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AI World、DX総合EXPO、ビジネスイノベーションJapan東京春2026 現地観察レポート

展示会場の様子がわかる動画です。

会場を歩いてまず感じたこと

DXという言葉が語られ始めて久しいですが、その実態はまだ多くの企業にとって霧の中にあります。

今回の幕張メッセで開催されたAI World・DX総合EXPO・ビジネスイノベーションJapan東京春2026を歩きながら、僕はそのことを改めて感じました。

会場には人事、経理、法務、営業、マーケティングとあらゆる部門の担当者が集まり、自社の課題解決のヒントを探して真剣にブースを巡っていました。

これほど幅広い業務課題に対応する展示会が、ここまでの規模で開催されている事実が、日本企業のDXへの渇望をそのまま映し出しているようです。

最新の調査によると、十分なDXの成果を出している日本企業はわずか10%程度に留まるといわれています。多くの企業が「現場任せの改善」にとどまり、本質的な変革に至っていない現状がある。その課題感が、440社もの出展と多くの来場者を生んでいるのだと実感しました。

AI・DXの波は避けて通れません。だからこそ、この展示会には会場を歩くだけで得られる「生きた情報」が満ちていると感じました。

展示会基本情報

開催日時

2026年2月25日(水)〜27日(金)の3日間にわたり開催されました。

会場

幕張メッセ(千葉市美浜区)にて開催されました。広大な会場に13の専門展示会が集結し、訪れるだけで多角的な情報収集が可能な設計となっていました。

主催者

DX総合EXPO・ビジネスイノベーションJapan実行委員会が主催しました。後援には総務省、デジタル庁、東京都をはじめ、日本デジタルトランスフォーメーション推進協会、日本テレワーク協会、AI・IoT普及推進協会など、DX推進に関わる主要な機関が名を連ねており、業界横断的な支持のもとで運営されていることがわかります。

公式サイト

https://www.bizcrew.jp/expo/dx-tokyo

来場者層

情報感度の高いビジネスパーソンが多数来場していました。人事・経理・法務・マーケティング・営業・情報システムといったあらゆる部門の担当者が各自の課題を携えて訪れており、展示会としての質の高さが伺えました。ひとつの会場で複数の部門課題を一度に解決できる設計が、来場者の多様性を生んでいるようです。

主な出展分野

DX総合EXPOは、人事・労務DX EXPO、経理・財務DX EXPO、法務DX EXPO、マーケティングDX EXPO、営業DX EXPO、業務改革DX EXPOの6展で構成されていました。ビジネスイノベーションJapanでは、働き方改革week、経営支援EXPO、SDGs・ESG支援EXPO、ウェルビーイングEXPO、人材育成・採用支援EXPOが並び、さらにAI Worldも同時開催されました。企業のあらゆる課題に対応するソリューションが一堂に集まる設計は、他の展示会にはない強みだと感じます。

展示会の特徴

この展示会の最大の特徴は、13の専門EXPOが一体となって開催されている点にあります。

通常、テーマに特化した展示会では、特定部門の担当者しか来場しません。しかしこの展示会は、経営層から各部門の担当者まで、企業のあらゆる階層が一度に集まる場になっています。

現地を歩いていると、ブースの前で2〜3人のチームで相談しながら展示を見る来場者の姿が随所に見られました。購買の意思決定に関わる複数の人物が同じブースで話を聞いている光景は、商談の可能性という観点から見ると非常に価値のある場面です。

また、来場登録時に電子名刺を生成し、オンライン名刺交換が可能な仕組みが導入されていたことも印象的でした。名刺にデジタルメモを書き込める機能まで備えており、主催者が「展示会は記憶から記録へ」というコンセプトを掲げて来場者と出展者の両方の利便性を高めていることがわかりました。展示会のデジタル化が着実に進んでいることを実感した会場でした。

今回の見どころ

今回の見どころのひとつは、AI Worldの充実ぶりでした。

生成AIや業務自動化に関するソリューションを提供するブースが並び、どのブースにも来場者が引き寄せられていました。AIを「自社でどう使うか」という具体的な問いを持って訪れている来場者が多く、商談につながるやりとりがあちこちで交わされていたのが印象的です。

もうひとつの見どころは、8件以上のブースを回るとガチャを引けるという来場者向けの特典企画でした。これによって来場者がブースを積極的に巡る動線が生まれており、出展者にとっても来場者との接触機会が増えるという相乗効果を生んでいました。主催者側のこうした工夫は、出展者の成果を高める観点からも参考になります。

あちこちのブースで積極的に商談が行われており、来場者の質と量の両面で優れた展示会であることを改めて感じました。

注目ポイント

僕が特に注目したのは、来場者の「本音」が聞こえてくる場面の多さです。

「うちの会社、DXって言われても何から始めればいいのかわからないんですよ」「AI導入って本当に成果出るんですかね?」「社内が抵抗勢力だらけで……」といった声が、ブース前で自然に漏れ出てくる瞬間がありました。これはインターネット上の記事にはほとんど出てこない言葉です。

