人が集まる展示会ブースをつくるコツ5選!デザインや成功事例・施策なども紹介!!展示会ブース!成果が段違い!

目次

展示会ブース!たったこれだけで成果が段違い!

展示会当日において、ブースはとても重要です。そして、その重要なブースの中でも、特に肝心な箇所があります。
さぁ、突然ですが問題です!

 

『目線は〇〇に行く!』

○○には何が入るでしょうか?

あなたも少し考えてみてください。

○○には、『上部』が入ります。

『来場者の目線はブースの上部に行く』

そうです。

ブースの上部がとても重要なのです。

展示会の来場者は、ブースの上部を見て歩いています。来場者は、展示会場を歩き回りながら、さまざまなブースを、「何のブースなのかな?」と無意識に推測しながら歩いているのです。

 

少し考えてみてください。

もしも、ブース上部(この部分をパラペットと言います)が「株式会社〇〇産業」のように会社名になっていたらどうでしょう?

あなたの会社がテレビCMをやっているような大手企業なら、会社名を聞いただけで何のサービスを行っているブースなのか、ある程度想像がつくかもしれませんね。

でも、多くの中小企業は、会社名だけでは、何のブースなのか、そのブースで何を得られるのか、さっぱりわかりません。つまり、来場者がまず初めに見るブース上部のパラペットに社名を入れるのはもったいないということです。
では、どうすればよいのでしょうか?

パラペットに記載すべきこと

結論から言います。ブース上部のパラペットには、「売り文句」を掲載するべきです。この売り文句をわたしは、ブースキャッチコピーと呼んでいます。このブースキャッチコピーが超重要なのです。

なぜ、ブースキャッチコピーがそんなに大切なのでしょうか?

それは、来場者が、あなたのブースに立ち寄るかどうかを決定づけるのは、他ならぬこの『ブースキャッチコピー』だからです。

来場者は、広い展示会場を歩き周りながら、無意識にブースの上部を見ています。そして、なんと・・わずか3秒でそのブースが自分の役に立つかどうかを判断するのです。たった3秒です。あなたは、たった3秒で来場者の心を捉えなければならないのです。

ブースキャッチコピーはこうつくる!

たった3秒で来場者に、

「おっ!これは役に立ちそうだぞ!」

と思わせること。これが、ブースキャッチコピーの役割です。来場者を素通り通りさせないためには、3秒で、ぱっと伝わるブースキャッチコピーが必要不可欠なのです。

あなたの会社の商品・サービスの価値を短い言葉で端的にあらわしてみましょう。どのようになるでしょうか?

ここでのポイントは、「短い言葉」というところです。長い文章でダラダラ書くのは簡単です。しかし、長い文章では来場者に読んでもらえません。颯爽とスルーされてしまうことになります。

短い言葉に価値を凝縮すること。この発想で、ブース上部のキャッチコピーをつくり込むことが何より重要なのです。

多くの企業は、ブース上部を社名にしていますから、もし、あなたの会社が、短い言葉で来場者の心に刺さるブースキャッチコピーを掲げることがでれば、それだけで大きなアドバンテージになるのです。

では、来場者の心に刺さるブースキャッチコピーとはどのようなものなのでしょうか?ブースキャッチコピーをどのようにしてつくり込めばよいのでしょうか?

ブースキャッチコピーつくりには、3つのポイントがあります。

順番に見ていきましょう。

『ワンブース==ワンアイテム=ワンターゲット』

まず、デパート形式ではなく専門店形式になっているかどうかがとても重要です。

これは、ブースキャッチコピーだけでなく、出展コンセプト全体にかかわりますが、

「わが社はいろいろ取り揃えています。」

とすべての商品をブースに並べるコンビニ型陳列では、残念ながら、来場者の気にもとめてもらえません。

「いろいろある」

は、何もないのと同じなのです。「いろいろあります」というのがデパート型であり、ピンポイントで絞り込まれた内容を提供するのが専門店型です。

 

「せっかくコストをかけて出展するのだから、わが社の商品をすべて、お見せしたい!!」

 

はい。気持はわかります。

でも、それでは、まったく特徴のないブースになってしまいます。

そうなっては、来場者の目を引き、3秒の壁を超えるキャッチコピーは絶対につくれません。

くれぐれも

『ワンブース==ワンアイテム=ワンターゲット』

を肝に銘じてください。

繰り返しになりますが、もしどうしても、2つの商品を訴求したいなら、ブースを2つ出す、というくらいこの専門店型を徹底してくださいね。

メリットが一瞬でわかるか?

