2025年に開催される大阪万博は、日本国内だけでなく世界中から注目されるイベントです。ところが、大阪で万博が開催されることは知っているものの、具体的にどのようなものかイメージできない人が多いのではないでしょうか。
本記事では、2025年に開催される大阪万博の概要や見どころについて紹介していきます。来年に迫る大阪万博の内容や楽しみ方を把握していきましょう。
目次
大阪万博は、世界中からたくさんの人やモノが集まり、地球規模のさまざまな課題に取り組むための国際的なイベントです。2005年に開催された愛・地球博に続き、20年ぶりに日本で開催される国際博覧会として、国内だけでなく国外でも注目されています。
ここでは、大阪万博のテーマやコンセプト、開催目的などの概要を紹介します。
万博は、1851年にロンドンのハイドパークで初めて開催されました。万博名は「第1回ロンドン万国博覧会」で約25ヶ国が参加し、ビクトリア女王なども訪れるなど、今までにない盛り上がりを見せたイベントとなりました。
日本が初めて万博に出展したのは、1867年の「第2回パリ万博」です。1867年以降、日本では以下のような万博が開催されてきました。
前回の2005年日本国際博覧会から20年の時を経て、2025年には日本国際博覧会(大阪・関西万博)が開催されます。
大阪万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」です。このテーマには、以下のような意味が込められています。
”人間一人一人が、自らの望む生き方を考え、それぞれの可能性を最大限に発揮できるようにするとともに、こうした生き方を支える持続可能な社会を、国際社会が共創していくことを推し進める”
コンセプトは「未来社会の実験場」です。世界中の人々がアイディアを交換し、未来社会を共創するイベントが期待できるでしょう。
大阪万博では「いのち輝く未来社会のデザイン」をメインテーマに、以下の8つをサブテーマとしています。
大阪万博の開催の目的は、SDGsの達成・Society5.0の実現・地域経済活性化現です。
国連が2030年に掲げた「持続可能な開発目標」に向けて、世界中の人が協力し合うプラットフォームとなるでしょう。また、人手不足によるさまざまな社会問題を解決するために、人間の能力が不要となる社会活動Society5.0)を目指しています。
大阪万博は、2025年4月13日(日)から2025年10月13日(月)にかけて開催されます。期間中は、入場チケットさえあればいつでも会場内に入れます。
日本で初めて万博が開催された大阪万博は、1970年3月15日(日曜日)から9月13日(日曜日)の間で開催されました。今回の大阪万博は約6ヶ月の期間で、国際的なビッグイベントとなるでしょう。
大阪万博には「ミャクミャク」と呼ばれる公式キャラクターがいます。
「ミャクミャク」は、細胞と水が一つとなって生まれた不思議な生き物です。さまざまな形に変形可能で、現在の姿は人間を真似た姿ですが、本来の姿は謎に包まれています。奇抜なデザインながら愛嬌があり、多くの人々に注目されています。
「ミャクミャク」がデザインされた公式グッズも販売されているので、ぜひ調べてみてください。
大阪万博の見どころは、以下の6つです。
それぞれの魅力について詳しく見ていきましょう。
大阪万博では、Society5.0に向けた最新技術が数多く展示される予定です。EXPO2025の基本計画では、以下のような技術が体験できると記載されています。
特に、空飛ぶクルマはANA、JAL、丸紅、SkyDriveなどの大手会社が運行する予定であるため、注目されること間違いないでしょう。また、5GネットワークとARを組み合わせた、次世代SNSの展示も期待されています。
民間パビリオンでは、13もの民間企業・団体が、テーマに沿って個性豊かな展示や演出を行います。主要な民間パビリオンは、以下のとおりです。
民間企業や団体が思い描く理想の未来社会を、リアルに体験できるでしょう。
大阪万博では国内だけでなく、世界160ヶ国のパビリオンも展示されます。それぞれの国が、サブテーマまたはSDGsの17のゴールから一つ選び、その達成に向けた未来社会の姿を描きます。
展示する国の一例は、以下のとおりです。
2025年の大阪万博は、世界中の国々がそれぞれの特色を持ち寄り、未来社会のビジョンを共創する重要なイベントです。
大阪万博のシンボル「大屋根リング」も、見逃せない魅力の一つです。
