会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
東京ビッグサイト南3・4ホールに足を踏み入れた瞬間、この展示会ならではの空気感がありました。
家具、インテリア、建材。「住」に関わるすべてが一堂に集まる場所です。
今回で第10回を迎えたアジア・ファニシング・フェア。その会場には、業界を牽引してきた出展者たちの熱量と、次の10年を見据えた意志のようなものが漂っていました。
僕が展示会を歩くとき、いつも気にしているのは「ブースの設計思想」です。何を見せたいのか、誰に届けたいのか、それが会場の空気そのものに出るからです。
この展示会は、その点において非常に意識の高い出展者が多いと感じました。
展示会基本情報
開催日時
2025年11月19日(水)〜21日(金)、10時〜17時の3日間開催されました。
会場
東京ビッグサイト 南3・4ホールにて開催されました。国内最大級の展示施設を舞台に、家具・インテリア業界の専門家が集まりました。
主催者
主催は一般社団法人アジア家具フォーラム、共催は一般社団法人日本能率協会です。両団体の連携により、アジア圏を見据えた国際的な視野と、業界実務に根ざした運営が両立されていました。
公式サイト
来場者層
来場者数は合同開催展含めて25,000名以上が見込まれており、製造業、小売業、卸売業、住宅メーカー、IT企業、メディアなど、各業界を代表する専門家が来場しました。
「住」に関わるすべての業種が集まる場です。一般消費者向けではなく、完全にBtoB・BtoP向けの専門展示会であることが、来場者の顔つきにも表れていました。
主な出展分野
家具・インテリア製品を中心に、家具用資材、ファブリック、住宅設備、建材と幅広い分野の企業が出展していました。また、今回は「建築+インテリアWEEK」として、アジア・ファニシング・フェアに加えてJapan Home Show & Building Show、JAPANTEXの3展示会が合同開催されています。
登録さえすれば3つすべての展示会に参加できる仕組みは、来場者にとっても出展者にとっても大きなメリットです。
展示会の特徴
この展示会の最大の特徴は、「住空間のすべてをワンストップで体験できる」点にあります。
建物の構造から、インテリア、ファブリック、家具まで。住まいに関わる川上から川下までが一つの会場に揃っています。バイヤー、設計士、インテリアコーディネーター、住宅メーカーの営業担当者など、異なる立場の専門家が同じ空間で情報交換できるのは、この展示会ならではの価値です。
また、「アジア」という名を冠しているだけあって、海外バイヤーとの商談や、アジア市場を見据えた出展も見られました。国内の業界展示会でありながら、視野が国際的に開かれているのが印象的でした。
今回の見どころ
第10回という節目の開催である点が、今回の大きな見どころです。
10年という歳月の中で、家具・インテリア業界を取り巻く環境は大きく変わりました。ECの普及、働き方改革によるホームオフィス需要の拡大、サステナビリティへの関心の高まり。これらの変化を受けて、各社のブース設計にも明らかな進化が見られました。
「モノを展示する」から「体験を提供する」へ。そのシフトが、今回の会場全体に通底するテーマだったと感じています。
注目ポイント
会場を歩いて特に注目したのは、「ライフスタイル提案型」のブース構成の増加です。
単に製品を並べるのではなく、実際の部屋のような空間を再現し、そこに来場者を招き入れる形のブースが目立ちました。来場者は商品を「見る」のではなく、「体験する」形で関われます。
今回の展示会でも感じたのは、成果が出ている企業ほど「その場の対応」ではなく、事前・当日・事後までを一貫した設計で動いているという点です。この全体像を理解せずに出展してしまうと、どうしても場当たり的な営業になりがちです。展示会で成果を出すための考え方と具体的な進め方は、展示会営業の成功ガイドで体系的に解説しています。
会場の様子
会場全体の雰囲気は、落ち着きと熱量が共存しているような印象でした。
来場者の多くが目的を持って歩いており、商談スペースでは真剣な対話が各所で行われていました。展示会によっては「とりあえず来た」という来場者が多い場合もありますが、この展示会においては業界の専門家が確かな目的を持って参加しているのが感じ取れます。
出展者のスタッフも、製品を押し付けるのではなく、来場者の課題に耳を傾ける姿勢が見られました。業界の成熟度が、ブースの在り方にも表れていると思います。


業界への意味
家具・インテリア業界は今、大きな転換点にあります。
人口減少による住宅着工件数の低迷、EC台頭による実店舗の苦境、そして素材コストや物流費の上昇。厳しい環境の中で、企業は新たな価値の提示を迫られています。
だからこそ、この展示会のような「顔が見える場所」で専門家同士がつながることの意義は、むしろ高まっていると感じます。AIやオンラインで代替できる情報収集と違い、展示会には生きた一次情報が存在します。顧客の表情、会話の温度感、競合の動き。それらすべてが、会場に立つことで初めて得られる情報です。
今年の展示会トレンド
今年の業界展示会を通して感じるトレンドが、いくつかあります。
まず「体験型ブース」の増加です。製品スペックの訴求から、「この製品を使った暮らし」を見せる方向へのシフトが顕著になっています。
次に「サステナビリティ訴求」の広がりです。環境負荷の低い素材、リサイクル可能な設計、長く使えるものづくりへの言及が、多くのブースで見られるようになりました。消費者・バイヤー双方の意識変化が、出展内容に如実に反映されています。
そして「商談重視」の姿勢です。来場者数を追うよりも、質の高い商談をいかに積み重ねるか。その意識が、展示会全体の設計にも影響し始めています。
過去のレポート
アジア・ファニシング・フェアの過去回レポートは、当サイト内でもご覧いただけます。第10回という節目の今回と合わせて、ぜひ業界の歩みを振り返る機会にしてください。
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
家具・インテリア業界の展示会を訪れるたびに、僕が感じるのは「来場者の質の高さ」です。
この展示会に来ている人たちは、課題を抱えてやって来ています。情報を探しに来ています。つまり出展企業にとっては、これ以上ない商談機会が目の前に広がっているわけです。
しかし、もったいないのは「せっかく来てもらったのに、売り込んでしまう」ケースです。来場者は情報収集に来ているのであって、その場で買いに来ているわけではありません。
大切なのは、展示会当日に売ることではなく、「次の商談につながる関係を作ること」です。名刺をもらうことがゴールではなく、その名刺を手がかりに、展示会後のフォローで関係を深めることが本当のゴールです。
家具・インテリア業界は、モノの価値を伝えるのが得意な業界です。だからこそ、その得意を活かして、来場者との対話を丁寧に積み重ねてほしいと思います。アジア・ファニシング・フェアという舞台が、多くの企業にとって実りある商談のきっかけになることを、心から応援しています。
※この記事はAIを活用して作成しました。
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展示会営業(R)コンサルタント。経済産業大臣登録中小企業診断士。詳細はウィキペディアご参照。
展示会をテーマとした書籍を5冊執筆している展示会の専門家。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。

