展示会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
東京ビッグサイトの広大な会場を歩きながら、まず目に飛び込んできたのは、展示会というビジネスの場が持つ独特の活気でした。
東京インターナショナルギフトショー春2026は、今回で101回目の開催を数えます。
半世紀以上にわたり続いてきたこの展示会が、時代の変化を柔軟に取り込みながら、いまもなお多くの出展者とバイヤーを惹きつけているのは、単なる商品見本市という枠を超えた価値を提供し続けているからでしょう。
僕が今回の会場で特に注目したのは、「LIFE×DESIGN」「LIVING & DESIGN」「グルメ&ダイニングスタイルショー春」という3つの専門展との同時開催という形式です。
これは単に規模を大きくするだけの施策ではありません。
ギフトという切り口から、暮らし全体へと視野を広げることで、来場者にとってより立体的なビジネスチャンスを提示しています。
会場を歩いていると、「推し活」や「インバウンド」といった今の時代を象徴するキーワードに対応した商品群が目立ちました。
一方で、伝統的な工芸技術や地域の物産品も丁寧に紹介されており、新しさと伝統が交差する空間が形成されていました。
主催者であるビジネスガイド社の長年にわたる展示会運営の知見が、会場の随所に感じられる構成となっていると思います。
展示会基本情報
開催日時
2026年2月4日(水)から2月6日(金)までの3日間にわたり開催されました。
平日開催のため、バイヤーや企業の仕入れ担当者が集中して商談に臨める環境が整えられています。
会場
会場は東京ビッグサイトです。
東展示棟と西展示棟の両方を使用し、広大な展示スペースが確保されていました。
各展示棟のホールが目的別にゾーニングされており、来場者が効率的に回りやすい動線設計となっていました。
主催者
主催はビジネスガイド社です。
日本のギフト業界における最大規模の見本市を長年にわたり運営してきた実績があります。
公式サイト
公式サイトは以下のURLです。
https://www.giftshow.co.jp/tigs/
来場者層
現地で観察できた範囲では、小売店のバイヤー、雑貨店や生活用品店の仕入れ担当者、ホテルや飲食店の企画担当者、デザイン事務所の関係者、OEM製造を検討する企業の担当者など、幅広い業種の来場者が集まっていました。
年齢層も若手から経験豊富なベテランまで幅広く、熱心にメモを取りながらブースを巡る姿が印象的でした。
特に「美と健康ビレッジ」や「ACTIVE DESIGN & CRAFT FAIR」のエリアでは、女性の来場者が多く見られました。
主な出展分野
出展分野は非常に多岐にわたります。
アクティブデザイン&ハイクオリティグッズ、ホームファニシング&デコラティブ、フラワーグリーン・園芸用品、ファンシー&ホビー、ステーショナリー、ウォッチ&クロック、おしゃれ雑貨、アクセサリー、コスメティック・ビューティ、テーブルウェア、布製品、アパレルファッション、パーティー&ラッピンググッズ、キッチンウェア&ユーテンシル、カットラリー&ツール、フロア&バスまわり、ペットグッズ、メモリアル&ブライダルグッズ、アウトドア用品、スポーツ&プレイング・グッズ、コレクターズアイテム、IT関連&エンターテインメントグッズ、欧米インポートグッズ、ベビー&キッズギフト、キャラクター・デザイン、ミュージアムグッズ、観光物産品、福祉・介護用品、防災・非常用品、小売店向け販売支援・経営支援関連商品など、生活に関わるあらゆるカテゴリーが網羅されていました。
さらに今回は、グルメショーとの同時開催により、食品関連の出展も充実していました。
展示会の特徴
この展示会の最大の特徴は、単なる商品展示の場ではなく、暮らし全体を提案するプラットフォームとして機能している点です。
ギフトという枠組みを出発点としながらも、リノベーション、インテリア、グルメという3つの専門展を同時開催することで、来場者に対して多角的なビジネスチャンスを提供しています。
会場を歩いていると、単に「この商品を仕入れる」という発想を超えて、「こんな暮らし方を提案できる」「こんな空間を演出できる」というインスピレーションが得られる構成になっていました。
また、今回特に印象的だったのは、トレンドへの対応力です。
「推し活」や「インバウンド」といった今まさに注目されているテーマに対応した商品群が、明確にゾーニングされて展示されていました。
シールやシール帳といった若年層に人気のアイテムから、海外旅行者向けの日本らしいデザインの商品まで、時代のニーズを的確に捉えた品揃えが光っていました。
