展示会に使える補助金・助成金を紹介【2024年度最新版】

展示会は、企業が、自社の商品・サービスを出展し販路開拓を行うイベントで、効率的・効果的に顧客獲得できるというメリットがあります。

ただ、展示会出展には費用がかかるため、「予算が足りない」と悩んでいる方もおられるのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、展示会に使える補助金や助成金の種類や受け取るまでの手順、注意点について解説します。

※展示会出展の際に必要となる費用については、「展示会出展!費用相場は?」をご覧ください。

目次

展示会に使える補助金・助成金6種

 展示会に出展する際に利用できる補助金や助成金は、主に国や自治体が提供しています。

ここでは、補助金や助成金の種類についてお伝えします。

なお、経済産業省系のものを「補助金」、厚生労働省系のものを「助成金」と呼ぶことが多いです。

また、「補助金」は採択件数や金額が予め決まっているものが多く申請したからといって必ずしも受給できるわけではないのに対して、「助成金」は要件を満たせば受給できる可能性が高いです。

①小規模事業者持続化補助金|全国商工会連合

 小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者を対象にした補助金制度です。

小規模事業者の定義は、従業員の人数が5人以下の商業やサービス業(宿泊業や娯楽業は20人以下)。

従業員の人数が20人以下の製造業・その他です。

申請して採択された際には、最大で200万円の補助金を受けられます。

また、インボイス特例を満たしている際には、一律で上限額に50万円上乗せされます。

申請受付開始は、2024年5月27日(金)(第16回小規模事業者持続化補助金)

②事業再構築補助金

 事業再構築補助金は、中小企業や中堅企業を対象にした補助金制度です。

新分野への進出や事業転換などの大規模な事業の再編を支援します。

申請して採択された際には、中小企業は最大1億円、中堅企業では1.5憶円の補助金を受けられます。

電子申請システムでのみ申請を受け付けており、その際には、GビズIDプライムアカウントの取得が必須です。

事業再構築補助金の募集期間は、以下の通りです。

第12回公募開始日:2024年4月23日(火)

申請受付開始日:調整中

申請締切日:2024年7月26日(金)18:00

③ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金

 ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金は、中小企業や小規模事業者などを対象にした補助金制度です。

働き方改革やインボイス制度導入などの制度変更や、最新の加工機の導入費、システムの構築費などを支援します。

申請して採択された際には、最大で5,000万円の補助金を得られます(従業員の人数、申請類型次第で変動)。

なお、電子申請システムを利用する際には、「GビズIDプライムアカウント」の取得が必須です。

ただし、展示会出展に活用できるのは、グローバル市場開発枠の海外市場開拓(JAPANブランド)類型のみです。

ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金の募集期間は、以下の通りです。

18次公募開始 :2024年 1月 31日(木)17:00~

18次電子申請受付:2024年 3月 11日(月)17:00~

18次申請締切 :2024年 3月 27日(水)17:00まで【厳守】 

 

④共同・協業販路開拓支援補助金

 共同・協業販路開拓支援補助金は、複数の中小企業や小規模事業者などが共同・協業した地域振興機関を対象にした補助金制度です。

働き方改革の推進やインボイスの導入、新サービスや商品の展開を支援します。

申請して採択された際には、1申請者あたりに最大5,000万円の補助金を得られます。

共同・協業販路開拓支援補助金の募集期間は2024年度の実施は未定です。

 

⑤東京都中小企業振興公社の給付する補助金

 東京都中小企業振興公社は、さまざまな補助金・助成金を実施しています。

現在実施されている助成金は、以下の通りです。

  • 展示会出展助成事業
    助成限度額:150万円

    助成率 :2/3以内
    募集期間:2024年4月から2015年1月まで毎月20日締め切りで毎月募集中
    要件:東京都内の本店又は支店で実質的な事業活動を引き続き1年以上行っている中小企業者(個人事業主も可)。(他、細かい要件あり)

    ※お得情報※
    本助成金について、弊社提携先のiYell株式会社が助成金の対象となるかどうか等の無料診断を行っています。
    ご希望の方は、「東京都展示会助成金無料診断」からお申込みください。

 

  • 市場開拓助成事業
    助成限度額:300万円
    助成率:1/2以内
    募集期間:2024年5月17日(金)10時~5月31日(金)17時
    要件: 東京都内の本店又は支店で実質的な事業活動を引き続き1年以上行っている中小企業者(他、細かい要件あり)

