの世相を、自社のブースキャッチコピーに活かしてほしいと思います。

※成果が出る企業には共通した設計があります。そのチェックポイントと具体的な進め方は、展示会営業の成功ガイドでご確認ください。


おわりに:デジタルが進むほど、リアルの価値は上がっていく

最後にお伝えしたいことがあります。

「展示会はアナログで古い」「デジタル化の時代に逆行している」という声を、たまに聞きます。でも、僕はまったくそう思いません。むしろ逆です。

デジタル化が進めば進むほど、AIが発達すれば発達するほど、「リアルな人間が集まる現場」の価値は上がっていきます。

なぜなら、デジタルが得意とすることは「すでにある情報の整理と伝達」だからです。でも、新しい価値は人間が実際に出会い、対話し、体感するところから生まれます。展示会はその最前線です。

マクロには、今どんな産業が社会に定着しようとしているかを教えてくれる。ミクロには、今まさに現場で起きているリアルな課題と熱量を教えてくれる。そして何より、そこにいる人の言葉、表情、反応という、数字に変換できない情報を全身で受け取ることができる。

展示会を「世相の観測所」として、「一次情報の宝庫」として積極的に活用してください。

あなたのビジネスの次の一手は、会場の熱気の中にきっとあります。足を運んだ人にしか見えない景色が、そこには広がっています。

ぜひ、会場でお会いしましょう。

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