次に、メリットがすぐにわかるかという点は、そのブースキャッチコピーがメリット表現になっているかどうかをチェックしてください。あなたの会社の商品・サービスが提供できるメリットが、一目見ただけで、ぱっと分かる表現になっていることが重要なのです。
このようにメリット表現にするということを考えてみてください。

定量的に効果が見えるか?

最後に、定量的に効果が見えるか、という点についてです。

定量的とは、数字のことです。具体的な数字を表現してあげることにより、来場者は具体的にメリットを理解できるようになります。

ただし、ここで注意事項があります。定量的に表せないものを定量的に無理やり表現することは避けるようにしてください。

たとえば、

「快適さNO.1の業務用加湿器です」

と表現しても、何をもって定量的に表現しているのか分からないですよね。

それに、ライバル会社が「うちの方が快適だ!NO.1だ!」と言ったら、反論できません。そのことに注意しながら、あなたの会社の商品・サービスをできるだけ具体的な数字で表現してみてください。

以上が、ブースキャッチコピーづくり3つのポイントです。

実践!ブースキャッチコピーづくり

では、ここで、この3つのポイントでブースキャッチコピーをつくる練習をしてみましょう。

例題です。

あなたは、「組織を活性化させる効果がある人事制度構築」を展示会のブースで訴求したいとします。

その時のブースキャッチコピーが、

「ワクワクする組織活性化の仕組み」

というものだったとしたらどうでしょうか?

まぁ分からないでもないですが、これでは、ぱっと見ても心が揺さぶられることはないですね。

では、このキャッチコピーをどのようにすればよいでしょうか?

 

ブースキャッチコピーづくり3つのポイントを活用してみましょう。

たとえば、このようにするとどうでしょうか?

 

「累計100社超への導入の実績!離職率を13%減にする、

従業員50名未満の企業経営者のための仕組み」

いかがでしょうか。少なくとも、最初のキャッチコピーよりも興味を惹かれるのではないでしょうか?

ブースキャッチコピーづくり3つのポイントに照らして考えてみましょう。

  • 専門店型の表現になっている

→「企業規模(従業員50名未満)」と「属性(企業経営者)」という軸で専門化している

  • メリットを訴求している

→離職率を減少させる

  • 数字が入っている

→100社実績、13%減

ブースキャッチコピーづくり3つのポイントの活用の仕方をわかっていただいたと思います。

なお、ブースキャッチコピーには完璧というのはありえません。常に練って改善を考え、毎回、出展ごとによりよいブースキャッチコピーをつくり出していく必要があります。あなたも、その点を忘れずに、ブースキャッチコピーを磨きあげていってくださいね。

 

つい立ち寄ってしまうブースの秘訣

あなたは、展示会に来場者として行ったことがありますか?
行ったことがある方も多いと思います。
来場者として展示会場をまわっているとあることに気づきませんか?

それは、

『入りやすいブースと、入りにくいブースがある』

ということです。

 

思わず入ってしまうブースとは?

では、どのようなブースが入りやすくて、どのようなブースは入りにくいのでしょうか?

これは、人間の心理と深く関わっています。知っておくことでブースでの人員配置にとても役に立ちます。

たとえば、ブースの前に社員一同ズラっと横一列に並んでいたらどうでしょうか?

あなたが、そのブースの前を通る来場者になった場合、どう感じますか?

想像してみてください。

「近寄りたくない」

「ブースに入りづらい」

と感じるはずです。

なぜ、そのように感じるのでしょうか?

それは、人は、本能的に

『売り込まれることが嫌い』

だからです。

社員が一列に並んでいたら、いかにも営業する気満々、売り込む気満々に見えます。これでは、ブースの中に非常に入りづらいですね。

「近くを通ったら、しつこく話しかけられるのではないか?」

と感じてしまいます。

すると・・・

  • 目線を反対側のブースに向ける
  • ブースから距離を取って通り過ぎる
  • 早足で通り過ぎる

など、来場者はそのブースを避ける行動を取ります。あ~。非常にもったいないです。

 

では、どうすればよいのでしょうか?

