展示会を失敗させないセミナー

ファッションワールド東京(FaW TOKYO)2026 春|現地観察レポート

展示会場の様子がわかる動画です。

会場を歩いてまず感じたこと

東京ビッグサイトの会場に足を踏み入れた瞬間、空気が違いました。

色と素材と形が、ホール全体に広がっています。IT系の展示会とは明らかに異なる、視覚から入ってくる情報量の多さに、思わず立ち止まりたくなります。

しかしよく見ると、人が止まるブースと、そうでないブースとの差がはっきりしていました。展示会営業のコンサルタントとして会場を歩くとき、僕はいつもその「差」を読もうとしています。今回もまた、学びの多い一日になりました。

展示会基本情報

開催日時

2026年4月8日(水)〜10日(金)、10:00〜17:00の3日間にわたって開催されました。

会場

東京ビッグサイト(東展示棟)

主催者

RX Japan合同会社が主催する、日本最大のファッション専門展示会です。「商談・受注」を目的とした場として位置づけられており、世界20カ国からの参加者が集まります。

公式サイト

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来場者層

ファッション業界のバイヤーや仕入れ担当者を中心に、ブランドの企画・営業担当者が多く来場します。VIP登録は課長職以上限定とされており、意思決定権を持つ層が集まる展示会として知られています。

主な出展分野

サステナブルファッション、アパレル、バッグ・シューズ・アクセサリー、生地・素材・副資材、ファッションDX、デザイナーゾーン、スポーツファッション、リユースビジネスなど、9つの構成展が並びます。ファッション産業の川上から川下まで、ひとつの会場で俯瞰できる構成です。

展示会の特徴

FaW TOKYOの最大の特徴は、「商談・受注」をゴールに設計された展示会であるという点です。

多くの展示会がブランド認知や見込み客との接点づくりを目的とする中、この展示会は来場者自身が「買いに来る」意識を持っています。バイヤーが具体的な仕入れ検討を持って訪れるため、ブースでの会話が商談に直結しやすい環境があります。

出展者にとっては、単なる「知ってもらう場」ではなく、「売れる場」になり得る展示会です。その分、ブースの設計と担当者の準備が成果を大きく左右します。

今回の見どころ

今回の展示会で特に注目を集めていたのは、サステナブルファッションとリユースビジネスの2エリアでした。

サステナブルゾーンは、素材の透明性や環境負荷の低さを前面に打ち出すブースが増え、来場者との会話が非常に具体的でした。「この素材の認証はどこから取っていますか」「廃棄率はどれくらいですか」といった質問が飛んでいるのを耳にしました。バイヤー側の知識レベルが明らかに上がっています。

リユースビジネスゾーンでは、交流パーティーも予定されており、業界のキーパーソンが一堂に集まる場として機能していました。ビジネスマッチングの場としての機能が、展示会単体を超えて設計されている点が印象的でした。

また、特別セミナーには有力企業の経営層が登壇し、業界の今後の方向性についての議論が展開されました。こうしたセミナーは展示会会場でしか体験できない一次情報の場として、毎回多くの参加者を集めています。

注目ポイント

今回の会場を観察して、特に気になったのはファッションDXゾーンの変化です。

数年前まで「DX」「デジタル化」といった言葉は、ファッション業界では半ば他人事のように受け取られていました。しかし今回は、在庫管理のデジタル化や受発注のシステム化に、小規模なブランドの担当者も真剣な目で向き合っていました。

ファッション業界特有の「感性とデジタルの融合」というテーマが、いよいよ現場レベルで動き始めていると感じます。展示会は時代の変化を最も正直に映す場所です。今回のFaW TOKYOも、業界の地殻変動を会場のあちこちで感じさせてくれました。

会場の様子

3日間を通じて、会場の熱量は安定して高い水準にありました。

特に午前中は商談目的のバイヤーが多く、ブースでの会話が丁寧かつ具体的に進んでいる印象でした。午後になると来場者の層が少し変わり、情報収集目的の方が増えてくる流れは、他の商談型展示会と共通しています。

出展者の皆さんが丁寧に作り上げたブース空間に、世界20カ国から集まった来場者が真剣な目で向き合っていました。その場の空気そのものが、ファッション産業の今を表していると感じます。主催者と出展者の皆さんが作り上げるこの場の密度は、オンラインでは決して再現できないものです。

ファッションワールド東京2026春の会場小間割り_展示会営業術

業界への意味

FaW TOKYOが毎年この時期に開催されることには、ファッション業界にとって重要な意味があります。

春の展示会は、秋冬向けの素材や商品の商談が本格化する時期と重なります。バイヤーにとっては、仕入れの方向性を決める重要な判断の場であり、メーカーや産地にとっては来シーズンの受注の起点となります。

また、リユース・サステナブルという軸が加わったことで、従来の「作って売る」産業構造そのものへの問い直しが、展示会の場で始まっています。来年以降の展示会が、どのようにこの変化を吸収していくか、引き続き注目したいと思っています。

展示会の現場に立つと、「頑張っているのに成果が出ない」企業が少なくありません。その原因は、努力不足ではなく「設計」の問題であることがほとんどです。展示会営業は、正しい順番と考え方で取り組めば結果が大きく変わります。その本質については、展示会営業の成功ガイドで詳しく解説しています。

今年の展示会トレンド

今年のファッション系展示会全体を通じて見えてきたトレンドは、「価値の可視化」です。

素材の産地、環境負荷、製造プロセス——かつては「こだわり」として語られていたことが、今は「数値と認証で示す」ことを求められています。来場者であるバイヤーが、そのレベルの情報を当然のように求めてくるようになりました。

もう一つのトレンドは「縮小と集中」です。出展ブース数を増やすより、コア顧客との関係を深める設計を選ぶ企業が増えています。広く集めるより、確実につながる——その方向への変化は、展示会営業の本質に通じるものがあります。

過去のレポート

過去の展示会現地観察レポートもあわせてご覧ください。各回の会場で感じた業界の変化や、ブース設計の傾向についてお伝えしています。

ファッションワールド東京(FaW Tokyo)【春】2025|現地観察レポート

ファッションワールド東京(FaW Tokyo)【春】2024

ファッションワールド東京(FaW Tokyo)【春】2023

ファッションワールド東京春2022

展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス

今回のFaW TOKYOで改めて感じたのは、「VIP来場者向け設計」の重要性です。

この展示会はVIP登録が課長職以上限定です。つまり会場には、意思決定権を持った人が多く来ています。そうした来場者に対して、「まずはお気軽にご覧ください」という姿勢のブースは、機会を逃しています。

意思決定者は時間を大切にしています。ブースの最初の一言が、商談に進むかどうかを分けます。「御社の課題はどこですか」と聞ける準備を、事前に整えておくことが何より大切です。

展示会の成果は、会場の3日間ではなく、準備と事後フォローで決まります。この構造を理解して臨んでいる企業は、必ず結果を残しています。

※この記事はAIを活用して作成しました。

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