Japan IT Week Spring|現地観察レポート
展示会場の様子がわかる動画です。
会場を歩いてまず感じたこと
会場に入った瞬間、いつもとは少し違う熱量を感じました。
東京ビッグサイトの広大なホールに、今年もIT・セキュリティ・AI関連の企業が一堂に集まっています。ただ、今回はその「熱の質」が明らかに変わっていました。
来場者の目線が、特定のブースエリアに集中していたのです。セキュリティ系とAI活用系のゾーンは、会場のどこよりも人が多く、通路がいつも渋滞気味になっていました。
展示会は時代を映す鏡だと、改めて感じた一日でした。
展示会基本情報
開催日時
2026年春、東京ビッグサイトにて3日間開催されました。
会場
東京ビッグサイト(東展示棟)
主催者
RX Japan株式会社が主催する、日本最大規模のIT専門展示会です。セキュリティ、クラウド、AI、データ活用など、企業のデジタル戦略に関わるテーマが網羅されています。
公式サイト
来場者層
IT部門のマネージャーや情報システム担当者を中心に、経営企画や総務部門からの来場者も目立ちました。近年はセキュリティリスクへの関心が経営層にまで広がっているため、役職者の来場比率が上がっている印象です。
主な出展分野
サイバーセキュリティ、クラウドサービス、生成AI・AI開発ツール、ネットワーク管理、データ分析基盤、業務自動化(RPA)など、企業のIT戦略全般にわたる出展が並びました。
展示会の特徴
Japan IT Week Springは、IT系展示会の中でも「実務担当者が意思決定の材料を探しに来る」色合いが強い展示会です。
来場者の多くは「何となく見に来た」のではなく、具体的な課題を抱えてブースを回っています。「今年中にランサムウェア対策を強化しなければならない」「AIツールの導入を検討している」といった、明確な目的意識を持った来場者が目につきました。
出展企業にとっては、温度感の高い見込み客と直接対話できる貴重な機会です。
今回の見どころ
今回の展示会で特に注目を集めていたのは、セキュリティ領域とAI活用ツールの2分野でした。
なかでもランサムウェア対策関連のブースは、会期を通じて常に人が絶えない状態でした。デモ機の前に人が群がり、担当者がひっきりなしに説明している光景が続きました。
もう一方のAI活用ゾーンでは、開発者向けの自動化ツールや、Claude codeをはじめとするAIコーディング支援ツールを扱うブースが活況を呈していました。エンジニア層だけでなく、非エンジニアの管理職も立ち止まって説明を聞いている姿が印象的でした。
注目ポイント
今回の会場を歩いて、ブースのキャッチコピーに関して一つ大きな気づきがありました。
人が集まっているブースのキャッチコピーに、共通したパターンがあったのです。
「ランサムウェア対策」「Claude code対応」——こういったパワーワードだけが大きく掲示されているブースに、来場者が吸い寄せられていました。
これは、時流に乗ったワードの場合、メリットなどをわざわざ含めなくても、時流パワーワードだけをシンプルに出す方が集客できるということを示しています。
来場者はすでに「ランサムウェア対策が必要だ」「Claude codeを試したい」と思ってきています。だからこそ、余計な説明は不要なのです。キャッチコピーの役割は「私はあなたの探しているものです」と伝えることだと、改めて実感しました。
会場の様子
開場直後から来場者の流入は早く、昼前にはメイン通路が混雑する状況でした。
セキュリティゾーンでは、各ブースが実際の攻撃シナリオを再現したデモを行っており、来場者が食い入るように画面を見つめていました。「うちも狙われるのか」という緊張感が、ブースを真剣な空気にしていました。
AI活用ゾーンは対照的に、どこか前のめりな雰囲気がありました。「これ、自分たちでも使えそうだ」という期待感を持った来場者が多く、担当者との会話が弾んでいるブースが目立ちました。
主催者と出展者の皆さんが作り上げたこの場の密度は、オンラインでは絶対に再現できないものです。リアルな場が持つ力を、改めて感じました。


業界への意味
今回の展示会が示していたのは、「ITは専門部署だけの話ではなくなった」という現実です。
ランサムウェアの被害が大企業だけでなく中小企業にも及ぶようになり、経営者自身がセキュリティを意識せざるを得ない時代になっています。展示会の来場者層の変化が、そのことを如実に表していました。
同時に、AIツールの進化が現場レベルでの業務変革を加速させています。今回の展示会で感じたのは、「AIを使う」から「AIと一緒に設計する」へと、企業の取り組みが一段階進んでいるということです。
今回、来場者の足を止めていたブースには共通点がありました。それは「誰に、何を伝えるのか」が明確に設計されていることです。こうした成果の出る展示会営業は、決して偶然ではなく再現可能です。その具体的な考え方と手順は、展示会成功のための全体像で体系的にまとめています。
今年の展示会トレンド
今年のIT展示会全体を通じて感じるトレンドは、「リスク起点」と「AI実装」の二極化です。
セキュリティ系は「怖さ」を現実のものとして伝えるデモが主流になっています。理念や機能の説明よりも、「実際にこういう被害が起きている」という事実を見せることで、来場者の危機感を刺激する手法が増えました。
AI系は逆に、「すぐに使える・試せる」というハードルの低さを前面に出すブースが増えています。概念的な説明から、体験型デモへのシフトが明確です。
どちらも共通しているのは、「来場者に自分ごととして感じてもらう」ための設計が進んでいるという点です。展示会営業の本質である「関係構築」に、出展各社が本気で向き合い始めていると感じます。
過去のレポート
過去の展示会現地観察レポートもあわせてご覧ください。各回の会場で感じた時代の変化や、出展企業の取り組みについてお伝えしています。
展示会営業の専門家 清永健一のワンポイントアドバイス
今回の会場で特に感じたのは、キャッチコピーの「引き算」の重要性です。
出展企業は自社のサービスを一生懸命伝えようとするあまり、キャッチコピーに情報を詰め込みすぎる傾向があります。しかし今回、人が集まっていたブースの多くは、むしろシンプルでした。
来場者はすでに「何を解決しに来たか」を知っています。だからこそ、そのキーワードをシンプルに見せることが、最も強い集客になります。
展示会の準備では、「何を書くか」ではなく「何を削るか」を考える時間を必ず取ってみてください。
※この記事はAIを活用して作成しました。
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展示会営業(R)コンサルタント。経済産業大臣登録中小企業診断士。詳細はウィキペディアご参照。
展示会をテーマとした書籍を5冊執筆している展示会の専門家。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。