そこで大切になるのが、

「入りやすいブースをつくる」

ことです。

 

ブースの前にズラっと並んで立つ人員配置を行うと、入りづらさが格段に増すというのは、今お伝えしたとおりです。

 

ということは・・・

それと逆をやればよいのです。

通りから歩いてきてブースの中が見えるように人を配置し、開放的なイメージを与えることが大切です。ブースの中に入れるようにブースの入り口をできるだけ広く取りましょう。

さらに、もしも、ブースの中にひとりもお客がいない場合は、スタッフメンバーのうちのひとりを、ブース内で待機させましょう。

この時のポイントは、待機する人はスーツ姿になることです。もし、展示会専用のユニフォームなどを着ていたらスーツ姿に戻ってもらいましょう。

なぜ、スーツ姿で待機させるのか?

ブースの中にスーツを着た人がいると、来場者はその人が出展社のスタッフなのか、来場者なのか判断がつかないからです。

さらに、ブースの中で来場者のようにふるまってもらいます。ブース内をウロウロしたり、壁の実績や棚の上の資料を見たりしながら待機してもらいます。ユニフォームを着ている社員とブースの中で話をするのもいいでしょう。すると、来場者にはブースの中に他の来場者がいるように見えます。 他の人がいるということだけで、一気にブースに入りやすくなるのです。人は人気(ひとけ)があるところに興味を持つのです。

 

いつも元気な気持ちよいブースになるために必要なたったひとつのこと

それと、もうひとつ重要なことがあります。

それは、ブースで対応するスタッフは常に元気よく快活に振る舞うということです。

そのためには、休憩をローテーション化しましょう。

展示会は多くの場合、10時から始まり18時に終わります。その間8時間ずっと立ちっぱなしでいると足への負担がドンドン蓄積されて、立っていられなくなるほど、足の裏が痛くなります。あなたも経験があるかもしれません。

そうなると、元気よくさわやかに来場者にアプローチすることができなくなってしまいます。そうならないように休憩をローテーション化するのです。休憩ローテーションのイメージはこうです。

10時から18時の展示会の場合、11時頃から30分ごとに休憩ローテーションを回します。まず昼休憩として、1~2人が休憩を取ります。展示会ごとに、来場者数がピークになる時間帯がありますのでその時間帯を把握しておきます。

(ピークは、多くの場合、14時から16時の間ですが、有名経営者の講演のようなイベントがある場合、そのイベントの終了後が一番、人が多くなります。)

なるべく、ピーク時には、全員で対応できるように昼休憩を済ませておきます。

昼休憩が終わったら18時まで休憩なし。今度は時間を短くして、15~30分の休憩ローテーションを回します。午後は、疲労が蓄積してきますが、このミニ休憩を取るだけでも疲労回復につながります。このように、しっかりと休憩する時間と順番を決めて休むことで疲労軽減につながり、来場者対応の質の低下やスタッフのモチベーション低下を防止することができます。

 

ポイントは、休憩ローテーションをルール化してしまうことです。

「空いた時間に適当に休憩を取る」

とすると、時間がなかったり、休憩を頻繁に取る人、全く取らない人などが出てくる可能性があります。ルールとして

「全員まんべんなく必ず休憩する」

ということが大事です。

展示会で人員配置やシフト管理をする方は、スタッフ一人ひとりが、きちんと休憩を取っているかを把握しておきましょう。

展示会でのブース対応は実は重労働です。女性社員の方はヒールではなくスニーカーを履くことを強くお奨めします。

まとめておきます。つい立ち寄ってしまうブースはこのようにつくりましょう。

 

  1. ブースの中が見えるように人を配置する
  2. ブースの中がガラガラにならないようにする
  3. 元気溌剌と対応するために休憩ローテーションをルール化する

 

あなたの会社もブースに人が入りやすくなるようにこの3点に気をつけて当日のオペレーションをしてくださいね。

 

 

さぁ、ここからは、さらに具体的なコツをお伝えしていきますよ。

すでにお伝えしたように、展示会にブースを出展し集客を狙う場合、競合との差別化や会場に合わせたレイアウト、ターゲットや目的に応じた仕掛けなどが必要です。これらを事前に設計し、実行に移せば集客効果が高まるでしょう。

ここからは、展示会ブース出展で集客に成功するためのコツやデザイン、成功事例などをさらに詳しく解説していきます。

集客できる展示会ブースを作るコツ5選

展示会ブースで集客するには、前提として押さえるべきポイントやコツがあります。ここでは、集客できる展示会ブースを作るコツを5つ紹介します。

  1.  目的や狙いに合ったブースを設ける
  2.  第一印象で目を惹く仕掛けを作る
  3.  立地や人の動線に配慮する
  4.  ターゲットやブランドに合わせて設計する
  5.  ブースレイアウトを工夫する