 

大阪府大規模展示商談会活用事業(出展支援事業)

国内で開催される大規模な展示商談会を活用し、販路開拓をめざす大阪のものづくり中小企業に対して、販路開拓に必要な技術や知識等を習得するための講習会と出展に対する経費補助を行います。

助成限度額:25万円

助成率:1/2以内

募集期間:2024年3月25日(月)か11月1日(金)まで【必着】

要件:大阪府内に事務所、事業所がある中小企業で、業種が製造業またはソフトウェア業のものが以下の展示会のいずれかに出展した場合に補助する。

対象となる展示会

  • 第36回ものづくりワールド [東京]
  • メンテナンス・レジリエンス
  • TOKYO2024/TECHNO-FRONTIER2024及び同時開催展
  • 高精度・難加工技術展2024
  • 表面改質展2024及び同時開催展
  • 第27回ものづくりワールド [大阪]
  • モノづくりフェア2024
  • 第15回高機能素材Week及び同時開催展
  • 第17回オートモーティブワールド
  • 第39回ネプコンジャパン及び同時開催展
  • 第99回東京インターナショナル・ギフト・ショー春2025及び同時開催展
  • 第11回メディカル ジャパン大阪
  • [医療・介護・薬局 Week 大阪]

都道府県、市町村の展示会に対する補助・助成制度

都道府県や市町村単位で展示会に対する補助・助成を行う制度には以下があります。

北海道 

  • 函館市コンベンション開催補助金
    助成限度額:参加人数や規模によって異なる
    助成率:1/2
    申請期間:2024年4月1日(月)~3月31日(月)

福島

  • 二本松市新事業チャレンジ補助金
    助成限度額:10万円
    助成率:2/3
    申請期間:2024年5月1日(水)~12月27日(金)

茨木

  • 霞ヶ崎展示会等出展支援事業補助金
    助成限度額:10万円
    助成率:2/3
    申請期間:随時(上限に達し次第終了)

栃木

  • 宇都宮市コンベンション開催支援補助金
    助成限度額:国内300万円、国際500万円
    助成率:1/3
    申請期間:随時(上限に達し次第終了)

群馬

  • 桐生市展示会出展補助金
    助成限度額:小規模企業20万円、中小企業15万円、海外展示会の場合30万円
    助成率:1/2
    申請期間:2024年4月1日(月)~2015年3月31日(月)

 

埼玉

  • 戸田市令和6年度展示会等出展支援事業補助制度
    助成限度額:20万円
    助成率:1/2
    申請期間:202
    4年4月1日(月)~(上限に達し次第終了)

 

千葉

  • 千葉市グリーンMICE開催支援補助事業
    助成限度額:300万円他
    助成率:1/2他
    申請期間:2024年4月1日(月)~開催日30日前まで

 

  • 船橋市工業振興支援事業補助金
    助成限度額:15万円または1/3の少ない額
    助成率:15万円または1/3の少ない額
    申請期間:2024年4月1日(月)~2015年3月31日(月)(上限に達し次第終了)

 

東京

  • 千代田区中小企業販路拡大事業支援補助
    助成限度額:10万円
    助成率:2/3
    申請期間:2024年4月1日(月)~2015年3月31日(月)(上限に達し次第終了)

 

  • 八王子市MICE開催助成金
    助成限度額:500万円
    助成率:1/2
    申請期間:2024年4月1日(月)~2015年3月31日(月)(上限に達し次第終了)

 

  • 東京都北区見本市等出展支援事業
    助成限度額:国内25万円、海外30万円
    助成率:1/2
    申請期間:2024年4月1日(月)~2015年2月28日(金)(上限に達し次第終了)

 

神奈川

  • 寒川町中小企業活性化事業補助金
    助成限度額:30万円
    助成率:4/5
    申請期間:随時(事業完了から6か月以内)

 

新潟

  • 新潟市コンベンション開催補助金制度
    助成限度額:展示面積平方メートルあたり250円×展示面積×日数=補助金額(上限350万円)
    助成率:同上
    申請期間:2024年4月1日(月)~2015年3月31日(月)(上限に達し次第終了)

 

  • 十日町市販路拡大支援事業補助金
    助成限度額:5万円
    助成率:1/2
    申請期間:2024年4月1日(月)~2015年3月31日(月)(上限に達し次第終了)

 

