展示会で自社の存在をアピールするには、販促ツールを効果的に活用する方法がおすすめです。販促ツールにはさまざまな種類があり、それぞれにメリットが備わっています。基本的な種類と使い方を把握することで、展示会の成果を高めていきましょう。本記事では展示会で活用できるおすすめの販促ツールを10個に厳選してわかりやすく紹介します。
目次
展示会で自社のアピールを行い、成果を出す手段のひとつとして、販促ツールの利用がおすすめです。まずは販促ツールの基本を確認し、その魅力を理解しましょう。以下では、展示会における販促ツールの基本を解説します。
展示会で使用される販促ツールは、自社商品・サービスをアピールするアイテムとして利用されるケースが多いです。商品を直接的に販促するだけでなく、企業の知名度アップや営業のきっかけになるのも、展示会における販促ツールの特徴です。
さまざまな成果に期待できるため、販促ツールの使い方次第で、多くのメリットを得られるでしょう。自社の知名度が足りない場合や、新商品を少しでも多くの人に見てもらいたいときなどには、積極的に販促ツールを使うことが検討されます。
販促ツールは、展示物を保護する役割もあります。ブース内で顧客が入れる場所を制限したり、動線を確保したりする販促ツールを使うことで、展示物が破損するリスクを軽減できます。
トラブルが発生すると、その間は展示会の成果を得られません。貴重な時間を無駄にする結果になるため、販促ツールを使って商品の保護を行うのもポイントです。
また、展示する商品を魅力的にするのも販促ツールの役割です。ブースを販促ツールで彩り、コンセプトに統一感を持たせることで、展示物がより魅力的に見える可能性があります。
少しでも商品が顧客にとって魅力的に見えるように、販促ツールを活用して見せ方を工夫するのも1つの方法です。
展示会の販促ツールは、顧客の興味や購買意欲を刺激する役割を担います。展示会には多くの出展者が参加しているため、積極的なアピールがないと自社の印象が残らず、商品を覚えてもらえない可能性が高いです。そこで販促ツールを活用し、その場で興味や購買意欲を向上させることが重要となります。
商品の魅力を伝えたり、具体的な使い方やメリットを紹介することで、来場者の記憶に残りやすくなります。多種多様な販促ツールを有効活用して、展示会の当日に興味や購買意欲を引き出せるように備えましょう。
展示会で使用できる販促ツールには、多くの種類があります。なかでも有効活用できる機会が多い販促ツールを、以下で紹介します。それぞれの特徴を確認し、実際に展示会で使用する方法を考えてみてください。
展示台にかぶせるテーブルクロスは、自社ブランドのアピールや商品を引き立てるために利用できる販促ツールです。自社イメージにマッチしたカラーやブランドのロゴを取り入れることで、視覚的に有効なアピールが行えます。デザインを工夫すれば、広告効果にも期待できるでしょう。
また、テーブルクロスのうえに展示物を設置することで、自社独自のものであることを自然なかたちで伝えられます。魅力的に商品を見せることにもつながるため、専用のテーブルクロスを作成するのもおすすめです。
さらに、テーブルクロスで覆えば、テーブルの下に荷物を置くことができます。その意味でもテーブルクロスは有用です。
カタログなどの配布物を設置するスタンドも、展示会で有効活用できる販促ツールの1つです。カタログやチラシなど自社商品・サービスの詳細が記載された冊子は、直接渡すのが理想です。直接渡せればそのままの流れで営業活動が行えるため、名刺交換などの成果につながりやすいでしょう。
しかし、展示会当日にすべての顧客に直接対応できるとは限らないため、状況次第では自社商品・サービスの情報が記載されたカタログなどを配れないケースも懸念されます。そこでカタログなどの配布物を設置できるスタンドを用意し、顧客に自由に持っていってもらえる環境を構築するのがおすすめです。