それぞれについて詳しく解説します。

1.目的や狙いに合ったブースを設ける

展示会に出展する場合、自社の目的に合わせたブースを設けることが大切です。来場者に何を訴求したいのかによってブースの内容やレイアウトを変えましょう。 例えば、展示会ブースにはいくつかの種類があり、それぞれに次のような特徴があります。

ブースの種類

メリット・詳細

具体例

製品展示会ブース

・製品やサービスを展示し、来場者に直接体感してもらう。

製造業、食品関係、小売業などの試食会や展示による販促活動など。

体験&セミナーブース

来場者が商品やサービスを体験し、その内容を理解できるため、サービスの価値が伝わりやすい。

ソフトウェアや教育サービス、フィットネスやエクササイズなどのサービスなど。

商談型ブース

来場者と直接面談や商談を行い、契約に進む。新規の顧客だけでなく、既存の顧客に対しても時間をかけてアプローチできる。

スマートフォンの販売、フランチャイズへの加盟、資産運用に関する商談など。

パネル展示型ブース

・商品やサービスのプレゼンを目的にした活用。

・メリットや詳細なスペック、導入事例などを網羅的かつ具体的に伝えられる。

ITシステムやツールの導入事例、教育サービスなど。

 

自社の業種やサービス内容、目的などに応じてブースの種類を選びましょう。

2.第一印象で目を惹く仕掛けを作る

展示会には出展ブースが数多くあり、第一印象で目を惹く仕掛けがなければ来場者を呼び込めません。そのため、来場者の目に止まるような仕掛けが必要です。特に来場者への仕掛けで重要な点は、次の2つです。

  •  パラペットを有効活用する 
  • 目立つ仕掛けを設ける

パラペットとは、前述の通り、ブースの正面上部に設置する看板のようなものです。社名を載せる企業が多いですが、認知度のあるブランドや企業名でない限り、ただ社名を載せても効果は薄いでしょう。来場者にとってわかりやすいメリットや、思わず見てしまうキャッチコピーを載せるのがおすすめです。

また、目立つ仕掛けとして、次のような工夫も有効です。 

  • 会場内で視認されやすい色を使う
  • 背の高いPOPやのぼりを設置する
  • 照明を使って明るくする

参加する展示会の過去の様子(展示会レポートからご覧いただけます)や、別で開催されている展示会の様子などを参考にして、目立つ仕掛けを考えましょう。

3.立地や人の動線に配慮する

展示会に出展するブースは、小間位置と呼ばれる配置場所が決められます。小間位置によって、来場者のブースへの入り方が大きく左右するため、次の3点を必ず確認しておきましょう。

  • 来場者がどの位置から歩いてくるのか
  • メインの通路に面しているのか 
  • 休憩所は近くにあるのか

来場者が歩いてくる方向に合わせて、キャッチコピーやパネルの向きを決めると、視野に入り気づかれやすくなります。また、メインの通路や休憩所の近くにブースが面していれば、多くの来場者と接するチャンスがあるため有利です。この場合は、呼び込みを強化したり、ブース外に目立つ仕掛けを用意したりするとよいでしょう。

4.ターゲットやブランドに合わせて設計する

展示会のブース設計は、ターゲットや自社のブランドに合わせて行いましょう。展示会のブースで集客にこだわりすぎると、ブランドイメージを損なう可能性や狙うべきターゲットに訴求できないリスクがあります。 あくまでも自社のブランドや商品の価値、印象などを大切にし、見込み顧客から共感されるブースを設計することで、より確度の高い顧客を集められるでしょう。

5.ブースレイアウトを工夫する

展示会で集客を狙う場合、ブースレイアウトの工夫は不可欠です。レイアウトによって、来場者が受ける印象やブースへの興味関心に大きく変化します。 展示会ブースは、レイアウトで展示する商品やサービスを伝えるVP(ビジュアルプレゼンテーション)の考え方が大切です。例えば、次のような工夫が考えられます。 

  • 遠くからでもブースの内容がわかるように余白(空間)を作る 
  • 展示物が見やすいように目線の高さに合わせて配置する
  • 類似する展示物を近くに置く
  • デザインは統一感と世界観を表現する

