展示会で渡す粗品・ノベルティのおすすめと選び方を解説

展示会で、自社の製品・サービスをアピールするために、粗品・ノベルティを配布することは有効です。この記事では、展示会で配布する際に有効な粗品・ノベルティとその選び方を解説します。

※一方で、予算を取れない場合などの理由で、粗品・ノベルティをつくれない、というケースもあると思います。そのような時は、粗品・ノベルティなしで展示会で成果を出す方法もあります。詳細は、「ノベルティなしで展示会で成果を出す」をご覧ください。

目次

展示会の粗品・ノベルティ|おすすめ16選

 

展示会における粗品・ノベルティは、まだ見込みが高いかどうか定かでない来場者に対する名刺獲得用と、受注見込みが高く具体的に購入を検討し始めた来場者に対する検討促進用に分けるとよいでしょう。

質の高い粗品・ノベルティを配布することによって、名刺獲得用は、ライバル会社に比べて自社を記憶に残してもらいやすくなりますし、検討促進用は、購入特典として、見込み客の背中を押す効果があります。

販促用(ばらまき)

①ボールペン

粗品の定番といえるボールペンは、品質がポイントです。

高品質で書き味のよいものは、普段使いされやすくなります。

普段使いされるもので使用感が良いボールペンだと企業名を覚えてもらえるだけでなく、企業名のボールペン=「使いやすい」イメージがつき、企業イメージ向上につながります。

②ふせん

ふせんも普段使いしやすいため、粗品・ノベルティとしては効果的です。

量が多いと重宝されやすく、企業イメージもよくなることが期待できます。

またしおり・メモの代わりに使える種類を選ぶと、企業名が目につきやすくなります。

③クリアファイル

クリアファイルは、展示ブースでお渡しした資料をまとめるのに役立つため、感謝されやすいグッズです。

中には印刷が凝っているものもありますが、何も印刷しないほうが用途を選ばず使え、使い勝手がよいといえます。

自社のロゴや社名をプリントする場合も、控えめにする方がよいでしょう。

④エコバッグ

展示会では、来場者は、カタログ、パンプレット、サンプル品などさまざまなものを渡されますから、エコバッグがあると重宝されるでしょう。

素材はビニール素材からコットンまで、数多くあります。

エコバッグは普段使いもでき、環境問題やSDGsに取り組むアピールもできるため、SDGsに注力している企業は取り入れることをおすすめします。

⑤タオル・拭き取りクリーナー

ボールペンと並び、粗品としてよく導入されています。企業名だけでなく住所や電話番号も入れられるため企業におすすめです。

拭き取りクリーナーは、日常生活にあると便利で喜ばれます。

布地のクリーナー以外に、ほうき・ちりとり型のものも簡単に掃除できて、目につきやすくてよいでしょう。

⑥小型電子機器(モバイルバッテリー等)

小型電子機器はITや製造業などの会社が粗品として配布すると、技術面でのアピールも期待できるアイテムです。

防災グッズとしても利用できるようにすると重宝されるでしょう。

粗品・ノベルティとして採用される小型電子機器は、例えば以下のものがあります。

  • カラビナ付きLED|地方の展示会(車用)
  • モバイルバッテリー|都市部の展示会
  • ハンディファン|夏用

季節や地域によって使い勝手が変わるものもあるため、時期や場所に応じて検討しましょう。

 

⑦除菌グッズ・マスク

消毒や除菌が当たり前になっている昨今では、防菌グッズやマスクは喜ばれるアイテムです。

コロナ禍の影響で衛生面への意識が高まり、除菌スプレーやシート、マスクは喜ばれるでしょう。机の上に置いてもらったら、他の人にも目に入って社名等が認知されることもメリットの一つです。

⑧メモ帳・手帳サイズノート

自宅・会社問わず必要なメモ帳は、電話のそばに置けるサイズで台紙付きのものが人気です。企業名の他に会社情報も載せられるため、社名の印象が残りやすいといえます。

営業パーソンが多い会社をターゲットにするのであれば、手帳サイズのノートがおすすめです。

⑨お水・ミネラルウォーター

夏場に実施する展示会におすすめなのが、お水・ミネラルウォーターです。展示会場は乾燥していることが多く喉がかわきやすいので、非常に喜ばれます。ターゲット層が年齢・性別で特定できなくても、年齢・性別問わずニーズがあります。お水があって困る人はいないので、配布しきれずに残る可能性は低いといえます。

