展示会で、自社の製品・サービスをアピールするために、粗品・ノベルティを配布することは有効です。この記事では、展示会で配布する際に有効な粗品・ノベルティとその選び方を解説します。
※一方で、予算を取れない場合などの理由で、粗品・ノベルティをつくれない、というケースもあると思います。そのような時は、粗品・ノベルティなしで展示会で成果を出す方法もあります。詳細は、「ノベルティなしで展示会で成果を出す」をご覧ください。
目次
展示会における粗品・ノベルティは、まだ見込みが高いかどうか定かでない来場者に対する名刺獲得用と、受注見込みが高く具体的に購入を検討し始めた来場者に対する検討促進用に分けるとよいでしょう。
質の高い粗品・ノベルティを配布することによって、名刺獲得用は、ライバル会社に比べて自社を記憶に残してもらいやすくなりますし、検討促進用は、購入特典として、見込み客の背中を押す効果があります。
粗品の定番といえるボールペンは、品質がポイントです。
高品質で書き味のよいものは、普段使いされやすくなります。
普段使いされるもので使用感が良いボールペンだと企業名を覚えてもらえるだけでなく、企業名のボールペン=「使いやすい」イメージがつき、企業イメージ向上につながります。
ふせんも普段使いしやすいため、粗品・ノベルティとしては効果的です。
量が多いと重宝されやすく、企業イメージもよくなることが期待できます。
またしおり・メモの代わりに使える種類を選ぶと、企業名が目につきやすくなります。
クリアファイルは、展示ブースでお渡しした資料をまとめるのに役立つため、感謝されやすいグッズです。
中には印刷が凝っているものもありますが、何も印刷しないほうが用途を選ばず使え、使い勝手がよいといえます。
自社のロゴや社名をプリントする場合も、控えめにする方がよいでしょう。
展示会では、来場者は、カタログ、パンプレット、サンプル品などさまざまなものを渡されますから、エコバッグがあると重宝されるでしょう。
素材はビニール素材からコットンまで、数多くあります。
エコバッグは普段使いもでき、環境問題やSDGsに取り組むアピールもできるため、SDGsに注力している企業は取り入れることをおすすめします。
ボールペンと並び、粗品としてよく導入されています。企業名だけでなく住所や電話番号も入れられるため企業におすすめです。
拭き取りクリーナーは、日常生活にあると便利で喜ばれます。
布地のクリーナー以外に、ほうき・ちりとり型のものも簡単に掃除できて、目につきやすくてよいでしょう。
小型電子機器はITや製造業などの会社が粗品として配布すると、技術面でのアピールも期待できるアイテムです。
防災グッズとしても利用できるようにすると重宝されるでしょう。
粗品・ノベルティとして採用される小型電子機器は、例えば以下のものがあります。
季節や地域によって使い勝手が変わるものもあるため、時期や場所に応じて検討しましょう。
消毒や除菌が当たり前になっている昨今では、防菌グッズやマスクは喜ばれるアイテムです。
コロナ禍の影響で衛生面への意識が高まり、除菌スプレーやシート、マスクは喜ばれるでしょう。机の上に置いてもらったら、他の人にも目に入って社名等が認知されることもメリットの一つです。
自宅・会社問わず必要なメモ帳は、電話のそばに置けるサイズで台紙付きのものが人気です。企業名の他に会社情報も載せられるため、社名の印象が残りやすいといえます。
営業パーソンが多い会社をターゲットにするのであれば、手帳サイズのノートがおすすめです。
夏場に実施する展示会におすすめなのが、お水・ミネラルウォーターです。展示会場は乾燥していることが多く喉がかわきやすいので、非常に喜ばれます。ターゲット層が年齢・性別で特定できなくても、年齢・性別問わずニーズがあります。お水があって困る人はいないので、配布しきれずに残る可能性は低いといえます。
ペットボトルのラベルに社名を記載するとよいでしょう。
