あじさいといえば長谷寺!展示会で実現できる第一想起のつくり方

こんにちは!展示会営業(R)コンサルタントの清永です。

先週末、長谷寺に行ってきましたよ。あじさいと言えば長谷寺ですよね。

あじさいと言えば長谷寺_展示会営業術

鮮やかなあじさいを見ると、多くの人が「長谷寺!」と即座に思い浮かべるはずです。

このように〇〇と言えば**と真っ先に思い浮かべられる存在のことを『第一想起』と言います。

 

第一想起は、ビジネスにおいて非常に重要です。

あじさいといえば長谷寺、炭酸飲料ならコカ・コーラ、検索エンジンならグーグル、ノートパソコンなら・・・

このように、真っ先に誰もが思い浮かべる存在になると、

その企業や商品の印象が認知度が高まり、印象が圧倒的に深まります。

 

えっ?中小企業には無理だって?そんなことないですよ!

展示会でなら、あじさいと言えば長谷寺、のように第一想起として強く印象に残すことができるんです。

展示会という狭い閉鎖空間で展開されるイベントだからこそ、中小企業にもチャンスがあるんです。

正しいアプローチをすれば、あなたの会社も

「あの展示会といえば、〇◯のブースだよな!」と第一想起される存在になれるのです。

 

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長谷寺のあじさいが第一想起になる理由

長谷寺のあじさいが、なぜ多くの人にとって「第一想起」になるのでしょうか?

それは、あじさいの美しさや魅力に加えて、その場所でしか味わえない特別な体験があるからです。

多くの人が長谷寺でのあじさいを訪れることで、強い記憶が残ります。

この「場所と体験」が結びつくことで、長谷寺のあじさいはまさに「第一想起」の象徴となっています。

 

展示会でも同じことが言えます。

製品やサービスをただ並べて紹介するのではなく、来場者に強い印象を与える「体験」を提供することが重要です。

もし来場者があなたのブースを訪れ、

「あの展示会、色々見たけど、一番印象に残っているのは、***という体験をした(株)〇〇のブースだよね」

と思い出してもらえたら、それこそが第一想起が生み出された瞬間なのです。

 

体験アトラクションで第一想起になる

展示会で第一想起を実現するためには、ユニークで記憶に残る体験を提供することが不可欠です。

代表的な体験アトラクションとして、食べ比べがあります。

単に試食してもらうだけではなく食べ比べしてもらうことで、

来場者の記憶に強く残り、あなたのブースが第一想起になります。

 

具体例を挙げましょう。

どら焼き製造業の丸京製菓株式会社さんは食べ比べ体験アトラクションを行いました。

来場者に、複数の商品を食べてもらい、一番おいしいと感じた商品にシールを貼ってもらうという仕掛けです。

人はだれでも、自分の感覚が他の人と同じなのか、それとも特殊なのかということに、

潜在的に興味を持っています。

どらやきの食べ比べアトラクション_展示会営業術

だから、この写真のように、すでにシールが貼ってあると、自分が多数派なのか、少数派なのか知りたくて、

つい食べ比べをしてしまうのです。

 

しかも、食べ比べですから、単に試食するよりも、じっくり味わってもらえます

そして来場者がシールを貼ったその瞬間に

「あっ!●●の方がお好みなのでね」と言いながら、

「お目が高いです。●●は、***という原料を使っていて・・・」と

自然な流れで商品の良さを訴求し、来場者の印象に強く残し、第一想起になることができるのです。

 

もう一つ例を挙げましょう。

チップソー体験アトラクション_展示会営業術

上の写真をご覧ください。これは、チップソー(丸のこぎりの先に超硬チップが付いたもの)を

製造販売している株式会社オリオン工具製作所さんがブースで行った体験アトラクションです。

ブースの軒先に、2つのチップソーが吊り下げられています。

ひとつは、自社のもの、もうひとつは一般のものです。

そして、「たたいて“振動と音”のちがいを確かめてみてください」と書いてありますね。

実際叩くとどうなるのでしょうか?

 

一般のチップソーを叩くと、「ボ~ン」と大きな音が反響します。

しかし、オリオン工具製作所のチップソーを叩いても、「コツン」っと打撃音がするだけで大きな音は出ません。 

その理由は、オリオン工具製作所のチップソーは、

一般のモノと比べて「叩いてもあまり振動しないからです。

振動が少ないから、反響せず大きな音が出ないのです。

これは、自社製のチップソーは、揺れなどの外部からの刺激があっても高精度で切断することができることを暗に説明しているのです。

単に、「当社のチップソーは外部からの刺激に強く高精度な切断を実現します!」と口頭で説明だけの場合と、

実際に叩いてみて、音のちがいを体感して、

来場者が「なぜ音がこんなにもちがうのだろう?」という疑問を抱いた上で、

「当社製は外部からの刺激があっても振動しにくいのですよ。だから高精度で切断できるんです!」

と伝えるのとだと、どちらの方が、来場者の記憶に残りやすいでしょうか? 答えは明白ですね。

自ら違いを体感し「なぜだろう?」と疑問を持った後なら、来場者は素直に話を聞いてくれるのです。

 

その状態なら、「だから高精度での切断が可能なのです。」と伝えた後に、

「なぜこれを実現できるかと言うと・・・・」と話を続けることによって

技術的な少し難しい話でも聞いてくれるでしょう。これが、体験アトラクションの力なのです。

それと単純ながら「大きな音がする」という点もこの体験アトラクションの重要ポイントです。

なぜなら、ブースから大きな音がすると、周辺にいる来場者は、思わず音が鳴っている方向を見るからです。

ブースが目に入ると、「何か面白そうなことをやっているぞ。ちょっとのぞいてみよう。」と考え、

ひとり、ふたりと人が立ち止り始めます。

こうして人が集まって来れば、行列が行列を生む好循環が生まれ、人だかりができるのです。

このような体験アトラクションが、あなたのブースを来場者の第一想起に押し上げる効果をもたらすのです。

 

体験アトラクションを考える6つの視点

展示会で第一想起を実現するためのステップは意外とシンプルです。

まずは来場者に「自分も体験してみたい」と思わせるような展示内容を考えるのです。

体験アトラクションを考えるときの視点は以下です。

  1. 来場者の身体を動かさせることはできないだろうか?        
  2. 来場者を驚かせることはできないだろうか?
  3. 何かと比べることはできないだろうか?
  4. 例えたり、置き換えたりすることはできないだろうか?
  5. クイズ形式にすることはできないだろうか?
  6. それを実況中継できないだろうか?

 

あなたも、自社ブースを来場者の第一想起に押し上げる体験アトラクションを考えてみてください。

あなたの展示会の成功を心から応援しています!

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