特にデザインはブース全体の印象を決めるため重要です。統一感を持たせるために使う色は3色以内に抑え、コーポレートカラー(企業のイメージカラー)を使用するのが無難です。世界観は、和風のテイストなら紙や木を使うなど、自社のイメージに合わせて表現方法を探しましょう。 とはいえ、展示会ブースの出展で成果を上げることは難しく、具体的なイメージが浮かばない人もいるでしょう。弊社では、展示会で成果を出すためのセミナーを開催しています。展示会出展に関するお悩みをお持ちの方は、ぜひご参加ください。

展示会ブースに集客するための施策

展示会ブースで集客するためには、ブースに関わること以外にも施策があります。戦略的に施策を用意すれば、集客効果を高められるでしょう。具体的には、

  1.  呼び込み用のトークスクリプトを作る
  2. パネルデザインや配布物を工夫する
  3. スタッフの配置と接客を戦略化する
  4. SNS映えする展示スポットを設ける

などです。それぞれ詳しく解説します。

1.呼び込み用のトークスクリプトを作る

展示会で集客を狙う場合、ブースの内容だけでなく呼び込みも重要な施策の一つです。スタッフの呼び込み方法を工夫して来場者が興味を持つようにしましょう。 具体的にはスタッフの配置や役割分担、顧客の状況に応じて使い分けるトークスクリプト(営業トークのマニュアルのようなもの)を組むなどが効果的です。

内容

詳細

スタッフの配置や役割分担

【スタッフの役割】

・ブースの外で来場者への呼び込みを担当

・ブース内で来場者のヒアリングを担当

・ブース内で来場者へのプレゼン(商談)を担当

トークスクリプト

【トークスクリプトを使い分ける来場者のパターン】
・足を止めている来場者

・急いでいる来場者

・集団で来ている来場者

・じっくり観察している興味がありそうな来場者

 スタッフの役割や来場者のパターンを明確に設定し、対応方法を決めておけば効率的かつ効果的に集客を図れるでしょう。

※スタッフの立ち方、待ち方は、「即実践!マル秘テクニック」をご覧ください。

2.パネルデザインや配布物を工夫する

展示会には数多くのブースが出展しており、来場者にとってメリットや興味関心のある内容でなければ集客は困難です。展示会ブースで集客するためには、顧客がメリットを感じられるような配布物や興味の湧くようなパネルデザインを準備しましょう。

配布物(ノベルティ)

・実用的なものを配る。

例)文具、うちわ、タオル、エコバック

※例えば、切削加工が得意なら、自社の切削加工技術を活かしてつくった特殊な形状の「ものさし」を配る、など、自社の強みをアピールできるものが望ましい。

パネルデザイン

・キャッチコピーなどを大きな文字で記載する

・無料体験などの記載で興味づけを行う

例)よもぎ蒸し15分無料体験!

※導入化粧水を展示するなら、無料血流診断、など体験から自社商材の案内に自然とつなげられるような内容が望ましい。

ノベルティで実用的なものを渡せば、来場者は日常的に使用する可能性があります。ノベルティにQRコードを印字したり、商品の記載をしたりしておけば、来場者に自社の存在を継続的に訴求できます。展示会での興味づけと、その後のアプローチまで意識しましょう。 ブースキャッチコピーを工夫して来場者の注目を集めたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

3.スタッフの配置と接客を戦略化する

展示会に参加する来場者は、できるだけ多くのブースを見たいと思っていますから、一つのブースに長く留まることを嫌います。そのため、スタッフが待ち構えて必死に来場者を捕まえようとするブースには近寄とうとしなくなります。

  • スタッフは動的待機(何らかの行動をとりながら待機)を基本とする
  • 役割を決めてブース内とブース外のスタッフの人数を調整する

このような対策をとり、来場者が入りやすい雰囲気作りを心がけましょう。

4.SNS映えする展示スポットを設ける

展示会ブースは、来場者が入りたいと思うきっかけを作ることが重要です。現代はSNS全盛の時代であるため、投稿したくなるような展示スポットを設けるのが、特にBtoC展示会ではおすすめです。パネルを使ったものや展示商品を活用して写真を取れるものなど、さまざまな工夫が考えられます。 さらに、SNSでの投稿を促す仕組みも作れば、展示会以外で自社の商品やサービスを広める広告効果を期待できます。事前にSNSでどのような写真ブースが流行っているのかリサーチしておきましょう。