  • 糸魚川市展示会等出展支援事業
    助成限度額:5万円、3社共同出展または海外25万円
    助成率:2/3
    申請期間:2024年4月1日(月)~2015年3月31日(月)(上限に達し次第終了)

 

長野

  • 佐久市販路拡大支援事業
    助成限度額:国内10万円、国外45万円
    助成率:30%
    申請期間:2024年4月1日(月)~2025年3月31日(月)

 

  • 販路開拓助成金(小規模事業者の展示会等への出展を支援)
    助成限度額:国内20万円、海外70万円
    助成率:2/3
    申請期間:2024年6月10日(月)~2024年6月28日(金)

 

岐阜

  • 高山市コンベンション開催支援補助金
    助成限度額:国内100万円、国際200万円
    助成率:概ね会議参加者1人あたり1000円
    申請期間:随時(上限に達し次第終了)

 

愛知

  • 春日井市展示会出展事業助成金
    助成限度額:50万円
    助成率:対象経費の100分の50を乗じた額
    申請期間:2024年4月1日(月)~2015年3月31日(月)

 

  • 名古屋市見本市・展示会開催助成金
    助成限度額:新規1000万円、拡張200万円
    助成率:1/2
    申請期間:実施の前年度9月末まで

 

  • 東浦町中小企業活性化補助金
    助成率:1/2
    申請期間:2024年4月1日(月)~(上限に達し次第終了)

 

大阪

  • 豊中市展示会等出展支援補助金
    助成限度額:15万円
    助成率:1/2
    申請期間:2024年4月1日(月)~2015年3月31日(月)(上限に達し次第終了)

 

  • 交野市産業振興事業補助金(工業振興事業/展示会・見本市等出展支援事業)
    助成限度額:5万円
    申請期間:2024年4月1日(月)~2015年3月31日(月)(上限に達し次第終了)

 

  • 「がんばる岸和田」企業経営支援補助金
    助成限度額:20万円
    助成率:1/2
    申請期間:2015年1月31日(金)必着

 

兵庫

  • 姫路市ものづくり販路拡大支援事業補助金
    助成限度額:国内40万円、国外100万円、オンライン20万円、アクリエひめじ10万円
    助成率:1/2
    申請期間:2024年4月1日(月)~12月末(上限に達し次第終了)

 

  • 神戸市展示会開催助成
    助成限度額:50万円
    助成率:1/2
    申請期間:2024年4月1日(月)~2015年3月31日(月)(上限に達し次第終了)

 

広島

  • 広島市令和6年度見本市等出展助成事業
    助成限度額:20万円
    助成率:1/2
    申請期間:2024年6月中旬~7月下旬

 

愛媛

  • 西条市地域産業競争力強化事業費補助金
    助成限度額:国内30万円、国外50万円
    助成率:1/2
    申請期間:2024年4月1日(月)~2015年3月31日(月)(上限に達し次第終了)

 

福岡

  • 福岡市見本市等開催助成金
    助成限度額:新規・大規模1000万円、拡張・中規模200万円
    助成率:1/2
    申請期間:2024年2月22日(木)~3月19日(火)(上限に達しない場合、延長)

 

熊本

  • 見本市・展示会開催助成制度
    助成限度額:30万円助成率:1/2
    申請期間:随時(上限に達し次第終了)

 

既に募集を締め切っている展示会の補助金・助成金

募集を締め切っている展示会の補助金や助成金もあります。これらは、募集を再開するケースもあるので、チェックしてみてください。

①展示会等のイベント産業高度化推進事業|経済産業省

 展示会等のイベント産業高度化推進事業費補助金は、先進的なサービスや技術など、新しいビジネスモデルに取り組む展示会やイベントにおいて、開催にかかる費用の一部を補助します。

展示会を主催することが条件で、出品者として参加する場合は対象外です。

補助上限額:1,000万円

申込期限:2022年9月6日(火)から、2022年9月30日(金)17時

次回の募集は未定です。

 

②JAPANブランド育成支援等事業|中小企業庁

 JAPANブランド育成支援等事業は、新サービスや新商品の開発や、既存製品の改良などの取り組みに伴う経費の一部を補助します。

補助金額:500万円以内(下限は200万円)

申込期限:2022年6月20日(月)から2022年8月1日(月)17時

JAPANブランド育成支援等事業は、「ものづくり補助金(グローバル市場開拓枠の海外市場開拓(JAPANブランド)類型)」に統合されています。

ものづくり補助金14次締切:2023年3月24日(金) 17時から、2023年4月19日(水) 17時

 