さらに、伝統と革新の共存も大きな特徴です。
西4ホールで開催されていた「CRAFT UNCOVER for HOTEL」では、江戸組紐、和紙、紅型、桧皮といった日本の伝統工芸が、ホテルという現代的な空間の中でどのように活かされるかが提案されていました。
これは単なる工芸品の展示ではなく、伝統技術を現代のビジネスシーンでどう活用するかという視点を提示しており、非常に示唆に富んだ企画だと感じました。
今回の見どころ
今回の展示会で僕が特に注目した見どころをいくつか挙げたいと思います。
まず第一に、「パーソナルギフト・マイルーム・マイグッズ」のエリアです。
このエリアは、個人の趣味嗜好に寄り添った商品が集まっており、特に「推し活」関連のグッズが充実していました。
キャラクターグッズや文具、知育玩具、手づくりホビー商材など、個人の「好き」を応援する商品群が並び、来場者の足が自然と止まる魅力的な空間となっていました。
デジタル関連雑貨やOEM製造のサポートサービスも充実しており、商品仕入れだけでなく、オリジナルグッズ制作やコラボレーション企画を検討する企業にとっても有益な情報が得られる構成でした。
第二に、東5ホールで展開されていた「美と健康ビレッジ」も見逃せません。
化粧品、美容機器、ダイエット用品、オーラルケア用品、健康食品・飲料、衛生・消毒用品、リラクセーションアイテムなど、ウェルネス全般に関わる商品が一堂に会していました。
特にトレンドのリカバリーアイテムや睡眠関連商品が多く出展されており、現代人の健康意識の高まりに対応した品揃えとなっていました。
天然素材の製品や独自技術を用いた健康サポート商品も目立ち、単なる流行ではなく、実質的な価値を提供する商品が集まっていると感じました。
第三に、西1ホールの「ACTIVE DESIGN & CRAFT FAIR」です。
1986年から続くこのフェアは、ハイデザインなプロダクトとハイクオリティなクラフトが集まる場として、長年にわたりバイヤーから高い評価を得ています。
今回も約200社が出展し、世界中で人気のブランドから、日本国内で丁寧に作成されたクラフトまで、幅広い商品が並んでいました。
会場演出にもこだわりが感じられ、商品の魅力を最大限に引き出す空間づくりがなされていました。
注目ポイント
今回の展示会で僕が特に注目したポイントは、大きく分けて3つあります。
ひとつ目は、「地域連携」の動きです。
東4ホールのグルメショーエリアでは、群馬県と岡山県の市町村や商工会が合同出展していました。
「ココロオドルぐんまの逸品」や「晴れの国岡山」といったブースでは、地元で愛される商品や新たに開発された魅力的な商品が多数展示されており、地域の魅力を体感できる貴重な機会となっていました。
これは単なる物産展ではなく、地域の作り手と全国のバイヤーを結びつけるプラットフォームとして機能しており、地方創生の観点からも非常に意義深い取り組みだと思います。
ふたつ目は、「日本茶AWARD2025受賞者紹介」です。
一般消費者の審査を経て、有識者審査、日本茶大賞として農林水産大臣賞も授与されるこの品評会は、消費者のニーズを的確に捉えた画期的なイベントとして注目を集めています。
今回、受賞茶を体感できる機会が設けられていたことで、来場者は実際の消費者目線で評価された商品に触れることができました。
飲用シーンに最適なお茶を探すことができる仕組みは、バイヤーにとって非常に実践的な情報源となっていたでしょう。
みっつ目は、「CRAFT UNCOVER for HOTEL」という企画です。
UDSがディレクションを務めたこの企画は、工芸とホテルという異なる世界を結びつける試みでした。
龍工房の江戸組紐、ceceposyaの和紙・天然素材のテキスタイル、加治工紅型の紅型、ひわだやの桧皮、su+のエコマテリアルといった参加ブランドは、それぞれが高い技術と独自性を持つ工芸品を提供しています。
これらがホテルという空間でどのように活かされるかを具体的に提示することで、工芸品の新たな価値を引き出す提案となっていました。
会場の様子
会場の様子を撮影しました。現場の雰囲気を確認ください。






業界への意味
東京インターナショナルギフトショー春2026が業界に持つ意味を考えるとき、僕はこの展示会が単なる商品取引の場を超えた存在になっていることを強く感じます。
この展示会は、日本のギフト業界における最大規模の見本市として、業界全体のトレンドを示す役割を果たしています。
ここで注目された商品やテーマは、その後の市場動向に大きな影響を与えるといっても過言ではありません。
