今回は、出展コンセプトの話をしたいと思います。
その前に、少しだけぼくの近況を聞いてください。
どうでもいい話ですが、
ぼくの近所の「吉野家」が
「肉あんかけチャーハン炒王」に改装されました。
目次
時々、発作のように吉野家の「牛丼つゆだく」を
食べたくなる清永としては悲しい気持ちだったのですが・・・
食べてみると「肉あんかけチャーハン」、旨し!
ふわっとしたチャーハンにお肉が絡みついてとっても美味しいんです。
これからも通うことになりそうです♪
予想外に美味しかったので
調べてみると、1年ほど前に、
吉野家ホールディングスが
あんかけチャーハン『炒王』に出資していました。
「肉あんかけチャーハン炒王」は
吉野家の新業態ということです。
ここで1つ、疑問がわいてきます。
吉野家ホールディングスはなぜ、
わざわざ、お金をかけて店舗を改装して、
新業態をつくったのでしょうか?
そんなことをしなくても、
吉野家の店舗のまま、新メニューに
「肉あんかけチャーハン」を
加えれば済むのではないでしょうか?
実は、ここに、
展示会出展を成功させる発想が隠されています。
たとえば、
これは、何でしょうか?
そうです。桃太郎です。
パッと見て一瞬でわかりますね!
では、これは何でしょうか?
う~ん。
桃太郎もいるし、金太郎もいるし、浦島太郎もいます。
ちょっと微妙ですね。
あえて言うなら、
「日本のいろいろな昔話」と呼べそうですが、
なんとなくわかりにくいですね。
吉野家ホールディングスは、
こうなることを避けたかったのだと思います。
吉野家の新メニューとして
「肉あんかけチャーハン」があっても、
そこそこは売れると思います。
でもそれだと、
牛丼も、豚丼も、ベジ丼も、そして、
肉あんかけチャーハンも売ってる微妙なお店に
なってしまいますね。
なんとなくわかりにくくなるのです。
実は、これ、展示会で成果を出すために
もっとも重要な論点です。
「せっかく出展するのだからうちの商品を全部見てほしい」
「たくさんの商品を展示する方が 来場者の興味を引きやすいはずだ」
展示会営業®コンサルティング研修をしていると
多くの社長さんから、このように言われます。
でも、そうすると、なにかよくわからないブースになってしまうのです。
展示会場には、
あなたのブース以外にもたくさんのブースがあります。
そして、来場者が歩きながら視線を送るのはわずか3秒です。
人は、「なにかよくわからない」ものに興味を示しません。
「わからないから、わかりたくなって、立ち止まってくれるはずだ」
というのは、出展社の願望にすぎないのです。
では、どうすればいいのでしょうか?
ここで、吉野家ホールディングスの戦略が参考になります。
牛丼もあんかけチャーハンも並べるのではなく、
店舗改装して、肉あんかけチャーハン専門店にしましょう。
展示会営業®コンサルティング研修では、
このことを、
『1ブース=1アイテムの鉄則』
と呼んできます。
あれもこれも並べるのではなく
『1ブース=1アイテムの鉄則』
に基づいて、出展コンセプトを練り上げましょう。
あなたの会社における、「肉あんかけチャーハン」は
何でしょうか?
ぜひ、考えてみてください。