③市場開拓助成事業|東京都

 市場開拓助成事業は、新規取引先の開拓や販路開拓のため、展示会に出展する費用の一部を助成します。

助成の対象となる商品は、2022年5月31日時点で商品化が完了しており、販売が可能な状態にある自社の商品です。

補助金額:300万円

申込期限:2022年4月25日(月)10時から、2022年5月19日(木)17時

Jグランツの電子申請:2022年6月10日(金)10時から、2022年6月23日(木)17時

次回の募集は未定です。

 

④大規模展示商談会活用事業|大阪府

 大規模展示商談会活用事業は、新たな市場へ参入する府内の「ものづくり中小企業」に対して、販路開拓や講習会の実施費用などの一部を支援します。

大阪府内に事務所・事業所があることや中小企業者であること、みなし大企業ではないことなどの申請資格が設定されています。

補助金額:25万円

2022年6月から7月開催の申込期限:2022年3月25日(金)から、2022年4月28日(木)

10月から12月開催の申込期限:2022年3月25日(金)から、2022年7月29日(金)

2023年1月から3月開催の申込期限:2022年3月25日(金)から、2022年10月28日(金)

次回の募集は未定です。

 

⑤専門展示会出展助成金|島根県

 専門展示会出展助成金は、販路拡大を目的として展示会への出展に伴う費用の一部を支援する助成金です。

島根県内に事務所・事業所がある中小企業者が、島根県外の国内で開催する展示会を対象としています。

補助金額:30万円(承認企業は90万円)

申込期限:2022年4月1日から、2023年3月31日

次回の募集は未定です。

 

補助金・助成金を受け取るまでの手順

補助金や助成金は、申請をしただけで受け取れるわけではありません。

ここからは、補助金や助成金の探し方と、申請してから受け取るまでの手順について解説します。

 

補助金・助成金の探し方

 補助金や助成金を探すには、インターネットで「都道府県名・展示会・補助金」で検索したり「市町村名・展示会・補助金」で検索したりするほか、都道府県や市町村のホームページをチェックする方法があります。

他にも、中小企業基盤整備機構が運営する「J-Net21」があります。

「J-Net21」は、中小企業経営者の課題解決をサポートするサイトです。

補助金・助成金の探し方については、下記でさらに詳しく解説します。

補助金・助成金の申請から受け取るまでの方法

 補助金や助成金の種類によって差はありますが、始めは申請書を提出します。

このとき、事前エントリーが必要なこともあるため、申請する補助金や助成金の申請方法や資格についてはしっかりと確認しましょう。

申請をした後は審査を受け、審査に通ると交付決定通知が届きます。

交付が決定された場合、展示会が開催された後に、かかった経費の証拠書類を提出します。

補助金額が決定したら補助金請求書を提出すると、その後補助金が振り込まれます。

展示会に使える補助金・助成金の探し方について

展示会で使える補助金・助成金には、多くの種類があります。さまざまな特徴・条件を持つ補助金・助成金のなかから、自社にマッチしたものを選ぶには、基本的な探し方を確認するのがポイントです。以下では、補助金・助成金の探し方を解説します。

 

まずは補助金・助成金に関する情報収集から始める

補助金・助成金を探す際には、まず関連する情報収集から始めましょう。補助金・助成金についての情報は、基本的にインターネットを経由して確認できます。今現在どのような補助金・助成金制度に申請できるのか、過去にはどんな補助金・助成金があったのかと言った情報を集めて、データ化する方法がおすすめです。

 

探し出した補助金・助成金制度ごとに申請条件や期日をチェックし、エクセルの表などにまとめるとよいでしょう。複数の補助金・助成金の情報をまとめた表を自作することで、自社に合った制度を比較検討しやすくなります。

 

国や自治体のホームページをこまめにチェックする

補助金・助成金を探す時には、国や自治体のホームページをこまめにチェックすることも重要です。補助金・助成金に関する情報は、随時更新されています。毎年実施されている補助金・助成金制度も、年度ごとに詳細な情報がホームページで公開されます。

 

昨年とは異なる内容になっている可能性もあるため、過去の情報ではなく最新の情報をチェックするように心がけましょう。気になる補助金・助成金制度のホームページはまとめてブックマークし、簡単に更新を確認できるように備える方法がおすすめです。

