展示会のポスターを作成するコツ|基本的な制作方法や魅力アップのポイントを紹介

展示会に出展する際には、自社の存在をアピールするポスターの作成が有効です。完成度の高いポスターを前面に押し出すことで、自社の認知度拡大や高い集客効果を期待できるでしょう。展示会の出展準備の一環として、ポスター作成に力を入れることがポイントです。

本記事では展示会におけるポスターの重要性や役割、制作方法や魅力的なデザインの作り方などを解説します。

 

展示会におけるポスターの役割とは?

展示会において、ポスターは欠かせない存在です。魅力的なポスターを作成できるかどうかで、展示会での成果が変わる可能性もあるでしょう。以下では、展示会でポスターがいかに重要なのか、その役割を軸に解説します。

展示会の集客につなげる

展示会のポスターは、集客につなげるという役割があります。多くの人の興味を引けるポスターを作成できれば、展示会中に大勢の来場者と接点を持てます。

ポスターを見てブースに訪れた人に営業をかけたり、パンフレットを渡して商品・サービスの説明をしたり、実際に自社商品に触れてもらったりと、さまざまなアクションにつなげられます。結果的に自社の存在をアピールできるため、ポスターによる集客効果は展示会において重要視されます。

展示会への参加時には、ポスター作成に時間を割き、魅力的なデザインを提供できるように備えましょう。

 

自社の認知度を高める

展示会のポスターには、自社の認知度を高める役割もあります。ポスターに記載した会社名を覚えてくれた人が、展示会後に連絡をくれるパターンもあります。インパクトのあるポスターを作成できれば、「あのポスターの会社だ」というかたちで、自社を記憶してくれる可能性にも期待できます。

 

自社の認知度や商品・サービスの知名度がまだまだだと感じる際には、展示会のポスターをきっかけに課題解決を目指すのも1つの方法です。

自社商品やサービスの印象を強く残す

展示会のポスターを作成することで、自社商品・サービスの印象が残りやすくなります。展示会には多くの企業が参加しているため、きっかけがないと商品・サービスの存在感は顧客のなかで薄くなってしまうでしょう。そこでポスターをきっかけに自社商品・サービスの印象付けを行い、長く記憶してもらう方法が考えられます。

 

Web広告が台頭している現代でも、実際に目で見るポスターには独自の魅力が備わっています。特に展示会のように多くの企業が自社商品・サービスを紹介する場所では、ポスターの効果がその後の印象に大きく影響するでしょう。そのため展示会出展時には、魅力的なポスターを作るプロセスが重要になります。

 

展示会ポスターの作り方・流れ

展示会のポスターを作成する際には、基本となる作り方や流れがあります。具体的な流れを把握しておけば、スムーズに展示会用のポスター作りを進められるでしょう。以下では、展示会ポスターの作り方と流れについて解説します。

 

ポスターの基本テーマを決める

展示会のポスターを作成する際には、まず基本となるテーマを決めます。どんな目的を達成するためのポスターなのか、どのような効果を引き出したいのかを考えて、具体的なイメージを膨らませましょう。具体的に、出会いたい顧客像=ペルソナを設定して、客観的な視点からどのようなポスターが有効なのか検証するのも1つの方法です。

 

自社の顧客となり得る人がどんなデザインに興味を引かれやすいのか、どんな見た目に好印象を持ちやすいのかを分析して、テーマを固めていくことが最初のステップになります。

 

記載する情報をまとめる

基本となるテーマを決めたら、展示会のポスターに記載する情報をまとめます。ポスターの大きさには限りがあるため、すべての情報を掲載することは難しいです。伝えるべき内容を厳選したうえで、わかりやすい言葉に落とし込む作業が必要になります。

 

ここでも先に設定したペルソナを参考にして、情報を精査するのがポイントです。自社の顧客になる人がどんな情報を求めているのかを考察し、必要な情報と優先度を決定します。優先して記載すべき情報からポスターに載せていき、バランスを見ながら調整するのが展示会におけるポスター作りの基本です。