ペットボトルのラベルに社名を記載するとよいでしょう。

⑩お菓子

アメやプリントクッキーなどのお菓子も、展示会で歩き疲れた来場者の糖質・栄養補給に適しているので、喜ばれます。有名メーカーのお菓子ももちろんよいのですが、展示会の会場や・会社がある地域のお菓子や、自社に関連する商品を使うとなおよいでしょう。

⑪自社商材の特徴を活かしたのも

粗品・ノベルティとして、実は、もっとも効果があるのは、自社商材の特徴を活かしたものです。お渡しすることで、自社商材の強みをイメージできるような粗品・ノベルティを検討します。たとえば、以下のものが挙げられます。

  • オリジナル商品のサンプル
  • 製作過程で廃棄するもので作ったもの
  • サービス利用一回無料券
  • 自社の技術でつくった小物
     ※たとえば、通常だと切りにくいCFRP素材を簡単に切削できる技術を持つ会社なら、その技術で作ったCFRP素材の定規など

会社の特徴を活かしたオリジナルグッズは顧客の印象にも残りやすく、商談を進める際にも非常に有効です。

 

見込み客の検討促進用

⑫ボトル・タンブラー・革製品など

水筒などのボトル・タンブラーや革製品は高い品質のものが好まれます。普段使いできるものは好みが分かれやすいため、色はどの人にも好まれそうなベーシックカラーがおすすめです。

⑬ペン立て・メモスタンド

デスクワークがメインの来場者をターゲットにする場合は、ペン立てやメモスタンドもおすすめです。ペン立てや・メモスタンドなど机に置くものは目立つため、会社名を覚えてもらえます。

⑭カレンダー

11月から年末頃の展示会におすすめなのが、カレンダーです。

どの会社にもカレンダーは必要で、しかも、自社でわざわざ購入しない傾向にあります。

1年間毎日見られることと、見るたびに会社名を意識してもらえるため、社名を認知してもらう目的には最適といえます。

 

⑮会社の技術・オリジナルブランドの2次商品

技術系・製造系の会社や、オリジナルブランドを展開している会社は、自社の技術の優位性、商材の強みをアピールできるものがおすすめです。たとえば次のようなものが挙げられます。

  • 会社の技術力が分かる非売品
  • 主力製品ではないプレミアムなもの
  • デザインに特徴があるもの
  • 人気商品に関連したグッズ

お渡しすることで、自社の技術の高さをPRできるので、もっとも有効な粗品・ノベルティと言えます。

⑯対象顧客に特化した道具

顧客ターゲットが限定されていれば、ターゲットに特化したものであれば喜ばれます。例えば以下のものがおすすめです。

  • ポケット巻尺|部品メーカー
  • 靴磨きセット|営業職
  • 染み抜き剤|飲食店
  • 装飾用フォトフレーム|小売店舗

おすすめの選び方

 

つづいて粗品・ノベルティを選ぶにあたって、注意すべきポイントを解説します。自社商材の強み・コンセプト、顧客に印象付けたいこと、どの場面で配るかなどを検討することが重要です。

自社商材の強み・コンセプトで印象づける

自社商材の強み・コンセプトと連動したアイテムを選ぶことが大切です。

例えば以下のように関連づけます。

  • 製品の質が売りであれば、品質を重視したアイテム
  • 発想力が売りであれば、ありがちな品目でも独特のアイテム
  • 企業ブランドが売りであれば、ブランドに関連したデザインアイテム
  • きめ細かなサービスが売りであれば、サービス内容をイメージさせるアイテム

アパレルや化粧品ブランド、オリジナルキャラクターがあれば、デザイン性を重視したアイテムもよいでしょう。

顧客にどのような印象をつけたい?

顧客にどのような印象をつけたいかによって、選ぶものも変わります。

例えば名前だけ覚えられればよいのであれば、企業名入りの普段使いできるものがベストです。

他にも、

  • 品質重視
  • ブランドの存在感
  • 「地域」に根ざすのか、それとも「全国・世界」を目指すのか
  • かゆいところに手が届くきめ細かさ

など、まず、印象付けたいイメージがどのようなものなのかを決めた上で、

そのイメージを想起させるような粗品・ノベルティを用意しましょう。

 

どのような目的で配る?

