こんにちは!
展示会営業(R)コンサルタントの清永です。
「モノではなくてコトを売ろう!」
だれもが一度は聞いたことがあると思います。
しかし、実際にやるとなるとこれがなかなか むずかしいのです。
目次
そんな中、東京ビッグサイトのエンディング産業展で
『コト売り』を見事に体現しておられるブースがありました。
ウービィー株式会社さんの ブースです。
『最愛のペットを亡くしてつらい想いをしておられる方に
寄り添って、悲しみを癒す』
とっても素敵な商材です。
突撃インタビューしてきましたので、動画をご覧ください。
※『コト売り』を体現していること以外にも、ウービィーさんのブースは魅力的です。
それは、ブースの色によって、 他のブースとパッと見て差別化しているからです。
そうした観点からも動画をご覧ください。
それにしても、ウービィー株式会社さんのように
『コト売り』をするにはどうすればよいのでしょうか?
突然ですが質問です。
「あなたは何屋さんでしょうか?」
『コト売り』をするのにもっとも重要なのが、この質問です。
あなたは、自社を何屋さんと定義しているでしょうか?
清永が、講師を務める展示会営業Ⓡ研修でこの質問をすると
90パーセント以上の方が自社で扱っているモノやサービスによって
自社が何屋かを説明しようとします。
などなど。
確かにわかりやすいですね。
でも、これでは『コト売り』にはなりにくいのです。
では、どうすればよいのでしょうか?
答えは、
自社が扱っているモノやサービスそのものではなくて、
そのモノやサービスがお客さまにもたらしている価値から考えてみることです。
すると意外と自社の提供価値には広がりがあることに気づくはずです。
印刷屋さんを例に挙げて考えてみましょう。
このように自社が扱っているモノやサービスから自社を定義すると
そこで完結してしまい広がりが出てきません。
この状態から、どのように『コト売り』しようかと考えても、
印刷する際の色の種類や鮮明さなどのモノ・サービスのスペックに関することや
価格に関することくらいしか思い浮かばないでしょう。
これでは、『コト売り』にはなりにくいのです。
視点を変えてみましょう。
自社のモノ・サービスから考えるのをやめて、お客さまを観察してみるのです。
お客さまはなぜ、うちに印刷物を発注してくれているのでしょうか?
これでは少し漠然としてしまいますね。
考えやすくするために具体的にしていきましょう。
コツは実例で考えることです。
「株式会社○○工業さんは、毎年、3月下旬に
パンフレットの印刷を頼んでくれているぞ。それはいったいなぜなのだろう?」
と実際にあるケースで考えるのです。
もちろん、○○工業さんに聞きに行ってもよいですね。
「実は、毎年4月にキャンペーンセールをやっています。
このキャンペーンの内容は毎年ちがいます。
弊社は、このキャンペーンでしっかり売上をつくりたいんです。
だから、毎年3月下旬に、得意先に案内するためのパンフレットを発注しているのです。」
○○工業さんの答えがこうだったとしましょう。
すると、あなたの会社は何屋さんといえばよいでしょうか?
この場合は、
と言えるのではないでしょうか。
扱っているモノはパンフレットという印刷物ですが、
その印刷物を通じて、
お客さまのキャンペーンの成功をサポートしているからです。
そして、
自社を『販売促進支援業』、『キャンペーン成功請負業』と定義すると、
どのように『コト売り』をし、
お客さんの役に立っていくかが見えてくることにお気づきになるはずです。
この印刷屋さんがお客さんに提供する『コト』は、
などパンフレットにかかわる情報提供はもちろん、
それ以外にも
などなど、さまざまな情報を発信できますね。
もし、あなたが、販促キャンペーンの実行に悩みを抱えているなら
こうした『コト売り』をしてくれる会社に頼みたくなりませんか?
このように、
見込み客は、
あなたの会社の商品・サービスの周辺にあるノウハウ情報を知りたがっているのです。
あなたもぜひ、ウービィー(株)さんを見習って
『コト売り』に転換していくことを考えてみてくださいね。
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このセミナーに参加すると、コロナ禍の展示会で成果を出す具体策がわかります。
展示会営業(R)コンサルタント。経済産業大臣登録中小企業診断士。詳細はウィキペディアご参照。
展示会をテーマとした書籍を5冊執筆している展示会の専門家。執筆書籍は、すべてamazon部門1位を獲得しており、「日経MJ」、「NHKラジオ総合第一」他、多くのメディアで取材を受けている。1300社を超える展示会出展支援経験に基づく実践的なアドバイスが好評を博している。ほぼ毎週、東京ビッグサイトに出没する自称 展示会オタク。