「うちの若い社員は、言われたことはキチンとやるんだけど、
自発的に何かを生み出すことが苦手だ」
こんにちは!展示会営業コンサルタントの清永健一です。
先日、ある企業の社長さんから相談を受けました。
「社長 仕事 楽しんでますか?」
私の質問に営業部長はキョトンとした顔をされました。
今回は楽しむということについて考えてみましょう。
部下が楽しそうに仕事をしていると機嫌の悪い人がいたりします。
楽しそうな姿を見ると、「チャラチャラしている」と感じて気に入らないのでしょう。
こういう人は、苦しんでいる部下を見るのが好きなのです。
本当はただ、要領が悪いだけなのに、徹夜作業の連続で疲れ果て、
ろくにデートもできない部下を見て「かわいい」と思ってしまうのです。
日々の苦しみの果てに成果という果実を得るのだと思っています。
成果を出させるのが管理職の役割なので仕方がない面もあるでしょう。
しかし、特に営業という仕事において成果は顧客の都合に左右されてしまうことも多いのです。
・まじめにコツコツ取り組んだが、顧客側が業績不振で投資を凍結したため失注した。
・手抜きしながら取り組んでいたが、顧客側が決算前の節税対策として買ってくれた。
果たして、成果でしか楽しさを導けない人を優秀なリーダーと言ってよいのでしょうか?
かつての日本経済においては「モノの資産」をうまく稼働させて、その価値を高める
ことが成功の方程式でした。なぜなら人口が毎年増加し、海外も含めて市場が拡大
していたからです。
単純に言えば、土地を買い、工場をつくり、大量生産して販売する。
その売上を元にまた新たな土地を買い、工場をつくり・・・という循環です。
しかし、2005年から人口減少が始まりました。日本の市場は縮小し、世界の市場に
出ようにもグローバルな競争が激化しているのです。明日、何が起きるかわからず、
先行きも不透明です。
だからこそ、そんな中でも成長するための、
アイディア・発想・コンセプト
などが重要になってくるのです。頭をフルに使って働かないと突破口が見えないのです。
そうすると社員さんの頭脳があたかも工場や機械設備のような存在になってきます。
「頭脳工場」と言ってもよいでしょう。
頭の中は心で動いています。嫌々考えている時によいアイディアが出るでしょうか?
頭をフルに使うためには、楽しむことこそが
重要なのです。
優秀なリーダーは、仕事の楽しさを伝えられる人なのだと清永は思います。
そのためには、リーダー自身が仕事そのものを楽しむことが重要です。
今の若者は、臥薪嘗胆、歯を食いしばり耐え忍んで成果を出すスタイルを魅力的だと感じなくなっています。
若者が企業内での昇進・昇格を望まなくなったと言われてずいぶん経ちます。
しかし、仕事そのものを楽しんで、イキイキと働くリーダーを見れば、若いメンバーもきっと、リーダーになってみたいと思うでしょう。
そういう組織はきっと強いはずです。
仕事そのものを楽しむ=仕事のエンタテイメント化を
進めていきましょう。