今年は前回を上回る世界36か国・地域から、約1,090社・団体が出展します。また、会期中は2,800名以上のパートナリング参加者を中心に、24,000件以上の商談が予定されており、史上最大規模での開催となる見込みです。
さらに、出展者の15%が新規企業・団体であり、最先端技術や革新的なビジネスモデルの発表が期待されています。特に、医療分野へのデジタル化が加速する中、AIを活用した創薬やリアルワールドデータを用いて希少疾患の未診断を見つけるスタートアップなどの初出展に注目が集まっています。加えて、創薬モダリティーの多様化に伴い、新薬の開発に加え、最新の医療機器や診断デバイスの出展も見逃せません。
見どころ
-創薬モダリティーの多様化と急速な技術革新
創薬モダリティーの多様化により、CAR-Tをはじめとする遺伝子・細胞治療薬の開発と上市が急速に進んでいます。特に注目されるのは、第6世代の最新がん治療法「腫瘍溶解性ウイルス療法」です。この療法は、遺伝子改変技術により正常細胞では増殖せず、がん細胞内でのみ特異的に増殖するよう設計されたウイルスを用いるものです。今年は、世界3例目の脳腫瘍治療薬の上市を目指す日本のスタートアップが出展し、最新の開発動向を発表します
☛注目の出展者:アールバイロジェン、青森山田学園 青森大学、東京核酸合成、ユー・メディコ、Luna RD
-急拡大するプロセスソリューション
新薬開発の需要拡大に伴い、CDMO市場は今後も大きな成長が見込まれています。特に、遺伝子治療薬・細胞療法、核酸医薬など新たなモダリティーの登場により、バイオ医薬品は様化・複雑化しており、CDMOはより高度な専門知識とAIをはじめとする先進技術の活用が求められています。
また、製造プロセスの複雑化といった課題もあることから、医薬品を開発する製薬企業やスタートアップにとっては、先端技術と柔軟性を持ったCDMOの存在が一層重要になっています。
☛注目の出展者:エアジェニックス、AGC Biologics、KBI Biopharma Japan、ChemCon GMBH、
Concept Life Sciences、日本触媒、BioDlink Biopharm、BioCina、富士フイルム、ベクタービルダー・ジャパン、リコーバイオサイエンシズ
-持続可能な社会の実現を目指すバイオものづくり
近年の出展傾向として成長が著しいのが、微生物や細胞の力を活用し、化学物質、燃料、食品、医薬品など多様な物質を生産するバイオものづくりです。
遺伝子技術やゲノム編集技術を用いて、環境負荷を低減する物質の効率的に生産に向けた研究・開発が急速に進んでいます。一方で、高コスト構造や原料供給の不安定さといった課題も残されています。そのため微生物の機能性向上や安定性確保、さらには大量生産を可能にする製造インフラの提案など、基盤技術の進展にも注目が集まっています。
☛注目の出展者:大阪産業技術研究所、京都大学大学院農学研究科応用生命科学専攻生体機能化学分野、神戸大学、産業技術総合研究所、BioPhenolics、、bitBiome、ヒューマン・メタボローム・
テクノロジーズ、ミーバイオ
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【初開催】 Investment Forum at BioJapan 2025
世界中の投資家や金融機関が集まり、バイオ産業のスタートアップ投資促進を目的とした「Investment Forum at BioJapan 2025」を初開催します。
国内外のベンチャーキャピタルや政府機関がグローバルスタートアップの創出や連携促進に向けた最新事例・ノウハウを発信するほか、日台韓スタートアップによるピッチセッションも実施します。
■Investment Forum内主催者セミナー
THE PTCH of BJ -日台韓によるピッチセッション-
司会進行:橋本 遥 氏 Convallaria 代表取締役
登壇企業:RadioNano Therapeutics, Typewriter Therapeutics, Protuoso Bio, YiPSCELL
-Biotech Investment Excellence: Multi-Perspective Strategies for Startup Success
コーディネーター:寺尾 寧 氏 武田薬品工業 R&D グローバルリージョンジャパン エクスターナルサイエンティフィックエンゲージメント ヘッド
-Investment Forum内スポンサーセミナー実施機関
AN Ventures, 東京大学協創プラットフォーム開発(東大IPC),
NINEJP(National Innovation Network for Entrepreneur Japan), 日本医療研究開発機構,
日本貿易振興機構(JETRO), ファストトラックイニシアティブ
【基調講演】
「富士フイルムのバイオCDMO事業展開」
講演者:後藤 禎一 氏
富士フイルムホールディングス 代表取締役社長・CEO
「The Future of Global Biomedical Research: Inserm’s Strategic Vision and International Collaboration Opportunities」
講演者:Prof. Didier Samuel
Chairman and Chief Executive Officer Inserm
「生命科学とテクノロジーの融合が拓く未来:東京科学大学の挑戦」
講演者:田中 雄二郎 氏
東京科学大学 学長
本展では、創薬・再生医療のみならず、バイオものづくり、フードテック、ヘルスケアなど幅広い分野で活躍する国内外の有識者が一堂に会し、今後のバイオ産業の市場動向や業界トレンド、直面する課題について議論します。
過去最多となる80以上のスポンサーセミナー、ランチョンセミナー、主催者セミナーでは、企業・団体が技術開発事例の発表や事業紹介、ベンチャー支援の取り組みを披露します。
さらに、展示会場内で実施される100を超える出展者プレゼンテーションでは、アカデミアや企業による最先端の研究開発成果や製品情報が発表される予定です。