特に今回の展示会では、「推し活」や「インバウンド」といった現代的なキーワードが前面に出されていました。
これは単に流行を追っているのではなく、消費者の価値観やライフスタイルの変化に対応した商品開発の方向性を示しているのです。
また、「美と健康ビレッジ」や「ACTIVE DESIGN & CRAFT FAIR」といった専門性の高いエリアが設けられていることは、業界の細分化と専門化が進んでいることを示しています。
バイヤーや仕入れ担当者は、自社のターゲット顧客に最適な商品を効率的に探すことができるようになっており、商談の質が高まっていると感じました。
さらに、地域連携の動きも注目に値します。
群馬県や岡山県の合同出展は、地方の優れた商品を全国に紹介する機会となっており、地方創生の観点からも重要な意味を持っています。
こうした取り組みは、地域の作り手にとって新たな販路開拓のチャンスであり、同時に全国のバイヤーにとっては独自性のある商品を発掘する場となっています。
展示会が、都市と地方、作り手と買い手を結びつけるプラットフォームとして機能していることは、業界全体の活性化につながる重要な要素でしょう。
今年の展示会トレンド
今年の展示会を通じて見えてきたトレンドは、大きく分けて4つあると僕は考えています。
ひとつ目は、「パーソナライゼーション」です。
「推し活」という言葉に象徴されるように、個人の趣味や価値観を表現する商品への需要が高まっています。
シールやシール帳、キャラクターグッズなど、自分らしさを表現するためのアイテムが充実していました。
ふたつ目は、「ウェルネスの深化」です。
単なる健康維持ではなく、睡眠の質向上やリカバリーなど、より細分化されたウェルネスニーズに応える商品が増えています。
天然素材や独自技術を活かした商品が多く見られ、消費者の健康への意識の高まりが反映されていました。
みっつ目は、「伝統の再解釈」です。
伝統工芸をホテルという現代的な空間で活用する提案など、古くから受け継がれてきた技術や素材を新しい文脈で活かす動きが顕著でした。
これは単なる保存ではなく、伝統を現代のビジネスに生かす実践的なアプローチといえます。
よっつ目は、「地域と世界の接続」です。
地方の優れた商品を全国、そして世界に紹介する仕組みが整いつつあります。
今回の展示会でも、成果が出ている企業ほど「その場の対応」ではなく、事前・当日・事後までを一貫した設計で動いているという点です。この全体像を理解せずに出展してしまうと、どうしても場当たり的な営業になりがちです。展示会で成果を出すための考え方と具体的な進め方は、展示会営業の成功ガイドで体系的に解説しています。
インバウンド需要を見据えた商品開発も進んでおり、日本の魅力を世界に発信する動きが加速していると感じました。
過去のレポート
過去にも関連する展示会レポートを公開しているため、あわせて読むと業界の流れや変化がより立体的に見えてきます。
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
全国から感度の高いバイヤーが多数来場する良質な展示会です。
その製品が来場者にとってどう役に立つのかを伝えることが重要なので、ブース前でミニセミナーを行うことが有効でしょう。
さらに、ブースで対話し、名刺交換してそれだけで終わっているブースが多く、とてももったいないと感じました。
特典企画を準備し、そこに誘導する流れをつくるだけで大きく成果が変わってくると思われます。
展示会は単なる「商品の紹介」ではなく、「その後の関係づくり」の入り口です。
来場者との接点を次のアクションにつなげる設計ができているかどうかで、最終的な成果は大きく変わります。
今回のような大規模な展示会では、特に事後フォローの仕組みが重要になります。
展示会を通じて中小企業の可能性を広げることをライフワークとして活動しています。
【展示会現場観察レポート】
展示会営業(R)コンサルタント
清永健一
展示会を通じて中小企業の可能性を広げることをライフワークとして活動しています。
※この記事はAIを活用して作成しました。
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展示会営業(R)コンサルタント。経済産業大臣登録中小企業診断士。詳細はウィキペディアご参照。
展示会をテーマとした書籍を5冊執筆している展示会の専門家。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。





