東京ビッグサイトで開催されたマーケティングテクノロジーフェア東京、Eコマースフェア東京2026という展示会を取材したレポートをお伝えします。
マーケティングテクノロジーフェア東京、イーコマースフェア東京2026
展示会場の様子がわかる動画
マーケティングテクノロジーフェア東京、Eコマースフェア東京2026の会場の様子を撮影しています。現場の雰囲気を感じていただけると思います。ぜひご覧ください。
会場を歩いてまず感じたこと
東京ビッグサイトに足を踏み入れた瞬間、今年のマーケティング・テクノロジーフェア東京の空気は少し違うと感じました。
例年よりも来場者の歩く速度が速い。ブース間の移動が目的的です。なんとなく会場を眺めに来た、という雰囲気の方が少ない印象でした。
これは悪いことではありません。むしろ展示会として望ましい状態です。来場者が「課題を持って情報を探しに来ている」からこそ、こうした熱量が会場全体に漂うのだと思います。
マーケティングとテクノロジーという二つの言葉が組み合わさった展示会ですが、今年はその融合がより鮮明になってきた年でした。AI活用の話題が各ブースのキャッチコピーに当たり前のように登場し、それが単なるバズワードではなく、具体的なツールや事例として語られるようになっています。
展示会基本情報
開催日時
2026年2月26日(木)〜 27日(金)の2日間開催でした。
会場
東京ビッグサイト(東京都江東区有明3丁目11-1)
主催者
Informa Markets Japan Co., Ltd.
公式サイト
来場者層
マーケティング部門のご担当者、デジタルマーケティングのソリューションを探している企業の方、経営層から実務担当者まで幅広い層が来場されていました。
事前登録制の無料入場ということもあり、明確な目的意識を持った来場者が多いのがこの展示会の特徴です。なんとなく立ち寄るのではなく、「この課題を解決したい」という意図を持って来場されている方が目立ちました。
主な出展分野
データ分析ツール、マーケティングオートメーション(MA)、DMP(データマネジメントプラットフォーム)、BI(ビジネスインテリジェンス)、SNS広告、AR/VR、IoT関連ソリューションなど、デジタルマーケティングに関わる幅広いカテゴリが揃っていました。
2025年実績では出展社数118社、来場者数6,265人という規模です。コンパクトに凝縮された専門性の高い展示会といえます。
展示会の特徴
マーケティング・テクノロジーフェア東京は、今年で第14回を迎えます。
デジタルマーケティング専門の展示会として積み重ねてきた歴史があり、業界内での認知度は着実に高まっています。「大きさより深さ」を大切にしてきた展示会だと僕は感じています。
今年のテーマは4つ。「データマーケティング」「ファン/コミュニティマーケティング」「ブランディング」「AI活用・生成AI」です。この4つのテーマを見れば、現在のマーケティング業界が何に関心を持っているかが一目でわかります。
同時開催として「E-Commerce Fair Tokyo」「Health Expo」「Care Show Japan」も開かれており、異なる業種の来場者が会場を行き交う場面もありました。異業種の視点から自社のマーケティングを見直すきっかけになる来場者もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回の見どころ
今回のフェアで最も注目したのは、AI活用の「実践化」が進んでいた点です。
「AIを使えば〇〇ができる」という抽象的な提案から一歩進み、「こういう課題を持つ企業が、このAIツールを導入したら、3ヶ月でこう変わった」という具体的な事例の提示が増えていました。
また、ファン/コミュニティマーケティングのゾーンも興味深かったです。SNS上のフォロワー数ではなく、熱狂的なファンを育てることの価値を語るブースが目立ちました。量より質、という転換が業界全体で起きていることを実感しました。
注目ポイント
展示会営業の視点から見て特に注目したのは、「来場者との対話設計」がうまくできているブースとそうでないブースの差が、今年は特に鮮明だったことです。
成果の出ているブースには共通した設計がありました。入口で課題を問いかけ、ブース内で解決策を示し、スタッフが来場者の言葉に耳を傾ける。この流れが自然に構築されているブースには、会話が生まれていました。