この建物は、新型コロナウイルス禍で分断された世界を再び一つにし、「多様でありながら、ひとつ」という大阪万博の理念を具現化しています。建築面積は約6万㎡、高さ12m、内径は約615mとなっており、世界最大級の木造建築物と言えるでしょう。
また、リングの上からは会場全体や瀬戸内海を見渡せるため、日本の美しい海や空と一体化した体験ができます。
大阪万博の会場は大阪市の夢洲(ゆめしま)で、人工島として開発されています。夢洲は大阪湾に面しており、海と空を感じながらイベントを楽しめる場所です。
また、公園や緑地が多く、自然を感じながらさまざまなイベントを楽しめる会場となっています。
EXPO COMMONSは、大阪万博2025の重要な要素の一つで、バーチャル空間を活用した革新的なプラットフォームです。
オンライン上で展開される「もう一つの万博」として機能し、会場に行けない人々も大阪万博を楽しみ、社会課題について考える場に参加できます。国境や人種、文化を超えて、世界中の人々が参加できる魅力的なプラットフォームです。
2025年に開催予定の大阪万博について「本当に開催されるのか」「中止になるのではないか」と考える人も多くいます。
ここでは、大阪万博が中止すると言われている理由や、今後の動向について解説します。
大阪万博が中止すると言われている理由は、主に以下の3つです。
まず、建設スケジュールの遅延が大きな問題となっています。海外パビリオンの建設は、予定通りに進んでいません。また、コロナ禍による影響で、資材や労働力が不足していることも要因です。加えて、複数の国が参加を辞退しており、ロシアの不参加は国際的な緊張の高まりを象徴しています。
これらの問題が複合的に作用することで、万博の中止という事態が現実味を帯びてきました。
大阪万博2025はさまざまな問題を抱えながらも、開催に向けて進められています。そのため、中止されるとは言い切れません。当初の計画通りに進行していないプロジェクトも多くありますが、各国が開催実現に向けて取り組んでいます。
また、辞退した国もありますが、新たに参加を表明する国も増えており、最終的にどのくらいの参加国を確保できるかが重要なポイントです。
ここでは、大阪万博に関する以下のようなよくある質問と、その回答について紹介します。
大阪万博の入場チケットは、公式サイトのチケットインフォメーションで購入できます。入場チケットの料金は、以下のとおりです。
チケットの種類 |
料金 |
開幕券 |
大人:4,000円 中人:2,200円 小人:1,000円 |
前期券 |
大人:5,000円 中人:3,000円 小人:1,200円 |
超早割一日券 |
大人:6,000円 中人:3,500円 小人:1,500円 |
早割一日券 |
大人:6,700円 中人:3,700円 小人:1,700円 |
通期パス |
大人:30,000円 中人:17,000円 小人:7,000円 |
夏パス |
大人:12,000円 中人:7,000円 小人:3,000円 |
特別割引券(障がい者手帳等をお持ちの方と同伴者1名分の購入できる) |
大人:3,700円 中人:2,000円 小人:1,000円 |
一日券 |
大人:7,500円 中人:4,200円 小人:1,800円 |
平日券 |
大人:6,000円 中人:3,500円 小人:1,500円 |
夜間券 |
大人:3,700円 中人:2,000円 小人:1,000円 |
団体チケット |
一般団体:1,500円〜 学校団体:1,000円〜 |
チケットの詳細や購入方法については、公式サイトのチケットインフォメーションをご確認ください。
大阪万博2025は、大阪府大阪市の夢洲地区で開催されます。この人工島は、大阪湾に面しており、万博のために特別に整備されています。
大阪万博は1日では回りきれないほどのイベントや展示物があります。そのため、できるだけ多くの展示の世界観を楽しみたい方は、特定の期間に複数回入場できる通期パスや夏パスを購入すると良いでしょう。
2025年に開催される大阪万博は、日本国内だけでなく世界中から注目されるイベントです。「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマのもと、民間企業や参加する各国が未来社会を描いたパビリオンを展示します。
また、パビリオン以外にも空飛ぶクルマや人と共存するロボットなど、Society5.0に向けた最新技術も体験できます。
大阪万博に興味がある方や参加を検討している方は、公式サイトで詳細なイベント内容をご覧になってみてください。
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