天下を取った絵師にみる展示会営業のコツ!

展示会営業®コンサルタントの清永です。

サントリー美術館に
「狩野元信展 ~天下を治めた絵師~」を
見に行ってきましたよ。

狩野元信は、
日本絵画史上最大の画派:狩野派の2代目で、
狩野派400年の繁栄の礎を築いた人物です。

狩野派というと、永徳や探幽が有名ですが、
この元信、実はめちゃくちゃスゴいんです。

そして、
このスゴさは「成果を出す展示会のコツ」に
大きな示唆を与えてくれます。

ということで、今回のコラムは、
狩野元信を深堀りしてみたいと思います。
   

狩野派の礎をつくった狩野元信はココがスゴい!

狩野元信の何がスゴいって、
自分や自分の弟子の絵を
売る力の強さです。

そして、その売る力の源泉は、
「売れる仕組みづくり」に
あります。

一例を挙げます。
元信は、障壁画、金屏風などを
積極的に制作していきます。

納品先は、
足利将軍家、細川氏、石山本願寺などの
有力者たち。

元信の作品は売れに売れまくりました。
普通の絵師なら、この状態で満足するでしょうね。

でも、元信はちがいました。

時の権力者に納品するだけでは、
「頭打ちだ!」
と考えたのです。

では、どうするか?

「有力者、権力者以外にも売ろう!」

と思いつくわけです。

でも、元信の作品は高価です。
権力者でなければ、到底、支払うことができません。

普通ならここでギブアップするところですが、
元信はちがいます。

「障壁画、金屏風のような大掛かりなものでなく。
 もっと、簡単に安くつくれるものも手掛けよう!」

と考えたのです。
そして、生み出されたのが、扇です。

 

扇なら、制作工数が少ないですから、
そこまで高額にしなくても販売できます。

元信は、
この「扇」を武器に、没落貴族や町衆など
これまでは取り込めなかった客層を
開拓していったのです。

そして、ここからが、元信の真骨頂です。
下の作品(月次風俗図扇面流し屛風 「元信」印)
を見てください。

扇がたくさん描かれた屏風を制作して
ユーザーの扇に対するニーズを喚起したのです。

元信のこうした取り組みによって
「扇」は狩野派の工房の経営を支える柱になりました。

狩野元信の知恵を展示会営業に活用する

これって、展示会に応用できると思うんです。

展示会では、
いきなり、
高額な商材を売ろうとしても
なかなか売れません。

元信の「扇」のように、
手頃な価格の商材を
メインに据えるべきなのです。

そして、
元信の「月次風俗図扇面流し屛風」
のように
そのことが一目でパッと見てわかる
ブースをつくりましょう。

たとえば、清永が
展示会営業コンサルティング研修で
お手伝いした
ITシステムベンダーのS社さんでは、
「元信の扇方式」を採って、
大きな成果を出しました。

ITシステムベンダーS社の事例

S社は、ITシステムベンダーなので、
情報共有ツール、生産管理システム、
販売管理システム、在庫管理ソフトなどなど
さまざまな商材があります。
しかし、それらは、どれも
高額です。
そこで、S社は、清永の
展示会営業コンサルティング研修を経て
比較的、安価で導入が容易な
「業務効率化ソフト」のみに絞って
訴求したのです。

そして、旬のネタである
「人事責任者必見!
 働き方改革を阻む3つの壁!」
というキャッチコピーをつけて
わかりやすい展示ブースをつくったのです。

「業務効率化ソフト」が「扇」
「‘働き方改革の切り札‘という展示ブース装飾」が
「月次風俗図扇面流し屛風」ですね。

その結果、S社は、
前年比で、
3.7倍の名刺を集め、
2.3倍の受注を獲得しました。
しかも、
案かな「業務効率化ソフト」の受注をきっかけとして、
高額な生産管理システム、販売管理システム、在庫管理ソフト
などの商材の販売にも成功しました。
S社は、「元信の扇の方式」によって、
大きな成果を上げたのです。

ぜひ、あなたの会社も、
「元信の扇方式」を取り入れて、
展示会で大きな成果を出してほしいと思います。

あなたの会社における元信の「扇」が何なのか、
その扇を訴求するためにどうしたらいいのか?
を、このセミナーでお伝えします。

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ぜひ、お時間をつくって参加してみてください。