 

ポスターのサイズを決める

ポスターに記載する情報をまとめたら、実際に展示するサイズを決定します。基本的に展示会のポスターは、遠目からでも見える大型のものと、ブースに設置する小型のものを作成します。来場した人にアピールできる大型のポスターには、B0(1030mm × 1456mm)サイズやA0(841mm × 1189mm)サイズが使用されることが多いです。

 

展示ブースに置くポスターには、B2(515mm × 728mm)サイズやA2(420mm × 594mm)サイズが選ばれます。ポスターのサイズによって役割が異なるため、展示会会場の大きさなどを考慮して複数のパターンを検討しておきましょう。

 

見やすさやインパクトを重視してフォントなどを作成する

展示会で表に出すポスターには、インパクトを重視した画像やフォントを作成して使用します。一目でどんな企業なのか、どのような商品・サービスを扱っているのかがわかるように、印象深いデザインを意識するとよいでしょう。

 

ただ大きな文字や目立つ色を使うのではなく、画像とフォントのバランスを考慮したり、配置を工夫して一目で視認しやすいデザインを目指すのも重要です。ポスター作りの経験がない場合には、プロのデザイナーなどに依頼して、基本的なかたちを構成してもらうのもおすすめです。

 

完成したポスターを共有して修正点を洗い出す

完成したポスターは、まず社内で共有します。ポスターの完成度を客観的に評価してもらい、問題点や修正点を洗い出す作業を行いましょう。どれだけ完璧に思えるポスターにも、客観的な視点から見ると違和感を覚えるケースがあります。

 

遠慮なく多くの意見を社内からもらいつつ、必要に応じて修正を行って完成度を高めていくのも、ポスター作りにおける作業の1つです。修正に時間がかかることを考慮して、展示会のポスター作りは余裕のあるスケジュールで対応するのがポイントです。

 

展示会のポスターを魅力的に引き立てるポイント

展示会のポスターをより魅力的に引き立てるには、いくつかのポイントを理解することが重要です。どのような工夫がポスターの完成度を高めるのか知ることで、より効果が見込めるデザインを展示会で利用できるでしょう。以下では、展示会ポスターの魅力を引き出すポイントを解説します。

 

遠目からでも目を引くデザインにする

展示会で使用するポスターは、遠目からでも目を引くデザインにするのがポイントです。展示会に参加する企業のほとんどが独自のポスターを展開しているため、デザインが控えめだと印象を残せない可能性があります。特に遠くからでも見える大型のポスターを使用する際には、目を引くことを意識したデザインの構成が求められます。

 

遠くから見ても何が書いてあるのかわかるフォントや色使いを意識したり、印象的なキーワードを大きく掲載したりといった方法が、展示会ポスターの魅力を引き立てます。3m先からでも文字を読めるようにするために、一文字の大きさを人間の顔程度(A4サイズ1枚に一文字が目安)にするとよいでしょう。文字を目立させることが重要なので背景のデザインに凝りすぎず、濃紺に白抜き文字などで表現する方が効果的なケースが多いです。

 

企業イメージとマッチするポスターを作成する

展示会のポスターは、なるべく企業イメージにマッチする内容に調整するのもポイントです。インパクトを重視するあまり、普段自社がお足だしているイメージとは異なるポスターになってしまうと、その後の印象が変わってしまう恐れがあります。

 

そのため展示会のポスター作りの際には、自社イメージを尊重しつつ周囲と差別化できる要素を取り入れるのがコツです。企業イメージを尊重するロゴやカラーを積極的に取り入れて、自社のイメージを強く持たせるとよいでしょう。

 

シンプルかつわかりやすいものが基本

展示会のポスターは、「シンプルでわかりやすい」を基準に構築するのが基本です。どれだけ迫力を出せても、ごちゃごちゃとした見た目をしていると、何のポスターなのか判別が難しくなります。内容が伝わらないと展示会のポスターとしての役割を果たせないため、そのメリットを活かせない可能性が高まるでしょう。

