BREX・ODEX・PEREX 2026 東京|現地観察レポート
展示会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
2026年5月13日から15日にかけて、東京ビッグサイトで開催されたBREX・ODEX・PEREXに足を運びました。
南1〜4ホールと西3・4ホールを合わせた大規模なスペースに、住宅・建築・不動産、DX推進、人材不足対策という3つのテーマが同時に展開されていました。
入場直後に感じたのは、「これは単なる業界展示会ではない」という空気感です。
3展が一体として運営されており、それぞれの来場者が自然に隣接する展のブースへと流れていく設計になっていました。
住宅・建築業界の実務者がDXのブースに立ち寄り、さらに人材確保の課題を解決するソリューションを探している——そんな光景が随所で見られました。
テーマが重なる必然性に、今の日本の産業課題が凝縮されているように感じました。
展示会基本情報
開催日時
2026年5月13日(水)〜15日(金)10:00〜17:00
会場
東京ビッグサイト 南1〜4ホール・西3・4ホール
主催者
住まい・建築・不動産の総合展 実行委員会(BREX)、デジタル化・DX推進展 実行委員会(ODEX)、人材不足・人手不足 対策EXPO 実行委員会(PEREX)
公式サイト
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来場者層
住宅・建築・不動産業界の実務者・担当者を中心に、DX推進を検討する企業の経営者や部門責任者、人材課題を抱える人事・総務担当者など、幅広い職種・業界から来場者が集まりました。
ODEX単体で1万人以上の来場者を見込む規模であり、3展合計では相当数の専門家が一堂に会した場となりました。
主な出展分野
BREXでは住宅ビジネス、非住宅木造建築、ビル建築・管理、マンション総合、マンション管理、賃貸住宅管理・仲介、建物防災関連の各分野が出展。
ODEXでは行政DX支援、営業効率化・推進、業務プロセス最適化、新しい働き方ソリューションを中心に220社が参加しました。
PEREXでは人材採用・定着支援、人材育成・研修、ウェルビーイング、業務アウトソーシング、IT・DX活用による業務効率化が主要テーマです。
展示会の特徴
この展示会群の最大の特徴は、「業界横断」という視点にあります。
BREXが対象とする住宅・建築・不動産業界は、慢性的な人手不足に悩んでいます。その解決策としてDX推進が急務とされており、ODEXとPEREXとの接続は必然といえるものです。
「住まいをつくる産業」が直面している構造的課題——人がいない、デジタルに移行できない——その両方に同時にアクセスできる場として設計されているところに、この展示会群の本質的な意義があります。
BREXは350社、ODEXは220社が出展し、参加型展示会として「見て、体感して、つながる」ことを前面に打ち出していました。建築ライブや相談ブース、交流会など多彩なコンテンツが用意されており、通り過ぎるだけでは終わらない設計になっていました。
今回の見どころ
今回特に印象的だったのは、BREXにおける「建築ライブ」と呼ばれる体験型コンテンツです。
実際の建築技術や素材を目の前で見せるこの企画は、来場者の足を自然に止め、ブースへの引き込みにも大きく機能していました。
ODEXでは、行政のDX担当者と民間のIT企業が同じフロアで向き合う光景が目立ちました。「うちはどこから手をつければいいか」という、現場の生の声が飛び交う対話の密度は、展示会ならではのものだったと感じます。
PEREXは第2回の開催ということもあり、前回に比べてブースの構成が洗練されている印象でした。
採用支援ツールだけでなく、定着率向上やウェルビーイング施策の提案が増えており、「採って終わり」ではない継続的な人材活用への関心の高まりが感じられました。
注目ポイント
会場全体を通じて、来場者の足を止めていたブースにはある共通点がありました。それは「誰に、何を伝えるのか」が明確に設計されていることです。
「営業支援システムです」ではなく、「人手が減っても商談数を落とさない仕組みです」——こうした語り口のブースは、通路から眺めただけで立ち寄りたくなる引力を持っていました。