 

補助金・助成金制度は先で紹介したように多数あるため、まとめて更新状況を把握できる体制作りが重要です。

 

「J-Net21」を活用して探す

補助金・助成金を探す際には、「J-Net21」を活用するのもおすすめです。「J-Net21」とは、中小企業経営者の課題解決をサポートするための、最新の支援情報や事例を紹介しているサイトです。課題別に必要な情報を掲載したり、地域ごとの支援情報のヘッドラインを完備していたりと、便利な情報発信サイトとなっています。

 

「J-Net21」では、補助金・助成金についての最新情報も簡単にチェックできます。支援情報ヘッドラインから補助金・助成金の情報を検索すれば、最新の動向をすぐに確認可能です。補助金・助成金情報のほかにも、経営に役立つ情報収集なども同時に進めたい場合には、「J-Net21」の活用を検討してみましょう。

 

展示会に関する情報を収集する機会も定期的に設ける

補助金・助成金の情報だけでなく、展示会に関する情報収集を定期的に行うのもポイントです。展示会についての情報発信を行っているサービスが、補助金・助成金に関する詳細を説明するケースも多いです。関連サービスやサイトをブックマークしたり、SNSに登録したりしておけば、スムーズな情報収集が進められるでしょう。

 

展示会に関する情報収集は、単純にノウハウの蓄積にもつながります。出展準備の方法を学んだり、展示会を成功させるコツを把握したりといったことも可能になるため、展示会に初参加する企業や、出展に向けて本格的な準備を進めたい企業は、補助金・助成金の情報に加えて展示会の情報も収集するのがおすすめです。

 

補助金・助成金の担当者を設定する

補助金・助成金に関する業務を行う専任の担当者を設定し、情報収集や手続きなどを任せるのも1つの方法です。自社にマッチする補助金・助成金を探し出し、申請手続きまで済ませるには、長いプロセスが必要です。

 

複数人で対応していると、誰がどこまで対応したのかがわからなくなり、期日までに申請が間に合わないケースも考えられます。そこで補助金・助成金の担当者を決めて、最新の情報獲得から実際の申請までの流れを、一元化することがおすすめです。担当者がわかっていれば、進捗確認もスムーズに行えます。

 

補助金・助成金の情報収集・申請が滞るリスクを回避しやすくなるため、社内から担当として業務を遂行できる適任者を探し出しておくとよいでしょう。

 

補助金・助成金の申請サポートを活用する

補助金・助成金の情報を収集し、申請まで済ませるには意外なほど手間と時間がかかります。通常の業務を進めつつ、同時に補助金・助成金に関する対応を行う場合、従業員の負担が大きくなる可能性も懸念されます。そこで補助金・助成金の申請をサポートしてくれるサービスを活用し、負担を抑えるのがおすすめです。

 

展示会の補助金・助成金についてのアドバイスを受けたり、申請代行を依頼したりすることで、スムーズな対応が可能となります。補助金・助成金制度を活用したことがない場合、自社ですべて内製するのが難しくなる可能性があります。

 

そういった場合には積極的に補助金・助成金の申請サポートを活用して、プロに任せてしまう方法を実践してみましょう。

展示会営業(R)コンサルタントの清永がもっとも信頼する友人が運営しているビジネス処方箋では、補助金申請のサポートを行っています。ビジネス処方箋の補助金申請サポートのスタッフは全員が中小企業診断士の資格を保有しており、通常の補助金採択率が30〜40%であるのに対し、ビジネス処方箋がサポートすることで80%という高い採択率を実現しています。30分間の無料相談も行っておりますので、補助金の活用をお考えの方は、ビジネス処方箋無料相談受付フォームからご相談されることをお奨めします。

展示会に使える補助金・助成金の選び方について

展示会に使える補助金・助成金を選ぶ際には、いくつかの方法・コツがあります。選び方もチェックしておくことで、スムーズに補助金・助成金の申請まで進められるでしょう。以下では、展示会に使える補助金・助成金の選び方を解説します。

 

対象事業者の項目を確認してマッチする補助金・助成金を選ぶ

展示会に使える補助金・助成金を選ぶ際には、まず対象事業者の項目を確認しましょう。対象事業者に自社が該当することを確認したうえで、申請方法などの詳細をチェックしていくのが基本です。申請の準備を進めてから、自社が対象事業者でないことがわかると、そこまでにかけた手間と時間が無駄になります。

