展示会は、自社の商品やサービスを多くの人にアピールできる効果的な場です。しかし、複数の企業が出展するため、来場者の目を引くキャッチコピーでなければ、自社のブースに立ち寄ってもらうのが難しいのも事実です。
出展に関わる企画担当者の中には、効果的なキャッチコピー作りに悩んでいるという方も多いかもしれません。
そこで本記事では、展示会で使えるキャッチコピーの例やテンプレート・フレーズ集を紹介します。さらに、集客につながるキャッチコピーを作るコツも解説するので、展示会に出展する予定の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
実際に展示会で使われたキャッチコピーの一例を紹介します。
これらのキャッチコピーは、商品やサービス、ターゲットが異なるため、そのまま真似しても大きな効果は期待できません。自社の商品名やターゲットに合わせてフレーズを入れ替え、オリジナルのキャッチコピーを作成するようにしましょう。
売上につながる展示会ブースのキャッチコピーを作るコツとして、以下の5つが挙げられます。
これらのコツを活用すると、来場者の目を引くキャッチコピーを作成できます。来場者の目を引くキャッチコピーで、集客力をアップさせましょう。
展示会ブースのキャッチコピーでは、誰の悩みを解決するのかを明確に伝えることが重要です。これにより、来場者は自分に関係する内容だと感じ、展示会ブースに興味を持ちやすくなります。
たとえば、以下のようなキャッチコピーです。
しかし、中小企業の社長さまや店舗経営をしている方は多く、ターゲットとしては広すぎます。ターゲットをもっと具体的に絞るために、以下の要素を整理しましょう。
自社商品やサービスの特徴・魅力、他者との違いを理解したうえで、細かく設定することが大切です。誰に向けたメッセージかひと目でわからないと、来場者は自分に関係がある内容だと感じません。
具体的なターゲット像を想定すれば、共感を呼ぶキャッチコピーを作成できるでしょう。
キャッチコピーに具体的な数字を盛り込むと、説得力や信頼感が高まります。数字やデータは視覚的に訴求力を強化し、来場者の関心を引きつけやすくします。
たとえば、以下のような数字です。
「たくさんの」「大幅に」などの曖昧な表現よりも、具体的な数値を入れると、来場者が想像しやすく訴求力は高まります。自社のキャッチコピーに、数字を組み込めないか考えてみると良いでしょう。
効果的なキャッチコピーを作るには、商品やサービスのスペックではなく「メリット」を示すことが重要です。メリットとは言い換えると「来場者のどんな悩みを解決できるのか?」です。具体的なメリットを示すと、来場者は自分の悩みを解決できると感じ、興味を持ってくれます。
まず、自社の商品やサービスの特徴を整理し、来場者のどのような悩みを解決できるのか考えましょう。さらに、他社との差別化ポイントや優位性を明確にすると、どのように訴求すべきかが見えてきます。
キャッチコピーは企業目線ではなく、来場者が実際に得られる効果や変化などをイメージしやすい言葉で表現しましょう。メリットが具体的で明確に伝わるほど、来場者は自分にとっての商品やサービスの価値を感じやすくなります。
展示会では多数の企業が出展するため、他社にはない付加価値をアピールしないと、差別化できず興味を持ってくれません。他社と差別化を図るためには、以下のようなフレーズを取り入れると良いでしょう。
これらのフレーズを使うことで、来場者に対して自社の魅力を強く印象づけることができます。展示会限定の特典や、競合他社と比較した自社商品の独自性・希少性などを伝えるキーワードを積極的に取り入れてみてください。
キャッチコピーは、誰でもわかる端的な言葉で表現することをおすすめします。キャッチコピーが長すぎたり難しい言葉を使用したりすると、商品の特徴や魅力が来場者に伝わりにくくなってしまいます。一般的に、来場者が一瞬で読めて理解しやすい文字数は、25文字以内だといわれています。
ただし、あまりに抽象的で短すぎるコピーでは、具体性が欠けてしまい、来場者が何を提供している会社か理解できなくなる可能性があります。
大事なのは文字数を抑えながらも、商品の特徴やサービス内容がしっかりと伝わる具体的な言葉を使うことです。短くても効果的なキャッチコピーを目指しましょう。
展示会ブースのキャッチコピーに使えるテンプレート・フレーズの一例は、以下のとおりです。
| テンプレート | フレーズ(具体例) |
1 | もう〇〇に悩まない! | もう人手不足に悩まない! |