こうした言葉こそが、市場のリアルな温度感を示す一次情報です。AIが整理できるのは既に誰かが発信した二次情報に限られます。人の表情、声のトーン、ブース前で立ち止まる時間といった感覚的な情報は、現場に立った人間にしか感じ取れないものです。

展示会ならではの一次情報の価値を、今回の会場ほど強く感じた場はしばらくなかったと思います。DXに取り組む企業が今何に悩んでいるのか、その実態を肌で感じる機会として、この展示会は非常に優れた場でした。

会場の様子(写真)

会場を写真撮影しました。現場の様子をご覧ください。

AI World、DX総合EXPO、ビジネスイノベーションJapan東京春2026の会場の様子_展示会営業術 AI World、DX総合EXPO、ビジネスイノベーションJapan東京春2026の会場の様子2_展示会営業術 AI World、DX総合EXPO、ビジネスイノベーションJapan東京春2026の会場の様子3_展示会営業術 AI World、DX総合EXPO、ビジネスイノベーションJapan東京春2026の会場の様子4_展示会営業術

業界への意味

AI World・DX総合EXPOが、これだけの規模で継続的に開催されていることは、日本のビジネス界にとって大きな意味を持っています。

DXはもはや特定の業種の話ではなく、あらゆる企業が避けて通れない経営課題になりました。この展示会が人事・法務・経理・マーケティングといった部門横断的な構成を採っているのは、まさにその現実を反映しています。

注目すべきは、出展企業のソリューションがますます「現場で使える」ものへと進化している点です。以前は難解に見えたAIツールも、今回の会場では誰でも今日から使えるような形で紹介されているケースが増えていました。テクノロジーが現場に降りてきている感覚を覚えます。

この展示会が毎年規模を拡大しながら続いているという事実そのものが、日本企業のDXへの真剣な向き合いの証であるといえるでしょう。出展者にとっても、市場の変化を肌で感じる場として、これほど質の高い展示会はほかにないと思います。

今年の展示会トレンド

今年の展示会全体のトレンドとして、「体験型・対話型」のブース設計が増えていると感じます。

単に製品のパネルを並べて説明員が待つ形のブースは、来場者の足を止める力が弱くなっています。今回の会場でも、来場者が実際にツールを操作できるデモ体験や、ミニセミナー形式でブース前に人を集めるスタイルが目立っていました。

もうひとつのトレンドは、名刺交換の「デジタル化」です。今回の展示会では電子名刺やデジタルメモの仕組みが導入されており、名刺情報をそのまま顧客管理システムに取り込める流れが整いつつあります。展示会後のフォロー活動の効率が高まることは、出展企業の成果向上に直結します。

展示会の現場は、テクノロジーの進化とともに着実に変わっています。こうした変化を先取りして出展設計に反映できる企業が、これからの展示会で成果を出していくのだと思います。

会場小間割り

会場のレイアウトは以下の通りです。

AI World、DX総合EXPO、ビジネスイノベーションJapan東京春2026の会場小間割り_展示会営業術

過去のレポート

過去にも関連する展示会レポートを公開しているため、あわせて読むと業界の流れや変化がより立体的に見えてきます。

過去のレポートは以下の通りです。定点観測などにお役立てください。

AI World、DX総合EXPO、ビジネスイノベーションJapan2025秋

DX総合EXPO、ビジネスイノベーションJapan、AI World2025夏

DX総合EXPO、ビジネスイノベーションJapan2025春

DX総合EXPO、ビジネスイノベーションJapan、JapanコンテンツWeek、Japan Web3 Week2024

展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス

今回の会場を歩いて感じたのは、「ブースで対話し、名刺交換して終わり」になっているケースがまだ多いということです。

名刺はゴールではありません。名刺交換は「次の関係」を始めるスタート地点に過ぎないのです。ブース対応には必ずゴールを設けてください。来場者に役立つ診断・チェックリスト・資料プレゼントといった特典を用意し、「この特典にご登録ください」という行動要請を組み込むだけで、展示会後のフォロー活動が格段に変わります。

また、今回の展示会では電子名刺の仕組みが導入されていました。こうしたデジタルツールを積極的に活用し、名刺情報をスムーズにフォロー活動につなげることが、これからの展示会営業の基本になります。

準備・当日・フォローの3つが連動してはじめて、展示会は会社の成長に貢献するイベントになります。ぜひ今回の出展を、次の商談へのスタート地点として活かしてください。

【展示会現場観察レポート】
展示会営業(R)コンサルタント
清永健一

展示会を通じて中小企業の可能性を広げることをライフワークとして活動しています。

※この記事はAIを活用して作成しました。

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