ORGATEC TOKYO 2025|現地観察レポート
展示会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
初日から、会場はすごい熱気に包まれていました。
ORGATEC TOKYOの会場に一歩足を踏み入れた瞬間、その熱量に圧倒されました。来場者の目が真剣で、ただ見て回るのではなく、明確な目的を持って動いている方が多いという印象です。
そして何より僕が感じたのは、今年の展示はデザインと機能性が高い次元で融合しているということです。単におしゃれなだけでなく、機能性を両立させていることを示す出展が非常に多く、「カッコいいだけでは選ばれない時代」が確実に来ていると感じました。
展示会というのは、業界のいまを映す鏡です。今回の会場の空気感は、働き方そのものが変わりつつある日本のリアルを体感できる場になっていました。
展示会基本情報
開催日時
2025年開催。詳細な会期については公式サイトをご確認ください。
会場
東京ビッグサイト(東展示棟)
主催者
ケルンメッセ(ドイツ)を起源とする国際的な展示会ブランドが日本市場向けに展開する専門展です。オフィス・ワークプレイスデザインの分野では世界的な権威を持つ展示会として知られています。
公式サイト
来場者層
主な来場者は、オフィス設計・施工に関わる建築士やインテリアデザイナー、総務・施設管理担当者、経営者・役員クラスの意思決定者が中心でした。
「ただ情報収集に来た」というよりも、具体的な課題や検討中のプロジェクトを持って来場している方が多く感じられました。展示会営業の観点からすると、非常に「温度の高い」来場者が集まっていると言えます。
主な出展分野
オフィス家具・チェア・デスクなどの什器類、パーティションや間仕切りシステム、照明・音響などのオフィス環境設備、フリーアドレス・ABW(アクティビティベースドワーキング)対応ソリューション、コラボレーションスペース向け製品など、現代の働き方に対応した幅広いカテゴリーが揃っていました。
展示会の特徴
ORGATEC TOKYOは、ドイツ・ケルンで2年に一度開催される世界最大級のオフィス・コントラクトファニチャー専門展「ORGATEC」の日本版として位置づけられています。
日本のオフィスデザイン展示会の中でも、特に「国際的なデザインクオリティ」と「実務的な機能性」の両立を重視した出展が集まるのがこの展示会の特徴です。
来場者も出展者も、単に製品を見せる・見るという関係ではなく、「未来の働き方をどう設計するか」という共通の問いを持って集まっている印象が強く、会話の密度が濃い展示会でした。
今回の見どころ
今回の展示会で特に目を引いたのは、ブースの「体験設計」のレベルが高まっていたことです。
単に製品を並べるのではなく、実際に座って、触れて、そのオフィス空間を体感できる仕掛けを作っているブースが多く見られました。「見せる」から「体験させる」への転換が、この展示会では確実に起きていました。
また、リモートワークやハイブリッドワークへの対応が各社の共通テーマとなっており、個人集中スペースとコラボレーションスペースをいかに両立させるか、という問いに対する各社の答えが並ぶ形になっていました。それぞれのアプローチの違いが見比べられるのも、この展示会ならではの醍醐味です。
注目ポイント
今回、来場者の足を止めていたブースには共通点がありました。それは「誰に、何を伝えるのか」が明確に設計されていることです。こうした成果の出る展示会営業は、決して偶然ではなく再現可能です。その具体的な考え方と手順は、展示会成功のための全体像で体系的にまとめています。
逆に、どれだけ製品が優れていても、ブースの設計や声がけのタイミングが整っていないと、来場者は素通りしてしまいます。会場を歩きながら、改めてそのことを実感しました。
「おしゃれ」と「機能性」を両立させている展示は多かったのですが、その両立をいかに来場者に伝えるか、という「伝え方の設計」に差が出ていたように感じています。
会場の様子
初日の会場は、朝から多くの来場者で活気にあふれていました。通路を歩くだけでも、あちこちで商談のような会話が交わされており、展示会ならではの「出会いの場」としての空気が漂っていました。
各ブースのスタッフも積極的に声をかけており、展示物に触れながら説明を受ける来場者の姿が随所に見られました。一方通行の「見せる」展示ではなく、双方向の「対話」が成立していたのが印象的です。
午後になると来場者数はさらに増え、人気ブースには人だかりができていました。特にソファタイプのコラボレーション家具や、音響遮断機能を備えた集中ブースの周辺には、担当者への質問が絶えない場面も見られました。


業界への意味
ORGATEC TOKYOは、日本のオフィスデザイン・ワークプレイス業界にとって、単なる製品発表の場ではなく、「これからの働き方の基準を更新する場」として機能しています。
テレワークが定着した今、オフィスに求められるものは大きく変わりました。「わざわざ出社する理由を作る空間」としてのオフィスデザインが問われており、今回の展示会にはそれに応える提案が多く集まっていました。
業界全体が「デザインのための機能性」から「機能性を伴ったデザイン」へとシフトしているのを、会場全体から感じることができました。これは日本の働き方改革が、表層的なブームを超えて実質的な変化のフェーズに入っていることを示しているように思います。
今年の展示会トレンド
今年の展示会全体を通じて感じたトレンドをいくつか整理します。
まず、「サステナビリティ」の訴求が本格化しています。リサイクル素材の使用や長期使用を前提とした設計、修理・交換パーツの提供体制など、製品の「一生」を見据えた提案が増えていました。
次に、「テクノロジーとの融合」が進んでいます。センサーで人の動きを感知して照明や空調を自動調整する家具、スマートデバイスと連携するデスクなど、ハードとソフトの境界が曖昧になってきています。
そして「個人化と多様性への対応」も大きなテーマでした。一人ひとりの体格や働き方の違いに合わせてカスタマイズできる製品、多様なワークスタイルに対応できるモジュール型家具など、「みんな同じ」から「それぞれに最適」へという流れが明確になっていました。
過去のレポート
ORGATEC TOKYOの過去レポートや、その他の展示会現地観察レポートは随時更新しています。ぜひ他の記事もあわせてご覧ください。
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
今回のORGATEC TOKYOを歩いて、改めて感じたことがあります。
出展各社の努力は本当に素晴らしいものでした。デザインも、空間演出も、製品の完成度も、どれも高いレベルにあります。
ただ、展示会営業の視点で見ると、「頑張っているのに成果につながらない」パターンが生まれやすい状況も見えていました。展示会当日にどれだけ見栄えの良いブースを作っても、来場者との対話設計と会期後のフォロー体制が整っていなければ、投資した労力が結果に変わりにくいのです。
今回の展示会で特に印象に残ったのは、スタッフの方が来場者の「課題」を引き出そうとしていたブースです。製品の説明をするのではなく、「今のオフィスで困っていることはありますか」「どんな空間を作りたいと思っていますか」という問いかけからコミュニケーションを始めていました。
これは展示会営業の本質そのものです。展示会は売り込みの場ではなく、関係構築の場です。来場者が課題を持って来ている展示会だからこそ、その課題にしっかり耳を傾けることが、次の商談への橋渡しになります。
ORGATEC TOKYOは、業界の未来を感じられる素晴らしい展示会です。この場を最大限に活かすためにも、出展後のフォローまでを含めた設計で臨んでほしいと思います。
※この記事はAIを活用して作成しました。
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展示会営業(R)コンサルタント。経済産業大臣登録中小企業診断士。詳細はウィキペディアご参照。
展示会をテーマとした書籍を5冊執筆している展示会の専門家。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。