専用のスタンドがあれば、顧客側から能動的に自社の情報を取得してもらえます。「ご自由にお取りください」「カタログはこちら」などの看板を合わせて設置することで、より配布しやすくなるでしょう。
展示スペースを区切るパーテーションも、人気の販促ツールの1つです。複数のパーテーションを用意することで、周囲の目を気にせずに来場者と対話できます。また、パーテーションにポスターなどを貼ることで、商品の訴求にも利用できます。
パーテーションは自由に動かせるため、状況に合わせて使い方を工夫できるのもメリットです。
ベルトパーテーションとは、主に動線を作ったりエリアを区切ったりするために使用されるベルト型のパーテーションです。顧客が入れる場所を制限したり、商品を直接触って試せる場所を確保したりといった使い方が可能です。ベルトパーテーションも自由に移動が可能なので、そのときに応じた使用方法が考えられます。
大型のバックパネルをブースの背後に設置し、自社の存在をアピールするのも1つの方法です。バックパネルはパーテーション等と比較して大型なため、社名やブランドロゴを印刷することで、多くの顧客にアピールできます。ただし、展示会開催中の移動はサイズ的に困難となるため、計画的な利用が求められます。
ワイヤーフックは、自社のアイテムや販促品などを引っ掛けてぶら下げられる販促ツールです。地面に設置せずにさまざまなものを展示できるため、最小限のスペースで販促効果を得られます。パーテーションなどと組み合わせて設置することで、ブースを華やかに彩ることも可能です。
展示会においては、カラーコーンも立派な販促ツールとなります。自社のイメージカラーや社名を入れたカラーコーンを使うことで、顧客へのアピールが可能です。ブース内で並んでもらう必要があるときには、カラーコーンを使うことで列を整理しやすくなります。カラーコーンを設置しておくと、実は行列ができやすくなります。このような来場者心理も上手く活用するとよいでしょう。
セミナー形式で商品・サービスをアピールする際には、来場者向けに多数のイスを設置することになります。ただパイプ椅子を並べただけでは味気ないため、イスに付ける専用カバーを用意して、会社名やロゴをアピールすることがおすすめです。
カバーの背に社名やロゴを印刷しておけば、セミナーに参加していない人にも自社の存在を伝えられます。
展示会当日にスタッフが着用する服装を統一するのも、アピールにつながる戦略となります。スタッフウェアを用意して配布することで、スタッフが行動するだけで会社名やロゴを周囲に見せつけられます。同じスタッフウェアを着用することで結束力が高まり、スムーズな連携が実現する可能性も高まるでしょう。感染症対策でスタッフがマスクをつけないといけないときは、共通のデザインにし、一体感を高めましょう。自社のロゴが入ったものなどがおすすめです。
自社の商品に関するノベルティも、展示会で有効な販促ツールの1つです。自社のロゴや社名が入ったノベルティを配布することで、展示会後も自社のことを思い出すきっかけを作れます。日常的に利用できる商品をノベルティに選ぶことで、自社の評価を高められる可能性もあるでしょう。
例えば展示会で配るノベルティには、以下のものがあります。
・ボールペン
・付箋
・メモ帳
・エコバッグ
・うちわ(夏場の場合)
・カードケース
・タンブラー
など
上記のほかにも、さまざまなアイテムがノベルティとして考えられます。自社の商品やイメージと相性のよいものを選択し、アピールにつながるように工夫するのがコツです。また、カードケースに名刺を入れておくなど、営業活動も同時に行える方法を考えるのもおすすめです。
展示会で活用するノベルティについては、「展示会での成果を高めるノベルティはこれ」をご覧ください。
展示会で販促ツールを上手く活用するには、いくつかのコツやポイントを押さえておく必要があります。販促ツールの効果を高める工夫をこらし、展示会の成果を高められるように備えるとよいでしょう。以下では、展示会で販促ツールを上手く使う方法を解説します。