 

例えば自社ブースに引き込むためなのか、名刺獲得のためなのか、アンケートのお礼なのか、購入検討の背中を押すためなのか、という目的に応じて、品質や種類を変えるとよいでしょう。

中小企業は、製品・サービス内容を知ってもらうことが重要です。

大手企業は企業自体の存在感をアピールし、ブランドイメージを高める目的もあるでしょう。

粗品・ノベルティを配布する目的を明確にしましょう。

配慮したいことは?

他の会社が何を配るか、以前何を配ったかというリサーチも必要です。

他社と粗品の種類が重なってしまうと、せっかく配布しても存在感が薄くなってしまいます。

また、来場者のニーズを知ることも大切な要素として挙げられます。自分がもらうとうれしいと思うものかどうか、ターゲットが使用するイメージを明確にできるかどうか、を考えると、アイテムの候補もある程度絞れるでしょう。

粗品・ノベルティを渡すメリットとは?

展示会で粗品・ノベルティを渡すことには、多くのメリットがあります。具体的なメリットを把握し、その効果を引き出すことで、展示会参加のリターンが大きくなるでしょう。以下では、展示会で粗品・ノベルティを渡す主なメリットを解説します。

 

自社の印象を残しやすくなる

粗品・ノベルティを配布することで、展示会での自社の印象が来場者に残りやすくなります。展示会には多くの企業が参加しているため、後手に回ってしまうと顧客に認知されず、アピールのチャンスを逃す可能性があるでしょう。そこで粗品・ノベルティを積極的に渡し、自社の存在をアイテムを通してPRする方法が有効となります。

 

自社のロゴや企業名の入った粗品・ノベルティであれば、名前を覚えてもらうきっかけにもなるでしょう。展示会後にコンタクトを取りやすくなるため、自社の印象を残すために粗品・ノベルティを活用することが検討されます。

 

強いインパクトを残すのなら、競合他社との差別化を図り、自社ならではの粗品・ノベルティを作成するのがコツです。

 

商品・サービスの認知度拡大につながる

粗品・ノベルティは、自社商品・サービスの認知度拡大につながるメリットがあります。自社商品の画像が印刷されたものや、サービスの特徴・魅力が記載されたもの、企業情報やホームページのURLが書かれたものなどを活用することで、認知度を高められるでしょう。

 

商品画像の入った粗品・ノベルティなどは、視覚的に強い印象を残せるため、展示会後にも効果に期待できます。まだ自社商品・サービスの認知度が低いことが課題だったり、新商品のアピールを展示会の重要指標に挙げたりする場合には、粗品・ノベルティを使った認知度拡大がおすすめです。

 

イメージ向上に期待できる

粗品・ノベルティを手渡すことで、自社のイメージ向上にも期待できます。愛想よく粗品・ノベルティを直接手渡しし、そのうえで丁寧な説明などを行うことで、自社に対してよい印象を持ってくれる顧客が増える可能性があります。品質のよい粗品・ノベルティであればなおさら、自社のイメージアップを狙えるでしょう。

 

粗品・ノベルティを渡すことで、少なくとも自社に何らかの印象を持つきっかけを与えられます。そこからイメージ向上につながるパフォーマンスや工夫を行えれば、具体的な成果の獲得を目指せるでしょう。

 

自社イメージがまだ確立されていない状況や、ブランディングを優先したい場合には、粗品・ノベルティによるイメージ向上が有効な手段になり得ます。

 

広告にかかるコストパフォーマンスが改善される

粗品・ノベルティは、広告宣伝費としてコストパフォーマンスの高い方法となります。そのため広告費を少しでも抑えつつ、自社商品・サービスの知名度を上げたいときにもメリットがあるでしょう。展示会への参加時には、どうしてもある程度のコストを計算しなければなりません。

 

しかし、コストをかけすぎるとリターンが少なくなり、想定した利益を達成できない可能性が懸念されます。そこで粗品・ノベルティを活用して、そのほかの広告宣伝費を削減することで、コストパフォーマンスの改善を進める方法が考えられるでしょう。

 

展示会の参加時にコストが課題に挙げられている場合にも、粗品・ノベルティの積極活用が推奨されます。

 

展示会後も自社の存在を意識してもらえる

粗品・ノベルティの提供は、展示会後に自社の存在を意識してもらえる点でもメリットがあります。普段から使えるアイテムを粗品・ノベルティとして作成することで、顧客の日常に自然と自社の存在を根付かせられます。ふとしたときに商品・サービスの購入などといった、具体的なアクションにつながる可能性に期待可能です。

 