 

展示会のポスター作りの際には、「シンプルさ」と「わかりやすさ」を特に重視して、客観的な視点を取り入れるのがコツです。

 

印象的なキャッチコピーを使う

展示会のポスターには、印象的なキャッチコピーを記載する方法もあります。人の心をぐっとつかめるようなキャッチコピーがあると、自社の印象が残りやすくなるでしょう。キャッチコピーは長くなりすぎないように、短めで納めるのがコツです。

 

社内でキャッチコピーを公募し、ポスターに最適な言葉を選別するのもよいでしょう。そのほか、コピーライターやイベント企画会社に、キャッチコピーについて相談する方法も考えられます。(キャッチコピーのつくり方については、「キャッチコピー3つの鉄則」をご覧ください。)

 

自社の魅力をきちんと伝える内容にまとめる

展示会のポスターをかたちにする際には、自社の魅力を伝えるという本来の役割を、改めて確認するのも重要です。ポスターは展示会においてさまざまな情報を伝え、自社のブースをアピールする存在です。そのため気づかないうちにインパクト重視の考えに偏り、肝心の企業情報や魅力が掲載されていないケースもあります。

 

そういったミスを防げるように、展示会のポスターには企業情報および魅力を記載する枠を作り、簡単に自社のよさを説明できるように構成するのがポイントです。

 

展示会のポスター作成における注意点

展示会のポスターを作成する際には、いくつか注意すべきポイントもあります。注意点をおろそかにしてしまうと、思わぬミスやトラブルを生む原因にもなりかねません。以下では、展示会のポスター作成時における注意点を解説します。

 

凝りすぎたデザインは逆効果になることも

展示会のポスターは、先に解説したようにシンプルさとわかりやすさが重要です。そのため例えばフォントのデザインにこだわり過ぎてしまうと、その見た目ばかりに注意が向いてしまい、肝心の情報を伝えきれない可能性があります。

 

凝ったデザインを作るのには時間もかかるため、マイナスの効果になると大きな損害に発展するでしょう。ポスター作成時には改めて基本を確認し、凝りすぎたデザインは逆効果になる可能性があることを理解しておきましょう。

 

色のバランスに注意する

展示会のポスター作成時には、つい複数の色を使いたくなります。しかし、色が多すぎたり配色に不自然さがあったりすると、ポスターとしての完成度は下がる可能性があります。色彩のバランスを考えつつ、無駄に色を使いすぎないように注意することも重要です。

 

基本となる色を1つ決めて、それに合う色を周囲に配置していくイメージで制作すると、見た目が整いやすいのでおすすめです。

 

著作権について理解しておく

展示会のポスターを作成する際には、著作権に注意が必要です。例えば有名な漫画キャラクターの画像をポスターに使うと、著作権違反となって問題になる可能性があります。問題視されればそのポスターは撤去せざるを得ないため、展示会当日にポスターなしで対応するかたちになってしまいます。

 

著作権についてはよく内容を確認し、無意識のうちに権利問題を発生させないように従業員と情報を共有しましょう。

 

情報を詰め込みすぎない

ポスターのサイズには限りがあるため、必要な情報をすべて記載できない可能性もあります。情報を詰め込みすぎると、文字が小さくなって読みづらくなったり、一目でどんな企業なのかわからないデザインになったりするケースも懸念されるでしょう。

 

展示会のポスターはあくまでシンプル・わかりやすさを意識し、情報の記載は最小限に抑えるとよいでしょう。ポスターに記載しきれなかった情報は、ブースに来てくれた人に直接伝えたり、詳しい情報を記載したパンフレットを渡したりするかたちでカバーする方法があります。

まとめ

展示会のポスターには、多くの役割があります。ポスターの完成度次第で集客力や自社の認知度の拡大に影響が出るため、時間をかけてでも制作に力を入れるのがおすすめです。まずは展示会のポスターの基本や魅力を引き出す方法を確認し、具体的なイメージを立ち上げてみましょう。

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