アメやプリントクッキーなどのお菓子も、展示会で歩き疲れた来場者の糖質・栄養補給に適しているので、喜ばれます。有名メーカーのお菓子ももちろんよいのですが、展示会の会場や・会社がある地域のお菓子や、自社に関連する商品を使うとなおよいでしょう。
粗品・ノベルティとして、実は、もっとも効果があるのは、自社商材の特徴を活かしたものです。お渡しすることで、自社商材の強みをイメージできるような粗品・ノベルティを検討します。たとえば、以下のものが挙げられます。
会社の特徴を活かしたオリジナルグッズは顧客の印象にも残りやすく、商談を進める際にも非常に有効です。
水筒などのボトル・タンブラーや革製品は高い品質のものが好まれます。普段使いできるものは好みが分かれやすいため、色はどの人にも好まれそうなベーシックカラーがおすすめです。
デスクワークがメインの来場者をターゲットにする場合は、ペン立てやメモスタンドもおすすめです。ペン立てや・メモスタンドなど机に置くものは目立つため、会社名を覚えてもらえます。
11月から年末頃の展示会におすすめなのが、カレンダーです。
どの会社にもカレンダーは必要で、しかも、自社でわざわざ購入しない傾向にあります。
1年間毎日見られることと、見るたびに会社名を意識してもらえるため、社名を認知してもらう目的には最適といえます。
技術系・製造系の会社や、オリジナルブランドを展開している会社は、自社の技術の優位性、商材の強みをアピールできるものがおすすめです。たとえば次のようなものが挙げられます。
お渡しすることで、自社の技術の高さをPRできるので、もっとも有効な粗品・ノベルティと言えます。
顧客ターゲットが限定されていれば、ターゲットに特化したものであれば喜ばれます。例えば以下のものがおすすめです。
つづいて粗品・ノベルティを選ぶにあたって、注意すべきポイントを解説します。自社商材の強み・コンセプト、顧客に印象付けたいこと、どの場面で配るかなどを検討することが重要です。
自社商材の強み・コンセプトと連動したアイテムを選ぶことが大切です。
例えば以下のように関連づけます。
アパレルや化粧品ブランド、オリジナルキャラクターがあれば、デザイン性を重視したアイテムもよいでしょう。
顧客にどのような印象をつけたいかによって、選ぶものも変わります。
例えば名前だけ覚えられればよいのであれば、企業名入りの普段使いできるものがベストです。
他にも、
など、まず、印象付けたいイメージがどのようなものなのかを決めた上で、
そのイメージを想起させるような粗品・ノベルティを用意しましょう。
例えば自社ブースに引き込むためなのか、名刺獲得のためなのか、アンケートのお礼なのか、購入検討の背中を押すためなのか、という目的に応じて、品質や種類を変えるとよいでしょう。
中小企業は、製品・サービス内容を知ってもらうことが重要です。
大手企業は企業自体の存在感をアピールし、ブランドイメージを高める目的もあるでしょう。
粗品・ノベルティを配布する目的を明確にしましょう。
他の会社が何を配るか、以前何を配ったかというリサーチも必要です。
他社と粗品の種類が重なってしまうと、せっかく配布しても存在感が薄くなってしまいます。
また、来場者のニーズを知ることも大切な要素として挙げられます。自分がもらうとうれしいと思うものかどうか、ターゲットが使用するイメージを明確にできるかどうか、を考えると、アイテムの候補もある程度絞れるでしょう。
展示会での粗品の選び方やおすすめのアイテムをご紹介しました。どのような種類の粗品を配布するかは、展示会の出展目的から逆算して考えるとよいでしょう。
※展示会の出展目的は、「展示会とは?目的・メリットを解説」もご覧ください。
※一方で、予算を取れない場合などの理由で、粗品・ノベルティをつくれない、というケースもあると思います。そのような時は、粗品・ノベルティなしで展示会で成果を出す方法もあります。詳細は、「ノベルティなしで展示会で成果を出す」をご覧ください。
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