今回、来場者の足を止めていたブースには共通点がありました。それは「誰に、何を伝えるのか」が明確に設計されていることです。こうした成果の出る展示会営業は、決して偶然ではなく再現可能です。その具体的な考え方と手順は、展示会成功のための全体像で体系的にまとめています。
一方、どれほど技術力の高い製品であっても、ブースのキャッチコピーが専門用語に頼っていると、通りすがりの来場者の足は止まりません。「便利なもの」ではなく「自分ごと」として感じられる言葉を選べているかどうか。ここで差が出ていました。
業界への意味
この展示会が業界に持つ意味は、単なる製品・サービスの展示場にとどまらないと感じています。
マーケティング業界は変化が速い領域です。1年前の常識が今年の非常識になることも珍しくない。その中でこの展示会は、毎年「今年の業界の温度」を可視化する場として機能しています。
AIの話題が「どのツールを使うか」から「どう業務に組み込むか」に移行していること。コミュニティの価値が数値化・言語化されてきたこと。ブランディングへの関心が再び高まっていること。これらは展示会の現場でしか感じ取れない一次情報です。
参加者はセミナーや展示から学ぶだけでなく、来場者同士の会話、ブースでの対話、会場の空気感から、インターネット上には存在しない情報を得ています。AI時代だからこそ、こうした場の価値は下がるどころか、高まり続けると感じています。
今年の展示会トレンド
今年の展示会全体を通じて感じたトレンドを整理します。
まず、生成AIの「道具化」が進んでいること。昨年まで「可能性を語る」段階だったものが、今年は「使い方を共有する」段階に入っています。試行錯誤の実例が増え、具体性が増してきました。
次に、データの「活用」から「倫理」への関心のシフトです。データをどう集めるかだけでなく、どう使うか、どう守るかを語るブースが増えてきた印象があります。
そして、コミュニティという概念の再評価。SNSのリーチが読みにくくなった今、熱量のあるコミュニティを持つことの強さが改めて注目されています。数より深さ、という流れは今後も続くでしょう。
開催時期
2026年2月26日(木)~27日(金)
会場
東京ビッグサイト
小間割り
東京ビッグサイトの小間割り図面は以下の通りです。

主催者
主催、後援、協賛は以下の通りです。
主催
インフォーマ マーケッツ ジャパン株式会社
WEBサイト
WEBサイトは以下です。
https://www.tfm-japan.com/
会場の様子(写真)
会場を写真撮影しました。現場の様子をご覧ください。

過去のレポート(定点観測用)
過去のレポートは以下の通りです。定点観測などにお役立てください。
イーコマースフェア2022・オムニチャネルソリューションフェア2022・マーケティングテクノロジーフェア2022・コンテンツマーケティングジャパン2022
展示会の専門家 清永の視点
全国からマーケティング、EC関連の来場者が多数集まる良質な展示会。
その製品が来場者にとって
どう役に立つのかを伝えることが重要なので、
ブース前でミニセミナーを行うことが有効。
※ブース前で行うミニセミナーについては、
「ブース前ミニセミナーの鉄則」をご覧ください。
さらに、ブースで対話し、名刺交換してそれだけ終わっているブースが多く、とてももったいない。
特典企画を準備し、そこに誘導する流れをつくるだけで大きく成果が変わってくると思われる。
※行動要請については、「目からウロコの展示会フォロー」をご覧ください。
展示会で成果を出すコツを知りたい方へ
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成果を出すノウハウを習得できます。
展示会をきっかけに新規顧客を獲得するための営業手法を
「展示会営業」と呼びます。
展示会営業では、出展準備、ブース設計、当日のコミュニケーション、
そして展示会後のフォローまでを一つの営業プロセスとして設計することが重要です。
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展示会営業(R)コンサルタント。経済産業大臣登録中小企業診断士。詳細はウィキペディアご参照。
展示会をテーマとした書籍を5冊執筆している展示会の専門家。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。

