葛飾北斎に学ぶ展示会で成果を出す最後の秘訣!

展示会営業(R)コンサルタントの清永です。

上野の国立西洋美術館で行われている
「北斎とジャポニスム」展に行ってきましたよ。
北斎とジャポニズム展_展示会営業術

葛飾北斎の作品は、漆器や陶磁器の
「包み紙」として西洋に伝わり、
ヨーロッパで絶賛され、
ゴッホやモネにまで影響を与えたといいます。

壮大なスケールですね。

今回は、そんな葛飾北斎から、
展示会で成果を上げる秘訣について、
考えてみたいと思います。

 

北斎のホントのスゴさを展示会に活用する!

調べれば調べるほど、
葛飾北斎ってすごいんです。

この人、単なる浮世絵師ではありません。
北斎の仕事は、
美人画、風景画、役者絵、花鳥、物語絵と
多岐にわたるんです。
70年におよぶ絵師生活。
日本中を遍歴し、
残した作品は10万点余。
師匠は10人。
画号は30度も変え、
生涯93回も引っ越しをしています。

そして・・・
90歳で亡くなるときの言葉が

「天がもう5年わたしを生かしてくれれば、
 わたしは本物の画家になれたであろう」

聞いたとき、鳥肌が立ちました・・・

北斎は、常に現状に満足しない人だったのでしょうね。

そして、この現状に満足しない姿勢こそが、
展示会で大きな成果を上げ続ける最後の秘訣
なのです。

多くの展示会は、
水曜日、木曜日、金曜日というように
会期を3日取っています。

だから、展示会では、
水曜日よりも木曜日の方が、
木曜日よりも金曜日の方が
より来場者にアピールできるように
改善していくことが重要なのです。

現状に満足せず、
展示レイアウトやトーク、スタッフの立ち位置などを
ブラッシュアップしつづけるのです。

終礼ミーティングのすすめ

そのために重要なのは、
毎日の展示会の終わりに
ブースに立ったスタッフ全員で
必ず終礼ミーティングをすることです。

終礼ミーティングでは、
以下の4点を全員で共有しましょう。

  1. うまくいったこと
  2. もっとよくなること
  3. 刺さったトーク
  4. 全体として感じたこと

そして、共有したこの4つの点を
翌日のブーススタッフに伝えるのです。

「そんな些細なことか」
と思われたかもしれませんが、
この終礼ミーティングを確実にやるだけで、
成果が大きく変わってきます。

実例!印刷会社Y社はこうした!

埼玉県にある印刷会社Y社でも、
そういうことがありました。

Y社は、練りに練ったコンセプトで
自信満々、意気揚々と展示会に臨みました。

Y社が自信たっぷりだった理由は、
Y社のブースの場所がとてもよかったからです。

Y社のブースは展示会場の入り口のすぐ前だったのです。

「入口の直近だから、全来場者に
 うちのブースを見てもらえるぞ」

Y社はそう考えていました。

Y社は、
練り上げた出展コンセプトを
表現する秀逸なブースキャッチコピーもつくりました。
準備万端、大きな成果が出る!とY社は思っていたのです。

ところが・・・
現実はそうならなかったのです。

来場者が、Y社のブースを次々と
通り過ぎていくのです。

なぜでしょうか?
想定外のことが現場では起きていました。
来場者は、入り口で受付を済ませると、
まず会場全体を見渡そうとして、
遠くに視線を送ります。

その時、Y社のブースと同じ方向で
Y社のブースから70mほど離れたところに、
アイキャッチの効いた目立つブースがあったのです。

多くの来場者は、Y社のブースをスルーして
その目立つブースに行ってしまったのです。
Y社のブースが目立たなかったわけではありません。

並べて比較するとむしろY社のブースの方が
インパクトがあったくらいです。

しかし、来場者の本能とでもいうべき目の動きが、
Y社ブースに立ち止まることを妨げていたのです。

Y社のスタッフは、
展示会がはじまってわずか1時間でこのことに気づき
ました。
そして、各々が、

  • 帰り際を狙う
  • 声かけを多めにする
  • 体験アトラクションと連動させてハンドベルを鳴らす

などの工夫をしていました。
その後、
1日目が終わり終礼ミーティングを行ったのです。
そこでは、もっと良くなる点」として、この目線対策が
話し合われました。

そして、スタッフ全員で知恵を絞った結果、
妙案が浮かんだのです。

それは、

「70m先の目立つブースが見えにくくなるように
 のぼりを掲げる」
という対策です。

この対策は見事的中しました。
Y社が急遽立てたのぼりは、来場者の目線を
Y社ブースに上手く誘導しました。
そして、Y社のブースは、2日目、3日目と
展示会場でもっとも人垣をつくるブースになったのです。

Y社がこの展示会で
大きな成果を上げることができたのは言うまでもありません。

もしも、Y社が現状に満足し、何の対策もしなければ、
どうなったでしょうか?

おそらく、
Y社は大した成果を上げることができなかったはずです。

展示会では、
葛飾北斎のように、決して現状に満足しないことが重要です。

現状に満足せず、もっとよくならないか、と
細かく改善し続けることこそが、
展示会で大きな成果を上げる秘訣なのです。

あなたの会社も、
展示会に、改善のための終礼ミーティングを取り入れてみてください。

あなたの会社が、展示会で大きな成果を出しつづけることを
心から願っています。   

このセミナーに参加すると、
効果的な終礼ミーティングのやり方がわかります。

 

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