 

補助金・助成金の対象事業者であるかどうかは、最初に確認しておきましょう。

 

余裕を持って応募できる補助金・助成金を選ぶ

期日に余裕のある補助金・助成金を選ぶのも、1つのコツです。申請期日が迫っている補助金・助成金制度を利用する場合、計画的に準備ができない可能性があります。準備が不十分だと採択されない可能性が高まり、結果的に最初から補助金・助成金を探し直しになるケースも懸念されます。

 

時間をかけて情報収集や申請の準備ができるように、応募期日をチェックして余裕のある補助金・助成金制度を選ぶのもおすすめです。

 

対象経費を参考にして補助金・助成金を選ぶ

補助金・助成金を選ぶ際には、対象経費について確認しておくのも重要です。補助金・助成金によって、対象経費の種類や補助される金額の上限が変わります。展示会の出展・準備に必要な経費のすべてが対象になるとは限らないため、対象経費の詳細を確認して計画的に利用することがポイントです。

 

展示会に使える補助金・助成金の対象経費には、出展手数料・会場使用料・展示の装飾に使った経費・出展する商品の運搬費・オンライン展示会への出展費用・会場への移動費・展示会参加の際にかかる宿泊費などがあります。

 

なるべく広い範囲が対象になっている補助金・助成金を選ぶことで、経費を抑えて展示会へ参加できるでしょう。

 

有名な補助金・助成金を優先して選ぶ

展示会に使用できる補助金・助成金は、知名度で選ぶのも1つの方法です。有名な補助金・助成金であれば、特徴や申請手順などに関する情報を収集しやすいです。実際に補助金・助成金を活用した事例も把握できるため、スムーズに必要な対応を済ませられるでしょう。

 

補助金・助成金の利用経験がまだない場合には、有名な補助金・助成金を優先して選ぶのもおすすめです。

 

補助金・助成金に詳しいサービスを活用して選ぶ

展示会の補助金・助成金を利用する際には、詳細を把握しているサービスを活用して選ぶ方法もあります。補助金・助成金の申請支援を行っているサービスや、展示会の出展・開催を支援しているサービスを活用することで、補助金・助成金に関する情報収集と最適な選択ができる可能性が高まります。

 

困ったことやわからないことがあっても、すぐに相談して解決できるため、展示会の補助金・助成金に詳しいサービスをこの機会にチェックしてみるのもよいでしょう。

展示会の補助金・助成金に関する4つの注意点

 展示会の補助金や助成金を受ける際には、注意する点が4つあります。

ここでは、4つの注意点について詳しく紹介します。

 

①支払いは展示会終了後である

補助金や助成金の申請が採択されたとしても、展示会の開催前に現金で補助金や助成金が得られる訳ではありません。

補助金や助成金が得られるのは、展示会の開催後のため、開催時点では展示会の参加費用を全額自社で準備する必要があります。

補助金や助成金を元手に展示会に参加しようとすると、費用が捻出できない危険性がありますので注意してください。

 

②対象事業所であることを確認する

補助金や助成金を申請する際には、自社が対象事業所であるかを確認しましょう。

補助金や助成金ごとに、対象となる事業所の条件が異なるためです。

また、各都道府県での補助金や助成金は、その地域内に本社や事務所があることが条件とされる傾向があります。

 

③市区町村でも補助金・助成金が出る可能性がある

補助金や助成金は、行政や都道府県だけでなく、市区町村でも実施しています。

そのため、別の制度で審査に落ちても、他の制度に申請した際には採択される可能性もあります。

ただし、市区町村の制度では金額の少ないことがあるため、申請する際にはしっかりと金額を確認しましょう。

 

④補助金・助成金をもらうためには審査がある

補助金や助成金を申請しても、必ず採択されるわけではありません。

予定枠が埋まり、募集が締め切られたり、審査に通らなかったりするためです。

そのため、申請する際には各項目をしっかりと確認し、応募が開始されたら早めに申請することをおすすめします。

 

まとめ

展示会に対する助成金は、展示会の開催後に振り込まれます。そのため、自社のサービスや商品を紹介する展示会に参加するには、展示会の前に参加費用を全額準備しなければなりません。

また、補助金や助成金には制度ごとに対象の事業者となる条件が定められていたり、予定枠が設定されていたりします。

申請する際には、自社が対象事業所であるかを確認し、余裕をもって申請をしましょう。

 

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