展示会の段階でアピールすることも重要ですが、その後の商談などにつなげるには、アフターフォローが大切です。粗品・ノベルティの存在は、アフターフォローの一環としても作用するケースもあるため、率先して導入することが考えられます。

 

声かけのきっかけを作れる

粗品・ノベルティを用意することで、手渡しことを理由に声かけのきっかけを作れます。ブースに訪れた顧客に対して積極的にアプローチしやすくなる点もまた、粗品・ノベルティのメリットだと言えるでしょう。粗品・ノベルティを手渡しつつ声かけを行うことで、自然とよい印象を与えつつ営業会話をスタートできます。

 

あとはきちんとした会話の流れを守って顧客をリードできれば、目標とする成果の達成につなげられるでしょう。展示会では顧客の流れが早く、声かけすら難しいケースもあります。そんなときでも粗品・ノベルティがあれば、スムーズに営業をかけて会話を始めることが可能です。

 

展示会中に従業員が動きやすくなるメリットもあるため、営業手法の1つとして粗品・ノベルティを利用するのもおすすめです。

 

名刺の獲得やアンケートの回答につながる

粗品・ノベルティを利用することで、名刺の獲得やアンケートへの回答を依頼しやすくなるメリットもあります。先の解説通り、粗品・ノベルティを手渡すことで声かけのきっかけを作れます。その流れで名刺交換をしたり、作成したアンケートへの回答を依頼したりすることで、展示会での目標達成が近づくでしょう。

 

逆にアンケートの回答を条件に、粗品・ノベルティを配布する方法もあります。アンケートに答えてくれた人に対して特別な粗品・ノベルティを配ることで、多くの回答を回収可能です。通常とは異なる粗品・ノベルティを配布するかたちにすれば、顧客に特別な体験を提供できるのもメリットです。

 

顧客がもらって嬉しい粗品・ノベルティとは?

粗品・ノベルティは、「顧客がもらって嬉しいもの」を軸にすることがポイントです。顧客側の心理を把握し、ニーズに対応できる粗品・ノベルティを作成することで、展示会中のアピールが成功しやすくなるでしょう。以下では、顧客がどのような粗品・ノベルティをもらえると嬉しいのかを解説します。

 

持ち運びに配慮されたもの

粗品・ノベルティは、持ち運びに配慮されたものが喜ばれます。展示会中に大きなものや持ちづらいものを手渡されると、扱いに困る可能性があるでしょう。顧客がその後も展示会を見て回ることを意識して、持ち運びしやすい粗品・ノベルティを用意するのが基本です。

 

ポケットに収まるサイズのものにしたり、小さめの袋にまとめられるかたちにしたりすると、持ち運びで困るケースが減ります。

 

その場で利用できるもの

粗品・ノベルティは、その場で利用できるものにもニーズがあります。すぐに使えるものであれば、使っている顧客の姿が宣伝になり、展示会での自社アピールにもつながるでしょう。例えば暑い時期には自社商品が印刷されたうちわを配り、あおいで移動してもらうように工夫するのが1つの方法です。

 

そのほか、エコバックを配布して、競合他社の粗品・ノベルティを入れてもらう方法なども考えられるでしょう。その場ですぐに利用してもらえる粗品・ノベルティを優先して、ターゲット以外の顧客にアピールすることも検討されます。

 

ビジネスシーンで実際に利用する機会のあるもの

ビジネスシーンで活用できる粗品・ノベルティも、顧客にとっては嬉しいものになります。自社商品・サービスのアピールが基本的な目標ですが、広告効果を意識しすぎて実用性がないものを配布しても、その後使ってもらえず宣伝にならない可能性が懸念されるでしょう。

 

粗品・ノベルティは実際に使ってもらうことを前提に考案し、どのようなものにニーズがあるのかを分析しておくのがコツです。ターゲットとなる顧客の属性によっても最適な粗品・ノベルティは変わるので、具体的な顧客のターゲット像を設定して顧客ニーズの把握に努めるのが重要となります。

まとめ

展示会での粗品の選び方やおすすめのアイテムをご紹介しました。どのような種類の粗品を配布するかは、展示会の出展目的から逆算して考えるとよいでしょう。
※展示会の出展目的は、「展示会とは?目的・メリットを解説」もご覧ください。

※一方で、予算を取れない場合などの理由で、粗品・ノベルティをつくれない、というケースもあると思います。そのような時は、粗品・ノベルティなしで展示会で成果を出す方法もあります。詳細は、「ノベルティなしで展示会で成果を出す」をご覧ください。

 

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