展示会の販促ツールには、それぞれに特徴・メリットがあります。実際に使用する販促ツールの特徴とメリットは事前に確認し、効果を最大限に引き出せるように備えるのが1つの方法です。ただ販促ツールを導入するだけでは、高い効果を引き出せません。
販促ツールごとの使い方や具体的な活用方法を理解することが、最初のステップとなります。
展示会の販促ツールは、必要最低限のものをそろえるのもポイントです。あまりに多くの販促ツールを導入してしまうと、当日に管理しきれず紛失などにつながるリスクがあります。導入する販促ツールが多いと、単純にコストが大きくなる点も問題となります。
コストをかけた分だけの成果を得られないと、結果的にマイナスとなることも想定されます。実際に使用する販促ツールを選別し、必要最小限で抑えられるように工夫しましょう。
販促ツールの基本的な利用方法や使い方は、スタッフ間で共有しておくのがポイントです。販促ツールによってはどのように使うのが正しいのか、どういった用途で導入したのかわからないケースもあります。特定のスタッフだけが販促ツールを管理できる環境だと、いざというときに有効活用できない危険性があります。
すべてのスタッフが展示会の販促ツールを活用できるように、導入前に基本的な利用方法や使い方を共有する機会を作るのがおすすめです。
展示会で販促ツールを使用する際には、いくつか注意すべき点もあります。注意点を踏まえたうえで利用することが、効果を引き出すポイントになります。以下では、展示会の販促ツールを使う際の注意点を解説します。
販促ツールのなかには、強度が不安視されるものもあります。そのため乱暴に扱ったり、人通りの多い場所に設置したりすると、破損の原因となる可能性もあるでしょう。販促ツールは破損すると、その後利用できなくなるだけでなく、ケガなどのトラブルにつながるリスクがあります。
問題が発生するとそちらの対処にリソースが割かれてしまい、営業のチャンスを逃すことになるでしょう。販促ツールを使う際には破損に注意し、丁寧に取り扱うことを意識するのがポイントです。
販促ツールは基本的に、顧客の動きを邪魔しない場所に配置しましょう。ブースに近づくための動線に配置すると、顧客に心理的な壁ができて集客に影響してしまう可能性があります。先の解説通り人通りが多い場所に置くと破損のリスクもあるため、設置場所は事前に考慮しておきましょう。
展示会のなかには、商品の販促を主な目的としたものも多数開催されています。商品の販促のために展示会に参加する際には、販促メインのイベントをチェックしておくのもおすすめです。以下では、販促を目的とした展示会の開催事例を解説します。
「販促 EXPO」は、ノベルティ・記念品・ギフトなどを提供するメーカーや商社が参加する展示会です。商品の受発注以外にも、OEM相談やプロモーション相談なども行える展示会として話題を集めました。
「販促見本市」は、日本プロモーショナル・マーケティング協会展が毎年秋に実施している展示会です。販促につながる商品・サービスが展示されていて、最近トレンドの把握にも利用できます。王道の販促ツールだけでなく、最新の技術を活用したツールも展開しているのが特徴です。
「東京インターナショナル・ギフト・ショー」は、東京ビッグサイトで開催される日本最大のギフトおよび生活雑貨の国際見本市です。展示会のなかでも最大級の規模を誇り、衣食住遊の多くを体験できる特別な空間となっています。国政的な交流が進められていて、2019年には海外から19か国・774社が出展しました。
最終的に2,987社が出展し、来場者は30万人にものぼっています。今後も国内を代表する展示会の1つとして、「東京インターナショナル・ギフト・ショー」の重要性は高まると予想されるでしょう。
展示会に参加する際には、販促ツールを活用して周囲にアピールする方法が有効です。販促ツールには多くのメリットがあり、上手く使えれば多くの顧客に自社の存在を覚えてもらえるでしょう。この機会におすすめの販促ツールをチェックし、実際に展示会で使用するものを選別してみてはいかがでしょうか。