展示会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
東京ビッグサイトで開催された「Medtec Japan」「CPhI Japan」「ファーマIT&デジタルヘルス エキスポ」の三展示会を、今回も現地で観察してきました。
同じ主催者であるインフォーマ マーケッツが手がけるこれらの展示会は、同じ会場・同じ会期での開催です。
会場に入ってすぐに感じたのは、「ここは医療業界の展示会というより、ヘルスケア産業の未来を映す場だ」という感覚でした。
医療機器の設計・製造から医薬品の原料・製剤開発、そしてデジタルヘルスのDX推進まで、ヘルスケア産業のバリューチェーン全体が一つの会場に凝縮されているのです。
展示会基本情報
開催日時
2026年4月21日(火)〜23日(木) 10:00〜17:00
会場
東京ビッグサイト(東ホール)
主催者
インフォーマ マーケッツ ジャパン株式会社(Informa Markets)
公式サイト
Medtec Japan 公式サイトはこちら
ファーマIT&デジタルヘルス エキスポ 公式サイトはこちら
CPhI Japan 公式サイトはこちら
来場者層
医療機器・ヘルスケアメーカーの研究・開発・製造担当者、製薬企業のR&D・調達部門、デジタルヘルス関連の事業担当者、病院・医療機関の関係者など、業界を横断した幅広い層が集まります。
CPhI Japanだけでも74か国・地域から3,000名以上の海外来場者が参加しており、三展示会全体での来場者数は50,000名規模に達します。
主な出展分野
医療機器の設計・製造(電子部品・素材・金属加工・OEM/ODM)、医薬品原料・製剤開発・バイオ医薬品、製薬DX(データサイエンス・デジタルセラピューティクス・治療アプリ)、CDMO・アウトソーシングサービスなど、ヘルスケア産業の川上から川下までが一堂に揃っています。
展示会の特徴
この三展示会の最大の特徴は、ヘルスケア産業の全工程をカバーしているという点です。
「医療機器を作る」「医薬品を開発する」「そのプロセスをデジタルで効率化する」という三つの軸が、ひとつの空間のなかで有機的につながっています。
出展企業数は三展示会合計で1,500社を超え、来場者数は三日間で50,000名規模。アジアでも屈指の規模を誇るヘルスケア産業イベントといえるでしょう。
セミナープログラムも充実しており、三日間で250本以上の無料セミナーが行われます。講演内容の質の高さは、毎年この展示会が業界関係者から支持される理由のひとつになっています。
今回の見どころ
僕が今回特に注目したのは、デジタル・IT関連の展示の急速な充実ぶりでした。
ファーマIT&デジタルヘルス エキスポでは、医薬品開発へのデータサイエンス活用や治療アプリ(デジタルセラピューティクス)の展示が増加しており、製薬業界がDXの「次のステージ」に入りつつあることを実感させます。
CPhI Japanでは新設されたベンチャー企業パビリオンとCDMOゾーンが大きな注目を集めていました。スタートアップと大企業が同じフロアで商談を行う場面も多く見られ、イノベーションの生まれ方が変わってきていると感じました。
注目ポイント
Medtec Japanでは、「医療分野への新規参入」を目的とした来場者が増えている印象でした。
既存の医療機器メーカーだけでなく、素材・部品メーカーや通信・IT企業が医療分野の市場性を探りに来ている様子は、業界の拡張性を象徴するようです。
CPhI Japanではバイオ医薬品ゾーンの出展企業が前回より明らかに増加しており、バイオシミラー・バイオロジクスへの産業シフトの速さが見えてきます。
業界全体として「分野の垣根を越えて協業する」という方向性が、展示ラインナップにも如実に表れていました。
会場の様子
会場に足を踏み入れてまず感じたのは、その国際色の豊かさでした。
体感で40%は外国人。出展者、来場者ともに国際化されています。
中国・韓国・インドをはじめ、欧米の企業も数多く出展しており、英語でのプレゼンテーションや商談がごく普通の光景として広がっていました。
日本のヘルスケア市場が、アジアにおけるグローバル商談の中心地として機能していることを、現地を歩きながら改めて実感した次第です。
ブースのデザインも洗練されたものが増えており、ビジュアルとメッセージで来場者の関心を引く工夫が随所に見られました。

業界への意味
この三展示会が「同時・同会場開催」であることには、業界構造を映す意味があります。
医療機器と医薬品とデジタルは、かつては別々のセクターとして語られることが多かったのですが、今日のヘルスケア産業においてはその境界が急速に溶けています。
一つの会場でこの三領域を横断して情報収集・商談ができる環境は、出展者にとっても来場者にとっても大きな価値です。
今回の展示会でも感じたのは、成果が出ている企業ほど「その場の対応」ではなく、事前・当日・事後までを一貫した設計で動いているという点です。この全体像を理解せずに出展してしまうと、どうしても場当たり的な営業になりがちです。展示会で成果を出すための考え方と具体的な進め方は、展示会営業の成功ガイドで体系的に解説しています。
今年の展示会トレンド
今年のヘルスケア系展示会で感じた最大のトレンドは、「テクノロジーとの深い融合」です。
AIを活用した創薬支援ツール、ウェアラブルデバイスとクラウドが連携したヘルスモニタリング、規制対応を自動化するコンプライアンスソフトウェアなど、かつては「IT展示会」でしか見られなかった製品・サービスが、ヘルスケア展示会の主役になりつつあります。
もう一つのトレンドは、サステナビリティへの注目です。
CPhI Japanではサステナビリティに取り組む出展者を表彰するアワードプログラムが設けられており、ESGへの対応が取引先選定の基準になってきていることが伝わってきました。
医療・ヘルスケア業界は社会的使命と産業競争力が直結する分野です。その両立を追求する企業の姿勢が、展示ブースの随所から感じられる展示会になっていました。
過去のレポート
過去に開催されたCPhI Japan・Medtec Japan・ファーマIT&デジタルヘルス エキスポの現地観察レポートもあわせてご覧ください。毎年の変化を比較することで、業界の流れをより深く読み取ることができます。
CPHI国際医薬品開発展・Medtec・ファーマIT&デジタルヘルス・ファインケミカルジャパン2025|現地観察レポート
CPHI国際医薬品開発展・Medtec・ファーマIT&デジタルヘルス・ファインケミカルジャパン2024|現地観察レポート
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
今回のような大型・複合展示会に出展する際に、僕が一番避けてほしいと思うのは「とにかく目立てばいい」という発想での出展です。
来場者は三日間でのべ50,000名を超える規模ですが、自社のブースに来てほしい人はその中のごく一部のはずです。
「誰に来てほしいのか」を絞り込み、その方に刺さるキャッチコピーとブース設計をすること。規模が大きい展示会ほど、このターゲット設計が成果を左右します。
また、国際色が強いこの展示会では、英語対応の準備が差別化につながります。海外来場者が多い環境を、商談機会の拡大として前向きに捉えていただきたいと思います。
展示会の成果は準備で8割が決まります。当日の動きと会期後のフォローを合わせた三つのフェーズ全体を設計した上で、ぜひ会場に臨んでください。
※この記事はAIを活用して作成しました。
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展示会営業(R)コンサルタント。経済産業大臣登録中小企業診断士。詳細はウィキペディアご参照。
展示会をテーマとした書籍を5冊執筆している展示会の専門家。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。

