JPCA Show 2026|現地観察レポート
展示会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
2026年6月、東京ビッグサイトで開催されたJPCA Show 2026に足を運びました。
会場に入った瞬間、僕がまず感じたのは「熱気の質が変わった」ということです。
電子回路産業の専門展示会として長年の歴史を誇るJPCA Showですが、今年は「AI」と「半導体」という二つのキーワードが会場全体を覆い尽くしているような印象がありました。
来場者の歩き方がどこか速い。ブースを流し見するのではなく、目的を持って動いている方が多いように見えました。
それだけ業界の変化スピードが速く、具体的な情報を求めている方が増えているのだと感じます。
展示会基本情報
開催日時
2026年6月10日(水)〜6月12日(金)の3日間にわたって開催されました。
会場
東京ビッグサイト(東京都江東区有明)
主催者
公益社団法人日本プリント回路工業会(JPCA)が主催し、展示会運営は株式会社昭栄美術が担っています。
公式サイト
来場者層
電子・電機メーカーの技術者や開発エンジニア、製造部門のバイヤー、研究機関の研究者など、業界の第一線で活躍するプロフェッショナルが来場の中心です。
海外からの参加者も多く、アジアを中心に国際色豊かな顔ぶれが会場に集まっていました。
主な出展分野
プリント回路基板(PCB)技術、半導体関連技術、実装技術(マウンティング)、パッケージング・基板技術、3D-MID、AIデバイス、E-Textile・ウェアラブル製品など、電子回路産業のほぼ全領域を網羅した構成となっていました。
WIRE Japan ShowやJISSO PROTECとの同時開催ゾーンも設けられており、周辺産業とのつながりを一覧できる場になっていました。
展示会の特徴
JPCA Showは、電子回路産業における国内最大規模の専門展示会です。
単なる製品展示にとどまらず、主催者セミナーや基調講演、アカデミックプラザといった知識共有の場が充実しているのが大きな特徴といえます。
技術の最前線を走る企業が一堂に会し、製品・技術・研究成果を横断的に比較検討できる場として、業界内での位置づけは非常に高いものになっています。
第22回JPCA賞をはじめとする表彰制度も設けられており、業界の技術革新を称える文化が長年にわたって根付いていることも、この展示会の誇れる点のひとつです。
今回の見どころ
今回最も注目を集めていたのは、AIデバイス関連の出展ゾーンでした。
AIを動かすためのハードウェア基盤となる電子回路・半導体技術に、これほどの関心が集まっているのを目の当たりにして、僕は業界の大きな転換点を実感しました。
JISSO PROTECとの同時開催エリアでは、実装技術の最新動向が紹介され、製造現場に直結する情報が豊富に展示されていました。
E-Textile・ウェアラブルゾーンも、昨年に比べて出展規模が拡大しており、医療や介護分野への応用事例が増えていた点が印象に残っています。
注目ポイント
展示会を歩いていて最も気になったのは、ブースごとの「伝わり方」の差でした。
技術力の水準で言えばどの出展企業も非常に高い。それでも、来場者が立ち止まるブースと素通りされるブースには、はっきりとした違いがありました。
今回、来場者の足を止めていたブースには共通点がありました。それは「誰に、何を伝えるのか」が明確に設計されていることです。こうした成果の出る展示会営業は、決して偶然ではなく再現可能です。その具体的な考え方と手順は、展示会成功のための全体像で体系的にまとめています。
会場の様子
3日間の来場者数は合計49,206名に達し、大盛況のうちに幕を閉じました。
初日・2日目・3日目がほぼ均等な来場数で推移したことも特筆すべき点です。最終日まで熱気が途切れることなく、会場全体が活気に満ちていました。
技術系の専門展示会らしく、ブースでの商談も真剣そのものでした。展示物を前に、設計担当者とサプライヤーが細かい仕様の話し合いを行っている姿があちこちで見受けられました。
セミナー会場も常に満席に近い状態で、「他ではゼッタイ聞けない」という主催者の言葉どおり、参加者が真剣に情報を吸収しようとしている雰囲気が伝わってきました。



業界への意味
電子回路産業は今、AI・半導体の需要爆発という歴史的な転換期を迎えています。
今回のJPCA Showは、その転換期の真っ只中で開催された展示会として、業界全体の「現在地」を確認できる貴重な場になっていました。
特に感じたのは、サプライチェーンの再構築が急ピッチで進んでいるという実感です。海外依存からの脱却を模索する企業、新素材を活用した次世代基板を開発中の企業、AIハードウェアに特化して投資を加速する企業など、各社の戦略の違いが展示内容にはっきりと表れていました。
展示会という場が、業界の「現状地図」を描く機能を果たしているのだと改めて感じます。
今年の展示会トレンド
JPCA Show 2026を通じて浮かび上がったトレンドは、大きく3点に整理できます。
ひとつ目は、AIデバイスの急速な台頭です。AIを支えるハードウェア需要が電子回路産業全体を牽引しており、各社がAI対応を前面に打ち出している様子が随所に見られました。
ふたつ目は、半導体サプライチェーンの国内回帰への関心の高まりです。海外リスクへの対応策として、国内調達・国内製造の強化を模索する企業の存在が会場の随所に感じられました。
三つ目は、ウェアラブル・E-Textileの実用化加速です。技術実証の段階を超え、具体的な製品・サービスとして展開する事例が増えており、新しい市場の形成が始まっていることを感じさせました。
この3つのトレンドは、いずれも数年前から予兆があったものです。それが今年のJPCA Showで一気に「現実」として展示会場に姿を現した印象がありました。
過去のレポート
過去のJPCA Showに関する現地観察レポートも、ぜひご覧ください。展示会の変遷と業界トレンドの移り変わりを振り返ることができます。
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
JPCA Showのような専門性の高い展示会では、来場者は非常に明確な目的を持って会場に来ています。
つまり「情報を探しに来ている」のです。この来場者心理を理解することが、出展成果を左右する大きなポイントになります。
よくあるのが、自社技術の高さを一方的に説明し続けてしまうパターンです。技術力への自信はとても大切ですが、来場者が知りたいのは「自分の課題をこの技術で解決できるか」という一点です。
ブースに立つときは「説明する人」ではなく「聞く人」になることを意識してみてください。来場者の声に耳を傾けることで、商談の質が大きく変わってきます。
展示会は、顧客のリアルな声を直接聞ける数少ない機会です。会期後のフォローまで含めた一貫した設計で臨むことが、展示会営業の本当の成果につながります。
AI時代の今、リアルの場で得られる一次情報の価値はますます高まっています。JPCA Showのような場に出展・来場する意味は、技術トレンドの把握だけでなく、そこにあると僕は考えています。
※この記事はAIを活用して作成しました。
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展示会営業(R)コンサルタント。経済産業大臣登録中小企業診断士。詳細はウィキペディアご参照。
展示会をテーマとした書籍を5冊執筆している展示会の専門家。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。