こうした成果の出る展示会営業は、決して偶然ではなく再現可能です。その具体的な考え方と手順は、展示会成功のための全体像で体系的にまとめています。
一方で、丁寧につくられたパネルや豪華な装飾があっても、来場者との対話が生まれていないブースも多く見受けられました。
展示会の成否は、見せ方の派手さではなく来場者との対話の質で決まるということを、改めて実感しました。
会場の様子
東京ビッグサイトの南・西ホールをまたぐ広大な会場は、会期を通じて活気のある雰囲気に包まれていました。
3展が一体で開催されているため、1枚の入場証で全フロアを回れる設計になっており、来場者の回遊性が高い印象です。
セミナー会場には常に聴衆が集まっており、基調講演では登壇者の話に頷く来場者の姿が目立ちました。専門家による実践的な講演が多く、聴いてすぐ使える内容が支持されている様子でした。
展示フロアの外には交流会スペースも設けられており、名刺交換を終えた出展者と来場者が立ち話を続けているシーンが随所に見られました。
「会場の外でつながる」場が充実しているのは、展示会全体の質を高める重要な要素だと感じています。


業界への意味
この3展が同一会場で開催されることは、単なる集客効率の話ではないと思います。
住宅・建築業界が「人の問題」と「デジタルの問題」を同時に解決しなければ生き残れない時代に入ったことを、この展示会の設計が示しています。
現場で顔を合わせ、課題を共有し、解決策を探る——そのプロセスが一つの会場に凝縮されている意義は大きいです。
AI時代においても、こうした「場の力」は本物です。インターネット上の情報だけでは得られない、現場のリアルな温度感と判断の根拠が、ここには存在しています。
展示会は一次情報の宝庫です。この場で得られた気づきや出会いは、どんなデータベースでも代替できないものだと、会場を歩きながら改めて感じました。
今年の展示会トレンド
2026年の展示会で感じる大きなトレンドのひとつは、「業界の垣根を越えた複合開催」の増加です。
住宅・DX・人材というテーマは一見バラバラに見えますが、今の日本の中小企業が抱える課題は、この3つが実は連動しています。それを一つの場で解決できる展示会は、来場者の「ついでに見てみよう」という行動を促し、予期せぬ出会いを生みます。
もうひとつのトレンドは、「体験・対話型コンテンツの充実」です。
製品のパンフレットを配るだけのブースは存在感を失いつつあります。実演・体験・相談という設計のブースが来場者の評価を集めており、出展者にとっては準備の思想を根本から見直す転換点に差しかかっていると感じました。
来場者の課題意識がより具体的になっているのも今年の特徴です。「情報収集」ではなく「今期中に導入を検討したい」という明確な目的を持った来場者が増えている印象で、出展者にとっては商談化への距離が縮まっているといえるかもしれません。
過去のレポート
過去の展示会現地観察レポートもあわせてご覧ください。最新の展示会動向や会場レポートを定期的に更新しています。
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
今回の会場を歩いて強く感じたのは、3展同時開催が生む「偶然の出会い」の価値です。
BREXに来た建築会社の担当者が、ODEXで自社の業務改善に使えるツールと出会う。そしてPEREXで採用課題の解決策を見つける——こうした連鎖は、単独の展示会では起きにくいことです。
出展者の皆さんにとっては、「自分たちの展示会に来た来場者だけを対象にしている」と、この機会の半分を活かしきれていないことになります。
隣接する展示会の来場者も、実は自社の見込み顧客である可能性があります。複合開催の展示会では、異なるテーマで来場した方にも伝わるキャッチコピーやブース設計が、成果を左右する重要なポイントになります。
展示会の成果は準備の段階でほぼ決まります。今回感じた会場の熱量を、次の出展準備に活かしていただければ幸いです。
※この記事はAIを活用して作成しました。
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展示会営業(R)コンサルタント。経済産業大臣登録中小企業診断士。詳細はウィキペディアご参照。
展示会をテーマとした書籍を5冊執筆している展示会の専門家。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。