展示会ブース出展で失敗しないための注意点

展示会のブース出展は、失敗しないための準備も重要です。失敗しないための注意点を次の3つに分けて解説します。

  1. 事前集客を欠かさない
  2. 当日のスタッフの動きや連携を計画しておく
  3. ブース来場者へのアフターフォローを行う

それぞれ解説するので、失敗のリスク対策として確認しておきましょう。

1.事前集客を欠かさない

展示会で集客を狙う場合は、事前の集客がポイントです。来場者は展示会が始まる前からどのブースを見学するかを決めているケースがあります。 当日までに来場者に向けた告知を行っておきましょう。

具体的な事前集客の方法としては、次のようなものがあります。

  • SNSでの告知  メールや案内状での招待
  • 自社サイトやプレスリリースでの発信

1ヶ月前には告知して来場者にできる限り多く認知されるように仕掛けましょう。 事前集客や展示会のPR方法について、より詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

2.当日のスタッフの動きや連携を計画しておく

展示会でブースを出展しても当日のスタッフの統率が取れていなければ、来場者からの評価は低くなり、失敗に終わってしまいます。来場者の満足度を高め、認知度の向上やサービスなどの普及につなげるために、マニュアルを用意しておきましょう。

  • スタッフの配置や役割
  • 接客方法
  • 緊急時の対応

スタッフの雰囲気や対応がよければ、その分、次のアポイントにつながる可能性が高くなります。万全の準備をしておきましょう。

3.ブース来場者へのアフターフォローを行う

展示会のブース出展は、来場者へのアフターフォローで成果が大きく変わります。当日に接点を持てたとしても、その場で契約や購入につながらないケースもあるでしょう。しかし、展示会の後にフォローを入れることで、次回アポや顧客との接点につなげられる可能性が生まれます。

  • お礼の連絡を入れる
  • 補足情報を提供して次アポを伺う
  • 商談中に生じた不明点などに応えるメールを送る
  • 別のイベントへの参加や来店を促す

来場者を見込み顧客にするために、上記のようなフォローを心がけましょう。

展示会ブースの成功事例3つ

ここでは、展示会ブースの成功事例を紹介します。それぞれのブースの特徴や狙いを把握し、自社の出展に活かしてください。

1.HCJ2020 第48回 国際ホテル・レストラン・ショー DACブース

ダック株式会社は、ホテル用の食器などを扱っており、ブース展示では高級感を演出するための工夫を凝らしています。

  • ブース内を壁面で覆い外部の照明を遮断して独自のレイアウトを作成
  • 展示会の暗さを活かしながら150灯のペンダントライトで幻想的な空間を演出
  • 透け感のある大理石を用いて高級感のある雰囲気を演出

自社ブランドの雰囲気を表現しつつ、他社と差別化を図ったブースの好例です。

2.スーパーマーケットトレードショー|水浅青果様MAKUHARI MESSE

パイナップルを自動でスライスしてくれる機会を展示した水浅青果のブースは、他社との差別化を図りながら、自社の展示内容をわかりやすく表現している点が特徴です。

  • パラペットに商品を端的に提示
  • 壁面のパイナップルを目立たせながらも白の余白を使いバランスを調整
  • 「日本初上陸」「約20秒で完成」などのキャッチコピーで興味づけ

自社の特徴を的確に表現してブースを目立たせながらも、過度な賑やかしにならないバランス感覚がポイントです。

3.JAPANTEX 2018 東リブース

東リ株式会社は、タイルカーペット「GXシリーズ」などの独自性あるデザインを備えたものづくりを進め、創業100年を迎えたブランドの価値を表現するブース展示を行いました。 4つのエリアに分けて展示することで、ものづくりの奥深さや幅を表現。独自ブランドの価値向上を目的とした、ブランディング戦略の一環として出展したブースです。 展示会出展ブースの事例について、より詳細に知りたい方は、展示会の様子をまとめた「展示会レポート」をご覧ください。会場の様子が臨場感を持って把握できます。

展示会ブースを効果的に作って集客を成功させよう!

展示会ブースの出展で集客を成功させるためには、出展目的や展示物のブランドや価値、ターゲットを明確にしておく必要があります。そのうえで、会場内のどの位置にブースを出すのか、来場者やターゲットにどのようなアプローチをするのかなどが重要です。 本記事を参考にして展示会ブース出展で集客を成功させ、売り上げ向上や見込み顧客獲得を目指しましょう。 また、自社に最適なブース出展のコツを知りたい方は、成果につながる展示会のコツを直接お伝えする無料セミナーをご活用ください。

このセミナーに参加すると、展示会で成果を出すコツがわかります。 

オンライン展示会営業®セミナーの詳細はこちらをクリック

展示会営業セミナー