2 | [パーセンテージ]のユーザーが満足 | 97%の製造現場が満足 |
3 | [方法・手段]で[目標]を実現する方法 | AI活用で生産性UPを実現する方法 |
4 | [来場者の悩み]でお悩みの方へ | 不良率の高止まりでお悩みの方へ |
5 | [効果・ベネフィット]のための[方法・手段] | 離職率を下げるためのコミュニケーション研修 |
6 | [ターゲット]必見![商材・サービス]の実践方法 | 営業部長必見!受注率を高める顧客管理の実践方法 |
7 | [困難なこと]をせず[ベネフィット]を得る | 熟練の技術なしで高精度難加工を行う |
自社の商品やサービスと相性が良いものがあれば、これらのフレーズを積極的に取り入れていくと良いでしょう。
展示会ブースのキャッチコピーを作り込むべき理由は、主に以下の3つです。特に、来場者が抱える問題やニーズを的確に捉え、それを解決する提案を示すことで、より多くの人々の注意を集めることができます
それぞれの理由について詳細を見ていきましょう。
来場者がブースに目を向けるのはほんの一瞬です。目線を向けた短い時間の中で、ブースに立ち寄る理由をしっかりと伝えるキャッチコピーが必要です。どのようにして印象に残る言葉を選ぶかがポイントとなります。
特に、もともと訪れる予定がなかった来場者に対しては、心に響くコピーを考えなければいけません。これにより、興味を持ってもらい、立ち寄るきっかけを作ることができます。
また、来場者のニーズや課題に直接アプローチする言葉を選ぶことで、より効果的に興味を引きつけられます。いかにして来場者の目を引くキャッチコピーを作るかが、自社ブースへの集客を増やす鍵になるといえます。
来場者が展示会に滞在する時間は4~6時間ほどで、1日で回れるブースの数は限られています。そのため、訪問したいブースを事前に決めているケースが多いでしょう。多くは20~30社ほどだと想定されます。
来場者の興味を引くキャッチコピーでなければ、貴重な時間を使ってまで予定外のブースに足を運ぼうとは考えてくれません。
自社のブースに立ち寄ってもらうためには、来場者の目に留まり、短い時間で強い動機づけができるキャッチコピーが欠かせないといえます。短時間で印象に残る言葉で、来場者に「ここに行ってみたい」と感じさせられるキャッチコピーを考えましょう。
展示会には、自身の課題を言語化できておらず、情報収集目的で参加する来場者も少なくありません。こういった来場者に自社を選んでもらうためには、自身の課題を認識させたうえで、自社の商品やサービスで解決できる未来を、イメージしてもらう必要があります。
課題を言語化できていない来場者の目を引くには、「誰の」「どんな問題」が解決できるのかをわかりやすく示す問題解決型のキャッチコピーが有効的です。たとえば、以下のようなものが考えられます。
自身の課題を明確に認識していない来場者には、誰のどのような悩みが解決できる商品やサービスなのかが、わかりやすいキャッチコピーを作りましょう。
効果的なキャッチコピーを作りたいならプロへ相談するのがおすすめ!
自社の強みを活かした効果的なキャッチコピーを作りたいなら、プロへ相談するのがおすすめです。プロに依頼すると、丁寧なヒアリングをもとに客観的な視点でアイディアを提案してくれます。専門的な知識と経験を持つプロが、ターゲットに響く言葉を選んでくれるため、より効果的なメッセージが期待できます。
自社だけで考えると、集客を優先するあまり来場者が求めていない内容を入れてしまう可能性が高くなります。その結果、来場者の興味を引くことができず、せっかくのブースがスルーされてしまう恐れもあるのです。来場者のニーズに応え、自社のブースへ足を運びたくなるキャッチコピーを作成したいなら、プロへ相談してみると良いでしょう。
展示会のキャッチコピーは、集客数を左右する重要な要素です。効果的なキャッチコピーを作るには、自社目線で考えるのではなく、来場者のニーズをどう満たせるかを第一に考えなければいけません。
しかし、経験やスキルがないと難しい場合もあります。また、自社だけで考えてしまうと、商品やサービスを購入してもらいたいといった私情を優先し、誰にも刺さらないキャッチコピーになってしまうリスクもあります。
客観的な視点で、来場者の目を引くキャッチコピーを作りたいなら、プロに依頼してみましょう。
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